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COMPASS BOX
FLAMING HEART
5th Release
Blended Malt Scotch Whisky
Limited Edition 2015's
48.9% 700ml
構成原酒:カリラ、クライヌリッシュ、ティーニニック、ダルユーイン

グラス:SK2、創吉テイスティング
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2週間程度
評価:★★★★★★(6ー7)

香り:柔らかくスモーキーな香り立ち。ナッティーな香ばしさとグレープフルーツの爽やかなフルーティーさ。徐々に麦芽の芯の部分を思わせる白っぽい甘さ、さらには焦げた木のビターなニュアンスと合わせてツンとした若い刺激のあるアロマが開いてくる。グラスの残り香はスモーキーでヨードの甘さも感じる。

味:スパイシーな口当たり、舌の上へのピリピリとした刺激に、ピーティーな麦芽風味とグレープフルーツ、塩キャンディ、奥には洋梨やクラッカーなど、良い意味での複雑さが隠れている。
余韻はピーティーでスモーキー。ほのかな土っぽさとレモンピール、焦げた木を思わせるほろ苦さが続く。

香味とも、加水は序盤の刺激が収まり、後半に塩気が出てくる。伸びる印象ではあるが、様々なフレーバーが生き生きとしているタイプが好きな人は加水しないほうが良い。というかこのウイスキーはそのスタイルのほうが楽しめるかも。


コンパスボックス・ウイスキー社がリリースする限定品のブレンデッドモルト「フレイミングハート」。今回はその第5弾であり、かつ同社の創業15周年を記念したリリースと、これまで以上に気合の入ったつくりになっています。
その原酒構成は

・リフィル・アメリカンオーク・ホグスヘッド カリラ30年(27.1%)
・アメリカンオーク・ホグスヘッド再活性樽 クライヌリッシュ20年(24.1%)
・フレンチオーク混成バレルで2年寝かせたブレンデッド・モルト※(10.3%)
・リフィル・アメリカンオーク・ホグスヘッド カリラ14年(38.5%)
※ブレンデッドモルトの構成原酒はクライヌリッシュ7年、ティーニニック7年、ダルユーイン7年
(上記の配合リストはM's Liquor houseさんから引用しております。)

と、見ての通り6割強がカリラ、あとの残りのほとんどがクライヌリッシュというバッティングとなっています。
原酒構成の通りテイスティングではカリラの個性を強く感じるだけでなく、30年熟成が3割近く使われていることで、勢いのあるフレーバーの中にどこか落ち着きがある、バランスのとれたバッティングに仕上がっています。
樽由来か、グレープフルーツを思わせる爽やかなフルーティーさがアクセントになって杯を重ねても負担になりませんし、クライヌリッシュのキャラクターか、ハイランドモルトを思わせる麦芽風味が徐々に感じられるのも味の幅を広げています。
一言で言って、旨い"擬似カリラ"です。


コンパスボックス・ウイスキー社は「ウイスキーを熟成させる際に、樽の中にウッドチップを入れる」という、スコッチ業界では暗黙のうちに誰も手を出していない(ことになっていた)領域に踏み込み、年数以上に熟成感があるというウイスキーをリリースしたことで話題となったメーカーです。
もっとも、このリリースは良い意味でも悪い意味でも話題となり、スコッチウイスキー協会から目をつけられる事態に。。。
このフレミングハート5thではウッドチップ熟成はしていないようですが、原酒の配合や熟成期間をオープンにしながら年数を表記しない(スコッチのルールではこのボトルは7年表記ということになる)ことで、再び協会から目をつけられたのだとか。
ウッドチップのほうは個人的に「ウーン」でしたが、このブレンデッドモルトは大歓迎。ボトル買いを即決できる価格ではないかもしれませんが、中身は流石のクオリティです。