カテゴリ

カテゴリ:ウイスキー関連の話

ジムマーレイ ウイスキーバイブル 2018 ワールドベストはテイラー フォー グレーン12年

カテゴリ:
今年もウイスキー評論家であるジム・マーレイ氏のウイスキーバイブル2018発売と合わせ、同氏の選ぶベストウイスキーが発表されました。

ジム・マーレイ氏についての長々とした前置きは不要でしょう。いわばウイスキー業界のロバートパーカー・・・と言うにはちょっと近年の評価軸が異次元な気がしますが、毎年1000種類弱のウイスキーをテイスティングし、それを独自の視点で評価、発表している色々と突き抜けた方。その評価をまとめたウイスキー・バイブル誌は、発刊から26年目のロングセラーで業界における指標の一つとして確立しています。

ウイスキーバイブルではスコッチウイスキーのみならず、ジャパニーズ、アメリカン、そしてその他の国々と世界中のウイスキーが最高100pt評価の中でポイント付されており、どの銘柄が高評価を受けたかが話題になることも。
その今年の最高得点は、97.5ptでアメリカンウイスキー・バーボン区分から、コロネルEHテイラー フォー グレーン 12年でした。
Colonel E.H. Taylor Four Grain 750ml  50%

「お、おう」という感想が、コメント欄になくともモニタ越しに伝わってきそうですが、すいません私もそう感じた一人です(笑)。
ただまあテイラーのバーボンは美味しいものが多いので、納得できないわけじゃなく。それでも違和感を感じてしまうのはスコッチタイプウイスキーを普段の軸にしている故か、あるいは近年の評価の動向の変化によるところかもしれません。

近年のワールドベストは、2016のカナディアンウイスキー「クラウンローヤル・ノーザンハーベスト・ライ」に始まり、2017年は「ブッカーズ・ライ」と、大陸側の酒(ライや小麦を使った軽快な甘み、あるいは華やかなタイプ) が選出される傾向が続いていて、ジムマーレイ氏の個人的な好みとして、そうしたジャンル、感銘に近い何かを受けているのかもしれません。

ワールドベストに続いて、2ndベストにはアイリッシュからレッドブレスト21年が、3rdベストにはスコッチモルトからグレングラント18年がランクイン。
レッドブレスト21年は飲んでいませんが、12年や25年などの傾向から樽感の中にアイリッシュ系のケミカルなフルーティーさ、ある種の華やかさがあるボトルかなと推察。グレングラント18年は昨年もトップ3に入っており、オーキーで華やかな香味は愛好家からの評価も高いボトルですね。



この他、今回のベストウイスキーだけでなく、ジャパニーズ部門のWinnerがカフェグレーン、カフェモルトであるあたり等から、やはりにジムマーレイ氏にとってのホットジャンルが、こういうバーボン、グレーンの穀物タイプなのかなと感じます。

以下は各カテゴリー別に選出されたベストウイスキーとなります。 
あくまで一個人の評価ですのでこれをもって何とするものでもないと思いますが、こういうリリースもあるのかと見てみるのも面白いですよ。


A world of Whisky Bible winners
【Scotch Whisky】
Scotch Whisky of the Year: Glen Grant Aged 18 Years Rare Edition
Single Malt of the Year (Multiple Casks): Glen Grant Aged 18 years Rare Edition
Single Malt of the Year (Single Cask): Cadenhead’s Glendullan 20 Year Old
Scotch Blend of the Year: Compass Box The Double Single
Scotch Grain of the Year: Cambus Aged 40 Years
Scotch Vatted Malt of the Year: Compass Box 3 Year Old Deluxe
Single Malt Scotch No Age Statement (Multiple Casks): Ardbeg Corryvreckan
10 Years & Under (Multiple Casks): Glen Grant Aged 10 Years
10 Years & Under (Single Cask): Scotch Malt Whisky Society Tomatin Cask 11.32 8 Year Old
11-15 Years (Multiple Casks): Gordon & MacPhail Ardmore 2002
11-15 Years (Single Cask): That Boutique-y Whisky Co. Clynelish 15 year Old
16-21 Years (Multiple Casks): Glen Grant Aged 18 years Rare Edition
16-21 Years (Single Cask): The First Edition Ardmore
Aged 20 Years 22-27 years (Multiple Casks) Sansibar Whisky Glen Moray 25 years Old
22-27 Years (Single Cask): Hunter Laing’s Old & Rare Auchentoshan 24 Year Old
28-34 Years (Multiple Casks): Glen Castle Aged 28 years
28-34 Years (Single Cask): Old Particular Glenturret 28 Year Old
35-40 Years (Multiple Casks): Brora Aged 38 years
35-40 Years (Single Cask): Xtra Old Particular Caol Ila 36 Year Old
41 Years & Over (Multiple Casks): Gordon & MacPhail Glen Grant 1957

【Blended Scotch】
No Age Statement (Standard): Ballantine’s Finest
No Age Statement (Premium): Compass Box The Double Single
5-12 Years: Grant’s Aged 12 Years
13-18 Years: Ballantine’s Aged 17 Years
19-25 Years: Royal Salute 21 Years Old
26-50 Years: The Antiquary Aged 35 Years

【Irish Whiskey】
Irish Whiskey of the Year: Redbreast Aged 21 Years
Irish Pot Still Whiskey of the Year: Redbreast Aged 21 Years
Irish Single Malt of the Year: Bushmills 16 Year Old
Irish Blend of the Year: Bushmills Black Bush
Irish Single Cask of the Year: Dunville’s VR First Edition Aged 15 Years

【American Whiskey】
Bourbon of the Year: Colonel E.H. Taylor Four Grain
Rye of the Year: Thomas H. Handy Sazerac 126.2 Proof
US Micro Whisky of the Year: Balcones Texas Blue Corn Batch BCB 16-1
US Micro Whisky of the Year: (Runner Up) 291 E Colorado Aged 333 Days

【Bourbon】
No Age Statement (Multiple Barrels): George T. Stagg 144.1 Proof
9 Years & Under: Buffalo Trace Experimental Collection Organic 6 Grain Whisky
10 Years & Over: (Multiple Barrels) Colonel E.H. Taylor Four Grain

【Rye】
No Age Statement: Thomas H. Handy Sazerac 126.2 Proof
Up to 10 Years: Pikesville 110 Proof
11 Years & Over: Sazerac 18 Years Old

【Wheat】
Wheat Whiskey of the Year: Bernheim Original

【Canadian Whisky】
Canadian Whisky of the Year: Crown Royal Northern Harvest Rye

【Japanese Whisky】
Japanese Whisky of the Year: Nikka Coffey Malt Whisky
Single Malt of the Year (Multiple Barrels): Nikka Coffey Malt Whisky 

【European Whisky】
European Whisky of the Year (Multiple Barrels): Penderyn Bryn Terfel (Wales)
European Whisky of the year (Single Barrel): The Norfolk Parched (England)

【World Whiskies】
Asian Whisky of the Year: Paul John Kanya (India)
Southern Hemisphere Whisky of the Year: Limeburner’s Dark Winter (Australia)

本ページにおける画像引用元:

笹の川酒造 安積蒸留所が第2回共同カスクオーナーの募集を開始

カテゴリ:
昨年、笹の川酒造と福島屋商店さんのコラボで実施された安積蒸留所の共同カスクオーナー制度。
募集が行われた当時、まだ安積蒸留所からはニューポットの販売もされておらず、すべてが未知数だった状況。にも関わらず最大150口の予定を大きく上回る254名317口の応募があり、急遽樽数を増やして対応したというのですから、やはり自分の樽を持つという特別感、未知のものへの期待感は愛好家の背中を押すのに充分すぎる効果があるということだと思います。


さて、その共同カスクオーナー制度ですが、つい先週末から第二回の募集が開始されました。
今年の募集は100〜150口、2018年の蒸留から5年間の熟成で、価格は1口1万6000円から。
樽は今年もバーボン樽でしょうか。
ボトリング時の仕様は700ml43%の加水シングルカスクで1口あたり2本を予定。オリジナルラベルは別料金で対応と、告知されている内容は、基本的に前回第一回と同じ仕様となっています。 

笹の川酒造×福島屋商店 共同カスクオーナー制度「琥珀色の浪漫」
※参加登録ページは以下からとなります。



樽詰めされる安積蒸留所のニューポットは、少し田舎っぽさのあるオーソドックスなタイプ。酸味と程よい雑味を感じるアロマ。口当たりに柔らかいコクのあるモルティーな甘み、香ばしさがあって「いいんじゃない?」と言いたいところですが。。。
日常的に行われる試行錯誤や、今年からノンピートに加えてピーテッドモルトの仕込みも始められており、2018年にはこれまでとは違った仕上がりのニューポットが作られる可能性は高いと感じます。
(2016年12月と2017年1月に仕込まれたニューポット。後者の方が嫌味な部分が少なく感じられる。)

それはピーテッド、ノンピートという仕様の根本的な違いというよりも、酒質そのものの変化があるのではないかということ。
現時点で蒸留時期の異なる複数種類の安積蒸留所のニューポットを飲んでいますが、雑味がクリアになっていたり、コクがあったりと、ウイスキー作りの経験が詰まれる中で酒質のブレを繰り返しながら、徐々に洗練されてきている印象も受けます。
それはイチローズモルトの秩父しろ、厚岸にしろ、津貫にしろ・・・全てのクラフトにあることで、ポットスチルや設備の癖的な理解をはじめ、ウイスキーの作り手が常に良いモノを求めて工夫を続けているからに他なりません。
こうした変化を味わう意味で、第一回目に参加されている方が引き続き参加されるのも面白いかもしれませんね。

ちなみに自分も今回の募集に一口応募していて、手続き待ちです。
ボトリングされるのは2023年。ウイスキー業界はどのようになっているのか、そして我々はどのように年を重ねているのでしょうか。


【以下、ご参考】
笹の川酒造、安積蒸留所の紹介については以前記事化していますので、そのリンクも貼らせて頂きます。

第一回募集記事と蒸留所(熟成環境)等の紹介記事。
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1062846773.html
   
安積蒸留所 ニューポットのテイスティング記事
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1064108877.html

また、他のサイトとなりますが、第一回の共同オーナー制度に参加され、その後同蒸留所を見学、個別に取材をされた方の記事が大変良くまとまっておりますので紹介させていただきます。
笹の川酒造では、共同オーナーを対象とした交流会、現地見学会を今年の3月に開催しており、その模様もまとめられているのでオーナーになる楽しみの一つもイメージしやすいかなと思います。

クラウドファンディングの現場から ~福島・ウイスキー共同樽オーナープロジェクト~
http://www.actzero.jp/social/report-21210.html


前回のオーナー募集の際は、当ブログの記事がきっかけとなって参加された方が結構いらっしゃったそうです。元郡山市民として、地域活性化にも繋がる活動を応援出来て嬉しいですね。
自分は日本全体のウイスキー文化の発展もさることながら、縁のある土地にウイスキー文化が根付いて、そこで作られたウイスキーを飲むのも楽しみの一つ。
笹の川酒造さんの活動は、引き続き応援を兼ねて紹介していきたいです。

ウィスク・イーがベンリアック社の3ブランド販売終了を発表

カテゴリ:
グレンドロナック、ベンリアック、グレングラッサ。
ウィスク・イーが、日本国内への正規輸入を行なっていたベンリアック社の3蒸留所のラインナップ各種ですが、2017年12月を持って取り扱いを終了することが通知されました。

上記3蒸留所はベンリアック社傘下のブランドで、ウィスク・イーが代理店契約を締結して日本国内への正規輸入を行なっていました。 聞くところでは、社長同士が仲が良く、だいぶ優遇してもらっていた模様。 
ところが昨年、そのベンリアック社をアメリカのブラウンフォーマンが買収。ウィスク・イーとの契約が白紙化されるのではないか、という噂も出ていました。

実際、今年のウイスキーライブでウィスク・イー社のブースはキルホーマンのみ。そうなんだろうなーと思っていた中で、いよいよくるものが来たか、という感じです。
当然ですが、今回の取り扱い終了に伴う対象は上記3銘柄の正規ラインナップ全て。ウィスク・イーのWEBページには10月5日時点でまだラインナップ情報がありますが、結構な数が該当します。
※ウイスク・イー取り扱い蒸留所一覧

さて、ブラウンフォーマンとはアサヒビールが2012年に代理店契約を結んでいるため、今後はアサヒビールを通じてグレンドロナック、ベンリアック、グレングラッサの正規輸入が継続される可能性はあります。
もっとも正規品以外に並行輸入も一定数あるブランドなので、取り扱い終了=直ちに絶滅、終売という訳ではありません。
他方、現在ウィスク・イー経由で販売されているラインナップが、そのまま丸っとタイムロスなく販売継続されるとは考えにくく、一時的に並行品のみの市場流通となって、品薄、値上げ、あるいは他社の話ですがラフロイグ10年カスクストレングスのように国内終売扱いになる可能性は考えられます。

例えば濃厚シェリー系として人気がある、グレンドロナック18年や21年はその筆頭です。
元々同リリースはグレンドロナック蒸留所の休止期間の関係から原酒的に無理をしたリリースが行われており、いつ終売になってもおかしくない銘柄。実際苦労してロットを確保していたようですが、そのウィスク・イーさんの手を離れると・・・。
アサヒビールさんを信用しない訳じゃないですが、自前の銘柄と輸入品、果たしてどちらがを優先するかはこれまでの流れを見ているといささか不安になってしまいます。

まあ流石にベンリアックの10〜12年クラス、グレンドロナック12年シェリーのような人気のあるスタンダードは輸入再開されると思いますが、双方のリミテッドリリースは今以上に並行品任せになってしまうかも。BARや飲食関係の皆様におかれては、売れ筋は押さえておいてもいいかもしれません。
年末年始にかけての商品展開、市場の状況はアンテナを立てて様子を見ていきたいと思います。

最後に。ウィスク・イーの皆様。
これまで関連する多くのリリースや様々なイベント等でお世話になりました!
特に1960〜70年代のフルーティーベンリアックや、1971〜72のベリー感炸裂グレンドロナック等、多くの名作が日本市場に展開されたのはウィスク・イーの働きが大きかったと思いますし、我々世代の飲み手は、そこからファンとなった方々も多くいます。
今後はスプリングバンクやアランなど、他の蒸留所での展開を楽しみにしております。

TWDによるウイスキーブログ Tasters.jp の紹介

カテゴリ:
自分が参加しているウイスキーグループの一つ、The Whisky Divers(TWD)が、この度ブログを開設しました。
すでに約100本のテイスティングレビューを掲載するサイトとして整備されており、オープンしたばかりですが見応えのある構成となっています。


TWDは、ウイスキーのテイスティング技術の向上を主な目的に、有志で立ち上げたグループ。
初動が2015年10月ごろ、そこから1〜2ヶ月に1度の頻度で、ブラインドテイスティングによるウイスキーの深掘りをはじめ、樽による香味の違い、地域・蒸留方法の特性、オフフレーバーの認識など、毎回様々な目的を持って活動をしてきました。

(オフフレーバー勉強会の風景。コルク臭など、後付けで発生するオフフレーバーを可能な限り再現してそれぞれがテイスティング。)
(バーボンの集中勉強会。現地流通のフォアローゼズ限定ボトルをレシピ毎に取り寄せ、テイスティングを実施。)
(直近開催は、新商品のテイスティング。ブラックニッカ・クロスオーバーをメンバーで共同レビュー。レビュー記事はこちら。)

今回立ち上げたブログは、TWDメンバーによる共同運営で、活動の記録はもとより、メンバーそれぞれがテイスティングしたボトルが投稿されていく形となります。
それぞれが書き、まとめ、公開することで勉強に繋げようという試み。また合わせて上記ブラックニッカ・クロスオーバーのように、共同レビューで感想を述べあう従来の活動も。
勿論、まだまだ荒削りというかトライ&エラーで拡充させていくべき点などはあるものの、ウイスキーテイスティングだけでなくそれ以外の酒類の評価、関連ジャンルのコラムなど、内容は今後さらに充実していきます。

書き手としては、本ブログに素晴らしい写真を提供いただいている、k67さん、T.Ishiharaさんらも、Tasters.jpで活動される予定です。
私はというと、主軸はWhiskywarehouse.blogこと、この「ウイスキー置場」に引き続きありますが、コラムなどの執筆は協力させていただこうかなと考えているところ。

こうして多くの飲み手の意見、感想が展開されるのは、嗜好品の楽しみ方としてその多様性を担保する良い出来事だと思います。
置場読者の皆様、新しいブログについてもよろしくお願いします!!

東京 インターナショナル バーショー2017(初日)に行ってみた

カテゴリ:
先週は本当に仕事が忙しく、土曜日は起きられないか・・・と思ったのですが、目が冷めると午前10時。
準備すると開場時間にちょうど良い、ほんじゃまぁ行ってみますか~と東京ドームシティまで。
ウイスキーフェスといい、バーショーといい、イベント会場が自宅から近くて助かります(笑)。

この記事が公開されるのは、バーショー2日目の14日日曜日。2日連続の方も、今日が初参加という方もいらっしゃると思います。
昨年に比べてカクテルなどの"ライブ系の展示"が増え、ウイスキー要素は控えめだった気がしますが、その中でも「おっ」と思うものがいくつかありましたので、紹介させていただきます。

IMG_4091

まずは世界一を取って益々注目を集める、秩父蒸留所、イチローズモルトから。
ホワイトラベルなど通常商品に加え、2015年蒸留のニューポット、そしてシェリー樽とアメリカンホワイトオークIPA樽のカスクサンプルとブレンデッドウイスキーの3種が試飲できます。
ニューポットを飲むと発酵系の雑味が少ないだけでなく、アルコール感柔らかくコクのある甘みが感じられ、以前のようにツンとしたニュアンスの少ない、更に短期で仕上がりやすい酒質を感じます。
そして限定のカスクサンプル3種も中々。秩父らしい酒質をベースに、ブレンデッドはナッティーな香ばしさの後からオーク由来の華やかさ。シェリー樽は樽質の良さが感じられる、発売されたら秩父ファンによる争奪戦間違いなしというレベル。IPAカスクは以前リリースされた免税向けの毒々しいIPA感はなく、余韻にかけてじわじわと広がってくる感じでバランスの良いIPA感。
一緒に試飲していた某チャーハンBARのマスターと「気合入ってますねー」と唸ってしまいました。

続いて秩父蒸留所の隣、マルスウイスキー本坊酒造は出品数少なめながら、最近何かと話題のプレミアムジン和美人(WA-BI-GIN)が印象的でした。柚子、金柑の苦いニュアンスがある輪柑橘のアロマ、微かにシナモンのようなニュアンスもあり、これは「けせん(ニッケイ)」によるものだとか。
少しボディは軽めでしたが、爽やかで飲みやすいジンでした。

IMG_4062 IMG_4060

この他、ジャパニーズメーカーとしては、サントリーウイスキーからはマッカラン12年ダブルカスクの大々的なPRに、メーカーズマークのカクテルブース。山崎を始め各蒸留所の原酒サンプルなどがバウチャー1枚からテイスティング可能。蒸留所に行かないと飲めないものがテイスティング出来るのが嬉しい。なお6月に発売されるというプレミアムジンROKUの試飲はなかったようです。
キリンウイスキーは新商品のシグネチャーブレンド、蒸留所限定品だったシングルモルト・ワインカスクフィニッシュ12年、スモールバッチシリーズからシングルモルト17年、グレーン25年(この3種はバウチャー必要)がテイスティングアイテム。加えて田中氏以下、ブレンダーチームがブースにスタンバイし、積極的にコミュニケーションをとられていたのも印象的でした。


ニッカウイスキーは5月と6月にそれぞれ発売するクロスオーバー、カフェジン、カフェウォッカの先行試飲が可能。ウイスキー側のカウンターには制作に関わられた森ブレンダー以下、開発チームがスタンバイ。ジンとウォッカはそれ単体の試飲だけでなく、海外から招聘(?)したバーマンによる各種オリジナルカクテルを飲むことが出来ました。
この3種、自分は過去の記事に記載したとおり総じて好印象だったわけですが、会場での反応も上々だった模様です。発売が楽しみですね!

IMG_4054
続いてはウイスキーショップ・インポーター関係の出展の紹介。
まずは精力的にプライベートボトルをリリースし、注目を集める信濃屋さんのブースから。試飲の充実度としては、信濃屋と後述する株式会社フードライナーが非常にがんばっていた印象でした。

信濃屋さんは直近発売のPB5種(カリラ、ブナハーブン、ベンネヴィス、ポートシャーロット、スペイサイドシングルモルト和)を含む新旧リリースで構成。
近年では非常に貴重となった、長期熟成の1970年代蒸留として注目を集めた"和NAGOMI"は、和み・・・というほどゆるくなく、樽感主体で硬さとスパイシーさのある構成でしたが、長期熟成らしいフルーティーさ、華やかさも備わっており、ボディもそこまで軽くない。今後の変化に期待したいです。
IMG_4055 IMG_4056
そんな信濃屋PBニューリリースの中で最も印象に残ったのが、モルトマンのベンネヴィス19年。
カスクタイプはシェリーバットなので、ともすると濃厚なシェリー感をイメージするかもしれませんが、飲んでみるとシェリー感というより、バニラ、クッキー、焼き林檎や桃を思わせる甘みとフルーティーさ。ベンネヴィスのリリースに見られる紙や植物っぽい癖もあまり感じられない、樽由来の香味と熟成感でコスパに優れた1本に仕上がっています。(是非試飲してみてください。)

IMG_4072
IMG_4071
ウイスキーではありませんが、大手グラッパメーカー、ベルタ社の正規輸入元である株式会社フードライナーのブースは、今回最も気合の入ったブースの一つと言えます。
同社が取り扱うベルタグラッパ通常ラインナップほぼ全てが無料試飲アイテムであるだけでなく、京都からK6の西田氏も参加。K6のオリジナルグラッパの試飲(特別価格での販売も有り)に、同氏によるカクテル、グラッパ業界の裏話も楽しめます。

近年、ウイスキーの高騰、原酒枯渇などからコニャック、カルヴァドス、ラムなどの他のスピリッツにも注目していたところ。10種類を越えるスタンダードからフラグシップまでのグラッパを一度に試飲出来たのは、これだけで参加した価値があると言える、素晴らしい体験になりました。
長期熟成のグラッパの濃厚な甘さ、樽由来のほろ苦さはウイスキーに共通するところもありますね。新樽以外に複数タイプの樽を使ったオルトレ イル ヴァッロは、甘さとナッティーな香ばしさ、樽由来のタンニンがウイスキー好きの琴線に触れそうな構成。フラグシップに当たるパオロ・ベルタ1996は食後酒としては極上、イベントの締めにもうってつけです。

IMG_4066 IMG_4064

ウイスクイーのブース。ウイスキーはキルホーマンのみでしたが、ニューポットと麦芽(ノンピートとピーテッド)の試食が出来たのは、イベントならではの出し物として楽しませてもらいました。
ニューポットは創業当時と比較してもあまり違いの無い、嫌味の少ないクリーンなピーテッドタイプ。「ニューポットから美味しくないとおいしいウイスキーにはならない」、とスタッフの方のコメントがあり、確かにこれなら短熟でリリースするにはうってつけだなと。
飲みつかれた身体には中々ヘビーな試飲になるかもですが、キルホーマン、アイラ好きの方は是非。

IMG_4087 IMG_4095

最後に、ディアジオのブースから、アードベッグのVRを紹介。
確かアードベッグのプレミアムテイスティング会で公開されていたモノだったと記憶していますが、ブースにも出展されていました。
これ、すごいです。正直1回では楽しみきれないほどの完成度で、何度でも見てみたいほど。
慣れない人は、そのままヘッドマウントの映像としてみてしまうかもしれませんが、360度全方位が映像として展開されるため、ひたすら顔を動かして蒸留所の周囲、中、全てを見渡すことが出来ます。
酔ってしまわない程度に、くるくるまわってみてください!(笑)

IMG_4092
(イベントのラストは、メインステージで「We Love Bar Show!!」)

さて、長くなってきたのでここらで筆を置こうと思います。
これまで紹介したブース以外に、京都の空気をそのまま持ってきたような季の美の出展ブース(レシピを構成する各フレーバーにフォーカスした原酒テイスティングも可能)、ディアジオ社のカクテルライブなど、見て楽しめる展示が多く、お酒を飲むだけではないエンターテイメント的な展示会として、1日かけて楽しむことが出来ました。

ちなみに、今回個人的に最も注目していた新生ソサイエティブースは、社会的地位によって何かが変わるアベラワーなど、4種類の試飲アイテムがバウチャー1~2枚(会員は無料)。
日本支部が設立され、これから大々的にPRしていく・・・という感じはない、少しさびしい内容。
アベラワーはソサイエティらしいトーンの高い、硬めの味わい。3.291のボウモアはシェリーカスクで、結構サルファリー。ウイスキー愛好家に大きな衝撃を与えた"投光照明石油掘削装置ムーンプール"こと29.206が無かったのは残念でした。
IMG_4058
では、本日はこれにて。
本日イベントに参加される皆様、飲み過ぎ注意でバーショーを楽しんできてください!

このページのトップヘ

見出し画像
×