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サントリー 白州蒸溜所秘蔵モルト 43% 2000年代流通

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SUNTORY SINGLE MALT WHISKY 
HAKUSHU DISTILLERY  
Hizo malt 
2000's 
700ml 45% 

グラス:テイスティンググラス 
場所:萌木の村 BAR Perch 
時期:不明
暫定評価:★★★★★★★(6ー7) 

香り:ふくよかでスウィート、ダークフルーツはドライプルーンやベリー系のニュアンス、適度なスパイシーさも伴うシェリー香。湿ったようなウッディネスと土っぽさも感じるが、全体的に熟成感とバランスが整った香り立ちである。

味:香り同様の構成。加水で整えられた柔らかくも濃厚さのある口当たり。ダークフルーツシロップのような酸を伴う甘味が広がり、奥には少し粘土のような重みのある要素も感じられる。余韻はウッディでビター、紅茶を思わせるタンニン、序盤のダークフルーツの甘味の残滓を感じつつ、程よくドライで長く続く。

濃厚でありながらバランスの良いシェリー系のモルト。シェリー樽主体ではあるが、それ以外の樽の原酒も一部使われているのだろう。加水を含むサントリーのブレンド技術、そして冬の時代に熟成を続けてきた優良な原酒。これらが噛み合って出来た完成度の高いシングルモルト。ストレートでじっくりと楽しみたい。

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2000年頃、元々はサントリーがポイントキャンペーンの返礼品として作成したらしい限定品。
ところが、当時はウイスキー冬の時代。在庫が残ってしまったのか、蒸留所で販売されたり、WEBショップで販売されたり、あるいは地元の酒屋に卸されたり・・・と何だかんだ物量が出回ったという経緯を持つボトルでもあります。

当時山崎・白州の両蒸留所では、カスクストレングス仕様の”蔵出し原酒”が販売されており、この”秘蔵モルト”は加水仕様という位置付けになります。NASスペックですが、1980年代蒸留の熟成、つまり今は無き旧白州東蒸留所の15年熟成程度の原酒も含めて幅広くブレンドされており、原酒構成はシェリー樽が中心。今となっては間違いなく、レアボトルであると言えます。


この秘蔵モルトは、山崎版白州版があり、白州のほうは飲んだ事がなく今回がはじめて。
白州だからバーボン系の原酒中心だろうと勝手に考えていたので、注文してグラスに注がれた瞬間は驚きましたね。
そして白州のシェリー系というと、ウッディさが強かったり、粘土っぽいニュアンスがあったりと、ストレートで飲むなら「白州はバーボン樽派」という第一印象から若干警戒してテイスティングに挑むことに・・・。
ですが、その警戒は杞憂であったと、ノージング段階で即気づかされました。

白州のシェリーらしい濃厚なウッディネス。これはまず健在。ですが、加水と複数樽のバッティングで、全体がこなれて嫌みのない程度に押さえられているのがポイントです。そしてそれ以上に色濃いフルーティーさと甘味が備わって、シェリー樽熟成の良い部分が引き出されているのもポイントと言えます。
”秘蔵”の名に恥じない良い原酒の組合わせを感じられた、現在には無い充実した1杯でした。

清里フィールドバレエ 30周年記念 シングルモルト 白州 30年 48%

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KIYOSATO FIELD BALLET 
30th ANNIVERSARY 
SUNTORY SINGLE MALT WHISKY 
HAKUSHU DISTILLERY 
AGED 30 YEARS 
Distilled 1987,1988,1989 
Bottled 2019 
700ml 48% 

グラス:木村硝子テイスティング
場所:自宅@サンプル
時期:開封後1ヶ月以内
暫定評価:★★★★★★★★★(9)

香り:注ぎ立てでふわりと広がる華やかなオーク香。甘酸っぱい黄色い果実香と、干し草や日本家屋を思わせる落ち着いたアロマ。果実香は序盤は金柑や花梨、そこからパイナップル、黄桃と多層的な変化があり、微かにハーブを思わせる爽やかさ。奥にはモンブランのような甘い洋菓子を思わせる香りも潜んでおり、徐々に全体に馴染んでいく。

味:ウッディで甘酸っぱい味わい。一瞬ドライな刺激はあるが、すぐに柔らかいコクが感じられるボリュームのある口当たり。レモンクリームや熟したすもも、パイナップルなど、香り同様に様々な果実を連想させる風味が華やかな含み香と共に広がる。
余韻はウッディで微かにピーティー、果実の残り香と共にオーキーな華やかさを纏って、最後までバランスが破綻せず長く続く。

思わず引き込まれ、恍惚としてしまう素晴らしいバランスのウイスキー。軸になる香味は白州の厚みのある酒質とアメリカンオークの組み合わせだが、一言で”華やか”といってもそれを構成する情報量が多く、多層的でありながら一体感を維持して余韻へ繋がる。この奥深さはもはや筆舌に尽くし難い。神様が作ったウイスキーじゃないだろうか。
少量加水しても崩れないが、ストレートでじっくりと時間をかけて味わう方がオススメ。これまで飲んできた白州のなかでも、最高の1本。

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毎年夏、山梨県清里・萌木の村で開催されているバレエの野外講演、清里フィールドバレエ。
この講演とウイスキーとの繋がりは、講演25周年となった2014年、当時サントリーの名誉チーフブレンダーであった輿水氏が記念ボトルを手掛けたことに始まり、翌26周年からはイチローズモルトの肥土氏へとバトンが引き継がれ、昨年まで計5作がリリースされてきました。

まるでフィールドバレエそのものを再現したように、様々な原酒が混じり合い、美しい仕上がりとなっていた25周年のブレンデッドモルト。以降は、その年その年で個性的なブレンドが物語の起承転結を表すようであり。また「響を越えるウイスキーを作る」という目標を掲げた肥土氏のブレンドは、年々完成度を増していくようでした。

職人には、最高の材料と、持てる技のすべてを使い、渾身の一作を作ることができる機会は、誉れであるとともにチャレンジでもあります。時にそれは依頼人の要求や経済的な理由等から、必ずしも与えられる訳ではありません。このフィールドバレエシリーズは、そうした意味で世界最高峰のブレンドに挑むという、得難い機会を与えていたのではないかと言えます。

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(清里フィールドバレエ25thと、そこから代々続いたフィールドバレエ各種。同じような構成はひとつとない、それぞれが個性を持った素晴らしいウイスキー。これをすべて飲めるのは、現時点では萌木の村しかない。)

そして2019年、30周年を迎えることとなった同講演に合わせ、再びサントリーで作成された記念リリースにして、フィールドバレエシリーズの到達点とも言える1本が、このシングルモルト白州30年です。

構成原酒は1987年から1989年蒸留の白州原酒で、バレル、ホグスヘッド、パンチョンの3樽のみ。作成本数は僅か15本。。。山梨の地で育まれた3樽の原酒を福與ブレンダーが吟味し、萌木の村で提供される為だけに作られた渾身のリリース。何より白州として30年モノのリリースは初めてで、萌木の村とサントリーの繋がりの深さを感じます。(パッと見て白州30年と見えないのは、主役はあくまでフィールドバレエということか、あるいは大人の事情か。。。)

飲みに行かねばと思っていましたが、大変ありがたいことに舩木社長が友人・業界関係者向けに行うサンプル配布が自分にもヒット。伺う前にテイスティングの機会を頂きました。

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感想は。。。もはや改めて書くまでもなく、長々と書かれたコメントの量を見るだけでも、自分の感動は伝わると思います。
今回の一本を例えるなら、それはフィールドバレエにおける"主役"そのもの。同じくサントリーで作られた25周年のブレンデッドモルトは、白州以外に山崎の長期熟成原酒も加わり、樽材、熟成期間、方向性の異なる多彩さがひとつにまとまって、ブレンダーという脚本家の描く1本のストーリーを作り上げていたと言えます。

一方この30周年シングルモルトは、原酒が白州のみということもあり、舞台全体ではなく主役一人にフォーカスしたような、一つ一つの動作がはっきりと伝わる分かりやすさがあります。
表面的にはオーキーで華やか、しっかりフルーティーなウイスキー。木々の香りを運ぶ夜風と、月明かりのスポットライトが当たる、幻想的なステージで踊るバレリーナのよう。ただ熟成年数に反して嫌なところは少なく、良い部分が際立つのはミスのない演技故。そしてその華やかさを掘り下げていくと、細かい演出の数々と、積み上げてきたものの奥深さにただただ圧倒される。すさまじい技量が見えてくるのです。

昂った勢いそのままに書き連ねた考察と感想ですが、これが制作者の意図を正確に読み取っているかというと、全く異なっていることもあります。
「専門性とは切り離されたところに、観客としての愉楽がある」、これはとあるライターさんの言葉ですが、嗜好品を楽しむということは、自分本意な感想を楽しむことでもあると思うのです。
改めて、自分がウイスキーを好きでいて良かったと。こんなにも素晴らしいウイスキーを味わうことが出来たことに、ただ感謝したい。素直にそう感じた一杯でした。

白州 オーナーズカスク 1993-2008 バーボンバレル 59%

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SUNTORY SINGLE CASK WHISKY 
HAKUSYU 
The Owner's Cask 
Distilled 1993 
Bottled 2008 
Cask type Bourbon Barrel #3F40486 
700ml 59% 

グラス:木村硝子テイスティング
時期:不明
場所:サンプル@萌木の村 舩木村長
評価:★★★★★★★(7)

香り:華やかでオーキーなアロマ。蒸した栗のような甘みに加え、黄色系統の果実味は黄桃の缶詰や林檎の蜜のような瑞々しいフルーティーさ。奥にはスパイシーで微かにニッキのようなニュアンスも伴う。時間経過で乾いたウッディネス、フルーティーさがグラスを満たしてより華やかに。

味:口当たりはしっとりとしてクリーミー、ボリュームがあるが度数を感じさせない。バーボンオーク由来の華やかさ、香り同様黄色系のフルーティーさと缶詰シロップのとろりとした甘味がじわじわと広がっていく。余韻はオーキーで華やかだが、若干のえぐみに加えて徐々にドライなウッディーさが蓄積していく。

この手のタイプは香りも飲み口も、初手からパッとオーキーなフルーティーさが広がってドライで終わるものが多いが、じわじわと樽由来の甘みとフルーティーさが広がっていくのが本ボトルの特徴的である。少量加水すると微かにフローラルなアロマを伴いつつ、全体的に香味が伸びる印象。酒質がしっかりしているのだろう。

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やはり白州にはバーボン樽だと感じた1杯。
先日の更新では、萌木の村の舩木村長からいただいた2種類のサンプルのうち、白州シェリー樽熟成のシングルモルトをテイスティングしたところ。
一方もうひとつのサンプルはバーボン樽熟成で、色は違えど同じように樽の特徴がしっかり出ているもの。サンプルを2回に分け、1度は個別に、残りは順番にテイスティングしていくことで、濃厚なモルトの比較を楽しむことができました。

山崎蒸留所がシェリー樽やミズナラ樽をハウススタイルの軸とするならば、白州の軸はバーボン樽です。
今回の原酒は、いうならば白州12年の屋台骨と言える構成で、特筆すべきはクリーミーというか、ファッティというか、樽由来のオーキーで華やかな香味を受け止める酒質にあります。
それはシングルカスクでありながら、様々な飲み方を許容する懐の深さを感じさせる味わい。シェリー樽熟成の原酒でも全体のボリューム感はありましたが、バーボン樽のほうがより自然に酒質と樽、お互いの良いところを感じられますね。

スコッチの現行スペイサイドあたりでは酒質以外に熟成環境の違いもあってこういう仕上がりにならず、例えば同じくらいの樽感を出すなら20年程度の熟成が必要ですが、酒質がその分削れるので、ウッディさが目立つ仕上がりになりがち。逆に10年程度の熟成だと、若さが目立つものも。。。
もちろん白州のバーボン樽原酒がすべてこの系統ではありませんが、今回のような原酒が使われているからこそ「加水で延びる」というサントリーのシングルモルトやブレンドの特徴に繋がるのだと感じました。


以下余談。
萌木の村 BAR Perchには今回のボトル以外に複数の白州のオーナーズカスクのストックがありますが、その一つに「富士を世界遺産に」とするフレーズが書かれたボトルがあります。
これのカスクナンバーは#3F40487。つまり今回の樽の隣であり、樽や熟成年数もほぼ同じ。果たしてどんな違いがあるのか。以前訪問したときは今回のボトルが無かったので、次回訪問の際にはぜひにと狙っている飲み比べアイテムなのです。

白州 オーナーズカスク 1992-2008 シェリーバット 63%

カテゴリ:
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SUNTORY SINGLE CASK WHISKY 
HAKUSYU 
The Owner's Cask 
Distilled 1992 
Bottled 2008 
Cask type Spanish Oak Sherry Butt #2I40067 
700ml 63% 

グラス:木村硝子テイスティング
時期:不明
場所:サンプル@萌木の村 舩木村長
評価:★★★★★★(6)

香り:鼻腔を刺激するアタックの強さと、スパイスそのものの香りを伴う、両面の意味でのスパイシーさに、樹液っぽさをまとうウッディネス。樽香主体のリッチなアロマはコーヒーチョコレート、ダークフルーツの色濃さに加え、ほのかに香木を思わせるニュアンスも感じられる。

味:度数を感じさせないとろりとした口当たり。黒蜜やダークフルーツの甘酸っぱさに加え、香り同様のスパイシーさ、徐々に強めのタンニンが感じられ余韻にかけて長く続く。フィニッシュはドライでビター、冷めたエスプレッソ、ほのかにゴムっぽさもあるが、ベタつきが少なく樽由来のリッチな甘みと合わさって長く続く。

スパニッシュオーク由来の濃厚なキャラクターが主体。いわゆる圧殺系。特徴としては、少し樽が荒いというか、スパイシーさが強いように感じられる。また度数の高さ故に序盤の樽由来の香味や濃厚な甘みに潰されていない余韻も特徴と言える。

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これを飲んで白州とわかる人はまず居ないでしょうが、かつて限定でリリースされていた白州シェリーカスクの強化版というか、オーダーメイド仕様と言える、シングルカスクらしく尖った個性が魅力の1本。スパニッシュオークシェリー樽の特徴、スパイシーなアロマが際立っていると構成だと感じます。

過去オフィシャルリリースの白州のシェリーカスクは、粘土のような、あるいは絵の具とも例えられる、樽からでたエキスが混じり合うことで生まれた癖のある味わいが多少感じられたところ。今回のものにはそうした特徴は少ないですが、新樽で感じられるえぐみや樹液のようなニュアンスは若干備わっています。恐らく、熟成環境の違いや樽の誤差でそうした個性が強くでたものもあったのでしょう。

他方で、樽は同じまたは近いものを使っていても、八ヶ岳と近江、熟成環境の違いなのか、山崎と白州でシェリー樽の仕上がりの違いがあるのも面白いです。八ヶ岳はラックの関係でシェリー樽のような大きなサイズが入らないという話を聞いたことがあり、保管環境の違いがフレーバーに関係しているのかもしれません。
サントリーは樽以外に、熟成環境にも工夫をしているので、ついあれこれ考えてしまうんですよね(笑)。

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今回突然届いた萌木の村 舩木村長からの贈り物。いつもありがとうございます!
最近丁度夜が涼しいので、この手のウイスキーを自然体で楽しめる夏前最後の一時期ですから、これ幸いとテイスティングです。

この手のウイスキーの評価は、飲む環境、気候の影響が大きいものと感じています。
それは単にボトル単体の温度だけでなく、飲み手の状態も気候によって変わるため。これからやって来る真夏の高温多湿のなか、体内に熱がこもった状態でねっとり濃厚なシェリー系はちょっと進まない・・・。だからこそ、1杯目のハイボールやキナソーダとかが最高に染みるわけですが。

そうなると、真夏であっても爽やかな空気と夜の涼しさのある北の地や、清里のような避暑地って、ウイスキーを楽しむには凄く良い環境であるように思うんですよね。昨年真夏の清里に伺いましたが、本当に爽やかで気持ちの良い環境でした。
そんなことを考えながらテイスティングしていたら、萌木に行きたくなってきた。これはひょっとして釣られているのか。。。(笑)

今週末は清里ウイスキーフェス。家庭事情でまたしても伺えませんが、時間をつくって是非また遊びにいきたいですね。

サントリー 山崎 11年 2003‐2014 ボタコルタ 55%

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SUNTORY SINGLE CASK WHISKY 
YAMAZAKI 
Aged 11 years 
Distilled 2003 
Bottled 2014 
Cask type Spanish oak BOTA CORTA 
For Whisky shop W. 
190ml 55%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1年程度
評価:★★★★★★(6-7)

香り:プルーンなどのダークフルーツを煮詰めたような濃厚な甘酸っぱいアロマ、合わせてコーヒー、カカオ多めのチョコレート、微かな焦げ感やいくつかのスパイス。香木を思わせる高貴なウッディネスを伴う。

味:角の取れた濃厚な口当たり、香り同様に煮詰めたダークフルーツ、黒蜜のとろりとした甘みと酸味、一呼吸置いて後に続くタンニン、ローストアーモンド、カカオのようなほろ苦さ。余韻は序盤の味わいに比べると広がりは軽めだが、スパニッシュオークシェリー樽由来の甘みが口内に揺蕩い、ドライでビターなフィニッシュが長く続く。

かなり濃厚に樽由来のエキスが溶け込んだウイスキー。香りは山崎25年に通じるようなスパニッシュオークの素晴らしいアロマだが、味わいは序盤に好ましさがある一方で、後半にかけて苦みが主張し、全体的にはやや単調気味。香り★7、味★6。ハーフショット程度で満足感あり、以降は微妙に飽きがきてしまうのは良いのか悪いのか・・・。

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GWの休みを利用し、酒置場を整理していたところ、存在を忘れていたウイスキーを何本か発見。そういえばこの山崎、最後は葉巻と合わせようかと収納した後で、すっかり忘れていました。

モノは2014年に、今は無き大阪のウイスキーショップW.向けにリリースされた山崎の限定品。同ショップ向けには毎年何らかの限定品があり、2013年にはフルボトルで類似スペックの山崎がリリースされていましたが、リリース本数が少なく希望者全員に渡りづらいという声を受け、翌年は190mlサイズでリリースされた経緯があったと記憶しています。
まだ本格的なブームが来る前のウイスキー市場、上記経緯から本数が多く余裕をもって買えたのも精神的に良かったですね。(今思えばケースで買っておけば良かった・・・w)

さて、ボタ・コルタ樽は所謂パンチョン樽のように、バットよりも幅が短く、鏡板が広い特徴を持った樽であり、容量は440リットル程度というのがメーカー情報。このウイスキーの濃厚さは、樽材以外に樽形状も作用しているのでしょう。
ではどんな樽かとネットで調べると、出てくるのは山崎や白州、サントリー関連製品の情報のみで、実物がまったくヒットしない。

勿論ボデガによって規模の違いから、使っているところもあるようでしたが、あまりメジャーではないのでしょうか。
そもそも本リリースに限らずサントリーが使用するスパニッシュオークのシェリー樽は、通常のシェリーの熟成に用いられたものではなく、あくまでウイスキー用にサントリーが作らせているシーズニングシェリー樽なので、規格や構成が微妙に違ってもおかしくありません。
まあそれでも美味しければいいということで・・・先に進ませてもらいます。

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さて、今回のテイスティングが1年前の開封時と大きく違うのは、先日リリースされたエッセンスオブサントリー第2弾による、サントリーのシェリー樽への理解の違いです。
今までだと、こんな濃厚な樽、いったい何を入れていたのか?と思っていたであろうところ。濃厚なダークフルーツの香味はスパニッシュオークそのものの成分由来ということが理解出来、熟成を紐解く大きなヒントとなりました。

また口当たりのアタックの強さや、えぐみや焦げた樹液のような、新樽にあったフレーバーが少ないため、ここがシーズニングを経たことで軽減された要素であるとともに、好ましい要素を付与し、香味が整ったところなのだと思います。
今回のボトルは香りが特に素晴らしい。ダークフルーツにコーヒー、カカオ、そしてサントリーのシェリー樽らしい香木を思わせるニュアンスがエッセンスに。

味の方は短熟故に多少複雑さには欠けますが・・・少量加水もあって飲み口は整っている。なんていうか、圧殺近年系シェリーのお手本のようなリリースですね。

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