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笹の川酒造 山桜 9年 シェリーウッドフィニッシュ 56% 三越伊勢丹向け

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SASANOKAWA
YAMAZAKURA
Aged 9 Years
Sherry Wood Finish
Specially Bottled For Mitsukoshi Isetan
700ml 56%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:50ml
場所:自宅(サンプル@TSさん)
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ツンとして甘くドライな香り立ち。ザラメ、クラッカー、乾いた草っぽさとキンカンを思わせる柑橘香。徐々にスパイシーでハーブ、ジンジャーのニュアンスに古樽のえぐみを伴う。

味:甘くドライでスパイシー、少し粉っぽさを伴う口当たり。オーキーでバニラ、砂糖をまぶしたレモンピール、奥にはナッティー。
余韻はハイトーンでスパイシー、古酒っぽい樽のえぐみ、乾いた麦芽の香ばしさを伴い長く続く。

ホワイトオークで熟成されたオーソドックスな構成たる、オーキーでスパイシーな香味。クラフト系の癖も余韻に混じる。フィニッシュのシェリーカスクはサードフィルくらいの樽を使ったのだろうか、強くは主張しない。
この手の香味は突き抜けないが、安定して楽しめる。加水すると刺激が収まり、バランスが良くなる。


三寒四温、3月らしく寒暖の差が激しい日々の中で、東京では徐々に桜が咲き始めています。
今日はその桜を冠した笹の川酒造の山桜シリーズから。三越、伊勢丹の企画商品で、以前このブログでも紹介した、山桜9年カスクストレングスのシェリーカスクフィニッシュ版です。
9年表記らしく香味はフレッシュ、アルコールの刺激も感じますが、決して若いニューポッティーさがあるわけではなく、オークフレーバーの奥にはクラフトディスティラリーらしい温暖な中で貯蔵された古酒系の樽感も感じられます。

原酒構成は、その味わいからこれまでの山桜シリーズ同様、15年程度の自社ブレンド用に貯蔵してきた原酒と、新たに買い付けたものとのバッティングという印象。
一方で、ノーマルな9年カスクストレングスとの違いが、ラベルの「ジャパニーズウイスキー表記」。最近、マルスやイチローズモルト、笹の川酒造らクラフトメーカーのウイスキーは、日本で蒸留しているかどうかでこの表記の線引きをしている印象があり、ジャパニーズ表記をしているという事は、自社蒸留並びに国内調達の原酒で構成されているという事でしょうか。
ベースとなる酒質はハイランドタイプのニュートラルな構成で、国内蒸留所でこの手のフレーバーとなると。。。いくつか考えられますね。

樽構成はテイスティングの通りホワイトオーク樽のフレーバー主体。シェリーオークという名称から、濃い色合いを予想していましたが、比較的ライトカラーで、シロップのような甘みと、微かにナッティーなフレーバーが付与されている程度です。
シェリー風味を加えるのではなく、貯蔵で強く出た樽感のバランスを整えるための短期間のフィニッシュだったのではと推察します。(クラフトだと、江井ヶ島が白ワイン樽や焼酎樽で、こういうフィニッシュをしています。)

個人的にシェリー感の濃くでた味わいに温かみを感じる一方、この手のツンとしたウッディさは少し冷たいイメージを持ちます。
それはさながら今の時期のよう、風は肌寒いけれど、日差しは暖かい小春日和。ローカルネタですが、逢瀬川の桜並木、開成山公園の桜、学生時代に見た景色を思い出した1杯でした。


このボトルは、ウイスキー仲間のTSさんからサンプル交換で頂きました。綺麗な写真もありがとうございました!

笹の川酒造 安積蒸留所 ニューポット 2016年蒸留 63%

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ASAKA
SASANOKAWA SHUZO
NEW POT
Disitlled 2016.12.26
Bottled 2017.01.13
250ml 63%

香り:酸味が強く、ドライなアルコール感と微かに発酵臭を伴うアロマ。加水すると乾燥させた麦芽、おかき、無糖のシリアルを思わせる香ばしさを感じる。

味:軽くスパイシーな口当たり、最初はニューポットらしい乳酸系で微かに発酵したような酸味、口の中で転がすとオイリーで香ばしい麦芽風味が主体的に。
余韻は麦芽系のフレーバーが後を引きつつあっさりとしている。
ボディはミドル程度、加水するとバランスがとれて口当たりは柔らかくまろやかに。

まごうことなきモルトウイスキーのニューポット。どこか垢抜けていない素朴なニュアンスを伴う、個性のプレーンなハイランド系統の仕上がり。
酸味が多少強いが、発酵臭や温泉卵のような硫黄系の要素は少なく、加水の変化を見ても素性は悪くないと感じる。
中長期熟成向けの原酒であると感じる一方、今後蒸留のノウハウやイメージが蓄積する中で、どのような方向性で蒸留所のキャラクターが洗練されていくかを見て行きたい。

笹の川酒造が昨年操業した安積蒸留所、そのニューポットが福島県を中心に出荷されました。
蒸留は2016年12月26日、ボトリングは2017年1月13日で、年末を挟んだこともあり、この約3週間はタンクの中でボトリング待ちだった模様。
そう言えば昨年告知された福島屋商店の樽オーナー制度の樽詰めは、2017年3月ですから、これと同系統の原酒が使われるのかもしれません。

今年中にはピーテッドモルトの仕込みも行われる予定とのことで、この酒質でピーテッドであれば、アイランズ系統の中々楽しめるモルトができるのではないかと感じています。
地元に蒸留所が稼働を開始しただけでも嬉しい事ですが、活発な動きがあるのはなおの事。今後も引き続き紹介していきたいです。

(安積蒸留所のポットスチル。間接加熱式でストレートヘッド。三宅製作所製。)

日本に限らず各蒸留所のニューポットをテイスティングすると、それぞれに特徴があり、狙っているキャラクターで違いが出ていることがわかります。
ニューポットが熟成していく過程や、熟成を終えて製品化された後、その全行程から作り手はフィードバックを受けて、目指すキャラクターを絶えず調整していきます。

対して、まだ稼働し始めたばかりのクラフトディスティラリーは、一定期間熟成させたマイルストーンとなるリリースがないため、先をイメージしながら原酒を作っていくことになります。
例えるなら連載開始時点の漫画のようなもので、書かれ続けるうちに、画風とキャラクターにも変化があり、徐々に個性が洗練されていくようなもの。
安積蒸留所のニューポットも、このリリースが完成形ではなく、様々な原酒が作られ、ノウハウが蓄積し、目指す個性がはっきりとしていくのだと思います。

今回のリリースだけでなく、津貫、長濱、そして今年中には厚岸、三郎丸、静岡といったその他の蒸留所からもニューポットのリリースがあると思いますが、彼らのスタート地点に立ち会えるというのは、この時代にウイスキーを飲んでいたからこその楽しみでもあります。

ニューポットは決して美味しくはないもので、将来の姿に思いを馳せて楽しむものです。(プラス地元の酒であれば、それだけで感慨深いものも。)
10年後、20年後にリリースされているであろう製品から、2017年の今を振り返った時、どのような個性が育っているのか。
願わくばその時代まで、日本のウイスキー産業が成長を続けていることを祈って、今回の記事の結びとします。

笹の川酒造 安積蒸留所がウイスキー樽の共同オーナー募集を開始

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笹の川酒造樽オーナー募集
日本各地で新しい蒸留所が産声を上げる中、操業した蒸留所が「樽売り」を開始しています。
樽売りには大きく2パターン、熟成した原酒を販売するものと、新酒の段階で売るものがあるわけですが、日本のクラフトディスティラリーのほとんどは熟成させた原酒を持ちませんので、今後蒸留するニューポットを販売し、規定の期間貯蔵庫で熟成。数年後にボトリングしたウイスキーが手元に届くというシステムになります。

自分で樽を持つ。
ウイスキー好きなら一度は憧れるマイ樽ですが、その価格は決して安くありません。
直近、国内クラフトディスティラリーのおおよその販売価格は、200リットルのバーボン樽(約5年程度の保管)で100~200万円。何よりボトリング後には100本単位で同じウイスキーが届くことになり、企業や団体が何かの記念に詰めておくなら現実味はありますが、個人の場合は消費や保管スペースの問題も・・・。
そんな中、先日募集開始された笹の川酒造(安積蒸留所)と福島屋商店の樽オーナー制度は、1口16000円で2本分を販売するもので、個人消費者でも気軽に参加できる共同企画となっています。

笹の川酒造 福島屋商店
参考及び画像引用:ウイスキー樽オーナー募集(福島屋商店)
https://www.fukushimaya-shoten.jp/whisky/

安積(あさか)蒸留所は、福島県郡山市にあるクラフトディスティラリー。
笹の川酒造については、このブログでも度々取り上げている"山桜"や"963"などの商品でご存知の方も多いと思いますが、同社が自社で原酒を生産するため、今年4月に整備を完了したのが、安積蒸留所です。
その後、5月~9月頃を試験蒸留期間として、設備の確認や様々なタイプの原酒を試験的に生産。10月から本格的に蒸留を開始しています。

今回募集される樽オーナー制度での原酒は、同蒸留所の系統からノンピート。樽のタイプは書かれていませんでしたが、ウイスキーオーク(リフィルカスク)か新樽、バーボン樽あたりだと思います。
保管期間は2017年3月から2022年までの5年間。ボトリングはシングルカスクの43%加水で、別途オプションでオリジナルラベルにも対応している模様。熟成期間中は、1年に1回のサンプリングや樽オーナー対象の蒸留所見学会なども行われるそうです。
時期的には、来年4月から社会人になる方、子供が生まれる方、あるいはお店を開業されたり節目の歳を迎える方が購入される(贈り物とする)のも面白いかもしれません。


さて、同蒸留所についてはウイスキーマガジンが特集した記事が既にWEB上にあるため、その仕様を知ることは出来ます。
しかし、味も知らぬ蒸留所の原酒を樽買いするのは、たとえ少量であっても抵抗があるものです。
そこで今回の記事では、安積蒸留所のニューポットの特徴に触れつつ、5年後の姿にフォーカスして紹介します。
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実は今年の7月。試験蒸留中の同蒸留所を見学、出来上がったばかりの原酒のテイスティングもしておりました。
訪問記として記事を書く予定でしたが、タイミングを逃してしまって・・・現在に至っていたのです。(笹の川酒造の皆様、申し訳ございません。)

笹の川酒造は日本酒が主軸のメーカーであることもあり、仕込みの際にはウイスキー酵母以外に日本酒酵母を使った原酒も試験的に作っています。
別メーカーの方に聞いたところ、この日本酒酵母での発酵は、ウイスキー酵母やビール酵母に比べて難しく安定しないそうで、試験蒸留中うまくいかない事もあったのだとか。
そう言っても、どうせ蒸留するんだから大きな違いはないだろうと思っていたのですが、写真の5種類のニューポットでも、うつくしま夢酵母は日本酒のような華やかさがあり、協会701酵母はクリアで雑味が少ない、901号や広島酵母は逆に苦味などの雑味のあるウイスキーらしいニューポットに仕上がるなど、明確な違いにびっくりしました。


見学の際に聞いた話では、単一酵母ではなく、複数の酵母を掛け合わせるなどして笹の川独自の原酒を作っていく実験もしているとのことでしたが、先日のウイスキーフェスティバルでお聞きした際は、ひとまずウイスキー酵母で生産を開始したとのこと。

そのニューポットは、度数63〜64%。ボディはミディアム程度。
金属臭や硫黄臭などの嫌味な要素が少ない、穀物系の香ばしさと酸味を伴う素性のよさを感じる香り立ち。コクのある口当たりに軽いスパイス、乾いた麦芽の香ばしさ、ほのかに梅を思わせる酸味。余韻は軽やかな香ばしさが盛り上がるように残ります。
華やかでフルーティーなタイプというより、素朴な田舎料理を思わせるタイプだと感じました。

熟成環境に話を移すと、安積蒸留所は福島県のほぼ中心、郡山市の街中から少し離れたところにあります。
同市の気候は盆地の福島県らしく夏はカラッと熱く、冬は非常に寒い。即ち寒暖差があって熟成が早く進む環境であるため、このニューポットなら後は樽次第で、短期間の熟成でもそれなりに楽しめるクオリティに仕上がることも期待できます。

写真は笹の川酒造の熟成庫。リンクウッドとカリラのウイスキーカスクに目が行きがちですが、ブレンド用に調達した原酒や、試験蒸留したニューポットの姿もあります。(また、元々倉庫だった場所を改築したため、ダンボールなどの荷物が(笑))

購入した原酒もまた、ここで5年間の眠りにつきます。
一つ懸念事項を上げるなら、夏場は30度くらいまで気温が上がるため、樽が強く出過ぎる可能性があることでしょうか。ただ、それも土地の色、土地の味であり、ウイスキーの熟成と共に過ごす期間が、特別な時間である事に変わりはありません。
また、ボトリング時に43%まで加水する仕様が予定されているため、強い樽感を押さえてバランスの良さに繋がる可能性もあります。
今回の企画と類似のものは、かつてニッカウイスキーが浪漫倶楽部として行っていましたが、現在は募集を停止しているため、久しぶりの機会となります。今後、その他の蒸留所でもこうした企画が増えてくれたらいいなと思いつつ、控えめにアピールして、この記事の結びとします。

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※オマケ:安積蒸留所のポットスチル。そしてミルから糖化槽への芸術的な配管の取り回し。天井の高さと装置の大きさの関係で、斜めに上げる形になってしまったのだとか(笑)

笹の川酒造 963 ファインブレンデッド 21年 58.0%

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SASANOKAWA 
963 
Fine Blended Whisky 
Aged 21 Years 
58.0% 700ml 

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(5→6) 
(口開け直後は★5)

香り:焦げたキャラメルのようなビターな香り立ち、栗の渋皮煮、木材のえぐみ。はじめはトゲトゲした樽材のニュアンスからニスのようなアロマ、日本家屋を思わせる香りが感じられたが、時間経過で馴染み、バーボンオークのようなバニラ系の甘みに変わっていく。

味:パワフルでエッジの立ったウッディネスとスパイシーな口当たり。香り同様にチャーオークの焦げた苦味、黒砂糖や甘栗を思わせる甘み。中間から後半にかけてはモルティーな華やかさ、かすかな酸味。
余韻は焦げたオーク材の苦味、キャラメリゼ、ジンジンとした刺激が収まっていく中で、すっきりと消えていく。


NA、8年とリリースされてきた企画・福島県南酒販、製造・笹の川酒造のブレンデッドウイスキー。次は16年くらいかなー、なんて思っていたら、すっ飛ばして21年が発売されました。
同社の山口氏いわく、今回のリリースは963シリーズの集大成とのこと。これまでの2作品とは違う外箱の高級感あるデザインに、メーカーの思い入れを感じます。
この「963」のロゴや外装は地元のデザイナーによる作品だという話を以前伺いましたが、海外の評判も良いようで、リリースを聞きつけた愛好者やコレクターからの問い合わせが増えているのだとか。


さて、ラベルや箱の話はこれくらいにして、最も重要な中身の話に移ります。
この963は内外含め様々な原酒を調達して作っているブレンデッド。今回のブレンドには21年以上熟成された原酒が使われているわけですが、笹の川酒造は新興のクラフトディスティラリーではなく、1990年代まで蒸留を行っていたことや、酒造としてウイスキー販売の歴史があるため、その原酒については色々と可能性が考えられます。 

例えば同社がかつて自社蒸留をしていた頃の原酒の残りであるとか、あるいはチェリーウイスキーなどを製造するために国内外から買い付けていた原酒を、自社で貯蔵していたものの一部とか。
さらに同社は後述するイチローズモルトとの関係もあり、集大成という位置づけから、あの蒸留所の原酒ではないか・・・とかですね。
見えないことで、逆に意識してしまう歴史とロマンがあります。

飲んだ印象では、使われている原酒の傾向はピート控えめのハイランドタイプ。スコットランド問わず、日本でも多く生産されているタイプで、ボディはミディアム程度、熟成感は年数なり、原酒の個性はそこまで強くなさそうです。
そこに樽由来のほろ苦さ、バーボン的な甘み、長い熟成では消えてしまう焦げたニュアンスが感じられることから、マリッジの際に使った樽が、リチャーされていたモノだったとかでしょうか。
 
樽のが強いので肝心の原酒は絞りづらいですが、以前リリースされた963ブレンデッドモルト8年がスコットランド的なキャラクターだったのに対し、21年はジャパニーズのローカルな蒸留所を思わせる仕上がりだなと感じます。

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ストレート以外の飲み方では、少量加水することで樽感とのバランスがとれ、伸びるというよりテイスティングの幅が広がる印象。宅飲み以外に、BAR飲みの場合でも試してほしいです。
グラスは写真に写っている木村硝子のような卵型ではなく、口径が広いチューリップ型のSK2の方が良い部分を感じやすいです。

ハイボールは爽やか系で、ゴクゴク飲めて可もなく不可もなく。
ロックは最初甘みが薄くなって樽材や干し藁を思わせるえぐみと乾いた植物感、氷が溶けてくるとスパイシーな刺激が和らぎ、薄めたメープルシロップ。
氷や水に負けない味わいが長く続くのが、このウイスキーの魅力と感じます。


さて、先にも触れましたが、笹の川酒造はイチローズモルトの設立において、東亜酒造からの羽生蒸留所の原酒買取と、一部銘柄の販売という非常に大きな役割を果たしたことで有名です。
その後秩父蒸留所の設立に伴い、笹の川酒造が買い取った原酒は秩父蒸留所に移された・・・という話ですが、実は笹の川の安積蒸留所貯蔵庫には羽生蒸留所の樽が残っているのではないかと言うウワサがあります。
今回のリリースに使われたかどうかはともかく、樽の有無については以前蒸留所を見学した際に確認してきました。
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見事にありました、イチローズモルトの刻印付きの樽が(笑)。
蒸留所を案内してくださった山口社長に聞いても、確かに樽は残っているという話で、ウワサは本当だったということになります。

963シリーズは、今後新しい方針でのリリースも含めて色々検討されているようです。
安積蒸留所で作られる原酒も面白い試みをされているようですし、元市民の一人として地元企業のさらなる活躍に期待しています!

笹の川酒造  山桜 9年 ピュアモルト カスクストレングス 56%

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YAMAZAKURA
Pure Malt Whisky
Aged 9 Years
Cask Strength
700ml 56%

グラス:創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1週間以内
評価:★★★★★★(6)

香り:焦げたような木のアロマとメンソールを思わせる爽やかな香り立ち、ほのかに酸味も感じる。徐々に麦芽香が開いてきて、バタークッキーやクラッカーを思わせる香ばしい甘みに変化していく。
加水すると最初はツンとしたオーキーな樽香から、麦芽香主体の香り立ちへ。

味:少し粉っぽさと粘性のある甘みを感じる口当たり。オーキーな華やかさとおしろいのような麦芽風味、蜂蜜レモン、カステラの黄色い部分。
余韻はリフィル系のオーキーなウッディネス、鼻抜けに少しえぐみ、ピリピリとした刺激と渋みが口の中の甘みを引き締めていく。加水すると全体のバランスが良くなり、特に甘さが引き立つ。


先月末頃にリリースされた、笹の川酒造のウイスキーブランド、山桜の9年モノ。ピュアモルトでカスクストレングス仕様です。
外箱が大吟醸の日本酒か、あるいは京料理でも入ってそうな重箱的な構成で、シンプルながら日本的な豪華さがあり、相変わらず海外のウイスキー好き(Nonjattaあたり)が興奮しそうなデザインです(笑)。

9年と言うと若いウイスキーの印象がありますが、構成は9年をベースに15年以上熟成させたモルト原酒をブレンドしたとのこと。飲んでみると9年なりの勢いと荒さのあるニュアンスはあれど、それ以上の熟成感もあり、決して若いだけのウイスキーと言う感じではありません。
原酒は笹の川酒造で貯蔵されていた輸入原酒が主体という構成か。香味の印象はハイランド系の麦芽風味、蜂蜜を思わせる甘さ。樽はバーボンオーク由来の樽香が主体的に感じられる中に、じっくり飲んでいくとリフィルシェリー系の香味も少なからずあるように思います。

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飲み方としては、ストレートを加水しながら変化を楽しんでいくのがオススメ。
加水するといきなり香味が開くのではなく、特に香りは一呼吸置いたような変化の仕方をしますので、少し時間を置きながらゆっくり飲むのが良さそうです。
現にこうして加水したものを記事を書きながら飲んでいると、どんどんバランスが良くなっていくのを感じます。
この辺は前述の香味とあわせ、いかにもバッテッドモルトウイスキーと言う感じ。甘みと麦由来の風味がしっかりあるので、ロックにしても氷に負けずに楽しむことが出来ます。
ハイボールも悪くは無いですが、やや単調気味になってしまうので気持ち薄めに作るほうが最後まで楽しめるという印象でした。

山桜ピュアモルトシリーズでは、これまで加水の15年、カスクストレングスの15年と シェリーウッドフィニッシュの3種類がリリースされてきましたが、今回の9年が一番香味に統一感がありバランスが良いと感じます。
この山桜9年は"地元デパート(うすい)向け"と"笹の川酒造直販"の2種類がリリースされており、地元デパート向けのボトルは新樽でフィニッシュが加えられ、より強い樽感があるのだとか。
今回テイスティングしたものは笹の川酒造直販ですが、機会があれば地元デパート向けのリリースも飲んでみたいですね。

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