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若鶴酒造関連会社がリラックスとウイックを子会社化 洋酒部門強化へ

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今朝のニュースで興味深い記事があったので、紹介させてもらいます。
北陸コカコーラボトリングの協力会社であるGRNが、洋酒等の並行輸入・販売における国内主要企業のリラックス、及びその子会社でウイスキー業界ではお馴染みのウイックら2社を子会社化したという話題です。

洋酒、ワイン、仕入れ拡大 GRN輸入卸売2社子会社化(6/5 北陸新聞)

ウイスキーを飲み始めたばかりの方々には馴染みがないかもしれませんが、ある程度飲んでいる方や業界の方なら必ず一度は手にとっているであろうウイック社卸売のボトル。
今回ピックアップしたいポイントは、今後同社の販売の拠点が北陸に移る可能性・・・というより、GRN社が三郎丸蒸留所を操業し、ウイスキー製造を手掛ける若鶴酒造の親会社でもあること。そして今回の子会社化を経た後のグループ全体としての規模にあります。
各社の正式な役割分担等は株式取得前でまだ不明ながら、調達・販売の機能と選択肢が強化され、大きな動きに繋がることは間違いありません。

近年、日本全国で産声を上げるクラフトディスティラリーにとって、ウイスキーづくりの技術向上は勿論重要ですが、製品の販路に加え、樽や各種物資、ブレンド用原酒などの調達先の確保も同じくらい重要です。
GRN社のニュースは、若鶴酒造がそれを商社経由だけでなく関連会社も含めて行える事になり、ルートが今まで以上に広がるという事が一つ。加えて、その企業の特色として例えばリラックスは各種ワインの輸入にも実績があるわけですが、グループのバックホーンで並行品ではなく正規代理店契約も結べる状況となると、ウイスキーの熟成に使えるシェリーやワイン樽などの調達ルートの開拓にも繋がり、ウイスキーづくりの選択肢が広がることも期待出来ます。

さらにGRN社側に目を向けると、グループとして元々持っていた機能を合わせれば、酒類全般の輸出入・製造・提供を可能とする一大勢力が誕生する可能性も。。。今回の記事は若鶴酒造視点メインで書きましたが、興味がある方はGRNについても調べて見てください。


"ジャパニーズウイスキーブーム"と言っても、一般市場で消費される大半は大手製品。特に居酒屋で飲まれるような、角、トリス、ブラックニッカなどが中心であり、残された市場をクラフト勢が取り合う状況に変わりはありません。
その為、クラフト勢は地元の市場に基盤を作りつつ、ローカルアイドルがメジャーデビューしていくようにじわじわ支持を広げていく必要があるわけですが、主要な市場、酒販店や飲食店への販路が確立しているということは、大きなアドバンテージとなります。

今回のニュース地方紙5面のローカルな記事ですが、酒販関係者を中心に業界としては何気に大きな話じゃないかと、  朝からテンションが上がってしまいました
記事全体を通してふわふわした書き振りになっているのは、未定な部分があるのもそうですが、純粋に規模感が大きすぎて書ききれないのです。
自分としては今後、北陸からウイスキー業界に新しい流れが出来てくることを、いち愛好家として楽しみにしています。(コアユーザー向けはモルトヤマもありますし、ウィック社製品の扱いが増えるかな?)


さて、その三郎丸蒸留所ですが、2年目の仕込みに向けて、マッシュタンとその関連設備を新調する工事が行われました。
昨年のリニューアルと合わせ、これでぐっと製造環境が近代化しましたね。過去の密造時代一歩手前のような設備を知っている自分としては、中々感慨深いものもあります。


若鶴酒造では次週11日から試験的な仕込みを行い、準備を整えていくそうです。
まだ具体的なリリースがないため、同社の原酒は市場的に未知数なところはあるものの、昨年仕込みのニューメイクを飲んだ限り、ヘビーでピーティーで、どのジャパニーズとも異なる面白い原酒が生まれています。
ここに生産設備が新調され、発酵過程が安定すれば、さらに洗練された原酒を作ることができるという期待もあります。

ウイスキーの仕込みは夏場のみである同社ですが、通常の見学対応は勿論、レセプションホールである大正蔵で、映画「ウイスキーと2人の花嫁」の上映会を行なったり、5月には同社敷地内でバッカス富山も開催されるなど、活動は広く行なっています。
また、ウイスキーのリリースとしては先日レビューした蒸留所限定のブレンダーズトライアルをはじめ、ムーングロウのセカンドリリースLimited Edition 2018がリリースされたばかり。
関東にいるとどうしても情報が届きにくいのですが、活動実態はなかなかどうして精力的なのです。


2018年は若鶴酒造にとって、創業100周年となる大きな節目の年でもあります。
その年に今後に向けた動きの一つが、今回のニュース。
思い返せばプロジェクトリーダーの稲垣さんの熱意に共感し、蒸留所改修のためのクラウドファンディングを紹介をさせて頂いた時から2年目少々、気がつけばどんどん大きな動きになっていく北陸のウイスキームーブメント。
今後どのような形を成していくのか、その動きに引き続き注目していきたいです。

※当記事の写真は撮影者の許可を得て使用しています。

若鶴酒造 三郎丸 ブレンダーズトライアル Vol.2 ダブルカスク 40%

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WAKATSURU WHISKY
BELNDER'S TRIAL Vol.2
Bottled 2018
Cask type Bourbon & Sherry
300ml 40%

グラス:オープンナップスピリッツ アンビアント(三郎丸蒸留所テイスティンググラス)
時期:開封後1ヶ月以内
場所:自宅
評価:★★★★★(5)

香り: 甘くウッディな香り立ち、キャラメル、ほのかにプルーン。合わせてグレーンを思わせるウェハース、バニラ香。シェリー系の甘みの裏には樹脂っぽさ、オイル、時間経過で針葉樹のようなウッディさもある。 

味:少しべたつきのある甘い口当たり。キャラメリゼ、洋菓子、シロップ漬けのチェリー。奥には少しえぐみを伴う鋭角なウッディさ。香り同様甘みのあるシェリー感が全体をマスクするような構成。
余韻はウッディでビター、粘性を伴って長く続く。

甘みのあるシェリー系の原酒が全体的に効いた、モルティなブレンデッド。モルトとグレーンの比率は5:5ないしややモルト強めで、熟成期間は10年程度だろうか。原酒由来と思しき癖はあるが、それも含めてしっかりとしたフレーバーが備わっている。


若鶴酒造の三郎丸蒸留所が蒸留所限定でリリースしているウイスキー、ブレンダーズトライアル。先日蒸留所を訪問したウイスキー仲間からお土産として頂きました。(ありがとうございます!)
よくある見学者向けのお土産的なリリースかなぁと、実はあまり期待していなかったのですが、飲んでみると単に量産された記念ウイスキーというだけではない、小規模蒸留所らしい作りが楽しめるウイスキーでした。

同蒸留所はクラウドファンディングによる支援を受けて、2017年7月から改築した建屋と設備で蒸留を開始。蒸留は夏のみで、当時の設備では年2000リットル程度しか仕込めない、日本最小生産規模の蒸留所としても知られています。
一方で、ウイスキー事業そのものは半世紀以上の長い歴史があり。自社蒸留原酒に買い付けて貯蔵したグレーン原酒などをブレンドした、サンシャインウイスキーや、WWAの日本国内審査・カテゴリー別のベストウイスキーを受賞したムーングロウなどがラインナップにあります。


さて、ブレンデッドウイスキーを作っていくと、レシピの関係上原酒の余りがどうしてもでます。
この際、1樽単位に満たない量の原酒が余ることも珍しくないそうですが、生産規模が小さい作り手は余ったから別商品にまわそうとか、あるいは新商品作ろうという訳にもいきません。他に必要となる原酒や、流通までにかかるコスト、市場でのシェア、税金などとの兼ね合いもあって単純な話ではないようです。

そこでそうした余剰原酒を使い、試作的なカスクフィニッシュなど、製品に採用する前の"ブレンダーの試み"を用いるコンセプトで作られるのが、今回のブレンダーズトライアルです。
少量生産品ゆえ、自社のみで販売することで諸々の問題を解決。加えてブレンダーの経験値向上にも一役あることが期待できます。ブレンドにしても料理にしても、なんにしてもそうですが、数作らないと得られない経験ってあるんですよね。

参照:若鶴酒造ムーングロウ10年 43%

今回は通常品や上記ムーングロウ10年を作った際の余剰原酒にあたる、リフィルのPX熟成原酒とバーボン樽熟成原酒のバッティングで、ダブルカスク仕様でリリース(第1作目はワインカスクフィニッシュだったそうです)。
香味はシェリー系のニュアンスが主体的であり、バーボン樽熟成の原酒がベースにあるようなイメージ。ラベルを見るとバーボン樽の方が大きく上側に書かれていますが、これなら逆のほうが香味のイメージ通りかも・・・。
ちょっと荒削りなところはありますが、割と慣れ親しんだシーズニング系のシェリー感がバランスを取っており、奥にはムーングロウでも感じられた針葉樹をイメージするようなウッディーさや、オイルのようなニュアンスも感じられます。

元のリリースと仕上がりのベクトルは全く異なる一方で、同じ原酒の一部と思われる共通項が感じられるのが特徴とも。
同じ蒸留所の原酒を使ったというブレンドリリースは、ウイスキーにおいてある種当たり前の話。ですが、同じロット(樽)の同じ原酒を使って作った兄弟のようなボトルというのは、あまり数はありません。そうした点も含め、ブレンダーズトライアルは、まさに小規模蒸留所ならではのリリースと言えます。

三郎丸蒸留所は先日発酵槽を新調し、蒸留所をさらに改築。もうじき、今年の仕込みの時期を迎えます。
その中で、第3作目はどんな試みを試されるのか。ブレンダーの成長を感じるという点でも、今後のリリースを楽しみにしたいと思いました。

若鶴酒造 ムーングロウ 10年 ファーストリリース2017 43%

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WAKATSURU
MOON GLOW
Blended Whisky
Aged 10 years
First Release 2017
700ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1~2ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)

香り:華やかでドライな香り。レモンピール、微かにドライアップルを思わせるオーク香、ツンとした杉の木のようなアロマもある。時間経過でオリーブオイルのような癖のあるオイリーさもほのかに感じられる。

味:香り同様華やかで乾いたウッディネス、バニラウェハース、ドライパイナップルのアクセント。時間経過でオイリーで微かに薬草キャンディのような甘み。余韻はドライ、ピリピリとした刺激を伴いあっさりとしている。

モルティーでバランスの良いブレンデッド。一見すると癖が少なく華やかで中性的なブレンデッドだが、奥にあるオイリーさや原酒由来の癖が、味わいにらしさと奥行き、個性を与えている。少量加水すると華やかさはあまり変らないが、フレーバーが分離するような水っぽさが出てしまう。ストレートで。


若鶴酒造が1960年代蒸留の自社原酒に加え、自社貯蔵していた輸入グレーン原酒等を用いたブレンデッド。「現時点で作れる究極のブレンデッドウイスキー」というコンセプトで、何を基準にするかという点はありますが、スコッチスタイルのウイスキーとしては確かに良く出来たブレンデッドだと思います。 

リフィルタイプのアメリカンホワイトオークの華やかな樽香に、体感ではモルト7:グレーン3程度と、あまりグレーンが主張しないモルトベースのブレンド構成。
同社のモルト原酒はそこそこ癖のあるタイプのものが多いですが、それを自然な感じで、余韻までバランス良くまとめ上げています。
おそらくこれ以上グレーンが少ないと、もっとバラツキのある味わいになっていたでしょうし、その逆ではグレーンが悪目立ちしていたように思います。

日本のクラフトディスティラリーは、グレーン蒸留設備を持たないため、ブレンデッドづくりではグレーンの外部調達が必須となります。(あるいはブレンデッドを買い付けて、それをグレーン代わりに混ぜる手法もあります。)
そのルートとしては、国外から買い付ける場合は商社を通じての輸入がありますが、先日某社が取り扱い先となっている8年と10年熟成のサンプルを飲んだところ、華やかで軽やか、スムーズなバニラと穀物風味で決して悪くない、むしろおいしいグレーンでした。
同じタイプのものを熟成のベースとして今回のブレンデッドにも使われているとすれば、このバランスの良さは納得です。

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(若鶴酒造、三郎丸蒸留所の一画にある貯蔵スペースの一つ。若鶴酒造は約60年前からウイスキーを製造していた歴史があり、少ないながら原酒のストックもある。)

ムーングロウ(月光)は、若鶴酒造のウイスキーブランドであるサンシャインウイスキーの対を成す言葉で、味わい的にも構成的にも、その意味がぴったり当てはまるようなブレンデッド。
中身とあまり関係はないですが、外箱に施された加工は富山県の名産である高岡銅器を模しており、ラベルと相まって美しい仕上がりです。

若鶴酒造といえば、Readyfor社のクラウドファンディングで蒸留所改修工事のプロジェクトを達成した事が有名ですが、昨日、そのクラウドファンディングの中でも特に大きな成果を達成した事業者を対象にコンテストが開催され、若鶴酒造は大賞候補にノミネートされていました。
商業色の強さからか惜しくも大賞は逃したようですが、同社が果たした成果の大きさを改めて感じます。

今後は更にマッシュタンや蒸留設備の改修、新設を進めていくだけでなく、ムーングロウの第二弾も予定しているとのこと。北陸初のウイスキー蒸留所のさらなる発展を期待したいと思います。

若鶴酒造 三郎丸 22年 1994-2016 ヘビリーピーテッド 50%

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WAKATSURU
SABUROUMARU
Hevry Peated
Aged 22 years
Distilled 1994
Bottled 2016
Cask type Bourbon Barrel
700ml 50%

グラス:サントリーテイスティング
場所:BAR飲み@Y's Land IAN
時期:開封後10ヶ月程度
評価:★★★★★(5-6)(!)

香り:ツンとした刺激、ハチミツや風邪薬シロップのような甘みのある樽香、若干のえぐみを伴うウッディネス、土っぽさ、奥からスモーキーフレーバー。

味:粘性のある重い酒質、駄菓子のパイナップルシロップ、シリアルのような穀物風味。スパイシーで後半からピーティーなフレーバーが存在感を出してくる。
余韻は牧場のような香りが鼻腔に。。。発酵したようなクセを伴うスモーキーさ。ほろ苦く長く続く。

開封直後は麦系の香ばしさやピートフレーバーが強かったが、ラスト1杯は酒質由来のクセの方が強く感じられた。ピーティーかつ洗練されてないクセのある原酒にスコッチ的な熟成感、ある意味で完成された富山の地ウイスキー。


今から約1年前、若鶴酒造が挑戦した蒸留所改修のためのクラウドファンディングが、目標とした2500万円を大きく上回る約3800万円を集める大成功。当初の計画に加え、新しい設備の調達も含めた改修プロジェクトとしてスタートしたのは記憶に新しいところ。
そして同時期、クラウドファンディング成功を記念し、同社が所有する原酒の中からリリースされたのが、今回の1本です。
リリース直後から何度か飲む機会があり、これは結構面白いリリースというのが自分の印象。Y's Land IANに介錯直前のボトルがありましたので、記録に残すことにしました。

若鶴酒造は60年以上前からウイスキー蒸留を行なっていましたが、改修前まではステンレス製のスチルに、密造時代を思わせるような手作業主体でウイスキーづくりが行われ、品質が安定しないところがありました。
そのため、これまでリリースされてきたブレンデッドやシングルモルトの評価は決して高くはなく、この三郎丸1994に期待した飲み手も少なかったとも思うのですが、これが冒頭述べたようにちゃんとウイスキーしてる熟成感に、地ウイスキーらしい癖もある、なんとも際どいバランス感が魅力と言える1本に仕上がっています。

(改修された三郎丸蒸留所の蒸留現場を建屋2Fから眺める。発酵槽、糖化タンク、銅製の蒸留器、そして右奥には熟成スペースのラックや樽も見える、他の蒸留所にはない独特な設計。改修前のウイスキーづくりについてはこちらを参照。)

三郎丸蒸留所では、日本のウイスキーとしては珍しい50PPMというピーティーなモルトを主体に製造を続けていて、今回のボトルもまたしっかりとピートフレーバーが感じられます。
それだけでクセのある原酒なのですが、上述の作り方からくる荒削りな要素が良い方向に作用すると、今回のように地ウイスキーとしてならこれはこれとして良いんじゃないか、と思える原酒が出てきます。

また、熟成庫兼用で酒粕用の低温貯蔵庫に樽を保管していた関係から、偶然にも湿度と温度が日本よりもスコットランドに近いところとなり、バーボン樽でも20年間かけても問題ない、じっくりと熟成が進んで今回の味わいが形成されました。
ある程度計算づくで綺麗で洗練されたウイスキーが作られる大手メーカーに対し、このように偶然が積み重ねって出来たウイスキーというのも面白いと感じます。

他方そんな経営者泣かせなウイスキーですが、クラウドファンディング達成から約1年、改修工事を経た今年7月の新生三郎丸蒸留所の操業で、新しい姿に生まれ変わろうとしています。
新しい原酒はこれまで感じられた、発酵香、硫黄香のようなネガティブなニューポッティーさが大幅に軽減され、それでいて個性の一つである重みのある酒質とピートフレーバーははっきりと。さらに上述の酒粕熟成庫と通常の熟成庫を併用することで、原酒の幅も持たせようという計画もあると聞きます。

今後の3年、5年とあるであろう短熟リリースも楽しみですが、地ウイスキー的な魅力を追求する中で、メインターゲットとなるのは今回のボトル。今から22年後の2039年、さらに美味しいウイスキーが富山の地から出来上がってくる事を期待しています。

若鶴酒造 サンシャインウイスキー ワインカスクフィニッシュ 40%

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WAKATSURU
SUN SHINE PREMIUM WHISKY
Wine Cask Finish
Non-Chillfilltered & Non-Colored
700ml 40%

グラス:三郎丸蒸留所テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1~2ヶ月程度
評価:★★★★★(4-5)

香り:爽やかな若いモルティーさのある香り立ち、レモンラムネ、タブレット、お菓子を思わせる甘みや微かな酸味。少し粉っぽさもある。

味:とろりとコクのある口当たり、レモンバウム、カスタードクリーム、奥にはほのかにウッディで薬草を思わせるニュアンス、干草のような乾いた香味。単調気味だがほろ苦く、微かにスモーキーで長く残るフィニッシュ。

やや若さはあるが、モルティでしっかりとした味わいのあるブレンデッド。ワインカスクの要素はあまり強くないが、口当たりのまろやかさとドライなウッディネスにその要素を感じることが出来る。ロック、ハイボールにするとスモーキーさと少しクランベリーを思わせる酸味が強くなる。
それ以外は平均点で、肩肘張らず飲めるデイリーウイスキー。

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今年の7月、クラウドファンディング等を活用して蒸留所改修プロジェクトに成功した若鶴酒造の三郎丸蒸留所。その改修記念として北陸方面を中心に発売されたブレンデッドウイスキーが、このサンシャインウイスキー・ワインカスクフィニッシュです。

サンシャインウイスキーは、若鶴酒造が半世紀以上にわたりリリースし続けてきた地ウイスキーブランドです。
使われている自社蒸留のモルトは50PPMのヘビーピーテッドタイプ。そのため通常品の若鶴サンシャイン・プレミアムは、その他の原酒分を差し引いても、モルティーでスモーキーな味わいが強調されています。
一方限定品のワインカスクは、それらスモーキーフレーバーや原酒の若さをワイン樽と思われる香味がマスクして、甘くまろやかで飲みやすい、それでいてワインカスク由来の「露骨に濃厚な甘さ」になってないのもポイントで、結果様々な飲み方に使える晩酌向きな1本に仕上がっています。
(三郎丸蒸留所、熟成スペースにあるワイン樽。この他、バーボン、ワイン、シェリーなど様々な樽があり、今後のリリースも期待。)

地ウイスキーというと、変化球的で、ちょっと身構えないと飲めないようなボトルも少なくないわけですが、この若鶴プレミアムは王道的なスコッチタイプのウイスキーと言える構成。実は身構えていた一人なので、試飲した時は素直に驚きでした。

地ウイスキーは地域で愛されてこそのブランド、サンシャインのように今後も長く愛される製品をリリースして欲しいです。

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