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【BAR訪問記】Bar Ambrosia (アンブロシア) @池袋

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今回紹介させていただくお店は、先月1周年を迎えたばかりの池袋のBAR、アンブロシアです。
ウイスキーBARというよりはお酒全般を楽しめるBARで、ウイスキー、ワイン、ビール、リキュール…品ぞろえは比較的ライトなところから幅広く、ディープな部分への架け橋もある。
お店の雰囲気も良く、デートの2次会や待ち合わせで利用される方も多い様子です。

マスターの名和さんとは年が近いことや、イベントなどで色々繋がりがあって最近お世話になることが多いですが、ここは初見客のつもりでBARの紹介をさせていただきます。

 
お店は池袋北口方面から徒歩5分少々、ビルの7Fにあるのですが何気に入り口がわかりづらい(笑)
最初来たときは思いっきり通り過ぎて、ビルの前を何往復かしてしまいました。
もちろんエレベーターを降りると「おぉ・・・BARだよ」と、空気が一気に変わるのですが、事前に調べたりしないとふらっと入ることはなさそうです。
 

この日のチャームはザクロとウイスキーのゼリー。 カクテルで言うニューヨーク。
甘酸っぱい風味に樽香が口の中で広がります。飾り付けと容器が憎いですね。
こういうBARであればウイスキーに絞らずいろいろ楽しみたい、ってことでドリンクはカルバドスのソーダ割りから、オレンジピールを絞ってさわやかに。


 
ウイスキーで面白いのは?と聞くと、オールドとかはあまり無いんですが、この辺なんかどうでしょうと出てきたのが、一時期大量に市場に出回った懐かしのマキロップチョイス。
ボトラーズのリリースは蒸留所が樽売りした時期の重複からか、毎年まんべんなくではなく、ある程度リリースの集中するビンテージが存在するのですが、このボトラーズはなぜかそれを微妙に1年前後外してくるものが多く、今にしてみると面白いリリースが多いです。例えば目の前のグレンロッシーは1981が当たり年として言われてリリースも集中しましたが、これはその1年違い。リリースの少ないビンテージで逆に興味をそそられます。
 

ウイスキーのあとはカクテルいってみましょう、今日は幅広くがテーマです。
何か得意なカクテルはないんですか?と聞くと、その人の好みを聞いて作ることが多いんで・・・としばらく悩まれた後で、こういうのはありますね、と出てきたのが、ブランデーベースカクテル"ビトウィーンザシーツ"のベースをカルバドスに変えたもの。
さっぱりと爽やかで、元々の意味である"ベットに入る"というよりは、起き抜けのさわやかな朝のような味わい。レシピとしては正式にあるかもしれませんが、名前は知りませんとのことなので、アンブロシアではさながら"モーニングシーツ"でしょうか(笑)
 
このBARの持ち味は、最初に書いたように良い雰囲気の中でお酒を気軽に楽しめるところ。
肩肘張らないっていうんですかね、初めて来られた方でも、マスターとお店の雰囲気に押されて落ち着かないような感覚は覚えないと思います。
また、ただライトなだけではなく、例えばカウンターにピートが用意してあってピート香の体験ができたり、ポートワイン樽から樽出しを飲める等、一歩踏み込んだ楽しみ方もできるお店です。
年明けからはもう一人スタッフが厨房に入られるということで、フード等でより充実したサービスが受けられそうです。
まだ1周年で発展途上という印象もありますが、これから益々お店を成熟させていくのだと思います。
今後ともよろしくお願いします。


BAR Ambrosia
東京都豊島区池袋2-53-10 第10松本ビル 7F
TEL:03-6914-3922
営業時間:19:00~翌4:00
定休日:日曜日
 

【BAR訪問】 BAR Nadurra (ナデューラ) @池袋

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新宿での外勤を終え、いつもと違う方向から家路を目指す最中、ふと今回のBARのことを思い出しました。
丁度先月に1周年を迎えた池袋のオーセンティックバー、BAR Nadurra。
一度行ってみようと思っていましたが、池袋方面は帰宅経路に無いこともあって脚が向かず、今回これ幸いと途中下車して初めて同店の扉を開きました。


公園に面した階段を上り、若向きのBARを1軒スキップした先。落着きのある照明に、カウンターのみのシンプルな空間は、いかにもという空気があります。
ウイスキーの品ぞろえはオールドというより5年程度前のモノが中心で、ボトラーズ、オフィシャルまで広く揃っています。
お店の個性を作る要素の一つが、バーマンの存在。良くも悪くもここで特徴が作られるわけですが、BARのみならずレストラン等、複数店舗で修業を積まれたマスターの松平さんは、ホテルBARのような落着きある空気を纏ったオーセンティックなバーマンという感じで、こちらも自然と襟を正す、心地よい緊張感がありました。

まずは1杯目にいつものお約束、ハイボールを注文。
ウイスキーはお任せで、出てきたのはイチローズモルトのブレンデッド、ホワイトラベルにレモンピールを少し絞ったもの。少しえぐみが出るかなと思いきや、レモンのさわやかな香りが若いブレンデッドの乳酸系の酸味とマッチして、さながらチーズケーキのよう。
ここにチャームの洋ナシとシャインマスカットが絶妙なマッチングで、おいおいこいつはレベル高いぞと。


2杯目は残ったチャームと合わせることができるシングルモルトウイスキーをオーダー。
出てきたモルトはちょっと前にリリースされた、スリーリバースのクライヌリッシュ。

蜂蜜や麦芽風味の中に、リンゴ、洋ナシなどの同系統のフルーティーさも潜むモルトです。これはこれで単体で十分美味しいのですが、いささか単調になりがちなシングルカスクの旅の途中に、チャームのフルーツが丁度いいアクセントを与えてくれます。
マスターはウイスキープロフェッショナルのみならず、ソムリエの資格を持たれており、これまでの職歴もあって、お酒に合わせるという考え方は相当経験を積まれているように感じました。

新しいBARでは、そのBARの味的なものを利きたくなります。
オーセンティックBARならカクテルですね。ハウスワインのような、ハウスカクテル的なモノはありますかと。聞いて返ってきたのは意外なカクテル、トロピカルカクテルの女王、マイタイ。
かつてマスターが働かれていたレストラン、ホテルオータニのトレーダーヴィックスは、マイタイ発祥の地とされるレストランです。本来は門外不出のレシピですが、再現する許可を頂いているんだそう。グラスもカクテルスキュワーも、トレーダーヴィックスで使われているそのもので出てきます。


マイタイは現在世界中に様々なレシピがありますが、オリジナルレシピはラムにオレンジキュラソー、そこにいくつかのシロップ、そしてクラッシュアイスという、ほぼリキュールな構成。大ぶりなロックグラスに注がれるそれは非常に飲みごたえがあり、酒量が厳しいときに頼むのは要注意です。
実は自分は今から9年ほど前、当時行きつけだったBARのマスターとの忘年会で同レストランを訪れたことがあり、このカクテルを飲んでいました。9年ぶりのマイタイ・・・確かにこんな味だった気がします。
諸事情により写真はありませんが、ご興味あります方はぜひ注文してみてください。


さて、程よく飲んでしまったので後は甘味で締めます。
ナデューラではマスターの奥様のお手製スイーツ「ゆきえのプリン」がデザートメニューでひときわ目を引きます。っていうか、飲んでる最中から気になって仕方がないっ!。
自分が注文した時はちょうど新しいロット(3日に1回程度作り変える)で、確かに濃厚な口当たり、卵のうまみにバニラの香り、そしてこれも自家製と思われるほろ苦いカラメルシロップが絡んで、なんとも締めにいい塩梅。これは富山の某酒販に習ってくりりんの太鼓判です。

また、プリンの一つ上、「何かのお酒が入った生チョコレート」は、妻がバレンタインデーに手作りウイスキーチョコレートでブラインドを挑んでくる、我が家の話がネタになっています。早速採用されていて驚きました(笑)。
こちらも興味あります方は締めに、あるいは合間にどうぞ。


ナデューラで紹介し忘れてはならない特徴が「禁煙」であることです。
煙とお酒の組み合わせの賛否はわかれるところですが、美味しく飲むのとは別にお酒単体の香味を純粋に楽しむなら「禁煙」であることは必要条件とも言えます。
その時吸ってる人が居なくても、染み込んだ臭いがウイスキーに影響を与えることは少なくありません。
Nadurra(ナデューラ)の意味はグレンリベットのそれ同様に"自然"。お酒の味と魅力をじっくり楽しむBARとして、シンプルながら良いお店だなと思います。

BAR Nadurra
(東京都豊島区東池袋1-17-11 パークハイツ池袋203-2)
月曜~金曜:17:00 ~ 26:00
土曜・祝日:15:00 ~ 25:00
定休日 日曜日 第3・第4月曜日
http://www.bar-nadurra.com/access.html
Tabelog:http://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13175560/

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