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リンクウッド 24年 1991-2016 チーフタンズ 50%

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LINKWOOD
Chieftain's 
Aged 24 years
Distilled 1991 Sept
Bottled 2016 June
Cask type Hogshead #10367
700ml 50%

グラス:木村硝子
量:ハーフショット
場所:BAR飲み(Ambrosia)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(5-6)

香り:ツンとエッジの立った、スパイシーでドライな香り立ち。淡くイチジクのような酸味を伴う。時間経過で青みがかった植物系のフレーバー。

味:ドライでオーキー、ウッディで香り同様にエッジの立った口当たり。じわじわと青みがかった植物感、アロエのシロップ漬け、ほのかに林檎を思わせるフルーティーさも開いてくる。
余韻はオーキーで青みがかった甘み、グリーンアップルキャンディ。

近年系、花と動物タイプのリンクウッド。樽はおそらくリフィルシェリーホグスヘッドだろうか。バーボンオークのバニラ風味というより、酸味のある青っぽい香味はその系統の樽に感じられることが多い。ストレートか少量加水で。


リンクウッドの酒質はピーティーで複雑さのある古典的なタイプと、華やかで柔らかいタイプの2系統があり、近年多くリリースされているのは後者のほう。今回のボトルも後者の方ですね。
個人的に後者のリンクウッドは、特別好みでもなく嫌いでもない、という認識から積極的にボトル買いすることもないのですが、前者か後者かは飲んで見ないとわからない。
困ったことに昔と今で線引きされているわけではなく、今尚どちらのタイプもされているのです。(1984のムーンインポートや、以下の1999マネドラなどが該当。)

そのため良さそうだなと感じたものはBAR飲みし、様子を見ていきます。
今回は自分の好みなリンクウッドではなく、華やかなでピートが主張しない花と動物系統のリンクウッド。まさに春の水辺に浮かぶ白鳥のようなウイスキーで、決して悪くはないんですが、これじゃないんだよなー。
(リンクウッド12年 1999年蒸留 マネージャーズドラム。ピーティーで厚みのある麦芽風味、近年蒸留でありながら古典的なリンクウッドの味わい。)

過去の記事でも書きましたが、リンクウッドのキャラクターの違いは、1970年代あたりから出始めます。
ちょうどこの時期、リンクウッドは新しい蒸留設備一式を建築しており、これが1971年にリンクウッドBとして稼働。
古い設備はリンクウッドAとして、1年の中で限定的に稼働。1985年から1999年まで一時的に休止していましたが、それ以外の時代はどちらの設備ででもウイスキーづくりが行われています。

酒質の違い、ピートレベルの違いはここから来ているのではないかと考えています。
海外情報ではリンクウッドではピーテッドモルトとアンピーテッドモルトを使い分け、あるいは組み合わせた蒸留が行われているとのこと。リンクウッドAではピーテッドモルト、リンクウッドBではアンピーテッドモルトを使い、状況に応じてそれらは単独で樽詰めされたり、混ぜ合わせて様々なバリエーションを作り出し、樽詰めされているのではと推察しています。

あくまで推察でしかありませんが、そう考えるとこの2つの設備を使う蒸留方法は、いちいち麦芽から変えなくても良いので非常に効率的な作り方でもあります。
ただ、先も書いたように自分の好みなスタイルが詰められているか、飲んでみるまでわからないのは困った要素です。

リンクウッド 26年 1981-2008 レッドワインフィニッシュ 55.5%

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LINKWOOD
Aged 26 Years
Distilled 1981
Bottled 2008
Cask type Refill American Oak
(Matured in Red Wine Casks for 14 Years)
500ml 55.5%

グラス:木村硝子テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2ヶ月程度
評価:★★★★★(5)
※加水での評価は★(6)

香り:強いアルコール感とこってりとした甘いアロマ、少しハーブを思わせるニュアンス。煮込んだイチジク、ブラウンシュガー、奥から硫黄香が出て来て時間経過で支配的に。

味:リッチでパワフルなアタック。ダークフルーツのシロップから、かりんとうを思わせる香ばしさとサルファリーなニュアンス。少しギスギスとした樽感が舌を刺激する。
余韻はウッディでハイトーン、ヒリヒリとしたフィニッシュ。

加水するとコニャックを思わせる華やかなアロマ、味わいもバランスよくクリーミーさも感じられる。これは加水で飲むべきウイスキー。

リンクウッドが限定品としてリリースしたフィニッシュシリーズ3種類のうちの1つ。
12年熟成の原酒をラム、ポートワイン、赤ワインの熟成に使われた樽にそれぞれ移し替え、ベースの原種よりも長い14年間追加熟成したものです。
フィニッシュというより、ディアジオ系列で多くリリースされているダブルカスクマチュアードですね。中々意欲作なボトルだと思います。

外観は、アイスワインを思わせるスラリとしたボトルデザインが特徴的。遠目に見るとウイスキーという感じがしない。。。というか、いいバランスでフレームに入りきらないカメラ泣かせなヤツ。
その中身は、1980年代のリンクウッドらしい、穏やかで中性的な原酒をベースに、ねっとりとした口当たりでかなり赤ワイン樽の個性が強く出ている構成。硫黄燻蒸された樽だったのか、サルファリーな要素も感じられます。
2〜3年のフィニッシュとは異なり、10年以上熟成されているためかワイン樽の香味が浮ついた"あとのせ感"はあまり感じません。

ストレートではパワフルで樽感主体なボトルですが、加水すると華やかなオークフレーバー、酒質由来のクリーミーな要素が開き、ポジティブな変化が見られました。
これは少量というより、1:3くらいで加水して飲むと真価を発揮するようです。
とすると500mlで売られているのも、加水を前提としているのかなーと考えてしまいますが、たまたまかなぁ(笑)

リンクウッド 26年 1984-2010

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LINK WOOD
Moon Import 30th Anniversary
"THE SEA"
Aged 26 Years
Distilled 1984
Bottled 2010
700ml 46%

グラス:国際規格テイスティング
量:30ml以上
場所:持ち寄り会(@極みの会)
時期:開封直後
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:柔らかいが厚みのある香り立ち。干し藁の香ばしさと乾いた植物感、ハッカを思わせる爽やかさに、微かにドライアップル、土っぽいピート香から徐々にスモーキーフレーバー。

味:スムーズだが厚みのある口当たり、蜂蜜のコクと甘さ、麦芽風味。皮付きの洋梨、内陸系のピートフレーバーが広がって、ほろ苦くスモーキーな余韻につながる。
いい意味で雑味のあるウイスキー、加水からフレーバーのまとまりも良い。


イタリアのボトラーであるムーンインポート社が開業30周年を記念してリリースしたうちの1本。
THE SEAはその名の通り海を銘打ったシリーズですが、アイラなどの島モノでリリースが構成されているわけでもなく、このリンクウッド以外にマッカランやスペイバーンなどの内陸系モルトも数多くリリースされていました。
また、このボトルは同社創業30周年記念であるにも関わらず、創業年の1980年ではなく1984年蒸留のリンクウッドというのも、なんともらしいですね。

そのラベルには海は海でも古代の海に生息する生物が書かれているものの、綺麗と言うよりは芸術的な独特なタッチのモノが多く、それが逆に目を引きます。
ムーンインポートからはこのシリーズだ以外に、人、花、動物、服、靴、車・・・同じようなトーンで様々なイラスト(もはや絵画)をプリントしたラベルでのリリースが行われていました。
値段は高かったですが、中身も良いものが多く、"飾るだけで無く飲める芸術"と言えるかもしれません。 
最近は様々なボトラーズメーカーが、中身とはあまり関係の無いイラストでシリーズを作ることも多くなりましたが、思えばムーンインポートは先駆けの一つだったんだなと感じます。

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(以前飲んだムーンインポートの2本。アードベッグとグレンキンチー。特にグレンキンチーは同蒸留所の中でのベストボトルに数えたいほど。)

そんなムーンインポート社が、創業30周年記念に詰めたうちの1本が今回のリンクウッド。
ビンテージは1984年という自分の生まれ年・・・ではなくて、とスコッチウイスキー的にはあまり良いビンテージでは無く、当たりを探すのが難しい時代。

これまでも1980年代のリンクウッドはいくつか飲んできましたが、リンクウッド蒸留所の1960年代、70年代初頭にあったスモーキーで厚みのある味わいを失っている時代・・・という先入観を覆す、かつてのリンクウッドに共通する芳醇さのあるグットボトルでした。
加水ですがコクがしっかりあり、良い意味での雑味、麦芽風味の広がりに内陸系のピーティーさ。
ムーンインポートが詰める原酒は最高品質のものだけ、なんて話も聞いたことがありましたがそれを裏付けるような構成に、びっくりしておかわりしてしまいました。
今回は口開けでこの味わいですから、今後さらに開いていくのだろうと思います。


さて、THE SEAシリーズの投稿にかけて、こちらもTHE SEAです。
ホテルからのオーシャンビュー。連休と夏季休暇を使って家族で沖縄に来ています。
直前まで台風16号と次弾装填の低気圧の動きにやきもきしていましたが、合間を縫う形で旅行期間中は天気良好のようです。
家族旅行なので釣りや酒絡みの話は難しいですが(不覚にも釣り竿すらもってこれなかった)、のんびりバカンスしてきたいと思います。

リンクウッド 30年 1973年蒸留 2004年ボトリング キングスバリー ハンドライティング

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LINKWOOD  
Kingsbury
30 Years Old
Distilled 1973
Bottled 2004
Cask No,14062
51.8% 700ml
評価:★★★★★★★(7!)

香り:熟成を感じさせるエステリーな香り立ちと艶のあるウッディネス。スモーキーでママレードや蜂蜜を思わせる甘さ。 徐々にアーシーなアロマも感じられる。

味:やや粘性を感じるとろりとした口当たり。アプリコットジャム、リンゴのカラメル煮を思わせる甘さ。徐々にピートの苦味が口の中を支配し、序盤のフルーティーさと合わさってオレンジピールと濃く入れた紅茶のよう。
余韻はハイプルーフらしくキレの良い甘さと微かなウッディネス。内陸系のピート由来のほろ苦いスモーキーさ。

昨年末に開栓したキングスバリーの旧ハンドライティングラベル。ちょうど良い感じに開いてきたので、ぼちぼちテイスティングをば。
自分はこのオールドスタイルのリンクウッドが大好きで、このボトルで通算3本目の開栓となります。今回はそうした自分の好みというウェートを冷静に評価したつもりですが、もっと高評価にしようか真剣に悩みました。 

リンクウッドは風味が変わるからと、熟成庫の蜘蛛の巣さえ払うことを禁止した逸話のある蒸留所です。しかし実際は、1970年代前半蒸留から大きく分けて2系統のリリースが行われているように思います。 
1つは、かつてのオフィシャルボトルのキャラクターでもある、芳醇でスモーキーな味わい。 所謂オールドスタイル。
もう1つは、花と動物ボトルや特にボトラーズに多い淡麗で華やかな味わい。
今回のボトルは前者ですが、1970年代後半蒸留から現代ともなると、ほぼ後者のキャラクターです。
このピーテッド、ノンピーテッドでは片付かないキャラクターの違いに一つ推論を挙げるなら、蒸留設備の違いがあるのではないかと考えています。

1971年、リンクウッドはそれまで使われていた蒸留棟を残しつつ、新しい蒸留棟を建設します。
そして古い蒸留棟をリンクウッドA、新しい蒸留棟をリンクウッドBとして、暫くは併用して蒸留を行い、その後蒸留のメインをリンクウッドBに切り替えています。
最終的にリンクウッドAは休止状態、1980年代はほぼリンクウッドBでの蒸留だったそうです。 
この頃のリンクウッドはボトラーズを中心に味わうことが出来ますが、上述のように華やかで淡い酒質となり、かつてのオフィシャルボトルとは随分キャラクターが異なっています。

当時はアメリカ市場等からライトなウイスキーが求められていた時代。99%がブレンド向けの原酒ですから、あえてそうしたキャラクターにしていたのかもしれません。
1990年代に入ると、1年間のうち1~2ヶ月間のみリンクウッドAが稼動するようになり、 直近では1999年蒸留のマネージャーズドラムから、はっきりと昔のキャラクターを感じる味わいがあって感動してしまいました。
この味が出てこなければ、原酒のキャラクターを変えただけとして納得だったのですが、蒸留所の遍歴が無関係とは思えず。推論の通りならこちらがリンクウッドAでの蒸留、あるいは稼働時期のものではないかと考えています。 
(リンクウッドAもBもニューポットは混ぜて使われているという説もあり、あくまで推測です。)


ちなみに、キングスバリーから2012年にリリースされたリンクウッド38年に、今回のボトルの隣樽No,14063が使われています。
隣樽ということもあって同じベクトルにある風味でしたが、さすがに8年長く熟成しているためか度数もパワーも落ちて穏やかな仕上がりです。こちらのボトルは持っているBARも多いと思うので、気になる方はまずこちらから。
その他にも旧ユニコーンラベルで46%加水版の24年が、同じハンドライティングラベルから32年、そして直近ではクリスタルデキャンタの40年までリリースされており、これらは樽番号が不明ですが多分近い樽をまとめて購入していたのではないかと思います。

最近各蒸留所からオフィシャルボトルのリリースが増えてきていますが、リンクウッドこそ復活して欲しいオフィシャルの一つ。ディアジオさん、よろしくお願いします!

リンクウッド12年 特級 1980年前後流通品

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昨日は誕生日でもあり、結婚記念日でもありました。
せっかくなので何か開けようと、妻と付き合い始めのデートで飲んだ、
リンクウッド12年の1970年代後期〜80年年代前半ごろの流通品を開封。

先日トレードで入手したばかりですが、グットタイミングでした。

LINKWOOD
Over 12 years
1975-1980's
43% 750ml


評価:★★★★★★(6)

香り:麦芽のスウィートな香り立ちから、すぐに強いスモーキーさ。
煙の裏には洋梨や煮たリンゴのようなフルーティーさ、バタースコッチ。微かなヒネ香。
味:蜂蜜や穀物系のいい意味での雑味のあるフレーバー、
すぐに内陸系のピートを強く感じる。
フィニッシュはピーティーで、ピート由来の染み込むような苦味と洋梨を思わせる果実香が残る。


タリスカーと並ぶDCLの至宝の一つ。
イタリアにサマローリが入れていたと思しき時代の頃の日本流通品。巴工業取扱。
ラベルはこの後白ラベルの、いわゆるキャッスルラベルに変わっていくわけですが、
現在の流通品では弱くなってしまった、いい意味で雑味のある芳醇さと、
リンクウッドたるスモーキーさが秀逸な通好みなボトルです。

こうして改めて飲むと当時のチェッカーズにかなり近い(当たり前だが)味で、
チェッカーズがいかにリンクウッド主体だったかがわかります。

なお現行品との違いについては、現行品の方がクリアで華やかな感じですが、
その違いの理由はまた後日…。

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