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MACALLAN
Whisky Galore 
(Aged 18 Years)
Distilled 1989
Bottled 2008
Number of Bottle 450
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅(サンプル@舩木村長)
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:やや青みがかった植物感から柑橘系のニュアンス。最初はばらつきがあるが、徐々にオレンジピール、ビワ、麦芽香。時間とともに青林檎キャンディーのような甘み、華やかなオークフレーバーが開いてくる。

味:スムーズな口当たり、焦げたクッキーのビターな甘さから、舌の上で転がすとオレンジピールと麦芽風味、苦味が軽減されてバニラを思わせる甘みが開いてくる。
余韻は軽くスパイシーでウッディー。植物系の青いニュアンスが鼻に抜け、序盤から続くほろ苦さが喉奥から戻るように長く続く。

酒質と樽由来の香味が加水の割りに馴染んでいない印象があり、注ぎたてより少し時間を置いたほうが甘みや樽香が引き立つ。加水も同様に、少し時間を置いたほうが良い傾向の変化がある。
時間を置いた加水ではバランスが良くなり、樽香は華やかでオーキーなニュアンスが主体的に。じわじわと麦芽由来の香味の香ばしいフレーバーも。

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ウイスキーガロアはダンカンテイラーの姉妹ブランドです。
名前の由来はコンプトン・マッケンジー氏の小説、ウイスキーガロア!で、裏ラベルにはその概要が書かれています。
ただその中身は、ラベルを見ての通り1989年蒸留という記載以外関連する情報が無く、飲んでみた感じは15年ちょっとで2005年くらいかなーと思っていたところ。Whiskybase上のデータは2008年ボトリングの18年熟成となっていました。
樽の種類に関する情報はありませんが、なんとなく単一種類の樽っぽさではないので、リフィルシェリーを含む複数樽のバッティングかもしれません。

ダンカンテイラーと言えば、ご存知の通り「魔法の粉」とも例えられる擬似トロピカルフレーバーを得意とするボトラーズのひとつ。個人的に2000年代のそれは、他のボトラーズと樽の入手経路と、ホグスヘッド樽の比率が違っただけなのではないかというのが持論ではありますが、このマッカランのも流通時期的にそうしたフルーティーフレーバー炸裂かと思いきや、少々時間と手間が掛かる模様です。

このボトルはこれまでもサンプルを頂いている、萌木の村の舩木村長からのプレゼント。
ブログの写真用にとのご配慮で、中身2ショット分を小瓶で頂いた上に空きボトルまで。。。度重なるご好意、本当にありがとうございます。

自分としては、マッカランと言えばシェリーこってりのオフィシャル系統か、ボトラーズのバーボン樽やホグスヘッド樽の濃厚なフルーティーさを連想するところ。このマッカラン1989は、強いて言えばオフィシャルのファインオークシリーズのベクトルにある構成で、いつもと少し違うキャラクターが面白い1本でした。

萌木の村と言えば、今年も4月に清里ウイスキーフェスティバルが開催されます。
昨年は伺うことができなかったのですが、今年こそご挨拶がてら足を運びたいものです。