タグ

タグ:エクリプス

レダイグ 9年 2007-2016

カテゴリ:
IMG_1516
LEDAIG 
THE SKY 
Aged 9 Years 
Distilled 2007 
Bottled 2016 
700ml 58.5% 

Specially Selected and Bottled for
Bar After Taste Bar Super Nova
Bar Eclipse first Bar Ben Fiddich
Bar LEGEANT Bar EAS MOR

グラス:グレンケアン
量:30ml+ハイボール
場所:BAR飲み(Bar Eclipse first)
時期:直近開封
暫定評価:★★★★★☆(6)
(※加水時の変化含む)

近年注目されているマル島はトバモリー蒸留所のピーテッドモルト、レダイグ。
今回の1本は、都内のBAR6店舗によって共同ボトリングされた"THE SKY"シリーズで、先日信濃屋さんから発売されたこともあり、ご存知の方も多いと思います。

"同じ世代で共に研鑽を積み、今ではオーナーとして自らのBARを切り盛りしながら互いに切磋琢磨するバーマン達で「バーを通して空がつながっているように、街と街、人と人、お酒とお酒を繋ぐ」というコンセプトの下に始まったプロジェクト。"とは、このボトルを販売する信濃屋さんのPR文。
カスクサンプルの調達は、信濃屋のバイヤー北梶さんがされ、その中でメンバーがこれはというサンプルを選定されたのだそうです。
難しい作業だとは思いますが、こういう企画は本当にあこがれます。
今回ボトリングをされたBAR6店舗の中には、自分が何度か顔を出している神田のエクリプスさんも参加されており、せっかくなのでと飲みに行ってきました。
 
スモーキーで乾いた草、オーキーなバニラ香に微かに消毒液っぽさの混じるハイトーンな香り立ちです。
口当たりは若さと度数ゆえにツンとした刺激、土っぽさ、根菜のようなピートフレーバーに麦芽風味、そして蜂蜜やドライアップルを思わせるねっとりとしたオークフレーバーが中間から開き、鼻に抜ける燻したようなスモーキーさとハイトーンなスパイシーさに繋がっていきます。
後半にかけてのアタックが度数以上に強く感じられるウイスキーで、ストレートでそのまま飲むと3口程度で口の中が刺激に負けてくるのですが、少量加水すると刺激が軽減され、ねっとりとした甘みが感じられるようになりバランスが良くなります。
これは加水の変化も試してほしいボトルですね。

IMG_1521
加水で負けないわけですから、当然ロックやハイボールも良いだろうと、今回はハイボールでもいただいてみます。
若いウイスキーらしくすっきりとした中に微かな根菜系の苦味、ヨードや塩気が少ない分クリアな飲み口で、喉の奥からスモーキーさとオーク由来のウッディーなフレーバーが戻ってくるようです。    

このボトルを注文したところで新しいチャーム、ジャイアントコーンとアサリの乾物を頂きました。
レダイグはアイラモルトに次ぐ島系ピーテッドモルトとして注目されているものの、そのキャラクターはアイラというより内陸のピーテッド系統。塩っぽさもヨードも明確に強いワケではなく、むしろ感じられないボトルもある中で、足りないものを補うナイスチョイスです。


最後に、マスターオブウイスキーのK氏とのやりとりで「このボトルを例えるなら」なんて流れになったので、それを書いて区切りとします。
このボトルに広がる夜空は「雨上がりの都会の夜空」
澄んだ空気、涼しげな風に乗ってどこからか漂う土の香り。周囲には煌々と輝く高層ビル、ネオン、都会の喧騒。見上げた空に満天の星は見えない。しかし大きな光を放ついくつかの星が、夜の闇の中に輝いている。 
   
うーん・・・慣れないことはするもんじゃないですね(笑)。
なお、このボトルの信濃屋販売分以外は上記6店舗で扱いがあり、スタンプラリー的なことも行っているようです。
該当するBARのいずれかと繋がりがある方も、このボトルをきっかけに更なる繋がりを作ってみては如何でしょうか。

【BAR訪問】BAR & Sidreria Eclipse first (エクリプス ファースト)@神田

カテゴリ:

久々のBAR訪問記です。BARに行ってないわけではないのですが、しばらく書いてませんでした。
今回のお店はシードルがメインとなるBarのエクリプスさん。今年6月に神田駅前に開店した新店です。
シードル以外にカルヴァドス、カクテル、そしてウイスキーも300種類とそろっています。マスターの藤井さんは別店舗で10年以上修行されただけでなく、ウイスキープロフェッショナルも取得しており、懐の広い本格的なBARです。
 
ちょうど1か月ほど前のこと、川口のアラサイドで貧乏人のパスタを食べて食後のギネスを堪能していた時、隣に座られた方がエクリプスのマスターでした。
話の中でお店のことを伺い、まぁ機会があったら顔を出しますかくらいに思っていたのですが、この日は早めの1次会を終えて肝機能にはまだ余裕があったので、寄り道してみました。

 店の場所はとにかく駅近。そしてBARとは思えないほどのオープン感。
ドアも解放されていて、すぐ隣には赤ちょうちん。なんだただのオシャレ系ダイニングバーかと一度通り過ぎてしまいましたが、店名を見てUターン。失礼ながら半地下とか、ビルの奥とか、もっとアンダーグラウンドなところを想像していたのでこれは予想外でした。
 
立派な一枚板のカウンターど真ん中に座らせてもらい、まずはお店の看板であるシードルを注文。
シードルは全くと言っていいほど知識がないのでマスターにお任せで、1次会からのリセットを兼ねてスッキリ系の洋ナシのシードルを。なるほど、確かに程よい甘さでほのかに蜂蜜を思わせる甘さと洋ナシのさわやかな香り、スッキリと飲めます。

 ただアルコール2%とシードルの中でも低いタイプでしたので、もう一つ炭酸系が欲しくなり、次の注文はハイボール。
ハイボールブームからか、最近色々なBARでハイボール用のハウスウイスキーが準備されていたり、あるいはハイボール用のオリジナルブレンドが作られる動きがあって、こうして新しいBARでハイボールを頼むのは一つの楽しみになっています。
エクリプスのオススメは、OBグレンモーレンジ10年。炭酸とともに口の中で爽やかなオークのアロマが弾けるよう。ハイボールで頼むとなぜか少し安くなるという面白いシステムです。
グレンモーレンジのオーク樽へのこだわりはここで改めて書く話ではありませんが、冒頭でも触れた立派な切り出しのカウンターに、木のコースター、そしてオークにこだわったグレンモーレンジ。
このカウンターに使われている木材は、マスターとゆかりのある神社の神木を分けてもらったものだそうで、不思議なオーラと統一感のある、癒しの空間がそこにありました。
 
飲み進めていくと徐々になじみのお客さんが来られて、店内がにぎわってきました。
突如始まるシードル講座を注文したモルトを飲みながら横目に楽しんで、最後に1杯マスターの好きなカクテル、ジャックローズを注文。程よい酸味と渋みのある甘さで口の中が引き締まる、良い味わいです。

同BARの開店時間は15時からと早め。しかし神田という街の時間軸で考えると、オフィス街である神田は夜22時も過ぎれば人気も疎らになってしまいます。
そもそもこのBARのメインたるシードルは、昼間から食事に合わせて楽しまれているお酒の一つです。
明るいうちからスタートする飲みの席と考えると、15時開店にシードルの組み合わせはむしろありがたい。気楽な1杯で早上がりのオフィス街の午後を楽しむ、なんとも優雅で良いじゃないですか。

BARの内装はテーブル席にカウンターと、個人以外にデートやちょっとした2次会でも使えそう。良いBARができたなと感じつつ、調子に乗ってちょっと飲みすぎた体で帰路につかせていただきました。

BAR & Sidreria Eclipse first (エクリプス ファースト)

Open 15:00 〜 Close 24:00

東京都千代田区鍛治町2-7-10 (JR神田駅東口下車徒歩2分)

Facebook:https://m.facebook.com/eclipse.kanda

Tabelog:http://s.tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13183812/


このページのトップヘ

見出し画像
×