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ラフロイグ 1815 レガシーエディション 免税店向け 48%

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LAPHROAIG
THE 1815 LEGACY EDITION
TRAVEL RETAIL EXCLUSIVE
700ml 48%

グラス:木村硝子ティスティンググラス
場所:個人宅テイスティング会
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:焦げたゴムや木材を思わせる存在感のあるスモーキーさ。遅れてバニラ、アーモンド、ヨード香に潮っぽさ。微かに薬っぽい香りも混じる非常に個性的なアロマ。

味:コクのある甘みからヨード、バニラ、干し草、焦げた木材、燻した麦芽。口当たりは柔らかいが徐々に力強さ。
余韻はビターでナッティー、少しアルコールのアタック。焦げたゴムのような香りがピートスモークと共に鼻腔に抜ける。

香りに焦がしたような薫香、スモーキーさが強く、個性的なモルトウイスキー。恐る恐る飲むと香りの印象よりはコクがあってまとまりのある味わいだが、このアロマには少々面食らう。少量加水すると多少香りのバランスが良くなる。
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2017年4月に免税向けで発売されたラフロイグの新商品。PR情報そのままですが、1st fillのバーボン樽で熟成した後でヨーロピアンオークの新樽で再貯蔵しているそうです。
お馴染みと言えるバニラ系の香味に焦げたようなニュアンス、この独特のアロマは特に再貯蔵側の樽によるところが大きいのかもしれません。

レガシーというと遺産、先人の遺物 という意味。このボトルはラフロイグ蒸留所の偉大な歴史を作り上げてきた関係者への敬意という位置づけで、蒸留所マネージャーのキャンベル氏が手掛けたようです。
いまいちその位置づけと中身が繋がらない味わいではありますが、キャンベル氏は以前「ラフロイグ蒸留所の伝統、ノウハウや知識への敬意」としてバーボン樽とヨーロピアンオーク樽でダブルマチュアードした原酒を使った、ラフロイグ・ロアをリリースしており、ヨーロピアンオークを使うことや、個性を際立たせるリリースは、同氏のこだわりなのかもしれません。新しいチャレンジは面白いですね。

他方テイスティングのとおり、香りのスモーキーさ、焦げ感が強く、そこで好みを分ける可能性があります。
それこそオフィシャル10年などを愛飲していても面食らう個性的な仕上がりで、例えば夏の旅行のお土産に。。。なんて旅行先免税店で考えられてる方は、プレゼントされる方の好みを考えられてからでも良いかもしれません。

ボウモア 10年 ダーク&インテンス 40% 免税店向け平行品

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BOWMORE
DARK & INTENSE
Aged 10 years
Marriage of Spanish Oak
Sherry cask & Hogsheads
1000ml 40%

香り:木村硝子テイスティンググラス
場所:個人宅
時期:不明
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:塩気を伴うツンとしたアロマ、緩くシェリーのニュアンスに淡いウッディネス、焦げたようなスモーキーさもあるが全体的に緩い。

味:甘く柔らかい口当たり、ケーキシロップや甘口ワイン、じわりとピリピリとした刺激、微かにオイルやゴムっぽさ、焦げた木材。
余韻はドライでウッディー。ダシ系の塩っぽさ、淡くピートが染み込むよう。

加水が効き過ぎているのか、ずいぶんと緩いウイスキー。甘くスムーズで非常に飲みやすいが、ボウモアらしいクセ、フルーツ、スモーキーさは控えめ。言い換えれば飲みごたえがないとも言える。アイラを飲み慣れない人には丁度いいかもしれない。

今年2月ごろに発売された、ボウモアの免税向けボトルの一つ。他には15年、そして先日当ブログでも紹介した18年が展開されています。
このボウモア10年は、スパニッシュオークのシェリー樽を主体に熟成された原酒が使われており、加水が強めですがそれらしいニュアンスもあって、ラベルチェンジ後のオフィシャル12年と明確に差別化が計られています。

数年前のデータですが、ボウモアで貯蔵されている樽の比率は、シェリー樽が14%程度だったとする資料が手元にあるのですが、そこから考えてもずいぶんとシェリー樽を使ったリリースが増えたなという印象。
ラベルチェンジにあたってレシピを変える中で、例えば若い年数のものではオフィシャル12年をバーボンやリフィル系の原酒で構成する形に変更し、シェリー系の原酒を今回のような他のリリースに回しているのかもしれません。
オフィシャル12年、新旧ラベルで飲み比べると新ラベルはずいぶん奥行きが軽くなりました・・・。

なお、同じく最近並行品が日本に流通した旧ラベルに当たるボウモア9年シェリーカスクには、余韻にかけて"らしい"フルーティーさが感じられる中で、10年熟成のこのボトルは緩いシェリー感が主体でだいぶキャラクターが異なっていました。
ひょっとすると今の生産者、作り手のボウモア蒸留所のハウススタイルへの理解が、こういうキャラクターなのかもしれません。(そう言えばマネージャー変わったってニュース出てたような。。。)

まあどこが悪いという話ではなく、所謂コスパの良いタイプのボウモアです。
ゆるゆる、家飲みで使いたいですね。

ラフロイグ 26年 1990-2016 ダグラスレイン XOP 49.2%

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LAPHROAIG
Douglas Laing's
Xtra Old Patigular
Aged 26 years 
Distilled 1990
Bottled 2016
Cask type Refill sherry hogshead
700ml 49.2%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み@リクオル
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:しっかりとした甘みを伴うシェリー香、カカオチョコ、かりんとう、合わせてスモーキーで焦がしたようなピート香。塩素、海藻を思わせる海系の癖が出汁醤油のようにも感じられる。

味:香り同様にとろりとした濃い甘みのある口当たり。キャラメル、プルーン、すぐに焦げたようなピートフレーバー、サルファリーなニュアンスも伴う。
余韻はスモーキーでドライ、ウッディなタンニンと土っぽさ。微かに葉巻の香りが鼻腔に抜ける。

しっかりと甘みのあるシェリー感を感じる1本。若干感じられるサルファリーさも含めラフロイグのキャラクターとして好みを分ける印象だが、ベースは良いので20〜30年後に大化けしているかもしれない期待値がある。ストレートで。


ウイスキー愛好家の間でちょっと話題になった、ダグラスレインのオールドパティキュラーシリーズの上位グレード、XOPラフロイグ26年。リリースから半年ほど遅れ、今更ではありますがテイスティングです。
レーズンなどの果実系というより、シロップのようなとろりと甘いシェリー感があり、そこに焦げたようなピートフレーバー、普通に美味しいボトルだと思います。

自分は濃厚なシェリー系は決して嫌いではないですが、今回のボトルのようにピートフレーバーと硫黄感が混じるボトルは好みから外れていく傾向があり、評価は辛めかもしれません。
ただし、経年でシェリー感がこなれ、硫黄が底支えになるように変化していけば、この手のボトルは化けそうだなとも感じます。
同じシェリー系ラフロイグだと、例えば昨年リリースされたメゾン60周年のマスターピースなんかは開けてすぐ美味しかったという印象ですね。

オフィシャルでしっかりシェリー系のボトルは、極少数ですが過去にもリリースされてきました。
他方、近年のラフロイグはバーボン樽を中心とした構成が多いことや、酒質的にもあまりシェリー感の濃くないリフィルシェリー、あるいはそれを含むバーボン樽とのバッティングなどの方が馴染みやすいということもあって、王道な味わいというよりは変わり種という印象があります。

ラフロイグは18年が終売となり、ボトラーズからも中熟以上のボトルが中々出てこない状況となっています。
そんな中、近日リリース予定のボトルでは、信濃屋のダンカンテイラー・ラフロイグ18年(1998ー2015)が、まさに王道というはっきりとフルーティー&スモーキーなタイプ。美味しいラフロイグというだけでなく、シェリータイプにバーボンタイプ、ボトラーズからリリースの少ないラフロイグに、偶然にも役者が揃ってきました。
今後ますますボトラーズの原酒枯渇が進むと思われる中、様々なキャラクターのラフロイグを飲み比べできるのは当面無い機会かもしれません。BAR等で是非試してみてください。

ボウモア 19年 1998-2017 アイラフェス2017向け 54.3%

カテゴリ:
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BOWMORE
THE FEIS ILE COLLECTION 2017
Aged 19 years
Distilled 1998
Bottled 2017
Cask type 1st fill Sherry punchon
700ml 54.3%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅(借り物@マッスルKさん)
時期:開封後1ヶ月未満
評価:★★★★★★(6)(!)

香り:リッチでバタークリームのような濃厚な甘さを感じる香り立ち。スワリングするとレーズンやドライクランベリーの酸味、あわせてほのかにゴムっぽい癖、焦げた木材のような苦味、煙っぽさもある。

味:ややベタつきのある甘く濃厚な口当たり。ピリピリとしたハイプルーフらしい刺激と共に、レーズンバター、魚介系ダシ、たまり醤油、中間から焦げた木材やキャラメリゼのほろ苦さとスモーキーさが開く。
余韻はスモーキーで徐々に口内の水分が奪われドライに。ドライプルーン、アーモンド、ゴムっぽさとダシ系のニュアンスのまま長く続く 。

ねっとりと濃厚で甘いシェリー感の奥にスモーキーフレーバー。圧殺気味だが、近年リリースの中ではシェリー感に特筆すべき点がある。 
一口目は良いが、途中で水か、パンか、何かを間に挟むことで美味しさが継続する。時間経過で果実味が香りに開くようでもあり、開封後の変化も見逃せない。 飲み方はストレート、あるいは極少量の加水で。加水するとシェリー感のバランスが良くなると共に塩気が感じやすくなる。


アイラフェス2017を記念し、ボウモアからボトリングされた1本。熟成庫はお約束のヴォルトNo.1。フェスに参加した現地組関係からの情報で、前評判の高かったボトルでもあります。
その中身は非常に濃厚なシェリー系で、ベリーやレーズンなどの果実味を伴う部分が好印象。香木感はそれ程出ていませんが、この濃厚さはスパニッシュオークのカスクでしょう。
こうしたカスクがボウモアに限らず増えてくるのは、シェリー樽好きにはたまらなく嬉しいことでもあります。

一方でこのシェリー感、なるほどこれは確かに、と納得する部分でありつつも、ボウモアらしさとも言えるフルーティーさは圧殺気味。1998年、99年蒸留のボウモアは樽と合わせてフルーティーさが強くでる傾向にあるのですが、そうした酒質との バランスでは少々アンバランスだと感じました。
この辺は飲み手がボウモアに求める姿、キャラクターや見解の相違もあります。自分の感覚では厚化粧しすぎかなという印象でしたが、基本的には美味しいボトルなので、高く評価される方も多いでしょう。例えばモルトマニアックスでの高評価は待った無しだと思います(笑)。


ボトラーズ含めボウモア全体のリリースを見ていると、80年代に比べ、90年代のボウモアにはシェリーカスクが増えているように思います。
あくまで推測ですが、サントリー山崎など、シェリーカスクでこうした濃厚なタイプが多くありますから、樽の出どころとして同資本だけに共通するところがあったのかもしれません。

ただ、一部に共通するのが硫黄とは違うゴムのような癖を伴うケース。このボトルも例に漏れず、そのキャラクターが若干感じられます。
恐らく、樽の香味としてはそこまでゴム系ではないのでしょうけれど、ボウモアのピートやヨードなどのニュアンスがシェリー樽のウッディさと組み合わさって、そう認識されてしまうのかなと思います。

余談ですが、ボウモアのアイラフェスボトルはハンドフィルでその場で詰めて販売していたそうですが、今年はボトリング後のものが販売されていたとのこと。 
まあハンドフィルと言いつつそうした体制で販売している蒸留所も少なからずありますから、時間が短縮出来るのは良いこととしても、自分の手で詰められないのはちょっと寂しいですね。



ボウモア 9年 シェリーカスクマチュアード 40%

カテゴリ:
BOWMORE 
Aged 9 years
Sherry cask matured
Limited Release
700ml 40%

グラス:サントリーテイスティング
場所:BAR飲み(サウスパーク)
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:ゴム系のアロマ、輪ゴム、焦げたピート、やや癖のある香り立ち。徐々に黒蜜やシュガートーストのような甘みも開いて充実してくる。

味:甘くリッチな口当たり。溶剤系の癖と魚介ダシ、焦げたウッディネス、塩素のニュアンス。度数は低いが飲みごたえあり。
余韻はソルティーでキレがある。奥からマンダリンオレンジやアプリコットジャムのようなフルーティーさ。ドライでピーティーなフィニッシュ。

香りに輪ゴムのような癖があるが、味は甘くリッチなボウモアシェリー。余韻にかけてらしいフルーティーさが好ましく感じられる。口の中を支配するサルファリーな要素が無く好印象。今開封して秋頃に本領発揮しそうなイメージ。


最近日本にも入り始めたボウモアシェリーカスク。テイスティングの通り、ただコテコテした味わいでは無く、上手くまとまった甘みとらしいフルーツが印象的。熟成表記は9年ですが短熟ゆえの荒さはあまり感じず、加水も含めて上手く調整してあると思います。
シェリー系のリリースが高騰する中にあって、5000円前後と大変お買い得な価格設定も魅力な1本です。

今回はBAR飲みでの記録ですが、こうした評価もあって既にテイスティング会などでだいぶ機会に恵まれているボトルでもあります。(リカーズハセガワさんでは試飲ボトルも開いてますね。)

ボウモア蒸留所を見学すると、そのビジターツアーの中、熟成庫内で樽からその場で取り出したサンプルをテイスティングする事ができます。
サンプルはそれぞれバーボン樽とシェリー樽。先日放送されたクレイジージャーニーで目白田中屋の栗林氏が「これはエロい」とテイスティングされているシーンが放送されてましたので、ご覧になった愛好家も多いのではないでしょうか。

その話とこのボトル、なにが関係あるかと言うと、先日縁あってハンドフィル用カスクの中身を飲ませていただいたのですが、このシェリーカスクマチュアードにもそれと共通する部分が少なからずあり、ボウモアのシェリーのキャラクターを楽しむ上でも王道と言える味わいだと感じたワケです。
アイラ島は遠くはるか海の向こうの聖地ですが、そのキャラクターを感じられるボトルは幸いにして近くにあります。
ボウモア&シェリーが好みな方、普段飲み用に是非どうぞ!


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