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わしが國 大吟醸 雫搾り 斗瓶取り 2018 山和酒造店

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山和酒造 わしが國 
大吟醸 雫搾り 斗瓶取り
使用米:山田錦100%(精米歩合40%)
製造年月:H30.6
720ml 16%

綺麗で繊細な香り立ち。和梨やメロンを思わせる吟醸香には嫌味が無く、口当たりも柔らかくマイルド。程よい酸があり、すっきりとした余韻へと繋がる。
何も無いがあるというか、日本酒という特徴はありながら実に自然に飲めてしまう嫌味のなさで、杯を重ねても負担に感じない。
ウイスキーに例えるなら、まるでバランタイン30年のような・・・。


ウイスキー仲間主催、日本酒会のお土産品。宮城県は山和酒造店の地元向け銘柄「わしが國」、そのコンクール向け本気仕込みの1本なのだとか。

例によって記事にする上で調べてみると、確かに世界最大の日本酒品評会SAKE COMPETITION 2018で金賞を受賞されたとか、吟醸部門で8位だったとか、全体の出品数が1700本以上だった中でそれだけ上位に選ばれるお酒というのですから、このバランスの良さと丁寧な仕上がりが蔵元の目指す方向性にして、本気ということなのだと思います。

実際、販売店などで山和酒造の酒は何口でも飲めることや、食中酒としてもPRが散見されます。
またこの暑い真夏日、熱帯夜であっても冷酒でスイスイ飲めてしまう口当たりの良さ。それでいて、単に酒の味がしない水のようなアルコールってワケでもないのもポイントで、上品な吟醸香と適度な米の旨味が日本酒であることを感じさせてくれます。
こういう透明感というか、整った味わいはウイスキーで例えるならバランタイン。それも現行品の30年のイメージが頭に浮かびました。勿論味が似ているというわけではなく、あれも上品な華やかさで透明感があって・・・そして負担の無い味わいが同じ方向性であり、プロの仕事を感じさせてくれるのです。


そんなわけで、今回は勿論食中酒として楽しませて貰います。オードブルと刺身、どれとも合うまさに万能系の日本酒ですね!

カレラ ピノノワール セントラルコースト 14.5%

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CALERA
PINOT NOIR 2012
CENTRAL COAST
750ml 14.5%

熟した木苺やブルーベリーを纏う果実香、蜜のような甘みが奥にあり、時間経過で強く。ぶどうの皮、鉛筆、ほうじ茶のような渋みを伴いつつ透明感もあるアロマ。
引っかかりのないスムーズな口当たり、厚みはミディアムからフルボディの間程度で相応に濃さはあるが、杯を重ねても負担は少ない。
カシスの熟した果実の甘みと酸味、徐々にタンニンが積み重なり、歯茎を引き締めるように心地よくビターで長く続く。

バキュバン保管1日後。
カシスシロップのような甘みが出てくるが、香りやボディの輪郭は崩れない。
料理は鶏胸肉にクレイジーソルトで軽く味付けし、ミニトマトとグリルしたお手軽料理。公式で推奨の料理に近いのもあり、ワインがさらに美味しく。


カリフォルニアのロマネコンティこと、カレラワインカンパニーのスタンダード銘柄。
同社が所有する6つの畑の葡萄をブレンドしたもので、価格は他の単一畑に比べて抑えられつつ、そのクオリティを味わうことが出来る事を売りにしています。

カレラ社のワインはスタッフ、葡萄の木ともDRCに繋がりがあり、そして葡萄を育てる環境もそれを意識して選定しているため、ロマネコンティと呼ばれるには理由があります。
ワインそのものも高い評価を受けているわけですが、ただ正直、ロマネ村は兎も角、DRCのワインなんて飲んだことない身として、標高がどうだ、葡萄がどうだと生兵法をカマすのはおこがましいので。。。(その辺は輸入元サイトをご参照頂ければと。)

しかし確かに、下手なブルゴーニュのピノを買うならカリフォルニアのほうが良いよという意見には賛成。このカレラのワインは開けてすぐ美味く、下町大衆食堂のフレンチのような、品種からくる本質的な要素がありつつも気取らない親しみやすさが魅力。この果実味と程よいタンニンは、ウイスキー好きにも琴線があるように思います。

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先週はひたすらウイスキー尽くしだったんで、休肝日を挟んでワインです。
今回のボトルはバックビンテージ。以前ネット上でカレラのワインは10年くらい熟成させても面白いという評価を見たことがあり、ちょっと期待していたのですが、確かにこれは良いですね。
直近のボトルとでしか比較は出来ませんが、口当たりのスムーズさが増し、余韻のタンニンが洗練されたというか、その評価も頷ける構成でした。

勿論、ブルゴーニュの王道的古酒の味わいに比べ、近年感というか、模倣という印象を感じてしまうのは自分が情報を飲んでいるからかもしれないのですが、週末のおうちディナーで飲むなら充分すぎるクオリティです。
ああ、こーいうワインを家飲み用にストックしておきたい。。。

ケンゾーエステート 紫鈴 rindo 2014 ナパヴァレー

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KENZO ESTATE
NAPA VALLEY
Rindo 2014
750ml 15.2%

香り:熟したベリーやカシス、ナパのカベルネらしいふくよかで甘酸っぱい濃厚な果実感。香りに混じる樽香は、カカオを思わせるタンニン、微かにハーブや鉛筆のようなニュアンスも混じる。

味:リッチでフルボディ。注ぎたては特に余韻にかけて若干のアルコール感を伴う強さがあるが、香り同様の果実味はジャムのように柔らかく、程よくウッディでタンニンが染み込むように長く続く。この余韻の強さが、デキャンタや時間経過で開く包容力のある熟した果実の甘みとのバランスをとって、いい仕事をしてくれる。 
評価の高いナパを、じっくり家飲み出来る機会に恵まれました。
カプコンの代表取締役である辻本憲三氏が創業・オーナーを務めるワイナリー"ケンゾー・エステート"。「より多くのお客様に、より最良のワインを」をモットーに、開墾が始まったのが1998年。ファーストリリースが行われる2008年までには10年の歳月を要しましたが、それはその間一度育った全ての葡萄の木を引き抜き、畑をリセットするなど世界最高峰のワインを目指すためのチャレンジ故だったそうです。
掻い摘んで書きましたが、このストーリーだけでもウイスキーにおける竹鶴政孝氏に通じるものがあるというか、読み応えのある内容なので、合わせてメーカーWEBページも参照頂ければと思います。

そのワイナリーのフラグシップブランドが、今回のテイスティングアイテムであるRindo"紫鈴"です。
ぶどう畑に鈴なりに実る、葡萄の紫色をイメージしたとする銘柄は、同ワイナリーで作られる品種を複数用いて収穫からボトリングまで手がけるエステートワイン。2008年のファーストリリースは即完売するなど、高い評価を受けています。

2014年の品種比率は、カベルネソーヴィニョン53%に、メルロー25%、カベルネフラン10%、プティ・ヴェルド10%、マルベック2%。それを20ヶ月の樽熟成の後、1年間の瓶熟。
この中でも主にカベソー由来と感じられる熟した果実味は、濃厚かつ淀みなく丁寧な作りが伺えるだけでなく、余韻にかけてのタンニンがボルドー的な要素を連想させる。樽香もいいアクセントで、端的に言って旨いワインですね。繊細さもありつつ軸はしっかりしてるので、熟成させても面白そう。
また、この日は夏野菜でトマトソースのドリアを作ったのですが、料理との相性もバッチリでレベルの高いワインです。

この熟した果実の香味は、ウイスキー好き並びにワインに馴染みがない方でも琴線があるように感じます。
ただ。。。なんというか旨いは旨いんですが、自分の場合はワインの経験値の少なさも手伝って、違いが感じづらいというか。ナパの基本キャラクター路線故に普及価格帯のコスパの良いものと、ついつい比べられてしまうのが難しいところかなとも感じます。

そう、数々のこだわりと評価故、このワインは結構良いお値段してしまいうのです。
まあウイスキーやその他の酒類においても同様の状況はあるので、ワインに限る話ではないですが。このワインを平常心で飲めるようになる、そんな立ち位置に行けるように仕事を頑張り、最高峰を目指してチャレンジするのが人生の目標の一つになるのかもしれません。

夏本番 タリスカー10年で楽しむ ペッパーソルトハイボール

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実売3000円代という価格帯を考慮すると、言うことは何もない。いや、流石MHDというべきでしょうか。タリスカー10年は、ハウススタイルと美味しさを両立させたクオリティの高いオフィシャルボトルだと思います。
熟成はリチャードオークを交えたサードフィルあたりの樽が中心と推測。近年多く見られるバーボンオークのフルーティータイプではない、酒質ベースの香味に淡い樽香がのっているため、スモーキーフレーバーなどの個性が感じやすいのもポイントです。

タリスカー10年の飲み方で代表的なものは、やはりハイボール。そのレシピは、販売元たるMHDが推奨のハイボールに黒胡椒を挽いたスパイシーハイボール(別名、タリソーペッパー)。そして当ブログでも推奨している目黒発祥、四川山椒(藤椒)を挽いて爽やかな柑橘系の香りとビリビリとした刺激を加えた痺れるハイボール(シビハイ)が、愛好家の間でも認知されていると感じています。


元々タリスカーは余韻にかけてスパイシーな香味があり、それが酒質由来の要素で柑橘のニュアンスや、樽やピートフレーバー由来の要素で黒胡椒を思わせる香味が故、黒胡椒や山椒との親和性が高かったわけです。

ただスパイシーハイボールは食中酒としての相性は文句のつけようがないものの、それ単品で飲むと個人的にはちょっと胡椒の香味が強すぎるかなという印象も。そのため、胡椒以外のものを加えて足りないものを補えないか探求した結果。。。今年のバーショーのジョニーウォーカーブースにヒントを得てたどり着いたのが、"タリスカー・ペッパーソルトハイボール"です。


作り方はタリスカーを冷凍庫でキンキンに冷やすところから始まります。
今回は写真のようにグラスの縁に塩をつけるため、通常のハイボールの手順でステアが出来ないので関西式ハイボールの作り方を採用します。あるいは別容器で氷を加えてステアして、ウイスキーを冷やしてから移すという方法も可です。

まずはグラスのフチを濡らし、ソルティードックのように塩をつけていきます。使う塩は特に指定はないですが、にがりの味が少なく、粗挽きじゃない方が口当たりは良いですね。
そしてグラスに冷やしたタリスカーを注ぎ、こちらもよく冷やしたソーダを使って割っていきます。
先に書いたように、通常のハイボールなら常温のウイスキーに氷を加えてステアで温度をさげますが、今回それをやると塩が吹き飛んでしまいます。
ソーダ割りにした後、そっと氷を加えてもOKですが、やはりウイスキーもソーダもキッチリ冷やしておく方が出来は良く。最後に黒胡椒をミルで適量粗挽きすれば完成です。

一口飲むとタリスカーソーダの爽やかでスモーキーな飲み口に、炭酸と合わせてじゅわっと溶け出る塩気とコク、胡椒の風味がマッチし、強すぎる胡椒感を程よく抑えつつ美味しさが増している。これはちょっとしたカクテルとも言える香味の相性の良さが感じられます。
(塩を加えてステアしても良いのですが、飲んだ瞬間に混ざり合う感じが美味しさのポイントでもあるので、多少手順は増えますがこの形を推奨します。)

個人的に、このスタイルのハイボールにはタリスカー10年をオススメするものの、タリスカーが使われているジョニーウォーカーや、ソルティーハイボールならオールドプルトニーなど、様々な組み合わせも楽しめます。
なお、塩分の取りすぎは当然体に悪いので飲みすぎに注意は必要ですが、いよいよ夏本番という最近の真夏日、猛暑日の中にあっては適度な塩分摂取も必要。この日はクソ炎天下の河川敷で野球をやった後。一口目の旨さと言ったらもう。。。運動後の一杯はビールやノーマルなハイボールですが、その中でこのペッパーソルトハイボールもオススメしたいですね!

TALISKER 
Aged 10 years 
700ml 45.8% 

【テイスティングコメント】 
香ばしくほろ苦い香り立ち。スモーキーで焚き木のような焦げた木材、ヨード、奥には乳酸系の若いニュアンスもあるが、スワリングしているとハチミツ梅のような甘酸っぱさも感じられる。
口当たりは若さを感じる荒さが若干あるが、それもハウススタイルの一要素として上手くまとまっている。ピーティーで燻した麦芽や焦げた木材、ほのかに酸味も伴う。余韻にかけて塩水のコク、スパイシーでスモーキー。ピリピリとした刺激を伴い長く続く。 

ゴンザレスビアス ノエ 30年 ペドロヒメネス 15.5%

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GONZALES BYASS
NOE
Pedro Ximenez Muy Viejo Sherry
Over 30 years old
2010's
750ml 15.5%

リッチで濃厚な甘い香り立ち。ややウッディなニュアンス。とろりと濃厚な口当たりは、黒蜜や生チョコ、そしてレーズンや無花果の甘露煮を思わせる甘酸っぱさがアルコールの刺激少なくとろけるように豊かに広がる。
余韻は長く、しかし序盤の濃厚さがある甘みがしつこく残らず心地よい満足感を伴う。素晴らしいPXシェリー。


ウイスキーでもお馴染み、ゴンザレスビアス社のPXシェリーブランドの最高峰"ノエ"。20年間樽熟成し、その後10年間はソレラシステムに組み込む事で、30年を最低熟成年数とする長期熟成極甘口シェリーです。
今回のテイスティングアイテムは2010年ごろに流通していたロットで、現行品の方が少しコクが軽い印象もありますが香味の傾向は同じだと感じています。

PXシェリーは原料となるペドロヒメネス種のブドウを、収穫を遅らせたり天日干しにするなどして糖分を高めたのちに仕込むため、非常に濃厚な甘みが各ブランドに共通する特徴としてあります。
グレードの低いものだと甘いだけで余韻がベタついたり、アルコール感が強かったりするので、ソーダで割ってレモンを絞るような飲み方を推奨したいところですが、このノエはストレートで飲んでも濃厚な甘みに対して程よい酸味と余韻のベタつきのなさが特徴。軽く冷やして食後酒として文句なしの1杯です。


ノエのようにちょっといいPXシェリーでおすすめしたい楽しみ方が、ソフトクリームやミルク系のアイスにかけるスタイル。ただでさえ甘いのに、さらに甘いものにかけて大丈夫なのかと思うかもしれませんが、そこは温度差が解決してくれます。
甘みを含む香味のいくつかは、温度が低いと感じにくくなる傾向があり、アイスクリームで冷やされることでシェリーの甘みが感じにくくなるだけでなく、もともと香味全体が濃厚である故それが適度な引き算となって・・・ドライフルーツを思わせる酸味と熟成によるコク、アーモンドのようなほのかな樽香だけが残り、素晴らしいアクセントとなるのです。(糖分とカロリーは勿論その分オンされてますがw)

こうした食べ方はウイスキーやブランデーを使った事例もあります。しかし個人的な好みで言えば、度数の高いものとの組み合わせは、よほど香味のしっかりしたものや長期熟成品をごく少量に留めない限り、アルコールが悪目立ちするだけでなく、粘度が低いためしゃばしゃばになって、見た目のワクワク感ほど美味しくないというのが率直な感想です。
やはりアイスクリームにかけるならPXシェリー、このデザートを是非オススメしたいです。

ちなみにBAR飲みでは、自分で頼むだけでなく、お店によって甘口シェリーを締めのサービスで出してくれるところがあり、これは自分のような甘党ウイスキードリンカーには最高のサービスだと考えています。
っていうか下手にスナック菓子とかのチャームが一品出てくるより、締めにちょっといいPXが出た方が嬉しいのが本音。上記のようにアイスクリームにかかって出てきたら最強かよって感じですね(笑)。

(ノエの新旧ボトル。左が現行寄りのデザイン。右が1990年頃の流通品。5〜10年単位で細々ラベルデザインが変わっており、1990年代以降でもこれ以外に複数種類のラベルが存在する。なお、オールドになればなるほど相当の澱が出ているので、取り扱いは注意。)

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