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モートラック 25年 1989-2015 スクールオブモルト 54.5%

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MORTLACH
School of Malt Dave Broom
Aged 25 Years
Distilled 1989
Bottled 2015
Cask type Sherry Butt #5145
700ml 54.5%

グラス:創吉テイスティング
量:40ml
場所:自宅
時期:直近開封
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:注ぎ立てはドライな酸味と硫黄香、徐々にかりんとうを思わせる香ばしい甘みが開いてくる。またレーズン、ドライアプリコット、シェリー感を支える複雑さがあり、奥行きのあるアロマ。

味:甘酸っぱく香ばしい口当たり。ドライイチジク、アンズを思わせる酸味と、サルファリーでブラウンシュガーやかりんとうの香ばしいシェリー感。ボディは厚くどっしりとした飲みごたえがある。後半はピリッとスパイシー、ドライでシェリー感の奥には内陸系のピートフレーバーが隠れていて余韻にかけて存在感を増してくる。


ウイスキーマガジンや各種イベントでお馴染み、ウイスキー評論家のデイブ氏が、その蒸留所の個性をつかみやすい原酒(樽)を厳選してボトリングし、該当する蒸留所のハウススタイルをレクチャーしてくれるシリーズ。
2013年頃にトマーティン、グレンファークラス(バリンダロッホ)、軽井沢とリリースがあり、その後1年間動きがありませんでしたが、ここにきてモートラックとリンクウッドの2種類がリリースされました。
ラベルもかつて「漫画ラベル」あるいは「セクハララベル」などとネタにされた、デイブ氏のイラストが解説する形式から、黒板に書かれた落書きタッチなイラストに変化。個人的にはあのドヤ顔をされてるラベルより、断然親しみが感じられます(笑)

モートラックは2015年に「ダフタウンの野獣」などと、日本では聞いたこともない通称(自称)を引き下げオフィシャルボトルがリリースされたこともあり、「俺の思うハウススタイルはこれだ」と、久しぶりの授業に乗り出したようです。 
その中身はシェリーバットでの熟成らしくシェリー感がしっかり感じられますが、濃厚というわけではなく、バランス寄りなシェリー感。香ばしいかりんとう系のサルファリーな要素があり、オフィシャルと照らし合わせるなら18年を構成している原酒とリンクする部分が感じられます。
加えて、ただサルファリーなシェリーと言うだけではなく、奥にはドライフルーツやボディの厚い酒質、この辺はオフィシャル25年とも共通する熟成感があったように思います。それ以外に余韻では内陸系のピートフレーバーが硫黄に取って代わり、中々悪くない、というか面白いリリースです。


本ボトルは先日開催した持ち寄り会で、TWDのリーダーTさんが持参されたもの。
色が薄いのと、サルファリーだという話は聞いていたため、あんまり期待できないなと思い込んでいたのですが、それ以外のフレーバーがしっかり盛り上がるように自分にとってのマイナス部分を補ってくれて、楽しんで飲み進めることが出来ました。

モートラック 22年 1990-2013 ハートブラザーズ 54.4%

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MORTLACH
Hart Brothers
Aged 22 Years
Distilled 1990
Bottled 2013
Cask type First Sherry Butt
54.4% 700ml

グラス:創吉テイスティング
量:30ml
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:リッチなシェリー感、香ばしいかりんとうの甘み。オレンジピール、レーズンチョコ、サルファリー。奥にはウッディーな渋みもある。濃厚なシェリー感に硫黄がアクセントとなって、よくまとまっている。

味:リッチなシェリー感でとろりとした口当たり。黒蜜、レーズンチョコレート、かりんとう、焙煎した麦芽。香り同様、硫黄の香味が香ばしさに繋がりアクセントになっている。
余韻は軽やかなスパイシーさ、甘酸っぱさもある濃厚なオロロソ風味、ドライでタンニンが染み込む。


モートラックというと、飲み始めのころ(2009年頃)にリリースされたハートブラザーズの19年が印象に残っています。硫黄系のフレーバーは今も昔も苦手なのですが、香ばしい黒かりんとうを思わせる、シェリーと硫黄、そして肉厚な酒質が織りなす相乗効果の結果得られるフレーバーは、「あぁ、モートラックってのは良いウイスキーだなー」と当時の自分は結構感動して、行きつけにしていた近所のBARで締めのウイスキーにしていました。

さて、今ここに同じハートブラザーズのモートラックがあるのですが、前回のリリースから3年後、熟成期間もその分伸びた22年。6年も前の記憶との比較になるので信憑性はほぼ無いと言えるわけですが、傾向は同じながら、よりリッチな甘みとシェリー感が備わっており、酒歴を重ねた今もまた「あぁ、こういうモートラックってのは良いなあ」と思わせてくれるボトルでじっくり楽しませてもらいました。

こういう味は比較的パンチのある葉巻とも合いますし、冒頭述べた黒かりんとうはもとより、若干オレンジ系のニュアンスを活かして、例えばオレンジピールチョコレートなどとの相性も鉄板と言えそうです。
このボトルはBAR Ambrosiaさんで頂きましたが、同店のこの日のチャームはオレンジ風味のアイスクリーム。残しておいて合わせればよかったなぁとちょっと後悔しつつ、これはこれで1件目の名残をさっぱり洗い流してくれました。

モートラック 37年 1969-2007 GM ジャパンインポート向け #7675

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MORTLACH 
Gordon & Macphail 
Aged 37 years 
Distilled 1969 
Bottled 2007 
Cask type Refill Sherry Hogshead #7675 
Exclusive Bottling for JIS 
46% 700ml 

グラス:SK2、創吉テイスティング
量:所有ボトル
場所:自宅
時期:3年程度
評価:★★★★★★★(7)

香り:枝付きレーズンの瑞々しくも濃縮した葡萄のアロマ、安いベリージャム、カラメルソース、幾つかのフルーツの要素を含む艶やかで上品な甘い香りに、ほのかに土っぽい香りやハーブのニュアンスも感じられる。

味:まろやかでカラメルの甘さを感じる口当たりから、スパイスの刺激が盛り上がる。シロップ漬けのチェリー、林檎のカラメル煮、レーズンチョコレート。徐々に軽い渋みを伴うウッディネス、奥には麦芽の白っぽい甘さもある。余韻は長くドライ、ビター。


通称蒸留所ラベル、別名イーグルラベルことGMのモートラック。
ジャパンインポートシステムがGMから60種類のサンプルを取り寄せ、その中から特に素晴らしいとされたサンプルの一つです。
味は長熟らしく樽のドライさが後半にかけて強く感じられますが、香りは本当に素晴らしく、コニャックのランシオ香にも似た、艶のある上品な甘味を感じます。 

2007年、まだGMに潤沢な原酒があったころのリリースで、当時にしては高いとされた価格設定も、今からすれば即飛びつくような内容。
最近はすっかり鳴りを潜めてしまったGM味と言われる独特の風味もあり、古き良き時代の名残を感じるボトル。残さずおいしく頂きます。

モートラック 26年 1987年蒸留 2014年ボトリング アデルフィー

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MORTLACH 
Adelphi Selection 
Aged 26 Years 
Distilled 1987 
Bottled 2014 
700ml 58.4% 
 
グラス:創吉SK2
量:30ml強
場所:自宅
時期:開封1か月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:華やかなオーク香、アプリコットやパイナップルのドライフルーツに色の濃い蜂蜜を思わせる甘さ。底支えには麦芽香、パンの白い部分、ハイプルーフらしいアルコールの刺激と少し粉っぽさもある。

味:香り同様にオーキーなフルーティーさと麦芽風味。ドライパイナップル、ママレード、カステラ、徐々にウッディーな渋みを感じる。
余韻は甘くドライでリンゴのカラメル煮を思わせるオーキーさ、スパイシーで長く続く。


ラベルが見にくいことでお馴染み、アデルフィーのモートラック。
同蒸留所の2.81回という特殊な蒸留回数についての話は、以前の投稿でも紹介しているので省略します。

ではそのハウススタイルはというと、自分くらいの時期に飲み始めた人や、その前から飲んでいる人にとってはシェリーの印象が強い蒸留所だと思います。
ただ、最近のリリースはシェリーといっても今回のようなリフィルであったり、バーボン系のリリースも増えてきました。
個人的にそれは大いにウェルカム。っていうか中途半端なモートラックのシェリー(キングスバリーの1989とかさぁ)に、期待を裏切られたりして若干食傷気味な過去があることから、シェリー系ではないフルーティーなモートラックに魅力を感じてしまうのかもしれません。

去年発売したオフィシャルにもあるような、オーク系のフルーティーな風味はここ最近のトレンドでもあり、自分からすれば安心して飲める1本。モートラックは樽感を除くと癖の少ない厚めの麦芽風味で飲みごたえのある酒質ですから、オーキーな樽感とも相性は良いようで、今回のボトルからもその傾向が色濃く感じられます。
こういうタイプのボトルは、10年後、20年後くらいに飲むと化けてそうな予感も感じます。
 
このボトルは我が家のセミナールームで開催したTWDのフリーテイスティング時に頂きました。
持参頂きましたリーダーのTさん、美味しいモートラック、ありがとうございます!

モートラック39年 (1969-2009) ゴードン&マクファイル ケルティックコレクション

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GMの記事をUPした流れで、GMでございます。
このボトルはさかのぼること・・・2ヶ月ほど前の7月半ば。ウイスキー仲間のSさんから「これ開いてるんだけど、飲む?ボトルごと送るよ」としてお声をかけていただいたものです。
Sさんには度々こうした機会を頂いており、感謝しかありません。
すぐにテイスティングしようかと思ったんですが、ちょうど夏真っ盛りで連日の30度越えに、秋まで待ちたいなと。飲むまで少し時間をいただきました。決して忘れていたわけではありませんが、UPまで時間がかかりましたこと、申し訳ありません。

が、しかしこれは秋の訪れを待った甲斐がありました。
厚みと複雑さのある芳醇な香味が、休日のひと時を大変豊かな時間にしてくれました。


GORDON&MACPHAIL
MORTLACH
Years 39 old
Distilled 1969
Bottled 2009
Cask 1st fill Sherry Hogshead #7672
Exclusive bottling for Japan import system
700ml 51.9%

評価:★★★★★★★★(8)

香り:適度なウッディネスを伴う艶のあるシェリー香。微かなハーブのニュアンスがシェリー樽由来の甘さを引き締めている。メイプルシロップ、葡萄、ドライアプリコット、栗の渋皮煮、鼻腔を刺激するスパイシーなキック、奥から徐々に麦芽の白い部分を思わせる香りが開いてくる。複雑で充実している。

味:口当たりは厚みがあってパワフル、黄桃のシロップ漬け、ダークフルーツケーキ、オレンジピールチョコなどを思わせる甘さとほのかな酸味、そして分厚い麦芽風味。ボディはミドル程度でシェリー感はバランスが良く、後半にかけてピリピリとスパイス。カラメルと熟した桃のような甘い香りが鼻に抜けてくる。
フィニッシュはスパイシーで、ナッツの風味と微かにオークのニュアンスを伴う、芳醇な長い余韻。


香りで思わず顔がほころび、口に含んでその厚みのある味わいに感嘆の声を漏らす。
この手のリリースでは、シェリー感に圧殺されがちなモートラックらしい麦芽系の風味が、文字通りシェリーと競演している。完成度の高いシングルモルトです。
ファーストフィルのシェリーホグスヘッドでありながら、それほどシェリー感が強くないこと、これが全体的なバランスの良さ、風味の多彩さに繋がっているように思います。

GMがリリースする長熟で高品質なボトル、2000年頃にシリーズとして確率したケルティックコレクション。
これが乱発したのは2009~2010年ごろだったでしょうか。ロングモーン、リベット、ストラスアイラ、クライヌリッシュそしてモートラック・・・(え、トファース?)、ものすごい大量の1960~70年代蒸留モルトが市場に流れ込んできました。
このボトルもそのひとつで、当時某八重洲地下の酒屋で・・・試飲できました。みんな旨いと認めていましたが、それも割りと長い期間売れ残っていたように思います。高いよねって。3万円したかしないかくらいだったと思うんですが。
当時はこうしたリリースも多かったので、慣れてしまっていたんだと思います、恐ろしいことに。

そこからわずか5年後の今、ケルティックコレクションは絶滅、マイナー蒸留所1980年代のGMCCが2万越えになろうという状況に、頭の整理が追いつきません。まさに何が起こっているのかわからないと思うがおr・・・(ry

・・・話がそれましたが、今あらためてこのボトルを飲むと、旨いウイスキーであることはもちろん、当時の自分には無かった経験の差で、モートラックのキャラクターなど新しく見える世界があり、非常に勉強になりました。
重ね重ね、素晴らしいシェリー樽熟成のシングルモルトでした。

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