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ウイスキーラバーズ名古屋2018 コミュニケーションボトル アイラ 2007-2017 53.1%

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Whisky Lovers Nagoya 2018
Distilled at ISLAY
(Lagavulin)
Distilled 2007
Bottled 2017
Cask type Bourbon Hogshead #7067
700ml 53.1%

グラス:サントリーテイスティング
場所:BAR飲み@Y's Land IAN
時期:開封後1〜2週間程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:キュッと絞った柑橘系の皮、シトラスなどの爽やかさ、微かに若さに通じるような酵母香、燻したようにスモーキーな香り立ち。

味:やや硬さのあるドライでスモーキーな口当たり。砂糖をまぶしたレモンピール、焦げた木材、後半にかけてダシっぽいコクも感じられる。
余韻はドライなウッディネス、柑橘系を思わせる酸味、徐々にピートフレーバーが支配的で長く続く。

バーボンホグスヘッド由来の爽やかな柑橘感がマッチした、フレッシュな味わいが楽しめるアイラモルト。加水すると樽感が薄まり若いモルティーさが前に出てニュートラルな香味へと変化する。
ハイボールにしてもスッキリと楽しめそう。

画像引用:ウイスキーラバーズ名古屋 Facebook

今年1月に開催され、一時入場規制が出るほど大盛況のうちに終了した、ウイスキーラバーズ名古屋。その2018年の開催に向けた前売りチケットと合わせ、イベントPRを目的に発売されたのがこのコミュニケーションボトルです。
チケットと同じ絵柄(復元された名古屋城本丸御殿)がラベルに使われており、このウイスキーを飲みなら、開催までの期間を楽しみに待って欲しい。そしてBAR等に置かれるこのウイスキーを通じて、イベントを知って欲しい。主催者側の想いが込められたリリースと言えます。

中身はフレッシュな柑橘感、爽やかさを伴うアイラモルト。ピートに加えて適度なコクのあるボディで若さを嫌味に感じない、短熟ながらバランスよく仕上がっている1本です。
蒸留所名はアイラとしか書かれていませんが、この香味が出せるアイラの蒸留所と言えば1つか2つか、ほぼ絞れてしまいます。
(飲んでる最中は気がつかなかったのですが、ラベルをよく見ると答えに繋がる情報があるようです。右下あたりが怪しい。。。)

ウイスキーラバーズ名古屋2018では、このPRボトル以外に3種の記念ボトルがリリースされる模様。前回のリリースは将来性、あるいは普段使いという点で好評だったと聞いていますが、今回はイベントとしての規模も拡大する中、さらなる気合が感じられます。


ウイスキーラバーズ名古屋2018 記念ボトル
【竹林豹虎図】
グレンマレイ 9年 2007-2017 54.3%
マクダフ 15年 2002-2017 57.1%
【アスタモリス】
ベンネヴィス 16年 2001-2017 51.6%
リリース詳細はこちら:

ウイスキーラバーズ名古屋2018の開催は来年の1月21日。今回は出展数も規模も増え、さらに愛好家視点で楽しめるイベントとなるようです。
コミュニケーションボトル(PRボトル)にしても、フレッシュでバランスがいいとは言え、クセのあるアイラをPRボトルに選ばれたのは、このイベントがマガジンライブのようなライトなものでは終わらないという、マニア要素の高さ故でしょうか。

前回のイベントでは、前日夜から全国の愛好家が名古屋の各BARに集まり、さながら前夜祭的に盛り上がっての当日大盛況だったのだとか。
そんな前日入りする気合の入ったコアドリンカー向けとも言えるコレクターブースの規模は、9区画から27区画と3倍増。来年はどんな話題があるか。乞うご期待ですね。

ラガヴーリン 16年 アイラフェス2017 モスカテルウッド 56.1%

カテゴリ:
LAGAVULIN
FEIS ILE 2017
Aged 16 years 
Bottled in 2017
Wood type Double Matured in Moscatel cask wood
700ml 56.1%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み&持ち寄り会
時期:開封直後&開封後1ヶ月後
評価:★★★★★★★(7)

香り:穏やかな香り立ちから柔らかく広がる。スモーキーで土っぽいピート香、合わせて柑橘、蜂蜜。焦げた木材とヨードのアクセント、時間経過で酸味を伴う。

味:とろりとした口当たり。香りに反してパワフルなアタック。シロップの甘み、柑橘、蜂蜜レモン、中間からピートフレーバー、ダシ系のニュアンス。支配的なスモーキーさ。
余韻はスパイシーでパワフル、スモーキーで焦げたような余韻。

序盤は甘く爽やかな柑橘を思わせるニュアンスから、ピートの広がりや強さが余韻にかけて主張。ハウススタイルとモスカテル樽によるダブルマチュアードは自然な一体感がある。
加水も少量なら悪くない、後半の力強さが落ち着いて適度なコクとスモーキーさが残る。


ラガヴーリンのアイラフェス2017向けリリース。昨年は蒸留所創業200周年記念と掛けた18年が、王道かつ気合の入ったリリースで、愛好家から高い評価を受けたのは記憶に新しいところ。
そうなると今年のリリースはハードルが上がって、実際以上に辛辣な評価を受けることも珍しくありませんが、これがまた中々良く出来たリリース。ラガヴーリン蒸留所のポテンシャルの高さを、改めて感じることが出来ました。

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(アイラ島の巨人、ラガヴーリン蒸留所といえば、この外観。というぐらいに有名な1ショット。Photo by K.67)

今年のフェスボトルは、甘口の酒精強化ワインであるモスカテルワイン樽で後熟成感ダブルマチュアード。
正直イロモノ系かもしれないと警戒した部分もありましたが、テイスティングの 通りモスカテル由来の樽感は自然な範囲。過度に甘口やウッディネスに寄らず、フルーティーさや酸味が付与されていて、ラガヴーリンらしさ、原酒そのものの熟成感のほうが方がメインにある構成となっています。

恐らく使われた樽はモスカテルワインの中でもフレッシュなタイプか、あるいはリフィルの樽なのだと推察。モスカテルカスクといえば、ディアジオ系列ではカリラのディスティラリーエディションから毎年リリースされていますので、樽を融通したとすればカリラで使用された後の樽を使ったということかもしれません。
あるいは近年のカリラのモスカテルも、今回のようにあまりモスカテルモスカテルしていないというか、フレッシュな感じに仕上がる傾向が見られますので、そうした樽を入手するようにしているいのか。。。

またこうしたリリースにおいて感じるのは樽もさることながら、ベースの良さですね。
単に力強いだけでなく、厚みのある味わいが樽感を受け止めることで、バランスよく仕上がるのではないかと。ラガヴーリンが今も昔も、高い評価を受ける理由を感じることが出来ます。
話題のボトルということもあって、口開け、時間経過後と複数回飲みましたが何も美味しくテイスティングさせて頂きました。
通常リリースの16年とは樽構成は異なりますが、逆に飲み比べて見るとベースの良さが共通して分かりやすく、面白いと思います。

ラガヴーリン 2000-2016 ディスティラーズエディション 43%

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LAGAVULIN
The Distillers Edition
Batch No,Igv,4/505
Distilled 2000
Bottled 2016
700ml 43%

グラス:サントリーテイスティング
量:ハーフショット
場所:BAR飲み(Y's Land IAN)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:焦げたようなスモーキーさ、ピーティーでキャラメルや洋菓子を思わせる甘み、土っぽさ、ほのかに塩素を思わせるニュアンスが混在している。

味:甘くスモーキーでリッチな口当たり、コクのあるボディと軽くスパイシーな刺激、やや浮ついた焦げ感。ヨード、ミルクチョコ、ダークフルーツソース。余韻は塩っぽさが甘みの奥から存在感を出してくる、ピーティーでビター、長く続く。

加水で整えられた飲み口に、とろりとした甘み、スモーキーさ。焦げ感や塩気が強く、前年に比べヨードが控えめと感じるものの、今年のリリースも安定の仕上がりと言える。


ディアジオが1997年から1年に1度リリースしている、ラガヴーリンのダブルマチュアード。2016年ボトリングですが同ディスティラリーエディションは流通まで半年程度ラグがあり、市場的には2017年の最新ロットという事になります。

ペドロヒメネスシェリー樽で後熟されており、ピーティーでスモーキー、個性の強いラガヴーリンを甘口に仕上げた、言わばチョコレートコーティングしたようなウイスキー。
ダブルマチュアード表記は、フィニッシュ表記より長い期間第二の樽(この場合はシェリー樽)を使ったという理解で、通常であれば影響の強いペドロヒメネス一色になってしまうのですが、そこは流石のラガヴーリン。そしてディアジオです。
その風味も取り込んで、バランス良く仕上げてくる、個性の強さと作りの上手さが感じられます。

(花と動物ならぬ、花とラガヴーリン。ピーティーなウイスキー主体のアイラの中でも、そのフレーバーは際立つ存在感がある。Photo by K.67)

ちなみにここ数年のリリースと比較すると、2013年を境にラベルチェンジしてからのダブルマチュアードは2013年、2014年ボトリングの方が一体感があり、ヨードも強く感じられた印象。今回のボトルは甘口は同じですが、少し系統の違う仕上がりではあります。
意図的か、偶然か、毎年違う仕上がりを楽しめるのも、このリリースの面白さですね。

ラガヴーリン 25年 51.7% オフィシャル 200周年記念

カテゴリ:
LAGAVULIN
Aged 25 Years
200th Anniversary
Natural Cask Strength
Matured in Sherry Oak Cask
700ml 51.7% 

グラス:木村硝子シェリーグラス
場所:イベント会場
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★★★(8) 

先日、天王州アイルで開催されたラガヴーリンのイベントに参加してきました。
今年、創業200周年を迎えた同蒸留所を祝うイベントでしたが、それ以外に8年、18年と続いた周年記念リリースの25年のお披露目も大きな楽しみの一つです。

しかしこの25年のテイスティングが出来るかどうか・・・イベント告知にはこれといったPRが無く、直前まではっきりとしませんでした。
実はこれ、テイスティングは計画されていたものの、25年がイベント前日まで本国から届かなかったという背景があり、一つ間違えれば当日会場で提供されることは無かった、それくらい危ない橋だったようです。
これで異動されるディアジオのSさんが、最後の大仕事をしてくださいました。

会場では8年、12年、16年のフリーテイスティングに加え、ラガヴーリンとマリアージュするフィンガーフードの提供。メインステージではディアジオのウイスキーテイスターであるBOB氏や、イメージキャラクターとして橋本マナミさんらのフリートーク、ジャズ演奏等もあり、かなり華やかなイベントという感じでした。

うん、まあ自分は芸能人興味ないんで、フリートークを聞くのもそこそこに会場で居合わせたウイスキー仲間にご挨拶。(まさか島地さんまでいらっしゃるとは思わず、先日のお礼も言えて良かったです。)
あとは当日のフリーボトルをテイスティングしつつ、25年の登場を待ちます。
会の半ば頃、国際規格テイスティンググラスで配られましたが、このグラスだと大きすぎるので、持参していた普段からイベントで愛用しているシェリー酒用の小さなグラスに移し替え、テイスティングします。
ラガヴーリン25年はシェリー樽で熟成したカスクストレングスのシングルモルト。
ノージングからぷーんと漂う古酒感のあるシェリーとスモーキーさ。えぐみや嫌味に感じるそれではなく、リッチな甘みとパウンドケーキに入ったダークフルーツを思わせる上等な果実香。
時間経過で微かなハーブ、ピートのほろ苦さ、ヨード系のアロマも。

口当たりはオイリーでピーティー、度数を感じさせないまろやかさ。カラメルソースや黒蜜のリッチな甘み、コクのある味わい。落ち着いたスモーキーフレーバーと磯の香りが鼻腔に届く。
香り同様にダークフルーツや、ほのかにオーク系のウッディネスとフルーティーさ。複雑で味わい深く、余韻はピーティーでキャラメルの甘みを伴う長いフィニッシュ。

バッティングからくる複雑さ、厚みに加え、リッチな味わいが印象的で、完成されたシェリー系アイラモルトという印象を持ちました。
ラガヴーリンは以前リリースされた37年が、長期熟成のアイラモルトとして素晴らしい完成度でしたが、この25年もその系譜を受け継いでいるように感じます。この古酒感とバランス、おそらく30年以上の熟成となる長期熟成原酒も使われているのでしょう。
ボトルの外観は高級感があり、中身も文句なくレベルが高い。はっきり言って、旨いです。

その他会場で提供されていたモルトを総括すると、
・16年、安定のうまさ、現行でこの完成度は素晴らしい。改めてその魅力を実感。
・12年、2015年ロット。2014ロットに比べ熟成感、コクがあり、良い時期のラガヴーリン12年に近い要素がある。
・8年、もっと頑張れ。
という印象で、なかなかできない飲み比べを楽しめました。

煙臭いイベントでしたが、会場の内装もこだわっており、ラガヴーリンのロゴが入ったカッコ良いグラス(ツヴィーゼル製)のお土産までついて、この価格でここまでやるか〜というグットな会でした。
こういうイベント、最近増えてるように感じますが、我々飲み手としてはありがたいですね。

でも次に開催されるのは100年後?毎年開催してほしいなあ(笑)
ラガヴーリン蒸留所の200周年、本当におめでとうございます!

ラガヴーリン 16年 43% オフィシャルボトル 現行品

カテゴリ:
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LAGAVULIN
Aged 16 Years
2016's
43% 700ml

グラス:SK2
量:30ml程度
場所:自宅(持ち寄り会@Mさん)
時期:直近開封
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:スモーキーで焦げた木のようにピーティーな香り立ち。透明な海と磯の香り、やや酸味とトゲのあるウッディーさ。加水するとタールやキャラメルの甘い香りが前に出てくる。

味:塩気とキャラメル系の甘み、ウッディーなエッジも感じる強い口当たり。燻した麦芽風味、若干の酸味も伴う。鼻抜けはスモーキーでヨードの甘いアイラ香。余韻はオイリーで黒土っぽいピートフレーバーが長く続く。
加水するとスムーズで麦芽系の風味が引き立つがやや水っぽくなる印象も。


前回紹介したラガヴーリン16年の1990年代流通に引き続きとなる、現行流通品です。
オフィシャル通常ラインナップは16年。そして年に1度リリースされる12年カスクストレングスと、ダブルマチュアードの計3種類がスタンダードと言える位置づけで、後はその時その時何らかの限定ボトルがちょろちょろと。
ボウモア、ラフロイグなど他のアイラモルトに比べるとリリースの種類が少なく、ボトラーズリリースも含めるとより一層その傾向が顕著です。余計なことをしなくても俺たちはこの味わいが一番良いんだと、そんな意思が伝わってくるようです。

ラガヴーリン16年に関しては、マイケルジャクソンが95点をつけたというエピソードが有名ですが、もう一つ日本市場においては樽構成に関する話があります。
ラガヴーリン蒸留所が熟成に用いる樽はバーボン系が中心。シェリー樽は全体の中で1割程度だという話で、主に限定品やダブルマチュアードなどのリリースに使われているそうです。
それでも比較的色の濃い仕上がりとなるのは、内側を多少焦がしてリチャーした樽によるところか、あるいはカラメル添加もあるのかもしれません。
こうした樽由来の香味が、個性の強い酒質にマッチした結果、キャラメルのような甘み、とろりとしたコクがシェリー樽熟成のモルトのように感じられ、一時期酒屋のPR等には実際は比率が少ないはずの「シェリー樽」がメインに使われていることが書かれていたほどでした。
そしてそれは2010年頃に発売されたWhisky World誌の特集で否定されることになるのですが。。。現在もたまにそうしたコメントに出会うことはあります。

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さて、現行品の話はこれくらいにして、次は旧ボトルとなるホワイトホース表記の16年との飲み比べにいってみましょう。左が旧ボトルとなるホワイトホース表記。右が今回テイスティングしている現行品です。

色はあまり変わりませんね。
香味については、旧は滑らかで柔らかい味わいにヨードやスモーキーさなどのアイラ要素。ウイスキー大全の旧巻ではベルベットのような口当たり、と書かれているのも納得の構成です。
新はやや荒さのある口当たり、ウッディーなエッジにしゃきっとしたピートフレーバー、樽由来か柑橘系のニュアンスも混じります。
こうして飲み比べても香り、味共に一長一短という感じで、どちらが明確に良いとは言えませんでした。 

現行品は美味しくなくなった、などといわれる蒸留所がある中で、それだけ昔からレベルの高いウイスキーを作り続けているということでもあるのだと思います。
一時期品不足的なうわさがあって、日本に入らなくなるなんて情報も出回ったくらいですが、今後も長くアイラモルトファンのためのスタンダードであって欲しいと思います。

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