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COINTREAU
Liqueur Extra Dry
FRANCE
1960's
700ml 40%

ウイスキーな毎日の合間、たまーにこういうのも飲んでます。 
ハイプルーフバーボンでバーンと背中を叩かれるように元気付けて欲しいときもあれば、オールドリキュールのまろやかな甘み、柔らかくも深い苦味に癒されたい時もある。今回はフランス産の超有名リキュールにしてホワイトキュラソーの代表格、コアントローの1960年代流通コルクキャップ仕様です。

コアントローの基本的な素性は・・・一言でオレンジの皮のリキュールです。
やれ誰が開発したとかそういう酒史はメーカーサイトご参照で。
その製法は「開発当時から現在に至るまで、当時の味わいを厳密に再現している」と言われるだけあって、オールドボトルでも現行品でも、味わいのベクトルが大きく変わっているわけではありません。 要するにオレンジ風味。 
とはいえ、オールドボトルは角の取れた甘い香味にオレンジの香りがより強く溶け込んで、味わいの後半に感じられるスパイスや果皮など由来と思われる苦味もしっかりとアクセントとなっている、非常に奥深い構成であるように感じます。 
現行品は香りがドライで浮ついたビターオレンジのアロマ、口に含むと甘みだけが強い。
この違いは現行品のほうがカクテルに合わせやすく、よりドライに作られているから・・・でしょうか。
(まあこのボトルにしても、エクストラドライとか書いてますが、相当甘いリキュールの中で、ではあります。)

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ただ、現行品のコアントローは加水したり氷などで冷やすと白濁しますが、このオールドコアントローはロックで飲んでもハイボールにしても白濁しません。
白濁する理由は使われているオイルとアルコールのバランスが加水によって崩れるからと聞きますが、それが起こらないという事はレシピか製法か、何かが違うんでしょうね。

コアントローが類するリキュールの総称ホワイトキュラソーは、そうした白濁する特性ゆえ呼ばれており、ホワイトレディなどが代表的なカクテルにあげられます。
このコアントローを使った場合、濁らないのでクリアレディになるのかな?。
どうせならオールドのジンと組み合わせて試してみたいですが、ちょうどジンが手持ちにない。なるほど、次はジン探しか(笑)。
リキュールの寄り道もたまにはいいものです。