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カナディアンTAXシールの年数表記は ”蒸留年” だった件

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カナディアンウイスキーのオールドボトルには、漏れなくキャップ部分に独自の酒税証紙(通称:TAXシール)が貼られています。
このカナディアンTAXには、以下の写真のように西暦が表記されているものがあるわけですが、酒税証紙は国に税金を納めた証明であることから、記載されている年数は【酒税を納めた年=ボトリング年≒流通年】と認識されているケースが多いように思います。
※海外酒販店の有名どころだと、Master of Maltはボトリング年表記と説明しています。

IMG_20190827_103947

実際、自分もそういうものだと思い込んでいました。
が、実はこれ【蒸留年】なのです。
重要なことなのでもう一度言いますと、流通年ではなく、【蒸留年】だったのです。

参考資料①:https://www.drinksplanet.com/dating-canadian-bottles...-1411.html
※海外の超ド級カナディアンコレクターの記事。スピリッツの蒸留年でありボトリング年ではないと記載あり。
参考資料②:http://www.esjvandam.com/Canada%20Liquor%20stamps.pdf
※資料中、該当する数字4桁は「CERTIFIED MANUFACTURED IN THE YEAR」と記載あり。

この件は、約1年前から記事にしようと思っていました。ただ材料は揃っていたのですが、次オールドカナディアンをレビューするときで良いかと先送りしたところ、肝心のレビュー機会がなくすっかり忘れていたというオチ(汗)。
それが先日、まさにカナディアンTAXシールの表記について、秩父令和商会さんとSNS上でやり取りする機会があり。このタイミングになりましたが、実物での検証も踏まえて記事化していきます。

cc1983tax

実際のところ、TAXシールに表記された西暦を流通年とした場合、違和感がないわけではありませんでした。
代表的なのが写真のカナディアンクラブ(CC)で、TAXシールに1983や1984と書かれたもの。
当時の日本市場向けボトルは、サントリー・アライド社が扱っていたため、現在の日本市場にもかなり在庫がありますが、流通年とすれば当然旧酒税法による「ウイスキー特級表記」があるはず。しかし、ラベルにあるのは1989年4月以降の整理となる「ウイスキー表記」です。

また、そもそもサントリーアライドの設立は1988年なので、83年や84年にウイスキーを輸入・販売できるわけがなく。「海外で余ってた在庫を設立後に持ってきてラベルを張り替えたってこと?でも6年以上も経過したボトルを、そこまで手間かけて販売するか?」と、疑問には感じていました。
それが冒頭述べたように、表記が流通年ではなく蒸留年として整理すると、CCは6年熟成なので1989年・1990年の流通となり、酒税法の整理としても、企業の設立年次としてもピッタリ当てはまります。

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(90年代以前のカナディアンやアメリカンウイスキーのボトルの底には、ボトルの製造年・西暦下2桁が表記されているものが多い。上の写真は、CCのTAX表記1967のもの。CCの熟成年数を足すと1973となり、これも合致する。)

CCの場合は6年熟成ですから、蒸留と流通年でそこまで大きな誤差にはなりませんが、アルバータスプリングやクラウンローヤルのような10年熟成以上のリリースとなると、これまで考えられていた時期は大きくずれることになります。
このブログでも過去記事で数件オールドカナディアンを紹介しているため、本記事公開と合わせて全件修正(汗)。後は初期のブログである深夜時代の記事も・・・。
オールドボトルにおいて当ブログを参考にしていただいている方は、少なくないものと思います。誤った情報を発信してしまい、大変申し訳ございませんでした。
今後は、カナディアンTAXの表記は”蒸留年”で認識いただければと思います。


なお、この整理で考えると、カナディアンウイスキーは(少なくとも表記のあるものについては)、複数年にまたがる原酒がブレンドされていない、単一蒸留年のウイスキーであることにもなります。
ただしアメリカンウイスキーやカナディアンウイスキーは、そこまで幅広い年数のものを混ぜているという印象は無く。禁酒法前後では蒸留年とボトリング年をTAXシールに示していた時代もあるくらいですから、仮にスコッチ同様に”最も若い”原酒の蒸留年”と整理しても、誤差の範囲と言えるかもしれません。

最後に、本記事をまとめるにあたり、参考資料②は秩父令和商会様より頂きました。今回の記事の裏付けとなる情報だけでなく、カナディアンTAXシールの歴史がまとめられた貴重な資料です。重要な情報を頂き、ありがとうございました。

クラウンローヤル ハンドセレクテッドバレル 51.5% ブラインド

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CROWN ROYAL
HAND SELECTED BARREL
CANADIAN WHISKY
(No Aged)
750ml 51.5%

【ブラインドテイスティング(TWDルール※)】
地域:アメリカ
蒸留所:クラフト系のどこか
熟成年数:4年
度数:48%
樽:新樽
暫定評価:★★★★★(5)
※リリースから5年以内のボトルであること。それ以外はなんでもアリ。

香り:軽やかな香り立ち。生っぽいウッディネスは、若干の焦げ感とニスのようなツンとした刺激を伴う。徐々にハーブ、芳香剤、希釈したメープルシロップを思わせる淡い甘みも感じられる。

味:メローでスパイシーな口当たり。麦パフのような軽やかな穀物の香ばしさ、植物感、ボディは軽いが少しとろみも感じられる。
余韻はハイトーンでヒリヒリとした乾いたウッディネス、芳香剤のような露骨な華やかさが鼻腔に抜ける。

樽感はあまり強くなく、穀物系のグレーンウイスキーフレーバーにライ系のニュアンスも混じっている。ライトでクリーンな仕上がりで、香味は少々単調気味。ハイボールにするとバーボンに比べて適度に香味が残り、癖が少なく美味しい。


引き続き、ウイスキー仲間のT.Ishiharaさんからのブラインド。
日本では未流通、現地流通のクラウンローヤル・ハイプルーフ仕様。チャー済みの新樽で、ライ麦多めのマッシュビル(コーン64%、ライ31.5%、モルト4.5%)のスピリッツを熟成。熟成年数は不明ですが、クラウンローヤルのスタンダードグレードから察するに、6〜10年程度の熟成は経ているものと思われます。

ブラインドテイスティングでは、グレーン、ライ系の風味を感じたところまでは良かったのですが、チャー済みの新樽にしては樽感があまり出ていない熟成感や、酒質の軽さからカナディアンウイスキーに辿り着く事が出来ず、熟成年数が浅いアメリカンの加水だろいうとミスリード。
カナディアンあるかも?という選択肢はあったのですが、それを自信を持って選べなかったのは経験の浅さですね。

同じIshiharaさんからの出題で、ジョージディッケルのブラインドでも似たようなミスをしていましたが、時系列的にはこちらの方が先のテイスティングとはいえ、学んでいない事が露骨に出てしまいました(汗)。


先日、クラウンローヤルのオールドを記事にした際、特徴をもっとはっきりさせたカナディアンを飲んでみたいと思っていたところ、今回のブラインドはまさにそのゾーンに入ってくるようなチョイス。
っていうかカナディアンのハイプルーフなんて日本市場にないですから、貴重なモノを飲ませて頂きました。

ストレートではちょっとうーんという感じですが、ロックやハイボールで活きるのが、度数の高さ故でしょうか。
なお、クラウンローヤルの歴史については、1970年代流通の記事にまとめているので、興味あります方はそちらも合わせて参照ください。

クラウンローヤル 1978年蒸留 40% ブレンデッドカナディアン

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CROWN ROYAL
Fine Deluxe Blended Canadian Whisky
Distilled 1978  
750ml 40%

グラス:グレンケアンテイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封直後
評価:★★★★(4)

香り:軽やかな穀物香とバニラウェハースを思わせる甘いアロマ。ほのかな植物感。奥行きはあまり無いが、落ち着きのある香り立ちで、時間経過でメローな甘さが強くなってくる。

味:スムーズでとろりとした粘性、ライトな穀物感の漂う口当たり。味わいはやや単調で、穀物系の甘みとほろ苦さ主体、少し蜂蜜のような甘みも感じられる。余韻はドライ、あっさりとしている。

これぞカナディアンというライトでスムーズな味わい。言い換えれば加水済みのグレーンのような構成で、単調気味。たまに飲むと楽しめる侮り難さはあるが・・・。ストレート以外ではロックはすぐに水っぽく、ハイボールは作るなら濃いめ、あるいはコーラ、セブンアップ割り等で。

※カナディアンTAXの年数表記が、流通年ではなく、蒸留年であることがわかりましたので、タイトル並びに記事内容を一部修正しました。(2020年6月25日追記。TAXシールの表記解説についてはこちら。)



セット買いでついてきた、クラウンローヤルのオールドボトル。流通時期はTAXシールの印字を参照。
クラウンローヤルは1939年に献上品の位置付けとして誕生し、長らくカナダ国内のみ流通していましたが、1964年から世界的に輸出されて今日に至っています。
オークションを見ると1960年代以降のボトルがほぼ100%であるのは、この時期から大々的に展開されているためなんですね。

クラウンローヤルを製造する蒸留所は、1992年に現在のギムリ蒸留所に切り替わっており、今回のボトルはそれ以前に当たるウォータールー蒸留所での生産ということになります。
その違いについては、これまでクラウンローヤルは1960年代から1990年代蒸留まで広く飲んできましたが、1960年代の方がメローで甘みが強く、1990年代にかけて穀物系のフレーバーやほろ苦さが強くなる印象。ベクトルが大きく変わった感じはないものの、60〜70年代の方がマイルドかな、という感じです。
(なお現行品は。。。昔飲み始めの頃、王冠を模したボトルデザインの豪華さに惹かれて購入し、「うーん?」となった事からお察し下さい。)

カナディアンウイスキーの製法は、ざっくり言うとグレーンウイスキーのそれ。しかも一般的な製品は低度数かつリフィル系の樽を使うことが多いこともあって、これと言う個性が出にくい傾向があります。
クラウンローヤルも例に漏れず、熟成感は8年程度感じますが、樽感は弱め。
その結果、ライトで癖の少ない構成が好まれ、かつてのアメリカ市場等を中心にヒットしたワケですが、そうした特性もあって飲み方はストレートよりカクテルや炭酸飲料の割材向け。後は自作ブレンデッドを作る際のグレーンがわりに使う、という用途もあります。

ちなみに、直接的な関係はありませんが、カナディアンウイスキーにとって1992年は業界の転機になった年という説があるようです。
クラフトディスティラリーの増加から、様々なブランドに加えてカスクストレングスなどの多様なリリースが増えてきた、そのキッカケとなる年だったとか。
バーボンに比べて規制の緩いカナディアンは、本来ならもっとコアな愛好家向けのリリースも出せるはず。最近バーボン業界もクラフト系の動きが活発になってきましたし、一部評論家から「終わってしまった土地」などと言われた隣国カナダからの突き上げも期待したいです。


(追記)
この記事を書いていて気になった事があり、追加で調べて見ました。
日本のサイトでクラウンローヤルについて調べると「ラ・サール蒸留所」という単語がちらほら出てきます。
一方、クラウンローヤルの生産は、記事にも書いた通りオンタリオ州のウォータールー蒸留所で行われ、1992年に火災で焼失した後は、現在のマニトバ州のギニリ蒸留所での生産に切り替わっています。すると、ラサール蒸留所とはなんなのか?

調べて見たところ、「ラサール」という地名はマニトバ州にもオンタリオ州にもあり、上述の蒸留所の別名であるかのように読めるのですが、以下サイトの情報によると、このラサール蒸留所はケベック州にあるようです。

なんとも紛らわしい話、ラサール蒸留所で行われたのはクラウンローヤルの"試作"のみで、その後ブレンドレシピが確立した後は、量産等をウォータールー→ギニリで行われているものと考えられます。
また、このラサール蒸留所は、2003年に閉鎖している模様。以下のサイトに同様の記述もありました。

これが正しければ「試作を行なった」というメーカー紹介は間違いではないものの、製品に対してどういう位置付けなのか、あるいはその後はどうなったのかを説明しないのは、不親切だなと感じてしまいますね。
まあこの話を知って何かという訳でもないんですが。。。この件についてここが違うなど、正しい情報をお持ちの方がおりましたら教えてください。

クラウンローヤル ノーザン ハーベスト ライ ”ウイスキーバイブル2016 ワールドベストウイスキー”

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CROWN ROYAL
Northern Harvest RYE
90% Rye Whisky
45% 750ml
"Jim Murray's 2016 World Whisky of the Year"
暫定評価:★★★★★(5)

香り:ウイスキーで理解されているパフューム香とは異なる香水や芳香剤そのもののような人工的な華やかな香り立ち。レモンシロップ、アップルジュース、切り出した青竹のような清涼な植物感、深く吸い込むとゴム、軽油のようなケミカル、微かなセメダイン臭もある。
ボディは薄く香りは持続しない。時間経過で華やかさは収まっていき、穀物的な甘い香りが主体となる。

味:滑らかだがオイリーで徐々にべったりした口当たり、そこから酸味の少ないアップルジュース、スペアミント、華やかな穀物感。中間から後半にかけては淡い樽感も感じられるが、ボディに厚みはなく、やや単調気味。
フィニッシュは人工的なシロップのような甘み、べったりと長く残る余韻。

違和感を感じるほどの華やかさの中で、意識的に紐付けていけば、カナディアンらしさ、ライ系の風味も感じられるボトル。例えるなら近年見られるアイリッシュのフルーティーさを、グレーンで出そうとしたような。
グラスは液面が近いタイプのほうが香味がわかりやすいようで、グレンケアンでハーフショットなどでは細かい要素が拾いづらい印象。ハイボールはスッキリ系だが少々薬臭い。ロックにするとオイリーさが収まりグレーン系の香味と甘さが引き立つ。爽やかで引っ掛かりがなく、夏場に飲みたいウイスキー。


先日記事にしたジムマーレイ著のウイスキーバイブル2016、その中で全テイスティングアイテム中最高得点となる97.5ポイントを獲得。直近でリリースされたジャパニーズ、バーボン、スコッチらを抑えてワールドウイスキーオブザイヤーに輝いた、全世界注目のアイテムです。 
このウイスキーに関して、飲み手各位が注目する要素は、最高点に相応しい旨さがあるかどうかだと思います。
なので結論から書くと、マズくはないが旨いウイスキーとは言い難く、加点するかも悩みました。はっきり言って、これが世界一とする評価には疑問を感じざるを得ないレベルです。

口開けで感じた露骨な華やかさ、飲みやすさが琴線に触れたのかもしれませんが、そうであっても好みというかウイスキーに対する考え方、世界観の違いを感じます。
例えばパフュームボウモアが世界一のモルトだと評価するようなもの。大多数の飲み手は間違いなく賛同しないでしょう。

カナディアンウイスキーは、連続式蒸留器で穀類を原料としたもろみを蒸留する、ざっくり言ってしまえばグレーンウイスキーです。 
グレーンウイスキーの香味については飲んでいただくのが一番ですが、ライトなバーボンと言えば、流石にこのブログを読まれている方には、ほぼ全員に通じると思います。
ライト&スムーズ、華やかで軽やか、穀物的なバニラ風味、モノによってはフルーツ感もあるが香味の傾向は単調気味。
そうした傾向の風味は、このクラウンローヤル ライにもあるはあるのですが、香味の強いフレーバリングウイスキーに該当する原酒を9割以上使っていることが、今回の独特な香味に繋がっているようです。
注ぎたては特に芳香剤や薬品系の人工的な華やかさが支配的で、奥から感じられるグレーンの風味が逆に「あぁ、ウイスキーだ」と安心させてくれるほど。

これまでライウイスキーは何度か飲んできましたが、そのどれとも傾向が異なる。目をつぶってブラインドで出されたら、ウイスキーではないものを解答してしまうかもしれません。
ちなみに原料比率で全体の90%を締めるライ麦、このライ麦はカナダ産のものが使われており、かつてウイスキーマガジン上で特集された、ライ麦はヨーロッパ産のほうが適しているという特集にカウンターを入れた形にもなっています。

ライ麦を知る【後半/全2回】 ウイスキーマガジン
http://whiskymag.jp/rye_2/


クラウンローヤル ライは現時点で日本では販売されておらず、カナダでも昨年12月から売り切れが続出しているそうです。
そんな中、ウイスキー仲間のIさんが、ブログネタ、ならびにTWDのテイスティングで使ってくださいとボトルを届けてくださいました。
IさんとはFBでの繋がりで、お会いしたのは昨年11月のアラン20周年イベントで1度きり。それがこんな貴重な機会を頂けるとは・・・感謝以外に言葉がありません。
このボトルに開封を躊躇する理由もなく。即日開封、即日テイスティングさせていただきました。 (おかげで今日は寝不足ですw)
Iさん、本当にありがとうございました!

ウイスキーバイブル2016 全アワード一覧

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先日投稿したジムマーレイ著のウイスキーバイブル2016のアワードですが、全グループにおけるウィナーをまとめたらしいサイトのリンクを追加したところ、リンク先のページが重すぎるのか、スクリプトエラーか、スマホや特定のブラウザで読み込むと落ちて見れないという話を聞いたので、お行儀は悪いですがこちらに引用しておきます。


それにしても改めて見ると、ワールドウイスキーオブザイヤーのカテゴリーでスコッチが1つもなく、トップ2がライウイスキーで、さらにライトでフルーティーな傾向が強いアイリッシュが続く。5位にはちゃっかり山崎ミズナラですよw(でも45ポンドって??)。
飲めていないのでなんとも言えませんが、華やかなタイプに琴線が触れたのでしょうか。あるいはスコッチはスコッチで、ワールドのほうはこれから盛り上げていきたいグループをノミネートしているのか。
WWAでも2014年にタスマニアンモルト、2015年にカヴァランと、何だかマジかよってチョイスが続いてますが、仮にそういうので盛り上げても実力が伴わないと続かないんじゃないかなーと思ってしまうわけです。(カヴァランはともかく、サリバンズコープなんて・・・ねぇ。)
対するスコッチのベストはというと、最高点はグレンファークラス1957。聞くところによるとファークラスは1950年代の樽をいまだに保有しているそうで、ついこの前は2014年ボトリングで1956蒸留もリリースしていました。
最近リリースされた1990も評判良いみたいですね。つくづくすごい蒸留所です。ジムマーレイ氏の本命はコレなんじゃないかなーと邪推しつつ、今回はこの辺で。

引用元:Scots left reeling as Canadian whisky named world's best
http://www.telegraph.co.uk/food-and-drink/news/scots-left-reeling-as-canadian-whisky-named-worlds-best/


Jim Murray's 2016 World Whiskies of the Year
1.Crown Royal Northern Harvest Rye (Canada) - £47 a bottle
2.Pikesville Straight Rye (USA) - £33 a bottle
3.Midleton Dair Ghaelach (Ireland) - £180 a bottle
4.William Larue Weller Bourbon (Bot.2014) (USA) - £65 a bottle
5.Suntory Yamazaki Mizunara (Bot.2014) (Japan) - £45 a bottle

The winners in full
【SCOTCH】
Scotch Whisky of the Year - Glenfarclas 1957 Family Casks #2110
Single Malt of the Year (Multiple Casks) - Glen Grant 10yo
Single Malt of the Year (Single Cask) - Glenfarclas 1957 Family Casks #2110
Scotch Blend of the Year - The Last Drop 50yo
Scotch Grain of the Year - Clan Deny Cambus 1987 25yo #9320
Scotch Vatted Malt of the Year - Compass Box The Lost Blend

【SINGLE MALT SCOTCH】
No Age Statement (Multiple Casks) - Ardberg Supernova 2009
No Age Statement (Runner Up) - Laphroaig An Cuan Mor
10 Years & Under (Multiple Casks) - Glen Grant 10yo
10 Years & Under (Single Cask) - Saar Gruwehewwel
11-15 Years (Multiple Casks) - Gordon and MacPhail Connoisseurs Choice Strathmill 2002
11-15 Years (Single Cask) - SMWS 4.199 (Highland Park 1999)
16-21 Years (Multiple Casks) - Old Pulteney 21yo
16-21 Years (Single Cask) - Old Malt Cask Highland Park 1998
22-27 Years (Multiple Casks) - Glen Moray Port Cask Finish
22-27 Years (Single Cask) - Wemyss Kirsch Gateau (Bunnahabhain)
28-34 Years (Multiple Casks) - Tomatin 1988 25yo Batch 2
28-34 Years (Single Cask) - Glenfarclas 1985 Family Casks #2593
35-40 Years (Multiple Casks) - Tomatin 36yo Rare Casks Batch 1
35-40 Years (Single Cask) - BenRiach 1977 Batch 11
41 Years & Over (Multiple Casks) - Ledaig 42 Years Old
41 Years & Over (Single Cask) - Glenfarclas 1957 Family Casks #2110

【BLENDED SCOTCH】
No Age Statement (Standard) - Ballantine’s Finest
No Age Statement (Premium) - Ballantine’s Limited
5-12 Years - Johnie Walker Black Label
13-18 Years - Ballantine’s 17
19 – 25 Years - Royal Salute 21
26 – 50 Years - The Last Drop 50 Years Old Sherry Wood

【IRISH WHISKEY】
Irish Whiskey of the Year - Midleton Dair Ghaelach
Irish Pot Still Whiskey of the Year - Midleton Dair Ghaelach
Irish Single Malt of the Year - SMWS 118.3
Irish Blend of the Year - Powers Gold Label

【AMERICAN WHISKEY】
Bourbon of the Year - William Larue Weller 2014
Rye of the Year - Pikesville Rye 110 Proof
US Micro Whisky of the Year - Notch 12
US Micro Whisky of the Year (Runner Up) - McCarthy’s Batch U14-01

【BOURBON】
No Age Statement (Multiple Barrels) - William Larue Weller 2014
No Age Statement (Single Barrel) - Buffalo Trace Single Oak Project Barrel 20
9 Years & Under - Booker’s Bourbon 63.95%
10-17 Years (Multiple Barrels) - Eagle Rare 17yo 2014

【RYE】
No Age Statement - Thomas H Handy
Up to 10 Years - Pikesville Straight Rye 110 Proof
11 Years & Over - Sazerac 18yo 2014

【WHEAT】
Wheat Whiskey of the Year - Parker’s Heritage 13yo / Release 8

【CANADIAN WHISKY】
Canadian Whisky of the Year - Crown Royal Northern Harvest Rye

【JAPANESE WHISKY】
Japanese Whisky of the Year - Yamazaki Mizunara 2014 (Japan only)
Single Malt of the Year (Multiple Barrels) - Yamazaki Mizunara 2014 (Japan only)
Single Malt of the Year (Single Barrel) - SMWS 119.14

【EUROPEAN WHISKY】
European Whisky of the Year (Multiple) - English Whisky Co. Chapter 16 / Peated Sherry Cask
European Whisky of the Year (Single) - Kornog Taouarc’h Chweec’hved 14 BC

【WORLD WHISKIES】
Asian Whisky of the Year - Amrut Greedy Angels 10yo
Southern Hemisphere Whisky of the Year - Heartwood The Good Convict


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