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今回の投稿は、先日ウイスキー仲間のYさんから頂いていたブラインドサンプルの続きです。
もはや自分の能力の低さをただひたすら晒すだけのお時間になっておりますが、かっこつけても仕方ないので、ダメっぷりもしっかり投稿しておこうと思います。
最近リリースの多いベンネヴイス、このサンプルはそこまで強い樽感は無かったのですが、届いた直後の印象と、再度飲んだ時の印象が異なるところも面白かったです。


BENNEVIS
For Alambic
17 years old
Distilled 1996
Bottled 2013
700ml 50.2%
※写真無しのため、モルトヤマさんからお借りしました。



【ブラインドテイスティング回答】
熟成年数:15~20年程度
蒸留年代:1990~2000年代
度数:50~55%
樽:リフィルシェリーバット
蒸留所:グレンカダム、クライヌリッシュ、ブナハーブン
暫定評価:★★★★★(5)

香り:アルコール感を伴うスーッとするメンソール系の香り立ち。麦芽、クラッカー、レモングラス。
樽感がニュートラルな印象で、若干のニューポットっぽさもあるが総じて若いわけではない。

味:口当たりは粘性があり、麦感からすぐに蜂蜜の甘さ、レモングラス、マスカット。
度数の高さゆえパワフルな味わい。中間はあまり広がりは無く、すぐにフィニッシュに繋がる。
フィニッシュは序盤の香味のままスパイシーで微かに内陸系のピートスモーク。爽やかな後味。

総評:香りを嗅いだ瞬間は、まだ若いなという印象を感じましたが、香味のテクスチャーにざらついた感じは無いので、若いのではなく樽感がニュートラルな、例えばリフィルシェリーバットなどの樽の影響が少ない環境で、ハイランドタイプのモルトが15年程度の熟成を経たのではないかと推察。
仮に予想通りだったとして、こういうモルトは熟成年数と樽感のリンクがわかりにくいので、1本買うともてあましそうな気がします(笑)。
香味のカドは取れてきており、パワーはそれなりにある。であれば市販のマイ樽(チビ樽)なんかでフィニッシュかけたりするのには向いていると思うので、そういう用途はオススメしたいですね。

(ブラインド、ここまで)

旨いと話題のアランビック向け。実は飲めていなかったので大変ありがたかったです。
テイスティングのほうは、熟成年数、蒸留年代、度数、地域、はそう大きくハズしていませんが、まさかベンネヴィスだったとは思わず・・・。また、頂いたサンプルはラストショットだったということですが、そうであってもリフィルシェリーバットと勘違いしてしまったのは痛恨です。
このサンプルは、届いた直後に軽く舐めた時の印象が"難問。やたらとフルーティー"と出題者に返しています。しかし後日改めて飲むとそこまでフルーティーでも無く、むしろ麦芽系の王道ハイランドモルト、という印象のほうが強かった結果、上述のコメントとなったのだと思います。樽感が薄いと感じた結果評価も低めになってます。
恐らく体調か気温か、自分の認識の問題か、何かしらでその点を強く意識してしまったのでしょう。

まだまだ深みに潜り切れてないですね。
ちなみに写真が無いのは、頂いた写真の隅に個人情報が満載で、使えなかったため(笑)。

出題者のY氏はまだ有名になる前に、このベンネヴィス・アランビック向けを某S屋で購入されたのだとか。当時としても決して安く無い価格であったのに・・・恐ろしい先見の明です。
貴重なサンプル、ありがとうございました。