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ファルネーゼ エディツィオーネ No,15 チンクエ アウトークトニ 14%

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FARNESE
EDIZIONE
Cinque Autoctoni
No,15
Lot 2013
750ml 14%

今日はちょっと脱線して、最近ヒットだったワインの紹介です。
そのスジの人なら知らない方が少数であろう、イタリアの超有名ワイナリーであるファルネーゼ。
同社のラインナップの中で特に有名なのが、カサーレ・ヴェッキオ。フルボディな赤が好みなら、フランスの"よくわからないコンテストで金賞取ったワイン"なんかより断然オススメできる1本で、それ以外の銘柄も迷ったらとりあえず、という中に入ってくる、人気と実績のあるワインの生産者です。

今回紹介するエディツィオーネは、ファルネーゼのラインナップでハイエンドに位置する1本。
特徴的なのが、所謂スーパープレミアムワインという上位グレードにありながら、ラベルに醸造年の記載が無く、格付けもイタリアワインの中では最も低い"VdT"となっていること。(そしてボトルが一般的なものより一回り分厚く、やたら重い(笑)。)
その経緯は、縦に長いイタリアの北から南まで、複数の畑で収穫した葡萄5種類を別々に醸造・熟成させ、年毎の状況に応じてブレンドしているため。ビンテージも畑もバラバラとなり、イタリアの規定上ではビンテージを付けられず、格付けも低くなっているのだとか。
ウイスキーで言うところ、複数蒸留所と複数ビンテージを使ったノンエイジ表記のブレンデッドみたいなものですね。

通常、ワインの製造行程は、そのワイナリーが所有する畑で作られた葡萄が用いられるわけですが、村名ワインだったり、桶買いなども多く、畑と葡萄が複数となることも珍しいことではありません。 
特に安価なワインに多く見られ、それらが全て微妙とは言わないものの、まあピンキリですよね。
良く作ろうと思えば様々な品種や畑の良いところを掛け合わせてすばらしいものが作れるし、その逆も叱り。
そしてこのエディツィオーネはどうかと言うと・・・「品質が全て」という同社の方針を体現するかのように、実にはっきりと旨い赤ワインなんです。

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香りは開封直後から甘く華やかで、ブルーベリージャムやダークチェリー、微かに燻したようなスモーキーさ。時間経過でクランベリーを思わせる香りも開いてきます。
口当たりはどっしりとしてフルボディ。陰干し葡萄のアマローネを思わせる濃い甘みと果実味、奥に梅干の酸味。中間から余韻にかけて感じられるタンニンはきめ細かく、濃い赤にありがちなくどさがなくすっきりと消えていくバランスの良さ。
大胆にして繊細というか、人によってはあざといと感じる味わいかもしれませんが、個人的に「イタリアワインは気難しいことなく、わかりやすいのが良い」と思ってるので、"良いイタリアの赤"としてすんなり受け入れられました。
今すぐ飲んでもこの通りポテンシャルを発揮しますが、5年くらい熟成させても面白そうです。

ウイスキー的な視点で考えると、こういう構成はシェリー系が好きな人の琴線に触れるものがあるように感じます。
また、うちの妻はワインは白派で、赤はよほど良いもので無い限りは受け付けないのですが、これは好みに合った様子でおかわりまで。結構万人受けする味なんじゃないかなとも。
料理との相性も中々良く、先日は鴨と合わせましたが鉄板の組み合わせ。先週末は鳥と豚の合びき肉のおろしハンバーグですが、ケンカすることはありませんでした。
それ単体で楽しめる上質な味わいがありながら、食事にも合わせやすい。気軽に楽しめるところが良いですね。

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ちなみにこのワイン、F1レーサーであるミハエルシューマッハのお気に入りで、パレット単位(1パレット600本)で購入して、サーキットから私生活まで、様々なシーンで使っていたそうです。
実は何も知らずに購入して、後から調べて「へー」となったのですが、いやはやこんなワイン毎日飲めたら幸せだろうなぁと。
この他、ワイン雑誌のコンテストで全イタリア銘柄の中でトップだとか、こだわりの製法(詳細)とかは、グーグル先生にお伺いを立ててください。 

市場価格は1本4000円ほど。デイリーとしたら高いですが、スーパープレミアムワインとしてはお買い得な価格設定。味から考えても充分アリです。
ちょっとしたパーティーや、記念日などで贅沢な食事を家でするときのお供に良いかもしれません。

マディラ ヴェルデーリョ ヴィンテージ 1850 ペレイラ・ドリヴェイラ

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MADEIRA WINE
Verdelho vintage 1850 
Pereira D'Oliveiras(Vinhos)
Matured over 150 years in old oak casks
Finest & Oldest
750ml 20%

約160年前に醸造されたビンテージマディラワイン。
ある日のBAR ウォッカトニック。この日はこの日で素晴らしいお酒を散々飲んでいたのですが、しれっととんでもないものが出てきて、感動と話題をかっさらっていきました。

今まで飲んだことがあるウイスキーで最も古かったのは、1910年代のデュワーズかグレングラント。
ワインだと、出産祝いで1杯頂いた1900年代のポートが最古だったと思います。
全ての酒類において、1800年代なんて未知の領域。その熟成がどのような境地に辿り着くのか、いつか飲んで見たいと思ってはいましたが。。。出会いというものはいつだって唐突です。
まして目の前でそのボトルが抜栓される瞬間に立ち会えたわけですから、これ以上ないライブ感に味への期待が高まりまくりです。

"開栓したマディラをサーブするマスター。サーブ前の状態確認テイスティングで満面の笑みが溢れ、それを微妙に引きずっている1シーン。"

ペレイラ・ドリヴェイラは1850年に創業した歴史ある製造元。つまり今回のボトルはその創業年に仕込まれたワインということになります。
1850年は立派な江戸時代、黒船が来る3年前で、あまりに古すぎて目の前にあるボトルとの時間軸がピンときません(汗)
しかし、さすがに160年以上も熟成させたワインは終わってるんじゃ無いかと身構えてしまいますが、マディラワインにおいてその品質は「ほとんど不滅」であり、1900年以前の逸品の味わいは「生涯忘れ得ぬ至福」とまで言われているそうです。

香りは150年以上の時を経ているとは思えないほどフレッシュさがあり、同時に奥深いコク、黒蜜を思わせる甘みと凝縮感。熟成を経ることで逆に洗練されている印象すらあります。
一呼吸置いて立ち上がってくるブルーベリージャム、葡萄、ほのかに黒酢のようなアクセント。スワリングすると土っぽいウッディネスとローストアーモンドを思わせるスモーキーな燻香、時間経過でさらに酸味と甘みが開く。 
口に含むとコクのある甘みを下支えに、しっかりと酸味、梅干し、木苺、黒蜜。余韻にかけて金属味が舌先に残り、柔らかい渋みとタンニンが甘酸っぱい風味と合わせて長く感じられます。

いやぁ、とんでもないですね。
ボトリングは比較的近年で、流石に全期間樽熟成ではなく、味に感じる金属味などからタンクでの貯蔵(あるいは、昔の樽には釘が使われていたという話もあるので、それ由来か)もあったと思いますが、中辛口のマディラであることもあって、時間経過でぐんぐん果実味あふれる酸味が開いてきて、その奥にある深みのある甘みと合わさって世界を作り出しています。
これが生涯忘れ得ぬ至福の一つ・・・思わず終電を逃すほどにトリップしてしまいました。

ちなみに、このマディラワインの前にサーブ頂いたのが、写真のシャトー・ディケム1981です。
ウットリするような深い甘み、上品な果実香に溢れており、その余韻がしみじみと身体に染み渡ったところで、満を辞してビンテージマディラで締める。極上の甘みから酸味へ、一つのコースのようなこの組み合わせが、後に続く味わいをより高めてくれていたように思います。

ウォッカで飲むとこういう経験が普通にあるのが、これこそ家飲みでは味わえないBARで飲む楽しさ、喜びの一つと感じます。
素晴らしい体験をありがとうございます!

アプルヴァル XO (18〜24年)カルヴァドス 42%

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APREVAL XO
Calvados Pays d'Auge
Aged 18〜24 years
700ml 42%

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
(参考評価:★★★★★★★(7))

香り:深みのある甘さと少し湿ったような酸味、艶のある香り立ち。ザクロや黒ブドウのジュース、熟成梅酒。カラメルソースを思わせるウッディネスと、微かにハーブや黒土っぽさも感じる。時間経過で熟した林檎の甘酸っぱい香りがしっかりと開いて、より充実してくる。

味:まろやかでコクと厚みのある口当たり。一瞬ウッディーだが、すぐにザクロやレーズンを思わせる甘酸っぱさがフォローし、林檎系の香味、甘みとのバランスの良さを感じる。
余韻はドライで少し湿り気のあるえぐみ、ウッディーなタンニン、林檎のカラメル煮。果実味が染み込むように長く続く。

グラスに注いで少し温めていくか、スワリングしながら開かせていくと、さらに甘酸っぱくふくよかなアロマが広がる。
また、フィナンシェやダックワーズなど、洋菓子との相性が非常に良く、余韻で感じたえぐみなどのマイナス面を消し去ってくれる。
これからの時期にもぴったりな1本。


今回はウイスキーではなく、同じ蒸留酒でもカルヴァドス。ウイスキー好きにオススメしたい、味わいだけでなく、コストパフォーマンスにも優れた1本を紹介します。
このカルヴァドスは、京都の名店、カルヴァドールの高山氏が「日本に入って来ていない美味しいカルヴァドスがある」と信濃屋さんに紹介し、信濃屋系列の問屋が正規代理店となって昨年から輸入がスタートしたもの。少なくともウイスキー愛好家の間では、一部を除いてほぼ無名と言える銘柄です。

(信濃屋、北梶バイヤーによる、現地での買い付け風景。信濃屋公式サイトから引用)

原料となる林檎は、自社農園で有機栽培したものを100%使用。
製造の流れは各グレード毎に異なり、XOのグレードは、1200リットルの大きな新樽で熟成した後、400リットルの古樽に入れ直すことで熟成のバランスを調整しているそうです。
フィニッシュというよりは、ダブルマチュアードでしょうか。熟成年数は18年から24年までの原酒がバッティングされており、荒い部分は少しありますが、濃口でありながらバランスの良い仕上がりです。

近年、ウイスキーの酒質がどんどん軽くなって来ています。
また原酒不足から長期熟成原酒が高騰し、バーボン系の樽で軽い酒質を短期間で仕上げたウイスキーが主流。シェリー樽系統では、嫌味の少ない濃厚なタイプが絶滅危惧種なのは言うまでもなく、特に加水でしっかりした味わいと熟成感があるウイスキーは、本当に少なくなってしまいました。

そうした背景から、コニャックやラム等にもスポットライトが当たりつつあるところ。
以前紹介した、フランソワ ヴォワイエ XO Gold が華やかでフルーティーな長熟スペイサイドの代替なら。
このアプルヴァルXOは、熟成由来のまろやかで複雑な香味、しつこ過ぎない甘み。原料由来の華やかさ、加水調整も自然な感じで濃厚さと適度なボディを残しつつ、それらがじわーっと体の中に染み込んでいく。味は全然違いますが、安く売っていた時代(2000年代)のGMの長熟モルトに通じる感覚があり、懐かしい気持ちになれました。
(同店から後日リリースされるプライベートボトル。シングルカスクの1974。XOに比べてボディは軽いが、香りが特に素晴らしく、グラスの残り香は官能的。)

ちなみに、上位グレードやさらに長期熟成のものでは、酸味とドライなニュアンスが強かったり、華やかですがボディがライトだったりしますので、ウイスキーに通じる飲みごたえとバランスがあるのは、このXOかなという印象です。
価格も8000円程度と、近年の相場で考えれば求め易く。さらにスタンダードラインナップなので、限定品でないところも嬉しい。最近のウイスキーに食傷気味な方や、加水でしっかりとした味わいのあるボトルを飲みたい方に、お勧めしたいですね。

コアントロー オールドボトル 1960年代流通 40% 国分商店取扱い

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COINTREAU
Liqueur Extra Dry
FRANCE
1960's
700ml 40%

ウイスキーな毎日の合間、たまーにこういうのも飲んでます。 
ハイプルーフバーボンでバーンと背中を叩かれるように元気付けて欲しいときもあれば、オールドリキュールのまろやかな甘み、柔らかくも深い苦味に癒されたい時もある。今回はフランス産の超有名リキュールにしてホワイトキュラソーの代表格、コアントローの1960年代流通コルクキャップ仕様です。

コアントローの基本的な素性は・・・一言でオレンジの皮のリキュールです。
やれ誰が開発したとかそういう酒史はメーカーサイトご参照で。
その製法は「開発当時から現在に至るまで、当時の味わいを厳密に再現している」と言われるだけあって、オールドボトルでも現行品でも、味わいのベクトルが大きく変わっているわけではありません。 要するにオレンジ風味。 
とはいえ、オールドボトルは角の取れた甘い香味にオレンジの香りがより強く溶け込んで、味わいの後半に感じられるスパイスや果皮など由来と思われる苦味もしっかりとアクセントとなっている、非常に奥深い構成であるように感じます。 
現行品は香りがドライで浮ついたビターオレンジのアロマ、口に含むと甘みだけが強い。
この違いは現行品のほうがカクテルに合わせやすく、よりドライに作られているから・・・でしょうか。
(まあこのボトルにしても、エクストラドライとか書いてますが、相当甘いリキュールの中で、ではあります。)

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ただ、現行品のコアントローは加水したり氷などで冷やすと白濁しますが、このオールドコアントローはロックで飲んでもハイボールにしても白濁しません。
白濁する理由は使われているオイルとアルコールのバランスが加水によって崩れるからと聞きますが、それが起こらないという事はレシピか製法か、何かが違うんでしょうね。

コアントローが類するリキュールの総称ホワイトキュラソーは、そうした白濁する特性ゆえ呼ばれており、ホワイトレディなどが代表的なカクテルにあげられます。
このコアントローを使った場合、濁らないのでクリアレディになるのかな?。
どうせならオールドのジンと組み合わせて試してみたいですが、ちょうどジンが手持ちにない。なるほど、次はジン探しか(笑)。
リキュールの寄り道もたまにはいいものです。

サマローリ ブラジルラム 16年 1999-2015 信濃屋限定 47.7% ほか

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サマローリブラジルラム
BRAZIL RUM
SAMAROLI
(Aged 16 Years)
Distilled 1999
Bottled 2015
Cask No, 6
700ml 47.7%
※画像は信濃屋WEBショップからお借りしました。

オリンピックで熱戦繰り広げられている中、それに合わせたように信濃屋からサマローリ社のブラジル・ラムがリリースされます。
リリース日は8月11日で、この記事が更新される今日ということですが、先立ってサンプルを、それもブラインドテイスティングで頂く機会がありました(笑)。
今回はテイスティングというか、感じたことをまとめる程度ですが、その後「これは面白い」と感じたラムと合わせて、2本のラムを紹介します。

まず信濃屋ボトリングのサマローリ・ブラジル・ラムですが、サトウキビや植物系のニュアンスにハーブ、そしてドライフルーツを感じるフレーバー。先日掲載したダンカンテイラーのラムの、コニャックを思わせるフルーティーさとは異なる純粋なラムらしさがあります。
どちらかというと爽やかなタイプで、ストレート以外の飲み方を試すのも良さそうです。
例えばクラッシュアイスでミストにするとか、ミントを添えても良さそう。ちょっと贅沢なひと時になりますね。

ブラインドテイスティングでは、ラムであるコトはわかり、その後ボトラーズのラムというヒントの元で、1996年蒸留、度数48%、ボトラーズはサマローリというところまでは絞れました。
ただラムの産地までは経験不足でまったくわからず、フランス領だったどっかの島っすかねーなんて言って知識不足を露呈しました(笑)。


さて、今回はラムからもう一本ピックアップ。
上記ブラジルラムとは正反対、リッチで濃厚な黒蜜や黒砂糖を思わせる甘みが魅力の、スキッパーデメラララム (ダークラム)です。
ラベルはちょっとオールドな雰囲気漂いますが、1930年に発売した当時そのままという話で納得。モノとしてはつい先日国内に入ってきたばかりの新ロットです。

若いラムにありがちな若干の溶剤っぽさなどが感じられる部分はあるものの、それを押しつぶすようなこってりとした甘み、それをただ甘いだけにしないサトウキビの植物感とウッディーなニュアンス。
値段もそれほど高くないですし、ウイスキー好きで特に濃厚なシェリー系が好みの方は、試してみると面白いボトルだと思います。
葉巻との相性も間違いなく良いでしょうね。BAR等飲食店での使い勝手も良い、普段使いに出来る良いリリースだと思います。

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