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ここのところ堅っ苦しい文章が続いていたので、今日は久々に飲んだくれ日記でいきます。
というか、仕事が忙しくて帰りが常時午前1時とかで、まじめにテイスティングしてる余裕がないんですよ。
コメントの返事、遅れてしまっていて申し訳ございません。
コメントいただいている皆様、反応頂けてブロガー冥利に尽きるというか、大変うれしいです。いつもありがとうございます。


我が家は小遣い制なので、残業しようと定時で帰ろうと身入りは変わらず、働けど働けど我が懐暖かくならず。なのですが。 忙しくて飲みにもいけない分、ついついポチってしまいたくなる時があるんです。(だって人間だもの@みつ○)
さらに今回は、情報提供いただいているウイスキー仲間から私の好物なボトルの融通もあって、まとめ買いしてしまいました。

今日はそんなボトルを眺めながら、ビールでも飲んで、残り少ないボトルも介錯してしまおうと思います。 現在午前1時半、帰宅後1時間の楽しみ、お付き合いください。


今回の介錯ボトルはダルウィニー20年、オフィシャルのリミテッドエディションです。
1986年蒸留、ヨーロピアンオーク樽での熟成で、56.8%のカスクストレングス。
記事にもさせていただきましたが、中途半端な価格設定のためか売れ残っており、ウイスキー仲間らで共同購入した結果・・・まぁ普通だったわけです(笑)。
甘みの少ないビターチョコのような香りは、開けたてよりも一層強く、味のほうも同様にビターで焦げた感じ。気温が上がって甘みが出てきた一方で、青っぽい香味も裏から感じられるようになった。どこまでも一長一短。今回は評価じゃないので個人的な視点バリバリでいくと、これで2万払って一人で1本買ってたら、ガッカリ感はかなりあったというのが本音のところ。天に還ったボトルに合唱です。



そして1本昇天したと思ったら4種5本も入ってきました(笑)

まずは左から。
グレンハンター・ピュアモルト21年 1980年代後期流通。
昨年、有楽町の某BARを中心に「安く買えてそこそこ良いシェリー感のある謎なピュアモルト」という情報が広まり、値段が上がってしまっていたボトル。
最近落ち着いてきたのか、この子は結果的に送料込み2500円という破格で入手できました。
飲むのは久々、昔は全然ノーマーク。ただ良く考えてみると1980年代後半の流通でも、21年熟成ですから1960年代蒸留なんですよね。
先日の記事でも書いたように、注目されて無いところから持ってくるってのは、まさにこういうボトルのことを言うんだと思います。

続いて中央は余市10年の旧ボトルです。
初版という説もあれば、2代目という説もあるのですが、1990年代に流通したニッカウイスキー時代のもの(現行品はアサヒビール)であることは間違いありません。
今の余市10年は、麦芽系で硫黄やバッティングした樽のキャラクターが伝わる味ですが、この頃はキャラメルのような甘さに松の樹皮を思わせる余市らしい個性。そしてピーティーでスモーキー。
マイケルジャクソンをして「暖炉の前でプラリネを食べているよう、素晴らしい10年もののウイスキー」と賛辞を贈られているのは、この頃の余市10年です。
このボトルは情報交換(というより一方的に情報提供)頂いているS氏から、手に入りそうだということで、当時価格で譲って頂いたものです。
現行品終売の余波でもう手に入らないと思っていたボトルだけに、喜びはひとしおでした。

そして一番右。
ホワイトホース12年デラックス・特級。1980年代流通。(2本)
オークションで買い物をしていると、たまに写真の写り具合でよく見えず、届いたら開封済みだったなんてことがあります。
先日徹夜明けのハイテンションでポチってしまった同ボトルも、未開封状態Sとか言って売ってたくせに開封済みでした。 即座にクレーム入れて返金いただいたものの、飲めなくなったのは悲しくて、その夜、今度は2本セットを落としてしまったわけです(笑)
ま、まぁ1本で買ったときより1本あたりの値段は安く済んでるから・・・いいかなw

ホワイトホースはラガヴーリンがキーモルト…なのですが、1980年代に入ると普及品のファインオールドはクライゲラヒなどが中心になり、マイルド路線に切り替わっています。アメリカに市場があったことも影響しているのでしょう。
そのラガをしっかり使って甘くスモーキーでこってりと仕上げたのが、このデラックス12年です。
ストレートでよし、ハイボールでよし、何でもござれの出来る子です。

 
今回のまとめ買い、最後の1本はとりあえずこの背面ラベルを。
これを見てぱっと何のボトルか分かる人は、相当オールドブレンドに詳しいか、あるいは近代史に興味をもたれている方だと思います。何気に面白いボトルが手に入りました。
なんというか「粋」なラベルですよね。こんなラベルつけて貰ったら、興奮して鼻血が出てしまいそう。

このボトルは近日某所に献上される予定なので、その際の薀蓄として今からストーリーでも固めておこうと思います。
それについてはまた後日の投稿で・・・。


今日はこんな感じでとりとめなく。
実はまだ2本ほど手続き中のボトルがあって、もう懐カツカツだったりするんですが、素敵な出会いは待ってくれませんからね。
皆さんも、今更ですが「見つけたときが買いどき」ですよ! 


だらだらとした流れでしたが、お付き合いいただきありがとうございました!