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タムデュー 21年 1997-2019 オーシャンズ 50.8% 

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TAMDHU 
The Oceans 
Aged 21 years 
Distilled 1997 
Bottled 2019 
Cask type Hogshead 
700ml 50.8%

【ブラインドテイスティング回答】
地域:ジャパニーズ
蒸留所:富士御殿場
樽:バーボンバレル
年数:20年程度
度数:46%程度
評価:★★★★★★(6)

香り:ややエステリーでドライ、鼻腔への刺激のある香り立ち。樽由来のフルーティーさと甘味がしっかり出ており、リンゴのコンポート、モンブラン、微かにナッツのアクセント。
若干ゴムっぽい香りと溶剤のニュアンス。

味:樹液のような粘性のある濃厚なオークフレーバー。洋梨や黄桃、バニラ、好ましいフルーティーさのある甘味と合わせて、ウッディでドライ、樽材のえぐみ、スパイシーな樽材由来の過熟気味な要素が広がる。酒質由来の香味の線は細く、余韻はビターでドライ、オーキーなフルーティーさと合わせてヒリヒリとした刺激を伴う。

オーキーでフルーティー、グレンバーギーなどを思わせる近年のスペイサイド寄りの酒質だが、樽がかなり強く効いているため、好ましいフルーティーさ以外に若干ネガティブなニュアンスまで一部溶け出ている。熟成環境の違いがあるのではないかと推察。香りで感じたエステリーな要素と樽要素の出方、また通常品より高く感じるアルコール感から、ボトル予想は富士御殿場のスモールバッチ。

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ご無沙汰しております、ちょっと更新感覚が開いてしまいました。
先週末、風邪なのか疲れなのか、38度オーバーの発熱(咳、鼻水など一切なし)があり、それでも無理して出張なんて行ったもんだから余計悪化。療養に専念したので、ちょっとブログのほうまで手が回っていませんでした。
さて、気を取り直して休み明けの更新1発目は、ウイスキー仲間のK67さんから頂いていたブラインドテイスティング出題の回答。今回は非常にタイムリーなボトルの出題をいただきました。

オーシャンシリーズはウィスクイーさんのオリジナルブランド。20作目となる今回のボトルは、メーカーコメントで「完熟ピーチのフレーバーが効いたタムデュー」なんて、期待したくなるようなPRがされていたことでも知られています。
おそらく、アメリカンオーク樽由来のフルーティーさが良い具合に強く出たボトルなんだろうと予想していましたが、結果的にほぼその予想通りという味わいだったと思います。

近年のタムデュー、あるいはスペイサイドモルトの軽めの酒質に対してかなりしっかりと樽が効いた、黄色系のフルーティーさにスウィートな含み香、そしてドライでウッディな構成。フルーティーさだけなら上々の仕上がりです。
酒質と樽要素はややアンバランスですが、50%まで下がった度数はそれらをギリギリ繋ぎとめることに寄与していて、なにより今回一番注目の「完熟ピーチ」は、近いコメントをブラインドで表現しているので、概ねメーカーコメントの通りだなと感じました。
その樽の強さが少々気になりますが、ボトラーズの熟成庫での仕上げか、オフィシャルと比較して少し環境が異なっているのではとも推察します。


ブラインドテイスティングの反省を述べるなら、それはもう邪推ですね(笑)。
仮にスペイサイドモルトと限定されていても、タムデューを導き出せた自信はないですが、まさかK67さんが普通のスペイサイドのボトラーズなんて出さないよな・・・きっと変化球に違いない、なんて深読みがなかったと言えば嘘になります。

当ててやろうとすると、遠退く正解。それは度数予想にも現れていて、富士山麓は酒質がクリーンでピリピリした部分も多少あるから、これくらいの度数でもアタックはこの程度あるはず、なんて無理矢理納得してもいました。(実際は50%はともかく、48%くらいには感じられるアタックがあります。)
最近これまでよりブラインドの頻度が落ちていますが、それもあってちょっと鈍っちゃっているのかもしれません。
何事も、日々の積み重ねですね。

アラン 7年 2011-2019 プライベートカスク #1341 58.7%

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ARRAN 
PRIVATE CASK 
For Whisk-e 
Aged 7 years 
Distilled 2011/07/11 
Bottled 2019/02/06 
Cask type 1st fill Sherry Hogshead #1341 
700ml 58.7% 

グラス:グレンケアン
時期:開封後数日以内
場所:BAR Eclipse 
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:スパイシーでスウィート、ブラウンシュガーとドライプルーンを思わせるダークフルーツの色濃い甘み、ハイトーンな刺激には、ナツメグや微かにシナモンを思わせるニュアンスも。

味:粘性があってドライ、スパイシーな口当たり。黒蜜やドライプルーンの甘味から、徐々にウッディで焦げたチョコレートビスケットのようなほろ苦さ。
余韻はビターでドライ、香り同様にハイトーンな刺激が口内にありつつ、ダークフルーツの甘味が漂う。

若く刺激の残った酒質に、ドライなシーズニング圧殺シェリーという構成。甘味はあるがもうひとつ果実味がほしいところで、熟成感的にも粗削りではある。一方、加水で延びてマイルドな味わいに変化するあたりに、酒質の良さを感じさせる。シガーに合わせるか、あるいは少量加水しながら自分好みのバランスを探しつつ楽しみたい。

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先日、ウルフバーンのジャパンエクスクルーシヴNo,3を記事にした際、短熟で仕上がるシェリー樽の例として、友人が所有しているアランのスペックを参考に紹介していました(写真上参照)。

そこから数日。発表されたリリースが今回の1本。TWCのクォーターカスクの7年だけかと思いきや、シェリー樽の短熟も来るとは。。。こうした短熟で仕上がるリリースは販売計画を立てやすいことも強みですから、今後のトレンドになっていく仕様であるのは間違いなく。
また完全にローカルなネタですが、個人的に興味をそそられたのが、友人のカスクと同じ日の蒸留で、樽番号も10番ちょっとしか違わない、シスターカスクと言える原酒であったこと。短熟シェリーの香味は予想がつきつつも、好奇心のままに早速テイスティングしてきました。


結論からいうと、今回のボトルは自分が思っていたよりもスパイシーでドライな仕上がりでした。
香味の大筋な系統はシーズニングシェリーで、樽材や仕様は間違いなく同じもの。それは樽を調達したボデガが同じということでもあるのですが、もう少し甘味が強く、とろんとしているような仕上がりを予想していたのですが、使った樽に染み込んでいたシェリーの量、あるいは材質の微妙な差か、ストレートでは度数相応に刺激を感じるアタックがあります。

それこそ、もう4~5年熟成させていればアタックはそれなりに落ち着いたのだと思いますが、余韻にウッディな苦味が主張し始めているので、カスクストレングスでリリースするならこの辺りがピークという判断は異論なく。
一方で、アランのシェリー樽熟成は、これまで15年から20年程度の熟成期間で同等程度の濃厚なものがリリースされることが多かったですが、今回はその半分の期間。熟成感の違いはバットや組み直しのホグスヘッド(300リットルサイズ)か、現在のシーズニングホグスとして一般的な250リットルか。仕込みの時期によって樽のサイズそのものが変化しているのではないかと推察します。

ちなみに、直近でリリースされた同じ系統のウルフバーンとの印象の違いとしては、酒質と少量加水による仕様の違いか、奥行きはともかくウルフバーンのほうがマイルドに仕上がっています。
オフィシャルのシングルカスクと考えれば、価格的には比較的手頃。テイスティングの通り酒質の良さから加水の変化も悪くない。若くてもいいので濃いめのシェリーカスクがほしいという方はおすすめですが、この手のリリースは今後の出てくるでしょうから、まずはBAR等で1杯試してみることをオススメします。

アラン 12年 2006-2018 プライベートカスク ウイスク・イー 57.5%

カテゴリ:
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ARRAN 
PRIVATE CASK 
FOR WHISKY-E LTD 
Aged 12 years 
Distilled 2006 
Bottled 2018 
Cask type 1st fill Bourbon Barrel 
700ml 57.5% 

グラス:テイスティンググラス
時期:不明
場所:Bar LIVET
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ドライでウッディ、華やかなオークフレーバーとあわせてやや強い木材感。バニラ、ココナッツ、ファイバーパイナップルの淡いフルーティーさと籾殻のような乾いたアロマ。

味:度数相応に強い口当たり。香り同様にオークフレーバー主体でドライでウッディなアタックが広がったあと、奥から樹液のような粘性、蜂蜜レモン、黄色いフルーティーさを思わせる樽由来の近年系トロピカルフレーバーが顔を出す。
余韻はスパイシーでドライ、オーキーな華やかさが鼻腔に抜けると共に、酒精が喉をひりつくように刺激する。

加水すると華やかさはそのままだが、少し木のえぐみが残りやすい。バーボンバレルでアメリカンオークそのもののようなキャラクターの塊。安定の味。


ウィスク・イーが先日リリースしたプライベートカスク。アランらしい仕上がりというか、THE BOURBON BARRELって感じの味ですね。
アランはスペイサイドとハイランドを足して2で割ったような酒質をしているというのが、自分の印象。タリスカーやジュラ等の他の島系と異なり、ベンリアックやロングモーンなどのスペイサイドモルトであっても、同じ樽を使えば近い味のものが出来上がったのではないか。。。という、印象を持つリリースはこれまでもいくつかありました。

そのため、こうしたボトルは現行品のスコッチモルトを代表するような1本とも言えます。
それが決して悪いわけではなく、外れのない安定して美味しい構成であることは間違いありません。
華やかで、バニラの甘味や黄色系のフルーティーさもある分かりやすい味わい。ただ、バーボンウイスキーの銘柄毎の違いがあまり大きく無いように、この手の系統のスコッチモルトもまた、樽由来の香味主体故に銘柄毎の違いが楽しみづらくもあるのです。

強いて言えば、これが熟成場所の違いか、例示したスペイサイドのそれらの蒸留所よりも、熟成年数に対して樽が少しばかり強く出る傾向があるようにも感じます。
また、酒質も癖が少なく素直、麦系の甘みと適度な厚みで樽感との馴染みが良く、短熟から20年クラスまで安定して美味しい仕上がりになるのはまさに素性の良さ。今回のボトルもその視点で見ると、アランらしさが出ている1本と言えるのかもしれません。

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さて、このアランをリリースしたウィスク・イーが、先日、THE WHISKY CREWという紹介制の会員サービスを開始しました。
新規会員になるには現在会員になっているメンバーの紹介が必要ですが、会員になると同社が扱う商品を特設サイトからサービス価格で購入できるだけでなく、今回のようなプライベートボトルも会員向けのモノが用意されていく予定とのことです。

同社に関連する蒸留所だと、アランの他、スプリングバンク、キルケラン、グレンアラヒー、キルホーマンがありますが、ボトラーズブランドも扱っていますし、今後の展開が楽しみです。
現実的なところで、スプリングバンク系列は人気なので難しいかもしれませんが、キルケランや近年期待値上昇中のキルホーマンあたりはありそうだなと。
また、例えばスプリングバンクがケイデンショップなどに卸しているDuty paid sampleみたいな、若くても個性やスペックの尖った面白いリリースが扱われると良いなと感じています。

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ちなみに、そのPB第一段としては、アラン8年 2010-2018 クォーターカスク 57.3%がリリースされています。
「えっ、ファーストリリースが8年?」って熟成年数だけ見るとつい感じてしまうのですが、よく見ると樽がちょっと珍しい。スタンダードラインナップではボシーが18ヶ月クオーターカスクで追熟してリリースされるものはありましたが、それのみというのは無かったように思います。

上述のように近年のアランの酒質は、癖の少なさからか樽と馴染みやすい傾向があるため、今回のようにバレルサイズで12年でもかなり樽の個性が出ていたところ。さらに小型のクォーターカスクなら、8年クラスで丁度良いフルーティーさが得られるかもしれません。
こちらのボトルは、ウイスキー仲間のYakuさんがレビューされています。(ご参考:ドリンカーズラウンジ
レビューを見たところ、予想通り短熟ながら丁度良い具合に仕上がってそうですね。お値段以上アラン、自分も後日飲んでみます。

アラン 21年 1996-2018 ウイスキーギャラリー 51.2%

カテゴリ:
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ARRAN 
Whisky Gallery 
Aged 21 years? 
Distilled 1996 
Bottled 2017 
Cask type Hogshead #317 
700ml 51.2% 

グラス:テイスティンググラス
場所:BAR LIVET
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:華やかでドライな香り立ち。オーキーなフルーティーさに、洋菓子を思わせる甘み、合わせて瓜やアロエのようなやや青みがかった植物系の要素も感じられる。

味:ドライでスパイシーで、木材のエキスが溶け込んだようなサラサラとした口当たり。砂糖のかかったドライファイバーパイナップルやココナッツ、香り同様に青みがかったニュアンスも感じられる。
余韻はドライなウッディネス、華やかなオーキーさを伴って長く続く。

いかにも近年系の樽使いという、華やかな仕上がりのハイランドスタイルのモルト。この仕上がりがアランらしいと言えばそうだが、少々樽が強く溶け出たようなドライなタイプである。加水すると黄色系の甘酸っぱいドライフルーツの香味が感じやすくなる。


ウイスク・イーがリリースしているオリジナルブランド「ウイスキーギャラリー」のセカンドリリース。なぜ”ギャラリー”かと言えば、その経緯はラベルに拘りがあるのですが、前作となるオルトモアは中身とラベルのイメージが合致しているとはお世辞にも言い難く、疑問だったところ。
その後いくつかリリースが続いており、今回のボトルはアランのひとつの区切りに到達したとも言える20年オーバーのスペックを記念するような、そんなデザインとして見ると前作ほどの違和感はありません。

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(参考:ウイスキーギャラリー・オルトモア1997-2017。酒質の線は細いが、華やかな樽感主体の味わい。味は悪くなかったが、それでいてこのデザインは。。。)

一方、中身について若干の疑問が残ってしまったのがこのリリース。
アラン蒸留所の稼働2年目にあたる、1996年蒸留の原酒をホグスヘッド(おそらくバーボン)で熟成したもの・・・と思うのですが、ちょっとスペックが怪しい。
ラベルの表記は21年なのですが、メーカーの説明文や掲載スペックを見ると20年熟成となっています。流通時期が2017年10月からですから、ボトリングからリリースまでの時間を差し引いて考えると、20年とも21年とも、どちらの可能性も考えられるのです。

流石に数ヵ月差とも言える熟成の違いは判別不能。可能性があるとすれば、元々20年熟成のつもりでサンプル調達等を行っていたものの、ラベルの審査待ちをしていたら21年に入ってしまった・・・・とかでしょうか。
逆に言えば、そんな些細な違いは日本の夏場を越えるとかならともかく、冷涼なスコットランドでは気にする必要もないかもしれませんが。とりあえず本ボトルは約21年熟成ということで。

アランはつい先日、オフィシャル21年熟成のシングルモルトがリリースされており、その比較対象としてベース部分がわかりやすいタイプのボトルをテイスティングするために注文しました。なんというか、アランってプレーンというか、癖の無いハイランドタイプというか。本当につかみどころが無い酒質ですよね。
それが良さであり、安定感であり、アメリカンホワイトオーク系の樽のもたらす華やかなフルーティーさとの相性も良いのだと思いますが。。。
先日もブラインドでアランをいただいたのですが、ハイランド系の蒸留所を予想するばかりで、まったくアランにたどり着けませんでした。


週末・週明けに飲み会3件、そこに仕事の年度末進行が重なって3日ほどブログをサボってしまいました(笑)。
今日からまたマイペースに復活です。山崎に厚岸と注目のリリースもありますし、しばらくネタには困りません。後は仕事がなぁ・・・。

東京インターナショナル バーショー 2018 で遊んでました

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今日はTokyo International Bar Showに参加してきました。
かつてはウイスキーマガジンライブとして、1年に1度のウイスキー好きのお祭り・・・だったのですが、Bar Showとなってからは徐々にウイスキー色がフェードアウトしてる感のある本イベント。今年はタイトルから「ウイスキー」の文字が消えて、ウイスキー色がさらに薄いなんて話も聞くところ。。。とりあえず飲めるだけ飲んできましたので見ていただければ。まあ近年、日本全国でウイスキーフェス的イベントがどんどん増えている中、差別化という意味では正しいのかもしれません。 

記念ボトル狙いの方は早朝から並んでいるらしいのですが、興味の無い自分は開場ギリギリ到着コース。行列を尻目に写真パシャパシャ、スタートダッシュも必要有りません(笑)。
そんなわけで、今回はちょっと実況生放送気味に、回ったブースの情報を更新しながらイベントを楽しんでみました。


【ウイスク・イー】 
ベンリアックグループラインナップがなくなってしまったウイスクさん。しかしキルホーマンとアランに加え、今年は新商品のグレンアラヒーのサンプルが登場!
オフィシャルスタンダードの筆頭となるグレンアラヒー12年は、癖のない酒質にバーボンオーク系のフルーティーさが主体。そこにシェリーオーク由来のコクがバランスを取って上品な味わいで、シェリー樽の比率は全体の3割程度という話。。。には思えない構成(笑)。
ですが決して悪いワケではなく、むしろ今回のイベントで好評だったリリースでした。これはハイボールにしても美味しそうです!
この他、18年は突き抜けた樽感こそないものの、全体的にまとまったマイルドで呑みやすいバランス型、余韻にしみるウッディさが熟成を感じますね。
10年カスクストレングスはバニラと乾いた麦感、あるいは牧草、むせるように納屋の香り。スウィートでモルティ、余韻のオークフレーバーが心地よく感じます。
そして13時から数量限定で試飲が展開された25年は、ナッティーで湿ったオーク、アーモンドやはちみつを思わせる甘く香ばしいアロマ。ややドライながらスムーズな口当たりから、余韻にかけてオーキーなトロピカルフレーバーが広がっていきます。
グレンアラヒーのニューリリース、全般的に癖のないとっつきやすい味わいで、どれを飲んでも美味いシングルモルトです。

【ベンチャーウイスキー(イチローズモルト)】
今年も当然話題になるイチローズモルト。有料ですがWWA2018でワールドベストブレンデッドに輝いたモルト&グレーン ジャパニーズブレンデッドの試飲が出来ます。そのほかは通常ラインナップに加え、ヘビーピーテッドとノンピートのニューメイク。ラムカスクなどのサンプルが用意されています。 

2018年に仕込まれたばかりの原酒2種。イベントでは普段飲めないニューメイクなどを飲んで貰いたいと言うのは、ブースに居た吉川さんの話。
ノンピートは乾燥させた麦芽香と乳酸系の柔らかい酸味、日本酒のようなコクがあり、クセの少ない素直なニューメイク。
熟成に耐える酒質を作り出すため、発酵時間を変えるなど色々試行錯誤しているとのこと。70時間程度かと思っていたら、今は90時間以上発酵させてるんですね。この乳酸っぽさはそこからきてるのかという理解。
ピーテッドはそうした酒質の上にしっかりとピート、スモーキー。短熟でも仕上がる可能性がある素性のいい原酒です。
昨年のニューメイクとはまた違う仕上がりで、日々の進歩と研究の成果を感じます。

【株式会社都光酒販(ロッホローモンド、グレンスコシア、長濱蒸留所)】
個人的に近年のラインナップで成長著しいと感じるのがロッホローモンド蒸留所。インチマリンの衝撃は記憶に新しいところで、今後の展開に期待。グレンスコシアはオーキーでフルーティーな18年が良い感じですね。 
また台湾のナントウ蒸留所、スタンダードのシェリータイプとバーボンタイプを久しぶりにテイスティング。価格が強気なのは相変わらずとして、クオリティは年々上がっている印象。カヴァランもありますし、日本もうかうかしてられませんよ。

そしてその日本のクラフト蒸留所ですが、昨年夏に訪問した長濱蒸留所。バーボン、シェリー、ミズナラなど各種原酒サンプルと共に、ひっそりと都光さんのブースに隣接する形で出展しています。
ニューメイクのヘビーピートが悪くない仕上がりだったので、後は樽と熟成場所ですねという話。色々試行錯誤している ようで、先日はソレラ出のフィノカスクが入っていたようですし、今後のリリースと蒸留所としての成長が楽しみです。

【田地商店(信濃屋食品)】
田地商店さんは信濃屋食品の関連会社で、現地から酒類を調達するインポーター。これまでのバーショーは信濃屋食品がウイスキー中心に出展していましたが、今年は田地商店が同社取り扱いのウイスキー以外のリキュールやカルヴァドスなどを展開しています。
カルヴァドスは昨日記事に投稿したアプルヴァル、有料試飲の1974とヴィクトール含め各種揃っています。 

スタッフ一押しがこのシャマレルのラム。モスカテルフィニッシュとシングルバレル。スタンダードなVSOPも良かったですね。
VSOPは、ヤギューチャレンジならぬクリリンチャレンジで熟成年数当てクイズ。ウイスキー的にはミドルエイジ以上かと思ったら、まさか4年熟成とは。。。そう、若さを感じさせない味なんです。
モスカテルカスクフィニッシュはラム系のブラウンシュガーやハーブのアロマ、コクと粘性のある甘みのある味わい。ウッディな余韻が心地よい。 
そしてシングルバレル。コクと深み、度数を感じさせないウッディさが長い余韻に繋がっています。あーこれはシガーが欲しくなります。 

また、同じラムで今回の出展の中で結構いいバランスとコスパだったのが、レイジドードー。3年、6年、12年の原酒のバッティングらしく適度な深みも感じるバランスのよさ。
トニックで割って、ビターズを垂らしてマジうま。後は塩とグレープフルーツソーダで何このスポーツ飲料的爽やかさw
これはレディーキラーです。田地さんは相変わらず悪い酒を扱われます(笑)。


【フードライナー】
昨年のバーショーで最も気合が入っていたとも言えるフードライナーさん。今年も気合入ってますね!
同社取り扱い、グラッパの有名ブランドであるベルタのほぼ全ラインナップを試飲できて、現地の情報まで聞くことが出来る、グラッパってあまり知られて無いですが、ウイスキー好きに琴線のあるジャンルだと思うんですよね。やはり今年もオススメのブースです。


【キリン】
ウイスキー関連の出展が縮小している中、逆に内容が充実してきていると感じるのがキリンさん。昨年のフェスなどで好評だった樽出しグレーン、今年もやってます。
スペックはバーボンバレルサイズのアメリカンホワイトオークの新樽で、2.5年熟成とのこと。
ヘビータイプのコクが強いグレーンで、ウッディで蜜のような甘みが強く美味い。というか、新樽熟成のグレーンってほぼバーボンに近いんじゃ。
実はスペックは後で知ったのですが、目立った若さもなく、とても2.5年とは思えない味わいですね。

キリンが正規輸入を手がけるジョニーウォーカーブースでは、ジョニーウォーカーが持つフレーバーの要素を加えるハイボール講座を実施。受講するとジョニーウォーカーの帽子(シルクハット)が貰えた粋な計らいも。頂いた帽子、今後のイベントで使う機会が増えそうです(笑)。

【サントリー】
先日発売されて話題となったエッセンスオブサントリーの有料試飲に加え、今年は限定の山崎原酒がエントリー。 
セミナーでは山崎シェリーカスクの2013と2016の比較テイスティングも出す大盤振る舞いだったみたいです。
ニューリリースとなるボウモアNo,1も試飲が出ています。
早速飲んでみると予想以上に軽い香り立ちで淡いスモーク、燃え尽きた灰、ほのかに柑橘、和紙のような紙っぽさ。若干のフローラル。口当たりも軽くスムーズ。余韻にかけてバーボンオークのフルーティーさ。
すごく呑みやすいですね。。。突き抜け感はないですが、バランスはいいと思います。 

ただ若干パフュームにも振れそうな要素があったのは気になりました。んーこれが例の時代に逆戻りなんてならなければ良いのですが。


【アサヒビール】
ブラックニッカの新商品の試飲が出てるのかなと思ったら、意外なことになかった件。リキュール系主体でカクテルブースでした。ただウイスクイーでの取り扱いを終了した、ドロナック、ベンリアック、グレングラッサが6月からアサヒでの取り扱いになるみたいですね。
特に試飲はしませんでしたが、これが今後どのような形で展開されるのか注目です。

【ミリオン商事(EMILIO LUSTAU)】
グレンファークラスでおなじみのミリオンさん。同ブースではグレンファークラスに加えてルスタウのシェリー酒も提供中。ベネシアンドールからの樽出しが楽しめる粋なサービスも!
ナッツ、カラメル、ドライフルーツの酸味。スタンダードのオロロソですが、こうして飲むと香味が開き染み込むような旨さです。

このブースは学ぶことも飲むものも多く、ウイスキーそっちのけで今回一番長く居たかもしれません(笑)。
印象に残っているのが、シェリーブランデーのニューメイク(1回蒸留時点40%)と、同社シェリーブランデーリゼルバの飲み比べ。そしてヴェルモットのベースとフレーバー後の飲み比べ。
シェリーブランデーのニューメイクはウイスキーと違って要するにグラッパ系、香り立ちは多少ツンとしますが、味はフルーティー。
そしてベルモットは普通にベースで美味い。ハーブと柑橘、シロップの甘さ、これはいいリキュールですよ。

ブースにはシェリー委員会の日本代表を勤められる明比さんと、ルスタウのマスターブレンダーであるペレス氏もいらっしゃって、シェリー酒そのもののみならずウイスキー向けシェリー樽の件とか、いろいろ話を聞くことが出来たのも良かったです。
「次はこれを飲んでみろ」と、ペレス氏による本家本元のベネシアンドール?w
ちょうど先日ルスタウ・アルマセニスタのオールドボトルを購入したのですが、流通時期がわからなかったんで「これ知ってる?」と質問。それをきっかけに「よし俺がルスタウについて教えてやる」と言わんばかりにシェリー酒のみならず、シェリーブランデーや熟成による香味構成など、熱く語っていただきました。
これは貴重な経験だ。。。質問したボトルについても「シェリーは長く置くと澱がでるが、それは悪いものではない。度数も高いから問題ないよ」と太鼓判。むしろボトル持っていけば良かったかな(笑)。

【本坊酒造(マルスウイスキー)】
新商品のしなのたんぽぽと、ダブルセラーズ含め、通常ラインナップを出展。
しなのたんぽぽはバーボン樽や新樽系の風味とコクのある味わい。古酒がバランスとってますね。信州の長熟は樽が強い感があるので、むしろこのシリーズのようにブレンドで使うことで活きている気がします。
対してダブルセラーズはフレッシュで若いながら、スモーキーなニュアンスがいいアクセントに。対極にあるボトルですが、よくまとまってこういうウイスキーはハイボールで呑みたいです。

この他、ブースでいくつかサンプルを飲ませて貰っていると、「くりりんさん、次のウイスキートークは参加されるんですよね。現地で待ってますよ〜逃しませんよ〜」と、悪魔のささやきが。
お許しもらえるかなー。是非とも参加したいんですが。。。

【デュワーズ】
ブースとしては12年のハイボールをオススメしていましたが、各レンジの試飲もOK。15年は少々プレーンですが、18年のスムーズな口当たり、オーキーで華やかな熟成ハイランドモルトを思わせる余韻は、長く負担なく楽しめる美味しさです。

【ディアジオモエヘネシー】
MHDさんはラグジュアリーモルトのいつものラインナップ。今年は去年はアードベッグのVRがありましたが、今年は完全にカクテル系。
ウイスキーは200周年のラガヴーリン8年がスタンダード化に伴い積極的に展開。ハイボール美味しいです。
ラガヴーリン8年は今月発売、定価は6100円ってつまり16年と同価格帯なんですが、その辺の整理はどうなるんでしょう。今度教えてボブー!(笑)。

【スコッチモルト販売】
ウイスキーはウルフバーンとコーヴァルを中心に出展。(何気にビールも面白かったという。。。そう、スコモルさんの事務所がある板橋のM's両隣では、なんだか怪しいこと一杯やってるんですよね(笑))
一連のウルフバーンのラインナップを飲んでみると、北ハイランドでスタンダードを取っていけるような、プレーンで丁寧な作りを感じさせる。
また某蒸留所から使用後のクオーターカスクを買い付けているようで、使われた原酒は淡くピーティー。これが意外にいいバランスで、今後も楽しみになりました。


【まとめ(帰宅後追記)】
全てのウイスキー関連のブースを紹介仕切れませんでしたが、気がつけばスタートからラストまで7時間。ぶっ通しで遊ばせて貰いました。普段はWEBで絡むウイスキー関連の知り合いとも会えましたし、充分楽しいイベントだったと思います。
イベントとしては昨年同様にバーショーという名前そのままにブースもエンターテイメント色が強く、バーカウンターを再現したような、かなり凝った造形のものも見られました。
一方ウイスキーはオフィシャルスタンダード中心。マニアックなリリースを求める方には、確かに需要に応えられないと感じるところはあります。ただウイスキー以外の酒類も含めて総合的に楽しむのであれば、上記のように面白さはありましたし、関係者との話の中で勉強になることも多々ありました。

なお一部の出展者からは「こういうイベント構成なら、逆にボトラーズとか持ってきても良かったかも」なんて話もあり、今年をきっかけにまたウイスキー関連の出展が増えるかもしれません。
昔からの参加者としては、やっぱりバーショーはウイスキーマガジンライブであって欲しいんですよね。
そんなわけで出展者の皆様、2日間連続での長丁場大変お疲れ様でした。個人的には今年のイベントもバッチリ楽しませて貰いましたし、来年も参加したいと思います。

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