カテゴリ

カテゴリ:白州

ポールラッシュ生誕120周年記念 シングルモルトウイスキー 58% 清里 萌木の村

カテゴリ:
17884315_1259234384184605_2151891917750111014_n
SUNTORY WHISKY
HAKUSHU
Paul Rush 120th Anniversary of Birth
Cask type Bourbon Barrel
700ml 58%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:20ml程度
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:ややドライでスモーキー。アーモンドや胡桃を思わせるナッティーさ、奥には古い家具、土っぽさ。スワリングすると蜂蜜の甘み、エステリーでアプリコットや煮た林檎を思わせる華やかさが開く。時間経過で古樽のニュアンスが馴染んで、熟成庫の中にいるようなアロマに。

味:ジンジンとした刺激を伴うスパイシーでウッディー、軽くえぐみを伴う口当たり。アプリコットジャムやドライオレンジ、甘酸っぱいオーキーなフレーバーから麦芽風味も開いてくる。
しっかりとしたボディ、余韻はドライ、スパイシーでハイトーン。微かなピートを伴い長く続く。

複雑で多層的なウイスキー。日本的な樽感と熟成を内包したバランスの良さに加え、少量加水するとピートフレーバーが開き、余韻にかけての甘酸っぱいモルティーさと相まってなんとも自分好みの味わいに進化する。
歴代の清里限定ウイスキー(フィールドバレエ25th、26th、27th)のどれとも見劣りしないだけでなく、香味の強さはそれ以上の出来栄え。


清里ウイスキーフェスティバル2017に合わせ、主催である「萌木の村」が制作したウイスキー。生産本数は120本。かつて清里地方の開拓のみならず、日本の戦後の復興において大きな影響と功績のあった、ポールラッシュ氏の生誕120周年を記念したシングルモルトウイスキーでもあります。

原酒の選定に当たっては、山梨の地ゆかりのモルトウイスキーを複数樽バッティングし、カスクストレングスでボトリング。樽構成はバーボンバレルのみで、ポール氏の開拓者精神にちなんでか、樽に制限をかけた中で目指す味わいを実現するチャレンジでもあったのだそうです。
飲んでみるとジャパニーズらしさの中に単一樽とは思えない複雑さと多層感があり、果実味の中にヘビーピート原酒由来と思われるスモーキーフレーバーが潜む。最初は複数樽どころか複数蒸留所かと思ったほどで、スペックを聞いて驚かされました。
熟成年数は明らかにされていないものの、体感で20年前後の原酒を中心とした構成に、30年クラスの古酒も使われたのではないかという樽感も感じられます。
17903333_1260882084019835_3935430320739499018_n

このポールラッシュ生誕120周年記念シングルモルトウイスキーは一般販売はしておらず、基本的には同萌木の村のホテルBARでの提供となるそうですが、本日から開催される清里ウイスキーフェスティバル2017においては提供ボトルの一つとなっています。
萌木の村は昨年起きた火災によって、主たる設備の一つであったレストランが消失する悲しい出来事がありました。
しかし、多くの愛好家からの支援や、同施設を経営される舩木氏のポール氏のごとく不屈のフロンティアスピリットによって、再建まであと少しというところまで来ています。

この週末の山梨の天候は晴れ。数日前まで雨予報だったのが、週末が近づくにつれて見る見る回復してきました。いまや予報上は絶好のイベント日和です。
イベントに参加される方は、是非記念ウイスキーもテイスティングしてみてください。

サントリー 白州 ヘビリーピーテッド 2013年リリース

カテゴリ:
12977202_1085139608211350_5526560657670389066_o

SUNTORY WHISKY
HAKUSHU
Heavily Peated
Bottled 2013
700ml 48%

【ブラインドテイスティング】
地域:ジャパニーズ
蒸留所:白州(ヘビリーピーテッド)
度数:48%
熟成年数:10~15年程度
蒸留年:2000年前後
樽:バーボンバレル主体のバッティング
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:柑橘や植物感のあるピーティーで爽やかな香り立ち。ヨードは感じない内陸系の土っぽいピート香、麦芽の香ばしさもある。徐々に蜂蜜を思わせる甘いアロマが開く。

味:粘性のある口当たり、香ばしい麦芽風味とピートフレーバー、ナッツ、ビスケット。ボディはしっかりしていてバッティング加水らしくバランスが良い。ほのかにグレープフルーツを思わせるオーク香、アーシーで土っぽいほろ苦さのあるスモーキーな余韻。


前回に引き続き、宮城のSさんから頂いたブラインドサンプルです。
比較的要因に絞り込めたエドラダワーに比べて、このサンプルは難問でしたが、ビンテージ指定とまではいかないものの、なんとか銘柄まで特定出来ました。

一見するとラフロイグのような、爽やかな柑橘系の香味とスモーキーでナッティーな香ばしさ。しかし明らかにヨードが足りず、アイラでないことは予想できます。
近い系統でベンリアックのピーテッドタイプかとも思ったのですが、熟成感がベンリアックの10-15年程度のラインナップとは異なるタイプと感じるだけでなく、オフィシャルバッティングのベンリアックは通常度数が46%であるところ、このボトルはそれより若干強いなと。
悩みながら2日に分けて飲んでみたところ、2日目のテイスティングでノージングの際にジャパニーズっぽい香りを拾い、白州へのルートが開けました。

実は3年ほど前、この白州ヘビリーピーテッドの2011か2012を、とあるバーマンから出題されたことがあり、その時はドヤ顔でラフロイグと答えて撃沈。今回はちゃんと正解にたどり着けて自分の成長を感じることが出来たのは嬉しかったですね。

白州ヘビリーピーテッドはこの2013以降リリースが無く、すっかり見かけなくなってしまったボトルです。
白州にしろ山崎にしろ、こうしたピーティーな原酒が味の引き締めとアクセントに一役買っており、サントリーのブレンドに選択肢とフレーバーの幅を与えているように感じます。
こういうコンセプトの商品は、ブームが落ち着いたらまた復活してほしいなと思います。

サントリー ピュアモルトウイスキー”ホワイト” 1990年代流通

カテゴリ:
気がつけば8月も終わりが近づいてきました。それはすなわちジャパニーズウイスキー愛好家、特にニッカ好きにとってはXデーとも言える、8月31日及び9月1日まであと1週間を切ったということ。皆様最後の追い込み(買い込み)に余念が無いところと存じます。
 
9月1日はある種の祭りです。しばらくニッカの更新が続く事になると思いますので、今日はサントリー。
先日記事にしたピュアモルト黒の兄弟分、ピュアモルト白は白州蒸留所メインのバッテッドモルトです。
 
SUNTORY
Pure Malt Whisky
"White"
1990's
500ml 43%

 
評価:★★★★★(5)
 
香り:微かなヒネ香を伴う香り立ち。バタークッキー、焦がした麦芽の香ばしさと苦味も伴うアロマ。
メンソールを思わせるアルコール感。香りの質としてはしっかりとして力強い。

味: 粘性があり度数以上に濃さを感じる。麦芽風味、ナッツ、青みのあるバナナ、後半は若さを感じる要素として粉っぽい舌触りとヒリヒリとするアルコール感。鼻抜け麦芽風味、微かなニューポット感。フィニッシュはビターでスモーキー。

加水は特筆すべき点が見つからないが、ハイボール向きでサッパリと飲める。
面白そうだったので黒と白を混ぜてみたところ、そこそこ飲める味に仕上がったのは収穫だった(笑)。


第一印象は同時期に販売されていた、1981木桶仕込を薄めてマイルドにしたような感じ。
どちらも白州蒸留所の原酒ですから当然といえば当然ですが、1981木桶仕込は今は無き白州西蒸留所。1983年に東蒸留所が稼動して現在に至っている中で、このボトルは1990年代流通のノンエイジ。
味から6-7年程度の熟成で考えると、例えば使われた白州原酒は東蒸留所のものを主体に、トップドレッシングとして10年クラスの西蒸留所のものを使ったのかもしれません。
 
同時に販売されていたブラックと比較すると、どちらも若い原酒のフレーバーがありますが、白のほうが経年による古酒感がうまく働いているのもあって、若さが目立たないと感じます。


元々サントリーのピュアモルトシリーズはニッカのピュアモルトシリーズ、赤、黒に対抗した商品だったと言う話です。
竹鶴出したら北杜12年出したり、富士山麓50%が売れたら北杜で50.5%を出したり、新規開発もしつつ、すぐにこうした新しい動きに対応して、したたかに他社競合を狙い市場を取りに来るのはさすがというか、商売人というか。

9月1日にはニッカが余市と宮城峡をリニューアルしてラインナッ プを刷新してきますが、サントリーはどう動くのでしょうか。あ、でもサントリーから知多グレーンが出るんでしたっけ。 グレーンの販売はディアジオもはじめていますし、 ご存じニッカもカフェグレーンを数年前から販売していることは今 更言うまでも無いですね。
一度に安定して大量生産出来るグレーンは、モルトに比べて市場展開しやすいウイスキー。各社これでブランドが確立出来れば・・・と考えているのではないでしょうか。ニッカはカフェグレーンを元々強みにしていましたので、一歩リードしている印象。サントリーがどう追いかけるのか・・・十中八九ハイボールでしょうけど。
まぁ個人的にグレーンは甘くて飲みやすいけど単調で飽きるというか、特に10年程度の若いヤツはどう飲んでも飲み進まないので、こっちの方はしばらくは静観しています。

サントリー 白州シェリーカスク2013

カテゴリ:

肌着を買いにユニクロに寄ったところ、売り場レイアウトが早くも秋モノでした。
おいおい、確かに今週末が暑さのピークとはいえまだ8月だぞと。
そんな秋モノの売り場を見ていたら、今夜は久々に濃厚なシェリー系が飲みたくなりました。
気持ちが傾いたとはいえ、夜も暑い今の時期には厳しいボトルですが、野菜室にクーラーと環境を整えて飲むのであります。

SUNTORY
HAKUSHU
SHERRY CASK
Bottled in 2013
700ml 48%

評価:★★★★★★(6)

香り:濃厚で甘くビターなシェリー香、プルーンやチェリーのシロップ漬け、ほのかに焦がしたカラメル。湿った木、腐葉土、油脂を思わせる独特なクセ。硫黄感は無く、樽香主体。

味:コーヒーを思わせるほどの濃厚さ、黒蜜、レーズン、シェリー、ほのかに香木のニュアンスを伴うウッディネス。最初はとろりとした口当たりで甘口だが、口の中で徐々にタンニンの渋みが顔を出してくる。鼻抜けは香木感、熟成庫の香り。フィニッシュはドライでビター、ウッディーで長い余韻。

まさに濃厚スパニッシュオークというか、近年系シェリーの代表格。もうそれ以外言いようが無いボトル。
同じメーカーなのに、シェリーカスクの山崎と白州でこうも違うのかという独特のクセもあります。
口開けから約2年経過。当初よりかなりシェリー感がこなれ、白州シェリーの油脂っぽさというか所謂"クレヨン香"がマイルドになって美味しくなった気がします。
ニコ生で水曜どうでしょうサイコロの旅を見ながら、なんか2杯3杯とだらだら飲み続けてしまいました。

爽やかさとスモーキーさが売りの白州で、それらを全て塗りつぶしてしまうシェリー、どシェリーをリリースする必要はあるのかと思う気持ちが無いわけじゃないんですが。この白州シェリーは単体としての完成度はさておき、ブレンドに隠し味として偲ばせると良い仕事をしてくれる原酒です。響あたりにしっかり使われてるんだろうなーと感じます。
リリース量だけでなく、ジャパニーズウイスキーブームもあっていまや希少なボトルになってしまいましたが、機会がありましたらそういう楽しみ方もしてみてください。

ちなみに飲み方はストレート一択で。少量加水ならまだしも、ロック、ハイボールはちと苦しいですね。濃厚シェリーは葉巻に合わせるのも一案ですが、この子はウッディーさが強く、ヤワなシガーじゃ太刀打ちできない感じ。
ストレートで飲むか、ブレンドに忍ばせるか・・・いずれにせよ残り残量は60~70ml、これは今年の秋で昇天かな。

サントリー 白州18年 オフィシャルボトル

カテゴリ:
最近あまりの暑さでウイスキーを飲む気になれません。
帰ってきて部屋の窓開けてるのに34度とか、もうね、アホかと(笑)
ならば文明の利器クーラーだと、部屋を涼しくして飲むかと意気込むも、ビールやソーダを飲んでウイスキーが良い具合の温度になるのを待っていると、酔いが回っておねむになってしまう。
サマータイムで勤務時間が1時間早いのもリズムがつかめない原因。いつもより眠くなるのが早い・・・。

最近くりりん更新手抜いてるんじゃないか、って思ったそこの方。すいません、その通りです。
暑さに加えていろいろあって、テンション上がってこないんですよ。

というわけで、今回の更新は過去ストックから。
光を浴びたと思ったら高嶺の花になってしまった感のある、白洲18年です。
これがオークションだったら1万円代前半で買えたのは、つい昨年のことなんですよね。


SUTORY WHISKY
HAKUSYU
Aged 18 years old
43% 700ml

評価:★★★★★★★(7)

香り:熟したリンゴや蜂蜜を思わせる甘さと柔らかいスモーキーさ。乾いた木のウッディネス。オーク香、微かなハーブ。
ドライな香り立ちだが鼻をつくような刺激はなく、完成度の高さを伺わせる。

味:口当たりは柔らかくスムーズ、香り同様にリンゴや蜂蜜を思わせるオーキーなフレーバー。麦芽、シリアルの香味もある。
徐々に内陸系のピートが顔を出し、フィニッシュは柔らかい苦みとウッディネス。蜜のような甘い香りが鼻に抜け、長く続く。


今年に入って値上がりしてしまいましたが、それでもなお飲みたくなるボトルです。
突出した何かはないのですが、総合的に旨いと感じさせるバランスの取れた構成。
ハイランドとスペイサイドのいいとこ取りをしたような、昔のリベットを連想させる部分もあります。
そういえば以前イベントでブラインドテイスティングで飲んだ時は、ハイランドパークと答えた人が多かったような。

爽やかなオークの香りはまさに森のウイスキーと言われても遜色なく、作り手のメッセージと中身が合致しています。
柔らかいスモーキーさと余韻を引き締めてくる苦みも個人的に好み名ところで、同じ18年で山崎のほうが一般的な知名度は上であるように思いますが、完成度は白州も負けてないなと。実際様々な飲み手が評価しているブランドです。

飲み始めたばかりの方も良いですが、それ以上にある程度飲み進めて経験値が溜まってから、再度飲み直してほしいウイスキーです。

このページのトップヘ

見出し画像
×