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トバモリー(レダイグ) 8年 2008-2016 アーカイブス フィッシュオブサモア 60.9%

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THE FISH OF SAMOA
LEDAIG (TOBERMORY)
Aged 8 years
Distilled 2008
Bottled 2016
Cask type Sherry Butt
700ml 60.9%

グラス:サントリーテイスティング
場所:BAR飲み@Y's Land IAN
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:酸味を伴うスモーキーさ、プレーンな麦芽風味、若さに通じる微かな酵母香。奥からドライオレンジのような柑橘系のアロマも感じられる。

味:スパイシーな刺激のある口当たり。程よいコクのある麦芽風味、乳酸系の酸味、貝殻のようなミネラル感、徐々にピーティーなフレーバーが広がってくる。
余韻はクリアでほのかに柑橘の爽やかさ。ピリピリとした刺激を伴う。ピーティーでドライ、長く続く。

加水すると香ばしい麦芽風味と、塩素を思わせるアロマが開く。熟成して未熟感が取れ、樽香が付いてくるというウイスキーの分岐点。若さを楽しめる絶妙なバランス。

"フィッシュオブサモア"は、日本でもヘビーな愛好家を中心に利用者の多いウイスキーデータベースサイト「Whiskybase」がリリースするシリーズボトル。中身との関連づけは特にないですが、オセアニア、エーゲ海に生息していた魚類をラベルにしたシリーズです。
今回の中身はトバモリーのピーテッドモルトであるレダイグ。リフィルシェリー樽で熟成されたと思しきあまり樽感の出ていないニュートラルな構成で、未熟感が程よく消えた、若さを楽しめる味わいに仕上がっています。

レダイグは、アイラモルトの高騰を受け、近年ボウモアやカリラの代替品的な位置づけとしてチョイスされる事が多くなってきたように思います。
どこのキャラクターに似ているとか、ピート感はどうかとか、まず代替品ありきのような感覚と言いますか。同じ島モノという共通点はあれど、タリスカーやハイランドパーク、ジュラなど他のアイランズモルトとは違う位置づけがレダイグにはあります。
勿論、レダイグはレダイグであると考えている愛好家もいると思います。ただピーテッドというキャラクターが確立していることこそ、新しい世代のレダイグが広く認知された結果であり、トバモリー蒸留所のモルトが新時代に突入した証でもあります。

トバモリー(レダイグ)は操業の安定しない蒸留所で、1798年創業と歴史は長いものの、休止期間の方が長いのではないかという状況。近年でも1970年代に閉鎖と再稼働を繰り返し、1980年代は丸々休止。時代の良さからそれなりのモルトが生まれることもあったようですが、安定して高品質なリリースがあるとは言い難い状況でした。
また、かつてはブレンデッドウイスキー全盛の時代であるゆえ、酒質や環境を無視し、市場で求められたライトでスモーキーさの少ないスペイサイドタイプのモルトを作ろうとしていたのだとか。(ウイスキーマガジン特集記事参照)
そのため当時は今とは異なり、レダイグ表記であってもほぼピートが焚かれておらず、かといって個性の穏やかな原酒が出来たかといえば荒さのある酒質で、文字通り迷走していたわけです。

参照:トバモリー蒸留所休止とリニューアル工事を伝える記事。

1993年、バーンスチュワート社が新しいオーナーとなり、トバモリー(ノンピート)、レダイグ(ピーテッド)という役割が分担され、今の姿に落ち着くわけですが、1990年代は1970年代の原酒ストックから20年熟成のレダイグ表記のモルトがリリースされるなど、まだ区分が明確化されていたわけではなかったようです。
それが近年、1990年代から2000年代に仕込まれた原酒では、ピーティーでエッジの鋭いアタック、強めの薬品香、ミネラル、樽との組み合わせでは燻りがっこにも通じる香味で、キャラクターは確実に安定してきています。

需要増加から生産が追いつかず、2017年3月から2年間休止して製造工程のリニューアルまで行われるというニュースも飛び出し、過去の迷走時代からは想像も出来ない状況となっているトバモリー蒸留所。
個人的になぜか気になる蒸留所であるのも事実で、200年以上に渡る苦労の末に大きく羽ばたこうとしているこの状況を歓迎したいです。

レダイグ 9年 2007-2016

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LEDAIG 
THE SKY 
Aged 9 Years 
Distilled 2007 
Bottled 2016 
700ml 58.5% 

Specially Selected and Bottled for
Bar After Taste Bar Super Nova
Bar Eclipse first Bar Ben Fiddich
Bar LEGEANT Bar EAS MOR

グラス:グレンケアン
量:30ml+ハイボール
場所:BAR飲み(Bar Eclipse first)
時期:直近開封
暫定評価:★★★★★☆(6)
(※加水時の変化含む)

近年注目されているマル島はトバモリー蒸留所のピーテッドモルト、レダイグ。
今回の1本は、都内のBAR6店舗によって共同ボトリングされた"THE SKY"シリーズで、先日信濃屋さんから発売されたこともあり、ご存知の方も多いと思います。

"同じ世代で共に研鑽を積み、今ではオーナーとして自らのBARを切り盛りしながら互いに切磋琢磨するバーマン達で「バーを通して空がつながっているように、街と街、人と人、お酒とお酒を繋ぐ」というコンセプトの下に始まったプロジェクト。"とは、このボトルを販売する信濃屋さんのPR文。
カスクサンプルの調達は、信濃屋のバイヤー北梶さんがされ、その中でメンバーがこれはというサンプルを選定されたのだそうです。
難しい作業だとは思いますが、こういう企画は本当にあこがれます。
今回ボトリングをされたBAR6店舗の中には、自分が何度か顔を出している神田のエクリプスさんも参加されており、せっかくなのでと飲みに行ってきました。
 
スモーキーで乾いた草、オーキーなバニラ香に微かに消毒液っぽさの混じるハイトーンな香り立ちです。
口当たりは若さと度数ゆえにツンとした刺激、土っぽさ、根菜のようなピートフレーバーに麦芽風味、そして蜂蜜やドライアップルを思わせるねっとりとしたオークフレーバーが中間から開き、鼻に抜ける燻したようなスモーキーさとハイトーンなスパイシーさに繋がっていきます。
後半にかけてのアタックが度数以上に強く感じられるウイスキーで、ストレートでそのまま飲むと3口程度で口の中が刺激に負けてくるのですが、少量加水すると刺激が軽減され、ねっとりとした甘みが感じられるようになりバランスが良くなります。
これは加水の変化も試してほしいボトルですね。

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加水で負けないわけですから、当然ロックやハイボールも良いだろうと、今回はハイボールでもいただいてみます。
若いウイスキーらしくすっきりとした中に微かな根菜系の苦味、ヨードや塩気が少ない分クリアな飲み口で、喉の奥からスモーキーさとオーク由来のウッディーなフレーバーが戻ってくるようです。    

このボトルを注文したところで新しいチャーム、ジャイアントコーンとアサリの乾物を頂きました。
レダイグはアイラモルトに次ぐ島系ピーテッドモルトとして注目されているものの、そのキャラクターはアイラというより内陸のピーテッド系統。塩っぽさもヨードも明確に強いワケではなく、むしろ感じられないボトルもある中で、足りないものを補うナイスチョイスです。


最後に、マスターオブウイスキーのK氏とのやりとりで「このボトルを例えるなら」なんて流れになったので、それを書いて区切りとします。
このボトルに広がる夜空は「雨上がりの都会の夜空」
澄んだ空気、涼しげな風に乗ってどこからか漂う土の香り。周囲には煌々と輝く高層ビル、ネオン、都会の喧騒。見上げた空に満天の星は見えない。しかし大きな光を放ついくつかの星が、夜の闇の中に輝いている。 
   
うーん・・・慣れないことはするもんじゃないですね(笑)。
なお、このボトルの信濃屋販売分以外は上記6店舗で扱いがあり、スタンプラリー的なことも行っているようです。
該当するBARのいずれかと繋がりがある方も、このボトルをきっかけに更なる繋がりを作ってみては如何でしょうか。

レダイグ 9年 2005-2015 ラウンジI 10周年記念ボトル

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LEDAIG
Bar Lounge I
10th Anniversary
Aged 9 Years
Distilled 2005 Sep
Bottled 2015 March
700ml 50.2%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml程度
場所:非公開
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:ツンとした刺激、フレッシュでクリーン、燃え尽きた木のような灰っぽさ、グレープフルーツとレモンピール。ピーティーでスモーキー。微かに消毒液のニュアンスも感じられる。

味:口当たりはエッジが立っており、樽感もまだ荒さが残っている。特に中間から後半にかけて強くピーティーで燻した麦芽の香ばしさ、グレープフルーツの皮、若干のアーシーさもある。
鼻抜けはスモーキーで柑橘系の爽やかさ。余韻はドライでスパイシー、ピーティーでほろ苦く長く続く。

新小岩のBAR Lounge Iさんが、同店の10周年を記念して少量ボトリングしたボトル。
実は自分はお店に行ったこともなく、マスターと知り合いというわけでもないのですが、テイスティングの機会に恵まれました。
口開け直後なのでエッジは強いですが、貝殻や灰のようなニュアンス、ヨード香とは異なる消毒薬の香りが独特で、オーク材由来のレモンやグレープフルーツの柑橘系を思わせるフレーバーがアクセントになっています。ストレートも良いですが、ハイボールで美味しくいただけるモルトだと思います。

最近、ボトラーズが保有するアイラモルトの在庫枯渇が著しく、その価格は青天井。アイラ系のモルトを個人でボトリングするのは、たとえ若い原酒であっても非常にハードルが高くなっているのだそうです。
そんな中、注目を集めているが若いレダイグ。BARなどからボトリングのオファーも結構来ているのだとか。
元々レダイグは、オフィシャル旧ボトルの7年が安い割に旨いと評判で、下手に1970年代蒸留に手を出すより、近年の短熟のほうが出来が良い蒸留所だと感じています。
レダイグの酒質はボディが厚いとかそういうものではなく、ナチュラルな傾向が強いものです。そのためピートもダイレクトに感じられる傾向があり、長熟になって樽香がしっかりついたものより、10年前後の若い樽のほうがバランスもとれていて、第一の飲みごろと言えるのではないかと思います。

レダイグ以外には、ラフロイグに近い印象を受けるエドラダワーやアンノックのピーテッドもあり、一時期ボウモアに似ていると話題になったアードモアもピーテッドモルトに力を入れている蒸留所。アイラが無ければその他があるじゃない。
ってことで、今後はその他のピーテッドモルトにスポットライトが当っていきそうですね。

レダイグ 18年 2015年リリース オフィシャルボトル

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LEDAIG 
The Isle of Mull 
Aged 18 years 
46.3% 700ml 
 
【ブラインドテイスティング】
地域:アイラ
蒸留所:カリラ(アイラじゃないって言われてアンノックピーテッド)
蒸留年:近年
熟成年数:回答せず、イメージとしては15年程度
度数:46%
評価:★★★★★(5)

香り:荒く主張の強いピート香。塩素、消毒薬、焦げた木、貝殻の香り。
奥からマッシュルームのような菌類の香りと土っぽさ。ほのかに甘いメープルシロップのような樽香も感じられる。
序盤のピートフレーバーと消毒薬のような香りが非常に特徴的、徐々に土っぽさも感じられる。

味:口当たりは焦げた木のようにビターなピート風味、熟していない酸味の強いベリー、ボディはライトだが様々なフレーバーが感じられる。
フィニッシュは焦げたようにピーティーでスモーキー。

持ち寄り会の打ち合わせの席でGSさんからのブラインド出題。
みんなウイスキー持ってきて、資料しか持ってこなかった俺が不真面目みたいじゃないか(笑)
思いっきり最近国内でリリースが始まったばかりのマル島トバモリー蒸留所のレダイグ18年物、当然飲んだことはありませんでした。ようこんなモノ買いますなぁ、いやホントGSさんの探究心はすごいです。

香りの段階であー近年のピート香だねぇと、軽くディスりながら飲んだ記憶があったりなかったり。
先にイントレのハイパ1974をテイスティングしていたので、その違いがより鮮明に感じられただけだとも思ったのですが、後日改めて飲んでみても印象は変わりませんでした。あぁなるほど、コイツはやっぱりこうなのかと。また、飲み切ったグラスからは特に強く消毒液の香りが立ってきます。
味については強いピートフレーバーに、そこまでボディが厚くない酒質がシェリー系の甘さがあったり、オークフレーバーがあったり、色々フレーバーが乗っかってるもんだから、なんだかとって付けたような煩い味わいになっています。

ブラインドについてはまずカリラ予想。この消毒薬のようなアロマで軽めのボディと焦げた木のフレーバー、ボトルの印象こそないもののアイラというとまずその辺で・・・しかしいまいち絞り切れず、その他の蒸留所に浮気して迷走していたところ「アイラじゃないよと」。
本当はここでいくつか思い浮かべないといけない蒸留所のうちの一つにトバモリー(レダイグ)があるのですが、10年とも違うしボトラーからバッティングは出てないからと、ニューリリースのことは完全に頭から消えていました。回答を聞いたら間違いなく納得する味わいです。
ちなみに以前レダイグ7年を購入して飲んだことがあるのですが、思い返せばその7年に感じたようなフレーバーがあり、このボトルもまたレダイグの特徴を表しているのだと思います。

※写真はトバモリー蒸留所オフィシャルページからお借りしました。

レダイグ20年 (1975-1995) ブラッカダー・リミテッドエディション

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一昨日はブラッカダーの20周年イベントが都内で開催されていました。
特段ブラッカダーに思い入れもないし、目玉だった秩父のリリースも特段惹かれるものでもなかったので、素直にけやき広場いってビール飲んで葉巻キメてました(笑)。

でもいざ一日たって、なんとなーく酒棚を見たとき、そういやいくつか持ってたなぁ俺も。
と、ロビンのおっさんに敬意を表したくなって、20年前にファーストリリースとして世に送り出されたうちの1本の機嫌を利いてみることにしました。

LEDAIG
"LIMITED EDITIONS"
Blackadder International
Distilled 1975.10.1
Bottled 1995 Nov
700ml 56.5%
評価:★★★★★☆(6)

"香り立ちはドライでえぐみを伴う木材の香りと麦芽香、微かにグレープフルーツピール。徐々にアーモンドクッキーのような香ばしい甘さも。
口当たりはパワフルでいわゆるトーンの高いタイプ、べたつきの無い甘さ、爽やかなウッディネスとブラウンシュガー、キレの良い味わい。フィニッシュはスパイシーでじわじわとピートが感じられるが強くはない。
少量加水すると本領を発揮する。バランスが改善し、えぐみが消えて品の良い甘さに木の蜜やハーブ香。口当たりはコクがあり、麦芽風味に加えてカラメルやアプリコットのニュアンスも感じられるようになる。"

以前FBに投稿したところ、ロビンから「コレは俺が詰めた記念すべきボトルだ!」なんてアツく語られたことがありました。
ただその当時開けて飲んだ感触としては、ストレートで飲んだわけですが、うん、まぁ迷走時期のレダイグだしこんなもんか。なんて思っていました。

そして今回も相変わらずギスギスした香味なところで、少量加水。お、こりゃいいぞと。加水後のバランスっていうんですか、一気に改善されました。
これならおいしく飲める、いやーやっぱストレートだけで決めちゃいかんんですね。
加水後の感じだと樽はシェリーなんでしょう。若干珍味系なので、シェリーはシェリーでもオロロソではないフィノ寄りのタイプか、あるいは別の酒精強化なのかもしれません。


ちなみにレダイグ(トバモリー)蒸留所は稼動と再稼動を繰り返しており、1972年から1975年は小期間ながら再稼動した時期。その後は1990年代の再開まで再びマル島の灯は消えてしまいます。

現在はレダイグ=ピーテッドモルト、トバモリー=ノンピートとして整理されてますが、この当時はレダイグ=蒸留所生産のモルト、トバモリー=タリスカーなどとのバッテッドという整理になっています。
生産期間の少ない1970年代のレダイグですが、先日1972年蒸留のレダイグがリリースされるというニュースがありました。
値段が値段なんで自分は追えませんが、出来は気になりますね。レダイグについてはウイスキーマガジンのWeb版にも記事があるので参考にどうぞ。

BURN STEWART LAUNCHES £3,500 42YO SCOTCH


・・・
あ、忘れてた。
ロビン、そしてブラッカダー社の皆様、20周年おめでとうございます!

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