タグ

タグ:アイランズ

ハイランドパーク 25年 48.1% オフィシャル

カテゴリ:
IMG_3305
HIGHLAND PARK
Aged 25 Years
750ml 48.1%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml程度
場所:個人宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:力強くどっしりとした香り立ち。黒蜜や黒砂糖の甘み、イチジクの酸味を伴うシェリー香。みたらしを思わせる古酒感に、じわじわとスモーキーで土っぽい香りもある。

味:リッチだがやや荒さのある口当たり、古酒系のシェリー感、黒蜜、ドライプルーン、オランジェット。徐々にスパイシーでピート、乾いた植物のほろ苦いニュアンス。微かにダシっぽさも感じられる。
余韻は力強く、スモーキーで乾いたウッディネスが長く続く。

リフィルと1stフィルシェリー樽のバッティングからくる濃縮感のあるリッチな香味、そしてスモーキーフレーバー。スパイシーで アタック強く、やや荒さも感じるが、ハイランドパーク好きが求めるフレーバーが備わっている。ストレートから少量加水で楽しみたい。


気がつけばずいぶん高嶺の花になってしまった1本。
同蒸留所のオフィシャルボトルは限定品、免税向けも合わせると把握しきれないほどのラインナップがあり、今尚精力的にリリースが拡充されていますが、その中で25年は代々ハイランドパークの本流とも言える味わいが特徴。5年ほど前は1万円程度だったボトルですが、今は流通量少なく、あっても高騰。すっかりお見かけしないボトルになってしまいました。

今回はウイスキー仲間の持ち寄り会で久々のテイスティング。ラベルやボトル形状は現行品ですが、度数が48.1%なので厳密には現行品から1世代前の25年となります。(現行品の度数は45.7%)
まろやかで円熟味を楽しめる30年や、フルーティーさが際立った18年と異なり、この25年は少々やんちゃ。アタックの強さが特徴的ですが、テイスティングで記載したように"らしさ"がしっかりと備わっており、ハイランドパークが好みな人は間違いなくストライクゾーンに入ってくるボトルだと思います。

DSC06366
DSC06404
(ハイランドパーク蒸留所のウェアハウス外観と内部。同蒸留所の1970年代以前は当たりが多い。1979年蒸留の詰まったこの樽はまさに生唾もの。。。Photo by K67)

自分の周囲のウイスキー仲間を見ていて思うのですが、ハイランドパークはウイスキー愛好家の琴線に響く、不思議な魅力を備えていると感じます。
それは樽なのか、植物主体のオークニー島のピートなのか、フロアモルティングによる麦芽の処理なのか。。。複雑でコクのある甘みとスモーキーフレーバーが、スコッチモルトを飲んでいるなという満足感を感じさせてくれるのです。

現行品の25年は中々手を出しにくい価格帯ですが、ハイランドパークは普及価格帯の12年もその魅力の一端をちゃんと備えており、作り手の努力を感じる銘柄。
また、たまに国内に流通する以下の免税向けやボトラーズモルトなど、きらりと光るリリースもあるので、オークニーモルトの旅は中々に冒険と発見に満ちています。
HIGHLAND PARK 1998-2011 For Global Travel Retail 700ml 40%
テイスティング@BAR GOSSE

アイルオブジュラ 19年 1996-2016 チーフタンズ 50%

カテゴリ:
ISLE OF JURA
Chieftain's
Aged 19 Years
Distilled 1996
Bottled 2016
Cask type Bourbon Barrel
700ml 50%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml程度
場所:個人宅(持ち寄り会@マッスルKさん)
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★★(6)(!)

香り:クリーンで透明感のある香り立ち、徐々にオーキーでカスタードやバナナを思わせる甘いアロマ、乾いた麦芽。淡いスモーキーさも感じる。

味:ややドライな口当たりから徐々にスパイシー、バタークッキーやワッフルを思わせる甘み。じわじわと灰っぽさのあるピートが、若干の草っぽさと煮た林檎などのオーキーなフルーティーさと合わせて余韻にかけて盛り上がってくる。
ボディはミディアムから少し軽め、フィニッシュは甘みが長く残る。

非常に優等生で、良い意味で近年のジュラらしくない綺麗なジュラ。バーボンバレルだがホグスヘッドのように樽感に引っかかりがなく、度数以上にスイスイ飲める柔らかさからストレートで十分楽しめる。他方、加水するとボディが嘘のように弱くなる一面も。


「このジュラは美味しかった、どこで飲んだか覚えてないけど試してみれくれよ。」
などと意味不明な供述で推薦を受けたボトルであり、当然「何を言ってるのかわからんw」と返していたところ、「ボトルで買っておいたぜ!」とマッスル氏の男気を見せられました(笑)。

とは言えジュラか・・・近年モノだとオフィシャルベースなら荒さもありそうだし、バーボン樽って事はフルーティーでもドライで仕上がりは単調気味でだろうな。。。と、先入観増し増しで、様子見のハーフショットだったのですが、一口飲んで「!」となり、「も、もうちょっともらって良い?」と1ショットに切り替える、という家飲みならではのやりとりもありました。
樽の質はもとより、度数50%という仕様や味わいから少量の加水が行われていると推察。それがバーボン樽のフレーバーを整え、酒質と絶妙なバランスが取れた結果ではないかと考えます。

個人的にジュラは好きな蒸留所の一つです。
オフィシャルのオールドや、ボトラーズの長期熟成品はウイスキー好きのツボにくるモノがあると思っています。スティルマンズやOMCなど魅力的なボトルも結構ありました。
ただ近年のモノはボディが軽くなり、草っぽさや酸味が強く、ピートもパッとしない、そんな印象があった中で上手く仕上がったボトルに出会うと嬉しくなりますね。

今回のボトル以外で最近「おっ」と思ったボトルを合わせて紹介すると、それはシグナトリーのジュラ1989ヘビリーピーテッド。一昨年は25年、去年末には写真の26年がリリースされており、どちらもパワフルでエステリーなフルーティーさと強いピートが一体となって、ほのかに感じられる草っぽさも良いアクセントになっています。
ジュラのオフィシャルでもヘビーピートはリリースされていますが、それとは違うボトラーズだからこその楽しみと完成度。
チーフタンズ1996とは対極にある構成が、これもジュラの魅力の一つとして楽しめると思います。

タリスカー 25年 1975-2001 リミテッドエディション 59.9%

カテゴリ:
image
TALISKER
Aged 25 Years
Distilled 1975
Bottled 2001
Natural Cask Strength
One of only 6000 Limited Edition
700ml 59.9%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
時期:1~2年程度前
評価:★★★★★★★★(8)

香り:最初は焦げたようなスモーキーフレーバーとレザーを思わせる香りが主体だが、徐々に黒土、林檎のカラメル煮を思わせるエステリーな熟成香、乾いた木のようなハイトーンなアロマも広がる。
少量加水すると陶酔感のある熟成香が開き、ヨードを伴うスモーキーさと、土っぽさ。焼きドーナッツのような甘い香りが鼻腔を擽る。

味:強いコクとタールを思わせるパワフルな口当たり。厚みのあるボディに古酒系のカラメルやウッディーなニュアンス。香り同様のエステリーさ、アプリコットジャム。余韻はややドライでスパイシーでスモーキー。どっしりと存在感のあるピートフレーバーが長く続く。
少量加水するとフレーバーが伸びて一体感が増す。特に熟成感が全体をカバーして、まろやかでコクのある味わいと、それでもなお存在感のあるスモーキーフレーバーが堪能できる。

余韻にかけてのフレーバーの広がりが素晴らしく、特に加水後の味わいは昔のオフィシャルスタンダードに通じるものがある。
ハイボールにしてみるとヨードが強く磯っぽさが混じるが、ボディの厚みが炭酸を受け止めコクのある甘味、スパイシーさも失われず美味。
お久しぶりのタリスカー・リミテッドエディション2001年リリース。
タリスカーはボトラーズに加えてオフィシャルから2000年以降ほぼ毎年リリースされるリミテッドリリースが潤沢にあり、1970年代後半からのキャラクターに触れる機会が多かった蒸留所であると言えます。

その構成はディアジオ(かつてのUD)らしく、リフィルシェリーでプレーンな樽感。同じリミテッドの20年がシェリーのしっかり効いたタイプでしたが、25年は総じて樽感はあまり強くなく、麦芽由来の酸味、ピート、パワフルでスパイシーでコクのある酒質由来の味わいを感じるボトルが多い印象。
今回紹介する2001年リリースの25年は、そうしたプレーンな構成に加えてシェリー感の残っている樽も使われたようで、うっすらとシェリー、後は微かにチャーオークのニュアンスも。それらはストレートでは少々チグハグな感じもしましたが、加水すると一気にまとまり、スモーキーで陶酔感を感じる素晴らしい味わいに変化します。

1975年というと、現在高い評価をされているオフィシャルボトルの蒸留時期ですから、そのポテンシャルも納得です。
むしろ探せばまだ飲めるこのボトルは、かつてのタリスカーの魅力を学べる教材としても、ここ最近で飲み始めた人達にオススメしたいですね。
現在の相場は決して安価とは言えませんが、度数も高くヘタっている度合いも少ないでしょうし、それこそTDやJWラベル時代のオフィシャルを買い求めるよりは。。。

タリスカー ダークストーム 45.8% オフィシャル

カテゴリ:

TALISKER 
DARK STROM 
(No Aged) 
Matured in Charred Casks
1000ml 45.8%

グラス:テイスティンググラス(名称不明)
量:30ml
場所:BAR飲み(Tail)
時期:開封後1年程度
暫定評価:★★★★★★(5-6)

香り:チャーオークの焦げ感のあるアロマ。梅を思わせる酸味を伴うスモーキーフレーバーから乾いた麦芽、干し草の植物感へと繋がる。

味:キャラメルを思わせる甘さとスパイシーな口当たり。ドライ杏、黒土、鼻抜けはスモーキー。ボディは少し細く、加水でだいぶ慣らされている。
余韻は緩く、樽材由来と思われる粘性を感じた後、スモーキーでピートが染み込み、ゆっくりと消えていく。


スモーキーでスパイシー、タリスカーがその荒々しい個性をより強くしてリリースしたというタリスカーストーム。
スカイ島の"嵐"をイメージしたリリースが好評であったことからか、その第2作として免税店向けにリリースされたのが、ヘビーチャーしたオーク樽で後熟させ、樽の個性を強めたダークストームです。

コンセプトはタリスカーの強い個性と焦がした樽のウッディネス、スパイスが融合した、さらにパワフルなタリスカー•••ということなんですが、その樽感の強さを一般向けに抑えるためか加水での地均しがだいぶ行われた印象。結果、飲み口はまろやかでキャラメルを思わせる甘さ、ほろ苦さ、奥からスパイスとスモーキーフレーバー。酒質よりも樽が勝っている印象を受けます。
それこそ以下の写真のように暴風が突きささる「ストーム」という感じはしない、暖かい時期にドバッと降ってきたスコールのような構成なんです。
(昨年主催したフォトコンテストの特別賞作品。STROM in STROM 。)

ダークストームは濃厚でわかりやすい味わいに加え、価格もお手頃とあって安定した人気のあるボトルです。
リリース当初は国内入荷が少なく、海外旅行の際に「買ってきてほしい」と頼まれたことも。ノンエイジですが熟成は10年前後の印象。樽感の上塗りもあって、若さはあまり感じません。

ノーマルなタリスカーは夏場のハイボール、肉料理と合わせるタリソーペッパーなど万能で使えるボトルに対し、ダークストームは秋から冬の少し寒くなってきてから本領発揮する1本。
ハイボールよりはストレートやロック向き、今の時期にちょうど良いですね。

ハイランドパーク 17年 アイスエディション 53.9%

カテゴリ:

HIGHLAND PARK
ICE EDITION
Aged 17 years
700ml 53.9%

グラス:テイスティンググラス(名称不明)
量:30ml程度
場所:BAR飲み(GOSSE)
時期:開封1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)(!)

香り:乾燥させた麦芽や干し藁を思わせる、ほろ苦く香ばしい香り立ち。徐々に乾いた木、蜂蜜、林檎、スモーキーフレーバーが充実してくる。

味:ピーティーでほろ苦い口当たりと、鼻腔に届くスモーキーさ。ミディアムボディで適度な厚みのある味わい。土っぽさと乾いた植物を思わせるピートの裏には麦芽、バニラ、洋梨の甘みもある。
余韻はスモーキーで微かにエステリー。染み込むように長く続く。


ハイランドパークがリリースする神話をモチーフにしたシリーズ。
昨年まではヴァルハラシリーズとしてロキ、ソー、フレイヤ、オーディンの4神が発売されていましたが、今回はニブルヘイムがテーマ。。。なのだそうですが、正直、発表された段階ではまだ続くのかという気持ちの方が強いリリースでした。

PR資料を見ると、アメリカのコンテストで最優秀賞を受賞したとか、まあ大層な経歴がプッシュされているその中身。確かに悪くないです。
シェリー系ではなく、色合いそのままなアメリカンオーク由来のフルーティーさ・・・が広がると見せかけて、それを覆い被すように、序盤からヘザー系のピートフレーバー。このピートが良い感じの苦味と存在感で"らしさ"があり、バッティングでの多層感もある。
どの辺が"ICE"やねんという疑問はさておき、後は好みの問題ですが、完成度は充分だと感じます。

今回のリリースは、先にも書いたように酒質の部分でハイランドパークらしさのある構成、勉強のために1杯BAR飲みするのもアリだと感じます。
値段は少々しますが、ハイランドパークのオフィシャルラインナップだとこんなもんでしょう
むしろ下手にシェリー樽熟成で濃いめに振って高騰するより、近年系ではこういうタイプを歓迎したいです。

改めて考えてみると、ハイランドパークの酒質は、時代時代で厚みの違いこそあれど一つのベクトル上にちゃんとあって、過去のリリースも今のリリースも飲んでいくと、不思議とそこまで現行品に落胆せず、魅力を感じることが出来るようになると感じます。
まあ樽の影響はモロに受けていると思いますが。。。その辺は技術革新とノウハウで、おいおい解決されることを期待しています。

このページのトップヘ

見出し画像
×