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タリスカー 25年 2017年ボトリング 45.8%

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TALISKER
Aged 25 years
Bottled 2017
700ml 45.8%

グラス:オープンナップスピリッツ アンビアント
場所:BAR ハリーズ高岡
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:焦げた木材のスモーキーさとほのかに塩素、梅やドライアプリコットを思わせる甘酸っぱいアロマ、奥にはエステリーな要素もある。まとまりがある香り立ち。

味:口当たりはマイルドで、焚き木を思わせるピートの苦味、杏やママレードジャムを塗ったトーストの甘酸っぱさ。魚介系のアクセント、焦げたようなオークフレーバーも。余韻はピーティードライ。ほろ苦く長く続く。

タリスカーらしい酸味を伴うピーティーさ、熟成感があるマイルドで柔らかい香味を感じさせるが、逆に穏やかすぎるというかボディが軽くなってしまった印象。ただしオフィシャルのハイエンドとしては納得できるバランスである。


毎年ロット違いでリリースされているタリスカー25年。最近飲んでなかったというか、あまり見かけてなかったのですが、最新のロットに遭遇したので久々に注文してみました。

以前タリスカー25年はスペシャルリリースとしてカスクストレングスで50%後半仕様、香味の傾向としては濃縮した魚介系のニュアンスとパワフルでスモーキーな個性を持つボトルだったところ。
それが2013年ごろのロット(2012年ボトリング)から加水仕様になり、同じ度数で飲むとしてもカスクストレングスから加水で調整することで瞬間的にブーストされるような香味の開きと一体感がなくなってしまった事は寂しくあります。
まあこれはこれでバランスが良いとも感じ、ちゃっかりハイボールで飲んだりもしていたのですが。


そして久々に飲んだ最新ロットのキャラクターは、ブレることなくオフィシャル10年や18年の延長線上。樽構成はプレーンオーク系統を主体に、リチャーのニュアンスも多少混じっているように感じます。
しかし熟成された香味が以前に比べ穏やかすぎるというか、パンチが弱いというか。良く言えばバランスが良いオフィシャルらしい作りから、若干の物足りなさは否めないというのが率直な感想でした。

価格は高騰気味ですが、周囲の同じ熟成年数の島系スコッチモルトに比べたら、先日発表された改定後の価格で税込3万円しない正規価格は良心的と言って良いように見えてしまうのが。。。現状が当たり前と認識し始めた証拠である一方、無い袖は触れないので手は出せない。こういうボトルを家飲みでグイグイ飲めたら幸せなんですけどね。

タリスカー 10年 マップラベル 45.8%  ブラインド

カテゴリ:
TALISKER
Aged 10 years
1980-1990's
750ml 45.8%

【ブラインドテイスティング】
地域:島系地域中心
蒸留所:アードベッグ、ラガヴーリン、タリスカーあたりが使われてそう。 
年数:10〜25年程度あるいはごく少量それ以上を含む
度数:45%程度 
樽:複数樽、リフィルシェリー樽を含む 仕様:加水、バッテッドモルト

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:不明
場所:自宅@ドーノックH氏出題
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:しっかりとスモーキー、フレッシュな塩気と少し焦げたようなピート香。合わせて色の濃い蜂蜜、ほのかに洋梨のタルトを思わせる甘いアロマと熟成感。古酒っぽいニュアンスが混じる。

味:とろりと粘性のある口当たりは、ピーティーでナッツや乾いた麦芽を思わせる軽い香ばしさ、塩気に通じるピリピリとした刺激も伴う。香り同様の島系モルトのニュアンスや、黒土系のピートフレーバー。余韻はスモーキーだがマイルド、ほのかに粘性とヨード伴って長く続く。

ベースとなる島系のニュアンスとオールドの熟成感、こなれた味わいが混在する熟成の広いレンジを使用している印象。ピートと塩気が強く、多彩で主張のしっかりした良質なウイスキー。


クラシックモルトシリーズのタリスカー10年、1990年代に流通したと思われる通称マップラベルをブラインドテイスティング。
第一印象は「若さとこなれた感じを併せ持つ」「島系のスモーキーさ」「複数タイプの樽が混じっている」で、塩気やヨードもしっかり感じられたことから、タリスカーやアードベッグなどの古酒を候補としてイメージしていました。

ただ次第に、これは熟成感なのか、経年と加水によって角が取れた香味なのか、考えすぎてその区別がつかなくなってきて、下は10年くらいだが上は20年を超える原酒まで含まれている、複数蒸留所のバッテッドモルトなのではないかという結論に。。。
白状すると、過去に今回の出題者から出題されたボトルが、8〜9割ブレンデッドやバッテッドだったことから、邪推してしまった感も否定できません(汗)。

今改めてコメントや内容を見ると、経年変化のあった、タリスカー10年のオフィシャルボトルという結論にもたどり着けたであろう片鱗が残っているのが非常に悔しいですね。
香味以外の要素を条件にして、深読みすると迷走する、ブラインドのお約束に見事ハマってしまいました。


クラシックモルトシリーズのタリスカーマップラベルは、親会社がUD社に切り替わった1980年代後半(1988年説有力)にリリース。初期はグリーンカラーでしたが、1990年代に入ってブラウンカラーボトルに変わったようです。
蒸留所の時期としては、モルティングをグレンオードに移行した頃からの仕込みで、原酒としては1970年台後半から1980年あたりが中心だと思われます。

マップラベルは最近ご無沙汰で久々に飲みましたが、しっかりした香味と個性のあるボトルだなと、改めて実感できました。
それもただ強いだけではなく、厚みと存在感がある香味の広がり方が印象的。TDやジョニーウォーカーラベル時代に比べると、島系の個性に対してモルトそのものの香味が少し弱い印象もありますが、70年代あたりはピーティーな原酒が不足気味だったという説もあり、個性の強い仕上がりはその当時の影響もあるのかもしれません。


今回のブラインドは、いつもお世話になっている酒販ショップ・ドーノックの店長Hさんから頂きました。
先日同店でサンプルをいくつか購入したところ、ついでにと小瓶が同封されてきたわけです。昨年はブラインドサンプルを定期的に発注していたものの、今年はサボっておりました(汗)。
絞りきれないだけでなく、雑な結果に反省です・・・。

夏本番 タリスカー10年で楽しむ ペッパーソルトハイボール

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実売3000円代という価格帯を考慮すると、言うことは何もない。いや、流石MHDというべきでしょうか。タリスカー10年は、ハウススタイルと美味しさを両立させたクオリティの高いオフィシャルボトルだと思います。
熟成はリチャードオークを交えたサードフィルあたりの樽が中心と推測。近年多く見られるバーボンオークのフルーティータイプではない、酒質ベースの香味に淡い樽香がのっているため、スモーキーフレーバーなどの個性が感じやすいのもポイントです。

タリスカー10年の飲み方で代表的なものは、やはりハイボール。そのレシピは、販売元たるMHDが推奨のハイボールに黒胡椒を挽いたスパイシーハイボール(別名、タリソーペッパー)。そして当ブログでも推奨している目黒発祥、四川山椒(藤椒)を挽いて爽やかな柑橘系の香りとビリビリとした刺激を加えた痺れるハイボール(シビハイ)が、愛好家の間でも認知されていると感じています。


元々タリスカーは余韻にかけてスパイシーな香味があり、それが酒質由来の要素で柑橘のニュアンスや、樽やピートフレーバー由来の要素で黒胡椒を思わせる香味が故、黒胡椒や山椒との親和性が高かったわけです。

ただスパイシーハイボールは食中酒としての相性は文句のつけようがないものの、それ単品で飲むと個人的にはちょっと胡椒の香味が強すぎるかなという印象も。そのため、胡椒以外のものを加えて足りないものを補えないか探求した結果。。。今年のバーショーのジョニーウォーカーブースにヒントを得てたどり着いたのが、"タリスカー・ペッパーソルトハイボール"です。


作り方はタリスカーを冷凍庫でキンキンに冷やすところから始まります。
今回は写真のようにグラスの縁に塩をつけるため、通常のハイボールの手順でステアが出来ないので関西式ハイボールの作り方を採用します。あるいは別容器で氷を加えてステアして、ウイスキーを冷やしてから移すという方法も可です。

まずはグラスのフチを濡らし、ソルティードックのように塩をつけていきます。使う塩は特に指定はないですが、にがりの味が少なく、粗挽きじゃない方が口当たりは良いですね。
そしてグラスに冷やしたタリスカーを注ぎ、こちらもよく冷やしたソーダを使って割っていきます。
先に書いたように、通常のハイボールなら常温のウイスキーに氷を加えてステアで温度をさげますが、今回それをやると塩が吹き飛んでしまいます。
ソーダ割りにした後、そっと氷を加えてもOKですが、やはりウイスキーもソーダもキッチリ冷やしておく方が出来は良く。最後に黒胡椒をミルで適量粗挽きすれば完成です。

一口飲むとタリスカーソーダの爽やかでスモーキーな飲み口に、炭酸と合わせてじゅわっと溶け出る塩気とコク、胡椒の風味がマッチし、強すぎる胡椒感を程よく抑えつつ美味しさが増している。これはちょっとしたカクテルとも言える香味の相性の良さが感じられます。
(塩を加えてステアしても良いのですが、飲んだ瞬間に混ざり合う感じが美味しさのポイントでもあるので、多少手順は増えますがこの形を推奨します。)

個人的に、このスタイルのハイボールにはタリスカー10年をオススメするものの、タリスカーが使われているジョニーウォーカーや、ソルティーハイボールならオールドプルトニーなど、様々な組み合わせも楽しめます。
なお、塩分の取りすぎは当然体に悪いので飲みすぎに注意は必要ですが、いよいよ夏本番という最近の真夏日、猛暑日の中にあっては適度な塩分摂取も必要。この日はクソ炎天下の河川敷で野球をやった後。一口目の旨さと言ったらもう。。。運動後の一杯はビールやノーマルなハイボールですが、その中でこのペッパーソルトハイボールもオススメしたいですね!

TALISKER 
Aged 10 years 
700ml 45.8% 

【テイスティングコメント】 
香ばしくほろ苦い香り立ち。スモーキーで焚き木のような焦げた木材、ヨード、奥には乳酸系の若いニュアンスもあるが、スワリングしているとハチミツ梅のような甘酸っぱさも感じられる。
口当たりは若さを感じる荒さが若干あるが、それもハウススタイルの一要素として上手くまとまっている。ピーティーで燻した麦芽や焦げた木材、ほのかに酸味も伴う。余韻にかけて塩水のコク、スパイシーでスモーキー。ピリピリとした刺激を伴い長く続く。 

ヘブリディーズ(タリスカー) 30年 1970年蒸留 キングスバリー 53.2%

カテゴリ:
HEBRIDES (TALISKER)
Kingsbury Celtic Label
Aged 30 years
Distilled 1970
Bottled 2001
700ml 53.2%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:持ち寄り会@Nさん
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:芯のしっかりした麦芽香、奥にはエステリーなニュアンス。粘土質な土っぽさ、どっしりとしたピート香がじわじわと存在感を増して、燻したようなアロマへと変わっていく。

味:コクがありオイリーな口当たり、おしろいっぽさも伴う厚い麦芽風味、レモンジャムや洋梨系の果実味をベースに、しっかりとダシ感と土っぽいピート。スモーキーフレーバーが鼻腔に抜けていく。
余韻はピーティーなほろ苦さ、潮気とスパイシーな刺激、ビリビリと舌を刺激して長く続く。

樽感はプレーンで、ハイランド寄りとも言える麦芽風味が主体だが、合わせて感じられるピート、ダシ感、そして潮気がこのモルトの生い立ちの違いを物語っている。また余韻で唐突に感じられるスパイシーな刺激もらしさの一つ。少量加水するとピート香やヨード系のニュアンスが感じやすくなる。


イギリス、ヘブリディーズ諸島の名を冠したリリース。
この原酒が蒸留された当時、ヘブリディーズ諸島でウイスキーを作っていたのは、アイラ、ジュラ、マル、そしてスカイの4島ですが、主たる表記やその他リリースなどとの関連から、中身はタリスカーと言われています。

このタリスカーは、愛好家にとって注目すべき要素が一つ。それは同蒸留所が1972年にフロアモルティングを廃止する前の仕込みであることです。
タリスカー蒸留所は1960年に起こった大火災を受けて設備を改修し、1962年に再オープン。この時は従来の方式をほぼそのまま踏襲したことがエピソードとして知られていますが、そこから10年間後に親会社であるDCL(ないしSMD)社の方針からモルティングがグレンオードに移ります。

1970年代後半蒸留以降のタリスカーは、各ボトラーズのリリースや、UDないしディアジオのリミテッドリリースでテイスティングする機会があったところ。酸味を伴う独特のピートフレーバーの中に魚介っぽさ、ヨード、塩気などアイラにも通じる特徴も共通的に備えています。
他方で、フロアモルティング時代はこの辺りにブレが大きいのか、今回は近年使われている樽と同じようなプレーンカスクでありながら、ハイランドを思わせるモルティーさがメインで、単に熟成の変化だけではないスタイルの違いが興味深い1本でした。

ちなみに、写真の通り今回もやってしまったハイボールは、ボトルの持ち主推奨のスタイル。モルティーなボディがソーダを適度に受け止め、炭酸の刺激の中にピートが柔らかく香る、大変美味しい1杯でありました。

タリスカー ディスティラーズエディション2017 45.8%

カテゴリ:
TALISKER
Distillers Edition 2017
Distilled 2007
Bottled 2017
Amoroso Cask Finish
700ml 45.8%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み@Y's Land IAN
時期:開封後数日以内
暫定評価:★★★★★(5ー6)

香り:焦げたような樽香、塩素、ヨード、ほのかにアーモンドや梅干しの酸味に通じるシェリー香もあるが、焦げたようなアロマが強い。

味:マイルドな口当たりから焼き芋を思わせるチャーオーク系の樽香、徐々にピートや燻した麦芽、ビターでスモーキーな風味が盛り上がる。
余韻は焦げ感、ピーティーでほのかにピリッとした刺激。ベタつきはなくスッキリしている。

好みを分ける樽香が香味共に前面にあるが、荒さをさほど感じないのはフィニッシュのシェリー樽由来のコクがカバーしているのだろうか。シェリー感はそこまで強くなく酒質主体のピーティーさ、麦芽風味も伴う。
時間経過で焦げ感は落ち着く印象があり、開封後の変化に期待したい。


今年日本でリリースされたDE(ディスティラーズエディション)2017の中で、違和感のあった2本のうちの1つ。
これまでタリスカーDEはシェリー系の甘味の濃さ、あるいは酸味といったニュアンスが特徴としてありましたが、それが近年は年々薄くなっている印象があり。。。昨年のボトルは塩気や焦げ感が強くなっていたところ、今年のボトルは昨年のそれからシェリー系のニュアンスが落ちて、コクのある甘み程度になってしまったようなイメージなのです。

この焦げ感はピートではなく樽由来のもの。アモロソシェリーはオロロソとPXのブレンドで、焦げに繋がる香味ではなく。また、他のDEにもここまでの強い香味は感じられないため、フィニッシュ用の樽を作る際、リチャーの工程で焼きを強くするなど他と異なる仕様として差別化につなげているか、あるいは、ベースとなる原酒がこのタイプの樽で熟成されていたのではないかと推察します。
実際、タリスカーはダークストームなどでそうした樽を使っている実績もあります。

(タリスカー蒸留所のポットスチル。その特徴とも言えるのが、初留釜の独特なラインアーム形状。直角に伸びた先で再度直角に折り曲がる。これによって蒸気の還流を促している。Photo by T.ishihara)

タリスカーは波飛沫の舞う海辺のロケーションに、爆発するようとも例えられるスパイシーさ、あるいは酒の王者とも賞されることから、ついヘビーでパワフルな酒質を連想しがちですが、近年は然程ヘビーというわけではなく樽によっては比較的マイルドに仕上がるウイスキーです。(昔のボトルはかなりどっしりした味わいでしたが、原料のみならず、蒸留の速度なども関係しているのかもしれません。)

他方、だからこそ近年のそれはピリッとしたスパイシーな刺激が際立つのでしょうか。メーカー側もその点を意識した樽使い、ブレンドをしているように感じます。
今回のDEは現時点でマイルド寄りなタリスカーでしたが、個人的には何方も好みなので、あとは違和感になる樽香が馴染んでくれればいいなと感じています。



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