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カテゴリ:★6

グレンモーレンジ タグタ TAGHTA カスクマスターズ 46%

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GLENMORANGIE
The TAGHTA
Cask Masters Selection 2014
No Aged
700ml 46%

グラス:グレンケアンテイスティンググラス
場所:BAR飲み@エクリプスファースト
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(5ー6)

香り:シェリーオークの甘いアロマ。バニラシロップ、サルタナレーズンやプルーン、徐々に乾いた草、アメリカンオークのウッディーな香りも感じられる。

味:香り同様粘性のあるとコクのあるシェリーオーク、ビスケットや焼き芋っぽい甘みと香ばしさ、ドライプルーン、舌の上からのしかかってくるよう。
余韻は徐々にウッディでドライ、少し焦げ感と干し草を思わせるニュアンスが感じられる。

とろりとしたシェリーオーク系の甘いニュアンスが主体的でわかりやすい味わい。香味のそれは近年系で、また味の後半にかけては違う樽のキャラクターも感じられ、フィニッシュらしい大味な構成。開封後の時間経過で一体感がさらに出てくれば面白い。


グレンモーレンジが2013年、いつの間にか開催していたファン投票で、ネーミング、ラベル、樽などのスペック、所謂コンセプトが決められたという1本。
TAGHTAはゲール語で「選ばれた者」という意味で、グレンモーレンジのお家芸とも言えるフィニッシュはバーボン樽熟成の後、マンサニージャ・シェリーカスクにて。

選考経緯を調べると、グレンモーレンジオリジナルをベースに3タイプのフィニッシュ(グランクリュ・バーガンディー、グランクリュ・ボルドー、そしてマンサニージャ・シェリー)が作られ、シドニーのSMWSメンバーによるテイスティングの結果選ばれたのが今回のリリース、マンサニージャ・シェリーカスクフィニッシュだったのだとか。
それが2014年の発売から約3年後の今になって、日本正規品の流通が開始されていた訳です。

そう言えば昔「モレンジでこんなコンテストやるみたい」なんて話を聞いた記憶があったような無かったような。。。あれは発売後の話だったか、あまり興味がなかったのでうろ覚えです。 
グレンリベットでも同じようなことしていましたね。ネットの普及でユーザー参加型の企画はやりやすくなりましたから、どんどんやって欲しいなと思います。
もっとも、この手の企画で選ばれるのはシェリーカスクやピーテッドが多そうですが。。。


それにしても日本正規品が本国から数ヶ月から1年程度遅れるのは割と良くあることですが、限定品で3年、これはかなりの遅延です。
ボトラーズリリースでは協会の審査通すのに時間がかかったりで1年以上遅れるのはよくありますが、ひょっとして海外でそこまで人気出なかった?とか勘ぐってしまいます。

なんてどうでもいいこと書きなぐってますが、実際テイスティングした際は、上記背景は把握しておらず、またニューリリース出したのかとか思っていた程度。スペックも含めて完璧に後付けですw
その分、先入観なくテイスティング出来たとも言えるわけですが、ほのかな酸味を伴う近年系シェリー感がしっかりと、そこにオーク由来の甘みとウッディネスが混じる。良く言えばわかりやすい仕上がりで、一定の評価はされるだろう、そこまで悪くはない構成です。

ただ、メーカーPRにあった「塩味」はコクっぽい感じはあったものの、元々感じ取るのが苦手な香味なので、正直よくわかりませんでした。
素性が分かった上でもう一度飲んだら、響くものがあるのかもしれません。

オルトモア 20年 1997-2017 ウイスキーギャラリー 50%

カテゴリ:
AULTMORE
Whisky gallery
Aged 20 years
Distilled 1997
Bottled 2017
Cask type Hogshead
700ml 50%

グラス:サントリーテイスティンググラス
量:ハーフショット
場所:BAR飲み@Gosse
時期:開封後1〜2ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:軽く華やかなオーク香、バニラや皮付きの洋梨、草っぽさ、微かにハーブを思わせるニュアンス。

味:オーキーでドライだが徐々に柔らかいコクを感じる。干し草、薄めた蜂蜜、淡くドライファイバーパイナップル。
余韻は華やかでスパイシー。乾いた木材、ほろ苦い麦芽風味に程よい雑味を伴うコクがアクセントとなっている。

所謂オークフレーバーと草っぽさが主体的、酒質はプレーンで主張は強くないものの、樽由来の甘みやコク、淡いフルーティーさがあってバランス良く飲み飽きないモルトに仕上がっている。しみじみ旨い、通好みな1本。


ウィスクイーがリリースするシリーズラベル、ウイスキーギャラリーの第一弾。
ウイスキーは、樽熟成によって無色透明の原酒に様々な色合いと香味がつくことから、無地のキャンパスから描かれる1枚の絵画に見立て、リリースしていくのが同シリーズのコンセプトなのだとか。

記念すべき第1作の中身に選ばれたオルトモアは、あまり個性の強くないスペイサイドモルト。うまく熟成させられていれば麦芽系のニュアンスやコクが残るものの、文字通り樽主体な味わいのボトルは少なくありません。
とするならば、今回の中身とラベルの絵がどのようにリンクしているのかは気になるところで、ラベルを選定した方の意見も聞いて見たいと感じます。
個人的な意見を言えば、草っぽさは感じますが、こんな鬱蒼として暗い感じの味ではなく、もう少し晴れやかで爽やかな味わいだと思うんですよね。。。 

とまあ文句を言うわけじゃないんですが、ラベルに対する疑問はさておき、中身は中々旨いオルトモアです。
ホグスヘッドの過度なウッディさのない華やかな甘みは程よく。余韻にかけての雑味と言いますか、近年のスペイサイドにありがちな、乾いたようなウッディさとドライで軽い感じではなく、麦芽風味にコクもあって飲みあきにくい構成のモルトに仕上がっています。

かつてブレンダーからその酒質を評価され、今でもデュワーズを中心として構成原酒の重要な役割を果たすモルト。
今回のボトルは現行オフィシャル系統の味わいとも感じますので、現行品を飲んで気に入られた方は、BAR等で試して見ても良いと思います。

アプルヴァル キュヴェ グスターヴ (40年以上) 41%

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IMG_5278
APREVAL
CUVEE GUSTAVE
Over 40 yeras
2015's
700ml 41%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後半年程度
参考評価:★★★★★★(6)

香り:角の取れた酸味を伴う艶やかな熟成香。熟した林檎、杏子、少しのはちみつ梅、ジャムやメープルシロップを思わせる甘み。時間経過で微かにオークの華やかさやハーブ香。湿り気を帯びたウッディネスも漂ってくる。

味:甘酸っぱく果実味豊かな口当たり。リンゴのコンポート、すもも、あるいは熟しきってない黄桃。ねっとりとした粘性のある甘酸っぱさからビターチョコレートを思わせる苦味へと繋がる。
余韻はドライでウッディなえぐみ、タンニン、鼻腔にシードルを思わせる少し発酵したような林檎の香りが広がる。

林檎を中心にしっかりと果実の要素があり、穏やかな酸味を伴う香味は流石の構成。香り立ち、口内での広がりは長期熟成だからこその風格がある。一方で余韻にかけて感じられるえぐみ、渋みも相応にあり、好みを分ける要素ではある。


信濃屋が直輸入するカルヴァドスの一つ、アプルヴァル。
同銘柄については昨年当ブログでも紹介したところですが、その後ちょっとしたブームもありましたので、普段カルヴァドスは飲まないというウイスキー愛好家の間でも、一定の知名度を確立したのではないかと思います。

今回のテイスティングボトルは、アプルヴァルの通常ラインナップでハイエンドに位置付けられている、40年以上熟成した原酒のみで構成したキュベ・グスターブです。
製造元であるマノワール・アプルヴァル社は、創業1889年と1世紀以上の歴史を持つ生産者ですが、カルヴァドスについては1960年頃から生産を本格化。つまりキュベ・グスターブに使われていると思われる1960〜70年代の原酒は、本格参入初期の蒸留に当たる希少なヴィンテージと言えます。

長期熟成ならではのまろやかな酸味。複数樽バッティングゆえ多彩さ、奥行きがあり、ともすれば強めのタンニンに対して潰れてしまいがちな果実味は、華やかで充実しているのがポイント。1200リットルの大樽と通常サイズ(400リットル)の樽を使い分ける熟成方法だからこその香味ででしょうか。
贅沢を言えば、仕上がりが荒いというか20〜30年熟成の原酒とも組み合わせた方が完成度は上がったんじゃないかと思わなくもないですが、長期熟成原酒のみだからこその、時の蓄積を感じる要素を充分味わうことが出来る1本です。

同時期の原酒としては、信濃屋と京都のBARカルヴァドールのジョイントボトルで、1974年のシングルカスクもリリースされていました。
こちらはシングルカスクということで、ボディは軽めでしたが、発散するような林檎の香りは素晴らしく。こうした原酒がキュベ・グスターブを構成していると考えると、その香り立ちや構成はなるほどなと感じるところでもあります。

アプルヴァル社のカルヴァドスは、質の良い生産者がいるとしてカルヴァドールのマスター・高山氏が信濃屋に紹介したことがきっかけとなり、2015年ごろから日本への輸入がスタート。
愛好家を中心にコスパが良いカルヴァドスと評価されてブームの下地はあった中で、昨年末にXO(18年〜24年のバッティング)が爆発的ヒット。保有していた在庫が全て売り切れ、さらに緊急輸入した在庫も売り切れてしまったというのですから、消費者のニーズにマッチした素晴らしいカルヴァドスだったことに疑問の余地はないと言えます。
その後、アプルヴァル社の代表も来日されるなど、日本の代理店との間で良い関係が築けているようです。
今後の展開に注目していきたい、楽しみなブランドです。

グレンモーレンジ  オリジナル 1974-1999 43%

カテゴリ:
GLENMORANGIE 
ORIGINAL 
Distilled 1974
Bottled 1999
Bottled No,638/2000
500ml 43%

グラス:サントリーテイスティング
量:ハーフショット
場所:BAR飲み@Gosse
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:ウッディな渋み、カラメルの甘みや葡萄を思わせるフルーティーさ、華やかな熟成香が香る。微かにスモーキー、時間経過で干し草、土っぽいアロマも感じられる。

味:香り同様にウッディな渋み、シェリーオークのとろみのある甘み、フルーティーさ。コクがあるが中間以降はビターでドライ。ほろ苦いカラメルソースの甘み、古酒感、タンニンを伴う長いフィニッシュ。

香りは強い熟成感がありリッチで充実しているが、樽感が強くウッディでテイスティング時点ではアンバランスさを感じたモルト。モノは間違いないが、もう少し甘みが開くことを期待したい。


グレンモーレンジが2000年の到来を記念するセールスの一つとして、2000本限定でリリースした1本。このころはグレンモーレンジに限らず様々なメーカーが記念ボトルをリリースしており、当時の潤沢な原酒状況もあって、高い評価を受けているボトルも少なくありません。
今回の1本は、ボトル形状が100年くらい前のそれをイメージさせるレトロな形状。推測ですが、1900年年代最後の年のボトリングとして、この100年の始まりである1900年頃のボトルをイメージしたのかなと感じました。


その構成はテイスティングの通りシェリー系のニュアンスが強く出た香味。酒質が穏やかなグレンモーレンジで20年を超える熟成というだけあってか、加水でありながらシェリーオークの甘みや果実味の他に結構ウッディで渋みも強くあり、樽由来のキャラクター、熟成感がわかりやすいボトルに仕上がっています。

強いウッディネスは、テイスティング中の時間経過で甘みが強くなってくる変化もありましたので、今後の変化に期待したいボトルでもあります。グレンモーレンジは現行品の関係からバーボンというイメージが強いものの、決してそれだけに合う酒質じゃないのは今回のボトルからも伝わってきますが、もう一方で30年を越えるような長熟向きというわけでもないんですよね。


こちらのボトルは、目黒のBAR Gosseさんの1周年記念で開栓されたうちの1本。
オープン直後に遊びに伺ってから早いもので、1年間あっという間でした。。。これからもウイスキーファンの間口を広げる、気軽にウイスキーを楽しめるお店として活動していって欲しいです。


(BAR GOSSE 1周年記念開栓ボトル4本。)
https://www.facebook.com/gosse.meguro/

ラフロイグ 10年 カスクストレングス バッチ2 58.3%

カテゴリ:
LAPHROAIG
CASK STRENGTH
10 years old
Batch No,002
700ml 58.3%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み(持ち寄り会)
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:パワフルな香り立ち。エッジの立ったアルコール感、甘いバニラのアロマが混じったヨード、燻したようなスモーキーさ、ナッツ、微かに焦げた木材を思わせるニュアンス。

味:強い口当たりでスモーキーさ、コクのある甘み。バニラ、ナッツ、微かに柑橘、ヒリヒリとしたアルコール感。余韻はドライで焦げたようなピートフレーバー、レモンピールやグレープフルーツ、柑橘のフレッシュな味わいを伴うスモーキーなフィニッシュ。

力強いスモーキーさとアタックを兼ね備えた1本。ラフロイグの個性とも言える要素がはっきりと感じられ、特にこのバッチはバニラ系の甘みが強く出ている印象。ストレート、ロック、ハイボールと何でも使えるが、せっかくのカスクストレングス、ストレートや少量加水で楽しみたい。


加水の穏やかな味わいでは物足りなくなってしまった、そんな愛好者が行き着く先と言える、オフィシャルリリース、ラフロイグのカスクストレングス。何故か日本では終売になってしまったのですが、イギリスなど一部市場では毎年1バッチのリリースが続いているようで、それを嬉しく思うと共に、日本への正規輸入が無いことにいささか複雑な気持ちにもなります。

ラフロイグの個性といえば、甘いヨード香を伴うピートは言わずもがな、ナッツを思わせるフレーバーが自分の中で他のアイラモルトと違う要素として認識しています。基本的にはバーボン樽熟成なので、バニラを思わせる甘み、柑橘のニュアンスは付きやすいところ。
それは他のアイラの蒸留所であっても同じなのですが、この酒質由来と思しき要素は「ラフロイグらしい」と思わせる香味に繋がっていると言え、今回のカスクストレングスもまたはっきりとそのキャラクターが感じられます。

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(ラフロイグ蒸留所のピートモス。ここで掘りだされたピートがフロアモルティングに使われる。アイラのピートは海草を多く含むという印象だが、見た目は植物系の含有量が多い。 Photo by K67)

ラフロイグらしさと言えば、近年リリースの増えてきた内陸系モルトのピーテッドタイプ 、例えばマネージャー繋がりでもあるエドラダワーのバレッヒェンなどに、似たニュアンスが感じられるモノもあり、それが何に由来なのか気になるところです。
同じピートや麦芽で仕込んでいるということなんでしょうか。

さて話を戻して輸入の話。カスクストレングスは、当時サントリーが繋がりのあったペルノリカール関連で正規輸入があったと推測されるものですが、2011年にラフロイグはペルノリカールからビーム社へ。。。サントリーとの関係は途切れてしまいます。
しかしその後2012年にサントリーがまさかのビーム社買収。一度関係は遠のいたものの、現在は親会社になったわけですから、よくわからない加水のNAとか入れてないで、こういうラインナップを国内展開してくれてもいいと思うんですけどね。

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