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サントリー 清里フィールドバレエ 25周年記念 ピュアモルトウイスキー 48%

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KIYOSATO FIELD BALLET
25th Anniversary
Pure Malt Whisky
Suntory
2014's
700ml 48%

グラス:サントリーテイスティング
量:ハーフショット
場所:BAR飲み(Y’s Land IAN)
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:ウッディで華やか、バニラの甘みにアプリコット、梅、オレンジなどを思わせる酸味を伴う熟成香。リッチなアロマ。
グラスの残り香はクリーミーで甘酸っぱい。

味:スムーズで華やか、とろりと複雑で厚みのあるバッテッド。アプリコットジャム、乾いた麦芽、おしろい、砂糖をまぶしたオレンジピール、鼻に抜ける香木のアロマ。
余韻は徐々にウッディ、オーキーで華やかで微かにスモーキー。ドライでジンと痺れを伴うがしっかりと残り長く続く。


山梨県北杜市の"萌木の村"で、毎年8月の2週間だけ開催されているバレエの野外公演、"清里フィールドバレエ"の25周年を記念し、サントリーの輿水精一氏に依頼して作られたオリジナルブレンデッドモルトウイスキーです。
中身は1990年代蒸留の白州を中心とした構成で、体感的には20年前後の熟成となるバーボンバレル、ホグスヘッド系の原酒がメインに使われているように思います。ジャパニーズらしくというかサントリーらしいオーキーでリッチ、多彩な原酒が織り成す複雑さと甘酸っぱく熟成感のある味わい。そこに加水が加わって、バランスの良い香味が楽しめます。

このブレンドを作成するにあたっては、同氏が"清里フィールドバレエ"のイメージを膨らませて作られたとのことで、ラベルはプリントではなく表面を削る加工で、夏夜の月灯りの下、風に揺れる木々と舞うバレリーナの姿が描かれています。
あまり比較する意味は無いですが、清里フィールドバレエシリーズは、このボトルを皮切りに3種類リリースされていますが、初版のこのボトルが一番美しいデザインだと感じます。

このフィールドバレエ25周年記念リリースは、対外的に販売された26周年、27周年と異なり、懇意の関係者に販売された以外は、萌木の村でしか飲めないボトルでした。それがこのたび、諸事情により三越前のBAR IANにて開封、置かれることとなりました。
おそらく、このブレンデッドモルトを都内で飲むことが出来るのは、IANさんだけでしょう。

気になっていたボトルだったので、テイスティング出来て良かったです。
今回は口開け近くで様子見のハーフショットテイスティングでしたが、時間をおいてもう一度飲んでみたいと思います。

サントリーウイスキー 季 TOKI (とき) 43% 北米市場限定品

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SUNTORY WHISKY
TOKI
Japanese Blended Whisky
750ml 86proof (43%)

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml以上
場所:自宅(@サンプルテイスティング)
時期:直近開封
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:ツンとした刺激、軽やかで華やか、乾いた木材を思わせるオーク香、蒸かしたサツマイモや薄めた蜂蜜の甘いアロマ、微かにハーブの爽やかさもある。奥には幾つか異なるニュアンスがあり、少量の加水で前に出て複雑さが増してくる。麦芽香、焦がした木材、徐々にバター飴のような甘い香りも感じられるが、あまり長くは持続しない。

味:スパイシーな口当たり、香り同様にオーキーでドライな口当たり、中間から後半にかけては粘性のあるモルティーなコク、干し藁を思わせる香ばしさ、総じてバランスは良い。
余韻は軽くスパイシーであっさりしており、微かなピートフレーバーと麦芽のほろ苦さを感じる。
少量加水すると口当たりは滑らかで、オーク系の華やかさにドライアップルを思わせる酸味も感じられる一方、若い原酒のえぐみやべったり感が後半にかけて強調され、全体を通してはストレートよりやや単調な味わいになってしまう。


サントリーがアメリカ、カナダ市場向けの限定ボトルとして、今年6月に発売したブレンデッドウイスキー「季」(TOKI)。 
日本市場にニューリリースが無いと思ったら、買収したビーム社のお膝元、アメリカ市場に出してやがりましたか。
構成原酒は山崎、白州、知多のサントリー御三家。その中でもホワイトオーク系の樽で熟成された白州原酒に、知多のヘビータイプグレーンをキーモルトとしているようです。
この感じだと山崎もパンチョン系の原酒だと思いますが、味わいから他にも色々使ってそう。ソース不確定ながら、白州は12年程度熟成した原酒をベースにしているという話もあります。

そんな情報の通り、香味共にアメリカンホワイトオークの乾いた木材のようなオーキーなフレーバーが主体。シングモルトでは珍しくもない香味ですが、ブレンドでここまではっきりとあるのはスコッチではあまりないタイプです。
またヘビータイプグレーンを使っていることもあってか、ブレンデッドウイスキーながらスペイサイドの平均的な12年モノくらいの飲み応え、味の広がりは感じられ、単にオーキーなだけでなくいくつか潜んでいるフレーバーに複雑さも感じます。

バランス良く嫌味も少ないブレンデッドですが、若い原酒も使われているためか、香味の持続力が弱い気もします。特に加水は総合的に見るとそうした要素が出てしまい、あまり良い変化とは言えませんでした。
飲むならストレートかロック、そしてハイボール。特にハイボールは加水で感じられた酸味が心地よく、すっきりと飲める爽やかな味わい。
まさに夏向きで、柑橘系のピールなどを追加しても良さそうです。

価格は40ドル程度。日本で言うところ響JHと同グレードかちょっと下くらいのイメージ。
日本に入る場合は同価格というか、同じ原酒構成にはならないと思いますが、現状はまあ値段なりの味わいだと思います。
現時点では海外市場オンリーでテイスティング出来なかった銘柄。しかし先日ツイッター繋がりで「飲みますか?」と声をかけて頂き、サンプルを送って頂きました。
飲み終わりましたらキッチリお礼を詰めてお返しいたします。
フォロワーのIさん、ありがとうございました!!

ペニンシュラ東京 2014 サントリーブレンデッドウイスキー 43%

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THE PENINSULA TOKYO 2014
Suntory Blended Whisky
43% 700ml

グラス:創吉テイスティング
量:30ml程度
場所:個人宅(持ち寄り会@Rさん)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:リッチなシェリー香、若干の絵の具、プルーン、クランベリー、ダークフルーツケーキ、スパニッシュオーク系のウッディーなシェリー感がしっかりある。
加水すると最初はバランスが崩れるが、徐々に甘みが追いついてくる。

味:まろやかでリッチな口当たり、黒蜜やレーズン、ウッディーなえぐみが中間から広がる。味わいはリッチだがボディは少し軽くバランス型。余韻はほろ苦く、プルーンのような粘性のあるドライフルーツ感、強くドライでえぐみもある。加水は後半にかけてのドライさが軽減され、甘みがしっかりと伸びる。


Rさん宅の持寄り会にて、泣く子も黙る高級ホテル、ペニンシュラ東京のオリジナルブレンデッドウイスキー。
このボトルの素性は良くわかっていないんですが、ボトルデザインを見るにホテル併設BARであるピーターあたりでの提供か。 時期的には、ビックカメラや信濃屋などの限定ボトルとほぼ同時にサントリーに発注されたものと推測されます。

ブレンドの中身は山崎、白州、知多と、構成する原酒すべてがスパニッシュオークでの熟成とのことで、シェリー感たっぷりのリッチな香味が特徴。少し絵具のようなクセが感じられるのは、白州のシェリー樽原酒由来の香味でしょう。自分は許容範囲のレベルですが、この香味は好みを分けるかもしれません。
また、しっかりとモルティーな味わいながら、グレーン由来か香味に対してボディが少し軽く、逆にそれがバランスの良さに繋がっている。原酒の良さに加えてブレンド技術の高さも感じる、レベルの高いブレンデッドウイスキーだと思います。

ホテル・ペニンシュラは過去にもサントリー経由でオリジナルボトルをリリースしており、その時は1984年蒸留の山崎シングルカスクでした。
この山崎はブラインドで飲んで一発でわかるほどのシェリー系山崎で、今となっては大変素晴らしいクオリティのボトル。そんなペニンシュラが再びサントリー経由で同じように濃いボトリングをしたとなれば、気にならないわけがありません。
その中身はコメントから読み取れる通り、当時ほどのシェリー感ではないものの、色合い通りの濃厚さとブレンデッドらしいバランスの良さでじっくり楽しめるボトルでした。

こういうボトルが1年に一度でもリリースされれば良いんですが・・・、高騰しちゃいますかね(笑)

洛山 25年 サントリーブレンデッドウイスキー 43%

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RAKUZAN
Aged 25 years
Suntory Blended Whisky
700ml 43%

グラス:ハイランドパークテイスティング
量:30ml程度
場所:自宅(持ち寄り会@NYさん)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★★(8ー9)

香り:華やかでウッディーな香り立ち。アプリコット、サルタナレーズン、干し柿の甘み、非常にリッチで充実している甘いドライフルーツの果実香。グラスの残りがはお香や白檀を思わせる日本家屋的な落ち着いたアロマ。

味:リッチでまろやかな口当たり、干し柿やドライマンゴー、メープルシロップ、舌の上で盛り上がるような甘みから、徐々に香木系の木の香りが鼻に抜けていく。ジャパニーズの長期熟成らしくウッディーさは強いが非常にバランスが良い。後半はオーキーな華やかさ、フルーティーでドライな余韻が長く続く。


リカーマウンテンが創業25周年を記念して2015年に発売したオリジナルボトル。
当時サントリーがそうした高級ブレンデッドの注文を受け付けており(おそらく受注はマッサン放送前後か)、ビックカメラ、信濃屋、キンコー、そしてリカーマウンテンがそれぞれキャラクターの違うブレンドをリリースしました。

信濃屋とキンコーのブレンド、和響と鳳雅は、前者がミズナラ、後者がシェリー樽原酒の個性を際立たせていたのに対し、ビックカメラとリカーマウンテンのブレンデッドは長期熟成原酒がバランスよく使われ、サントリーのブレンド技術の粋を見るようなバランス、奥行き、複雑さが堪能できる。
これぞジャパニーズブレンデッドウイスキーの理想系の一つ!という、素晴らしい1本に仕上がっています。
なんというか、これをリカマンがリリースしたというのは、若干悔しくもあるような気持ちさえ感じてしまいます。

華やかなサントリーらしいミズナラ香に加え、ボディはシェリーやホワイトオークのとした香味、余韻がウッディネスタイプで個人的な好みを言えばほんのひとさじピートが欲しいとも思ってしまうのですが、ミズナラ原酒を使うならブレンドの形はこの方向性以外ないだろうなとさえ思います。
ちなみに同日センチュリー21年をこのボトルを飲み比べましたが、どちらも同じベクトルにあり素晴らしい味わいで、センチュリー21年がミズナラ寄り、洛山は複雑さと奥行きが強いかなという印象でした。

このボトルはウイスキー愛好家のNYさんが「くりりんさん、この前ブログでこれ飲んでないって言ってましたよね?」と持ち寄り会に持ってきてくださいました。
価格もさることながら、その美味しさに「配給制だ!そこに並べ!」と参加者に緊急統制を強いてしまったほどです(笑)。
素晴らしい経験をありがとうございました!

サントリー ローヤル 1970年代流通 ダンピーボトル ウイスキー特級

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ROYAL 
SUNTORY WHISKY 
Distilled and Vatted at Yamazaki Distillery 
(No Aged) 
1970's 
43% 760ml 

グラス:グレンケアン
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★(4-5)

香り:甲類焼酎を思わせるプレーンなアルコール感を感じる香り立ち。徐々に薄めたカラメルの甘い香りや若干の植物感、淡い木のえぐみにモルティーなニュアンスも感じられる。アルコールは立っており、ヒネもなく状態は良い部類。

味:香り同様に甲類系のアルコール感と合わせて、樽由来の華やかな香味と乾燥させた麦芽、グミのような駄菓子の甘み。飲み口はスムーズだが徐々にピリピリとしたスパイシーさ。味はしっかりあるが、奥行きはあまり無い。余韻はほろ苦く穀物感を伴う。

第一次洋酒ブームを象徴する1本であり、かつてのジャパニーズウイスキーはこうだったのだと色々な景色を見ることが出来る1本でもあります。
サントリーローヤルの発売は1960年、漢字の"酒"のつくりの部分を象った印象的なボトルデザインは、半世紀以上の時を越えて、今なお続く伝統的なデザインでもあります。
他方、その伝統の中で、亜種とも言えるダンピーデザインのボトルがありました。
通常のローヤルが720mlサイズである中で、760mlの海外仕様。それが今回のボトルです。(確かサントリーオールドも1960年代から1970年代あたりで輸出向けの760ml仕様をリリースしています。)
何かをオークションで落とした際にセットで付いてきたボトルだったと思うのですが、押入れの中にあったので整理も兼ねて開けてみました。

ラベルから読み取れる諸々の情報から、推定される流通時期は1970年代前半。
サントリーの住所が堂島浜通2丁目なので、どんなに新しくても1978年以前という事になります。
共に1973年創業である白州蒸留所も、知多工場の原酒もあったかどうかという時期にあたり、ラベルには上記のとおり「Distilled and Vatted at Yamazaki Distillery」と書かれ、山崎が強調される仕様となっています。輸入バルク原酒を除けば、モルト原酒は山崎オンリーといっても間違いないかもしれませんね。
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サントリーローヤルで1970年代前後といえば、泣く子も黙る高級品です。
自分のような平民がおいそれと飲めるような酒ではなく、主に富裕層や高級ギフト向けの商品だったわけで、さぞかし長期熟成させた山崎原酒が潤沢に使われているのだろうと思うところですが・・・。この頃のジャパニーズブレンデッドは、モルト原酒の香味をブレンド用アルコールで割って薄める造りをしており、奥行きに欠けるモノが多いだけでなく、その造りが結果的に長期間の保管に耐えないウイスキーを生み出す形になっていました。
当時のジャパニーズブレンデッドウイスキーを飲んで大多数に感じるのが、べったりとした、甲類焼酎のようなアルコール臭と舌触りです。
このローヤルも同様に、グラスに注いですぐ感じるのは芋っぽいアルコール感。長期間の保管の中で、モルトの香味がこなれていくのに対し、使われたブレンドアルコールの香味だけが残っているのではないかと推察します。
ただ味はウイスキーらしいカラメルや樽由来の甘みがあって穀物感も余韻で多少感じられ、時間経過で香りでもうっすらそうしたニュアンスが拾えて来ます。ストレートやハイボールで飲むには物足りないですが、ロックにするとコクのある甘みにほろ苦さ、モルティーなニュアンスがあり、飲める酒ではありました。

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写真は前回紹介した、1980年代に流通した60表記ラベルの最後期あたりと推察されるローヤルと今回のローヤルのラベルです。
表記が微妙に異なるのはもちろん、グレーンや原酒の種類が確保され、ブレンドのノウハウも現在のサントリーに通じるモノが確立し始めたのでしょう。モルティーさに加え、ブレンドそのものの安定感は明らかに1980年代のほうが向上しています。
ただ、この1980年代のローヤルを1970年代以前に出しても受け入れられたかどうかはわかりません。人の鼻と舌もまた時代によって変わってきているのです。当時がストレートではなくロックや水割り的な飲み方をされる前提で作ったとすれば、こういうつくりもあるのかなと感じます。

スコッチウイスキーとは異なり、黎明期から発展期にあたるのがジャパニーズの1960年代から1980年代。全盛期たる1990年代から2000年代のジャパニーズへと通じる当時の味わい、時代の変化を感じながら、飲み比べて見るのも面白いかもしれません。

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