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ハイボールシーズン到来! 強炭酸ナンバー1決定戦!

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4月下旬頃から急に暑くなりましたね。関東は夏日という日もめずらしくなく、ハイボールが進んで進んで仕方ありません(笑)。

一方、ここ最近"強炭酸"を謳う市販炭酸水が増えており、「一体どれが一番強炭酸なんだろう」と素朴な疑問・・・。そこで今回は、広く入手が可能と考えられるコンビニ取り扱いの大手ブランドを中心に、自分の周囲で購入できるものを集めて炭酸の強さを比較をしてみました。

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単に炭酸水といっても市場には相当な種類があり、その流通も地域によって様々。ネット販売中心のものや、酒販店のオリジナル、さらにご当地的なブランドまであり、今回購入した比較的メジャーなものだけでも10種類以上あるのです。最初はその辺の酒販店とコンビに回れば網羅できるとか思ってたんですが、調べてみると出てくる出てくる・・・。

これらの比較の方法ですが、炭酸の強度である充填量(ガスボリューム:GV)を測定する科学的方法はあるものの、一般家庭で行えるものではなく。また、メーカーによっては充填量を公開しているところがありますが、炭酸の質の問題か、ボトリング前後で抜けてしまうのか、数値ほど強く感じないモノもあります。これはもう飲んで比較するしかありません。

ただし、飲むにしても開封して注いで時間が経つと抜けてしまうので、一度に比較するのは不可能。。。というか、すぐハイボールにして飲んでしまう炭酸水で時間をかけた評価はあまり意味がなく。
まずはこれらの炭酸水を2本以上調達、そのまま飲むだけでなく日々のハイボールで使ってみて、明らかに炭酸の弱いものは除外し、残ったものを同時に比較することにしました。


この過程で、ペリエやサンペレグリノら天然炭酸水、あるいは山崎の天然水ソーダなどは、強炭酸区分では惜しくも予選落ちということになってしまいます。
炭酸水には大きく3分類「天然炭酸水」「天然水炭酸水」「人工水炭酸水」があり、ガス圧を後から追加出来ない天然炭酸水はどうしても発泡が弱くなりがちです。

誤解のないよう補足をすると、ハイボールは炭酸が強いから美味いのではなく、水あるいは炭酸の質、炭酸ガス以外の添加物(塩化Ca,硫酸Mg,クエン酸Na・・・)、それ以外の要素としてグラスや氷の存在も重要。後はステアの技術もありますね。さながらカクテルのように、トータルで味が決まるものといっても過言ではありません。

先のペリエなどは鉱水で、普通の炭酸水とは味や舌当たりが異なります。これはオールドブレンデッドのハイボールに使うといい仕事をしますし、仕込み水などに硬水を使う蒸留所のシングルモルトのハイボールに用いてみるのも面白そうです。また、価格に目を瞑れば山崎のプレミアムソーダはまろやかさと上質な泡立ちで、ワンランク上のハイボールが出来上がると、ウイスキー仲間の間でも評判です。

一方これからの暑い日は、バチッと喉に刺激が残る爽快なハイボールが飲みたい時もあります。強炭酸で、クリアで、ウイスキーの味を邪魔しない・・・ここからの比較は、そういう視点でみてもらえればと思います。
予選を終えて残った銘柄は、全6種と参考品の1本(以下、あいうえお順)。"強炭酸"をラベルに謳っているのは、そのうち4銘柄ですが、どれもほぼ一定以上の強さがある炭酸水といえます。

①伊藤園 磨かれて澄みきった 日本の炭酸水 500ml
②ウィルキンソン タンサン 500ml
③カナダドライ 強炭酸水 ストロング・ザ・タンサン 490ml
④サントリーソーダ 強炭酸 490ml
⑤セブンプレミアム 強炭酸 490ml
⑥南アルプスの天然水 スパークリング 500ml
※ケープライス おいしい炭酸水 強炭酸 500ml (参考品)

同時比較にあたっては、可能な限り入荷が新しいものを、同じ形状のグラス(SK2)で比較しました。ただグラスは同じ形状で6脚以上持っていたのがSK2だけだった、という話でグラスにこだわったわけではありません(笑)※写真を撮っている間のロスを防ぐため、同時にグラスに注いだ写真はありません。

そして散々引っ張ってきて、あっさり結果に落としてしまうことを申し訳なく思うのですが、第一回強炭酸選手権、ナンバーワンは⑥南アルプスの天然水 スパークリングです!
1日以上冷蔵庫で安置し、同じように取り出して開封。グラスに入れた時の立ち上がる泡の強さ、水のまろやかさの後から喉にくる刺激。サントリーというより共同開発したスノーピークがすごいのか、予選の段階から「こいつ強くね?」と思っていたものが、やはり比較でも一歩リード。
ハイボールに使ってもベースがクリアでウイスキーの味を邪魔しませんし、強炭酸だからこその爽快感が喉越しに楽しめます。

他方、残りの炭酸水は、正直似たり寄ったりな部分もあって、順位付けするほど明確な差が感じられないものもありました。なので今回はAランクからCランクで3段階にわけると、以下の通りです。

【Aランク】
・南アルプスの天然水 スパークリング 500ml 

【Bランク】
・ウィルキンソン タンサン 500ml
・伊藤園 磨かれて澄みきった 日本の炭酸水 500ml
・セブンプレミアム 強炭酸 490ml

【Cランク】
・カナダドライ 強炭酸水 ストロング・ザ・タンサン 490ml
・サントリーソーダ 強炭酸490ml

比較して改めて感じるのが、ウィルキンソン タンサンの安定感。淀みないクリアな味わいと強い発泡で、割る対象を選ばない万能ソーダ。我が家でレビューに使ってきたのも、ウィルキンソンとカクヤスのプライベートブランドK-priceソーダです。今回はカクヤスブランドが全国区ではないので、参考品区分としていますが、こちらも安価で雑味が少なく発泡も強い、使いやすい炭酸水だと思います。

そして意外にも健闘したのが、伊藤園の日本の炭酸水。特に強炭酸とは明記してないものの、なかなか刺激が強い。BかCかで悩みましたが、暫定Bということで。実は会社に置いてある自販機で扱っているので、日常的に飲んでいた銘柄だったりします。
ただ、そのまま飲むのは良いのですが、ハイボールに使うと若干泡立ちが荒いというか、銘柄によっては苦味が出るような気がするので、銘柄を選ぶようにも感じます。

CMの煽りから期待していて残念だったのが、カナダドライの新商品。。。強炭酸水 ストロング・ザ・タンサン。同ブランド史上最強のガス圧という前振りでしたが、なんというか普通のレベル、しいて言えば、ちょっと泡が口の中で重いかな?というくらい。ただ味のキレは良いと思います。
保管状態の関係で抜けてしまったのかもしれないと、店頭以外に自販機でも購入して5本くらい試したのですが、他の6本と比較して際立った強さはありませんでした。

あとサントリークラブソーダ。リニューアルしたパッケージで5.0GVとスペック的には文句なしの強炭酸で優勝候補筆頭。。。ですが、数値ほどに感じない不思議。実は同じサントリー関連企業が作っているのがセブンプレミアムの強炭酸。これは同じく5.0GVの充填量ですが、ベースの水の硬度が異なっていて、感じ方の違いは水質との関係かもしれません。これくらいの強さがあればハイボールには充分だけど。。。うーん。

というわけで、今回の企画。比較的日本全国に広く出荷されているであろう、ラベルチェンジした新商品「南アルプスの天然水 スパークリング」が、現時点でくりりん的強炭酸ナンバー1の座に輝きました。
ただし調べてみると、ローカルブランドながら他の地域やネットショップには、まだまだ炭酸の強そうな商品があり、今回は「地区大会」という位置づけが適切でしょうか。例えば、一般的な炭酸水の1.5倍以上となる5.5GVを充填しているという強炭酸水KUOSは無視できない存在。これらを後日取り寄せて、「全国大会」を開催しても面白そうです。

先にも述べたように、炭酸水といっても成分や炭酸の強さなどから全てが同じというわけではなく、ウイスキーとの相性があり、様々な組合わせが考えられます。そういう意味で、今回の炭酸水比較は、単にナンバーワンを決めただけではなく、炭酸水そのものへの理解が深まる良い経験になったなと感じています。

なお、ハイボールのベースとなるウイスキーでは、ちょうどタリスカー10年がスパイシーハイボールキャンペーンを実施中。燻製黒胡椒が必ずついてくるタリスカー10年が、お店によっては税抜き3000円を切る価格で販売されているので、まさにこれからのシーズンにうってつけ。勿論当ブログ推奨のシビハイにも・・・。
そしてそこに使う炭酸水は、キリッと冷やした南アルプスのスパークリングを試してみてください。

※(5/21追記)本記事について多くの反響をいただきありがとうございます。
記事公開後、比較方法についての疑問をメッセージいただきました。私自身も同様に感じるところあり、改めて上記6本の比較をすることとしました。確認後、変更がある場合は改定または訂正として記事を更新させていただきます。ご意見いただき、ありがとうございました。

【再掲】ウイスキー入門者向け書籍のためのクラウドファンディング

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※本クラウドファンディングは、当初予定していた120万を大幅に上回る、223万円を集めることに成功しました。
当ブログをきっかけとして支援いただいた皆様、ありがとうございました!


以下で紹介させて頂いた、ウイスキー入門書籍作成のためのクラウドファンディング。開始から2週間強で目標額である120万円を達成。新しい目標額200万円を設定して募集を続けてきましたが、いよいよその支援締め切りまで後6日、残り1週間を切りました。

1月29日更新:おかげさまで目標額に届きました!

新しい目標額である200万円。
これを達成するとページ数が32ページ増加し、掲載ボトルやフードペアリング事例、そして日本の蒸留所紹介記事が追加されるとのこと。
現在は181万円で、残りは19万円弱。ここまできたらこれも達成してフィニッシュしてほしい。。。そんなわけで再度紹介記事をあげておきます。

なお、初期の目標額が達成されているため、書籍が出版されることは確定しています。
ここまで順調に支援額が積み上がったのは、お世辞でもなくフォーギブ社オザサさんの企画の評価に加え、監修を務めるお二方の人徳、ウイスキーに対する知見やこれまでの活動が信頼されての結果と思います。
あとは中身がどうなるか!書籍が手元に届くのを楽しみにしております!!


〜〜本記事は1月15日に投稿した記事を追記、再投稿でしたものです。 以下、公開済みの記事となります〜〜

誰かやるかな?と思っていたら、企画がありました。ウイスキー書籍作成に関するクラウドファンディング。

東京八重洲の有名酒販店、リカーズハセガワ本店の店長である倉島氏と、神田のシードルBAR・エクリプスファーストのマスターである藤井氏が監修する「ウイスキーの良さを知ってもらう本(仮名)」が、制作にかかるクラウドファンディングを開始しました。

※クラウドファンディング参加は以下から
お酒好きのあなたとつくる「ウイスキーの良さを知ってもらう本(仮) 刊行企画
企画者:株式会社フォーギブ

近年、ウイスキーブームを受けて関連書籍の発売が増えてきたように思います。
こうした書籍の中でも特に入門向けのそれは、作ろうと思えば巷にある情報の繋ぎ合わせでそれっぽいものは作れてしまうため、著者や監修が誰かが非常に重要です。

今回監修に携わる両名は、ウイスキー文化研究所認定のウイスキーコニサーに加え、プロフェッショナル取得者以上が認定される講師資格も取得されていて、ウイスキーの知識は折り紙つき。
そしてそれ以上に、倉島氏は酒販店の店長として、藤井氏はバーマンとして、読者となる我々お客側の人間と接することを生業としていることが、この書籍に期待する大きなポイントだと感じています。(また、ウイスキー以外の酒類に通じていることも、特記事項です。)

というのも、これまでのウイスキー関連の書籍には、著名な評論家によるものはあっても「多様な嗜好を持つユーザーと日々接点を持ち、ウイスキーを紹介してきた現場の人間が監修した入門向け書籍」は、私の知る限り無かったと記憶しています。

クラウドファンディングを開始した、「ウイスキーの良さを知ってもらう本」は、
・ハイボールは飲んでいるけどウイスキーのことはよくわからない。
・ウイスキーは覚えることが多くて難しそう。
・アルコール度数が高いし、飲み方がよくわからない。
・BARに行く勇気がなかなか持てない。
という、入門者をメインターゲットとし、これらの疑問の解消やウイスキーの楽しみ方、お気に入りの一本に繋がる知識を紹介することを主目的としています。
しっかりとした知見を基礎にしつつ、監修する両名の"本業"で培われた力が発揮されることで、これまでとは違った切り口の"ウイスキーへのアプローチ"が期待できるわけです。

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なお、ワタクシゴトの話をすると、倉島さんには自分がウイスキーを本格的に飲み始めた頃から店頭や主催イベントでお世話になっており、藤井さんは独立して現在のBARを開業された後、たまたまとあるBARでご一緒した縁でお店にも顔を出させてもらっています。
普段は客と店主という関係ですが、時には3名横並びでブラインドテイスティングを競い合ったことも。。。そのため、自分としてはウイスキーテイスティングで切磋琢磨しあう関係と、一方的に思っています(笑)。
その二人が関わるとあっては、応援しない訳にはいきませんね。

クラウドファンディングの詳細はリンク先を参照ですが、支援メニューのコースは3,000円~100,000円。
4000円以上の一部コースでは、書籍巻末にクラウドファンディングの参加者として自身の名前や好きな銘柄を入れることが可能で、最高額となるコースは書籍の編集にも関われる。クラウドファンディングらしい内容となっています。

このブログを読まれている方々の多くは、入門者というよりコアなウイスキー愛好家が多いとは思いますが、これまでとは違うアプローチ、知見が期待できる入門書は、読み直してみるとプラスになることも多いのではないかと感じています。
クラウドファンディングへの参加有無は企画賛同者のみお願いできれば幸いですが、企画が実現した暁には、是非書籍を読んでもらえればと思います。


【ウイスキーの良さを知ってもらう本(仮)】
販売:Amazonで販売
判型:A5書籍・カバーなし
頁数:64ページ
カラー:オールカラー
部数:1000部
クラウドファンディング当該ページ:https://camp-fire.jp/projects/view/58650

リカーズハセガワ:http://www.liquors-hasegawa.jp/corporate/headshop.html
BARエクリプス・ファースト:http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/cat_1155390.html

最後になりましたが、本企画を立ち上げた株式会社フォーギブのオザサさん。是非良い本を作ってください!
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テイスティングに関する連載 第2回 テイスティングの基本

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ACCETORYさんで不定期連載中の「自宅で嗜むテイスティング入門」
その第2回としてテイスティングの基本的な流れをまとめた記事を掲載しました。

自宅で嗜むテイスティング入門(2)
テイスティングの基本

<構成内容>
・ウイスキーのサーブと注ぐ量
・香味の判別として意識すべき要素
・テイスティングの基本的な流れ
・チェイサーと加水


前回は前置き的な内容から、テイスティングの際に準備したい最低限のツールを紹介し、テイスティンググラスを使ってウイスキーの個性を意識しながら飲んでみましょう、という記事を掲載しました。
ただ、何もわからないままで「個性を意識して飲め!」というのも、気合いで空を飛べレベルの根性論と変わらないワケで、今回はテイスティングの流れの中で意識すべき点をいくつか紹介しています。

最初はテイスティングの流れだけまとめる予定でしたが、いざ書き始めてみるとどんどん量が増えてしまい、若干冗長気味な部分もあってこのボリュームに(第一回3000文字、第2回3600文字・・・)。
チェイサーに関する部分とかは分けて書いても良かったかなあ、でもテイスティングのステップで水を飲まないのも不自然だし、色々葛藤して書いては削りをくりかえしました。
次回からは"樽"にフォーカスし、色合い、香味の違いなど、ウイスキーのテイスティングで重要となる要素を、代表的なボトルを紹介しながらまとめていきます。
第3回はバーボン樽、第4回はシェリー樽、第5回は新樽やその他とする予定。樽がひと段落したら、ピートや麦芽風味など原料由来の香味に触れていきますか。後はもう一歩踏み込むためのグラス選びなども、紹介していきたいですね。


自分の考えをこうして記事にまとめてみると、頭の中に構成はあっても、モヤっとした部分も少なからずあるため、「あれ、ここはどうだったかな」といい意味での復習や、教えることによって教えられるような、非常に良い経験になっています。
例えば今回はテイスティングにおいて、どれくらい口に含んでいるのかを、1回毎にグラス重量を計量して確認してみたのですが、1〜2mlと極少量で安定していたのは計って始めてわかったことでした。

記事のほうは2週間毎で1本くらい掲載出来ればいいかなと思っていましたが、1ヶ月間が空いてしまいました。
週刊漫画の連載とかホントスゲーなって思います。
ただ今回は諸々の手続きがあって遅れた部分もあるため、第3回以降はもう少し早く掲載できると思います。
皆様、ACCETORYさんの記事もよろしくお願いします。


日本初のウイスキーアプリ誕生! ハイドアウトクラブ を使ってみた

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先日、株式会社ハイドアウトクラブから、ウイスキーのテイスティング記録や情報交換等ができるiphone(iPad)向け無料アプリ「HIDEOUT CLUB」の先行公開が始まったので、早速使ってみました。 

結論から言うと、先行公開時点ということもあり記録アプリとしての使い勝手は及第点。 フェイスブックに近い形式のため、今後はその差別化が急務かなと。
投稿された内容の検索・統計機能の充実など、幾つか改善点が残されていますが、今後の展開次第では、ウイスキードリンカーご用達のアプリになる可能性も秘めていると思います。

 
HIDEOUT CLUB
https://hideoutclub.jp/
日本初!ウイスキー特化のコミュニティアプリ『HIDEOUT CLUB』がローンチ! 
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000017245.html

プレスリリースに書かれているように、ウイスキーの記録アプリは海外版が主流で、現在開発・公開されている国内向けのアプリはありませんでした。(以前はあったようですが、今は開発がストップしてしまっているようです。)
元々仲間内で、直感的に操作できるウイスキーの記録アプリを作れればと意見交換をしていた中で、今回のアプリの公開。早速インストール・・・と思ったら手持ちのiphoneがiOS9.0以上にアップグレードされてなくて、まずはそこから・・・とやきもき時間を過ごしてインストール終了。
いくつかマイナーな不具合があって「ウーン」となっていますが、それもアプリのためガマンします。


1.ユーザー登録
完全に独立したアプリかと思いきや、お約束のFacebook連携はされていました。
これについては賛否あるので、個別で登録するのも良いですし、Facebook IDでログインするもよし。
少なくとも使い勝手をまとめる今回の記事の本流ではないので、その議論は割愛します。

2.記録してみる
このアプリの主な機能は「飲んだウイスキーの情報を記録して管理できる」ことにあり、そこからデータベースを構築したり、ユーザー間の交流に繋がっていくのがメインの流れとなる模様。
早速先日飲んだばかりの「グレンリベット・ファウンダーズリザーブ」を登録してみます。 

 

操作は悩まず直感的に進められるフォーマットで、iPhoneの画像フォルダから写真をアップし、ボトル名称と評価を登録。コメント、諸情報は必要に応じて入力する形式です。
これが思いのほかさくさく進んで、飲んでいる合間でも登録できそうなほど。
ボトル名称は選択式で、ボトラーズなども含まれるため色々候補が出てきます。今回はオーソドックスなグレンリベットだけに、いきなりマニアックなものがドカッと出てきました。
自分のような飲み手は問題ないでしょうけど、普通の人だと驚いちゃいそうなラインナップです。
(このボトルラインナップがどういう基準で並んでいるのかも、ちょっと謎です。)



ニューリリースやマニアックなボトル等、アプリ側に登録されていないボトルはユーザーサイドからの新規登録が必要になります。
ただ、ボトル情報は思いのほか多く登録されているため、通常利用する上で新規登録画面に当たることはあまりなさそうです。
ありがちなのが日本語的な読み方の違いで、結果が出てこないこと。今回のボトルなら、「リザーブ」と「リザーヴ」の2種類の読み方が一般的。しかし重複して新規登録されても、英語表記によって統一する整理がサーバー上ではされているようです。 
検索しても出てこない場合は、英語表記を入力するなど、工夫してみると良いかもしれません。

 
 
スコアは5.0が基準になって、そこから0.1点刻みで0~10点までの間で評価します。 0点は低評価、10点は高評価で、特にそれ以外の基準は設けられていないようです。
テイスティングコメントや、バックストーリー等は選択式ではなく、ユーザー側で手入力する方式。記録アプリとしては原始的ですが、その分浅くも深くも使える形になっています。
これら評価やコメントと合わせて「一緒に飲んだ友人」「飲んだ場所」の登録も可能です。
BAR飲みの場合は「このBARにこのボトルがある」という検索指標に使えますから、情報が集まってくれば飲みたいボトルを探すときに効果を発揮しそうです。 

また、本アプリは「個人の記録用」で使う目的にも対応するため、プライベートモードの有無も選択できるようになっています。公開前にチェックすれば、後述するフィード上にアップロードされないため、自分の記録用ツールとしても使用可能です。
数多く飲むとついつい忘れがちな、いつ、どこで、何を飲んで、それはどんな香味だったのかを、ボトルの写真付きで整理できるのは、これだけで結構便利だと思います。(後は検索、統計機能が充実したら最高です。)


3.交流する
このアプリはウイスキー特化の交流アプリでもあるため、ボトルの情報蓄積だけではなく、他ユーザーとの交流もサービスに含まれています。
先ほど投稿したボトル情報は、非公開にしなければフィードに展開され、それがきっかけになるイメージ。 
ここではフォロー機能に加え、コメントやイイネ系の機能等もあり、Facebookのタイムラインと同様の構造ですが、ウイスキーアプリらしくボトル毎に連携も取れる作りになっています。
ラックやフィード上の投稿の右下、「ボトル詳細」を開くと、ボトルのスペックや他の人の評価を閲覧出来ます。
本アプリは公開されて日も浅く、特定のボトル以外はまだ連携した評価を見れませんが、フィード上には徐々にボトルが投稿されつつあり、今後は飲んだボトルの情報交換にも一役買ってくれそうです。

 


4.課題や改善点について
アプリの基本的な流れを経験してみましたが、デザインはシンプルで、アプリの主たる機能の記録、管理、共有のうち、特に記録機能は直感的に操作が出来る完成度。最低限楽しんでいけるレベルの整備がされています。
一方、今のままではFacebook寄りのシステム過ぎるため、このアプリを使う強みがもう少しほしいところです。 
今後実装されてくるのだと思いますが、投稿されているボトルやBAR等の検索機能は最低限欲しいですし、テイスティングのまとめ方の工夫(数値化、イラストでの表現、地域での分類)や、個人の管理向けで点数や好みの傾向など、統計分析機能もあると嬉しいですね。

(テイスティング表現の一例、ウイスキーエクスチェンジから引用。)

また、雑談的な投稿やウイスキー以外のPR(例えば本やグッズの投稿、イベント開催など)をどう整理するかはポイントになりそうだと感じます。
雑談投稿が増えることは悪いことではありませんが、次第に"友の会"的になっていき、ボトルの記録が薄くなる恐れもあります。
交流アプリの側面もあるため何でもアリというのも考え方ですが、自分としては「ウイスキーの記録がメイン、そこから交流を広げるアプリである」として、ボトルの中身を記録しない投稿はバッサリ切ったほうが、Facebookと差別化出来ていいのかなと。 
登録ボトルの意図しない重複や、オールドボトルの整理なども今後課題になりそうですが、まだ先行公開ですのでそうした課題については触れず、様子を見ていきたいと思います。


その他の疑問としては、アプリの制作は慈善事業ではなく、ビジネスありきの話であり、今後ハイドアウトクラブ社がどのようにマネタイズするつもりなのかも気になりました。
利用規約を見ると、アプリの利用者は"投稿内容に関する著作権上の権利について、同社が無償で利用することを承諾する"旨の、食べログなどにも見られる記述もありますので、ウイスキーに関する多角的な情報を集約することで、今後の活動に繋げていく計画なのかもしれません。 
それこそ食べログみたいに情報が集まれば、ユーザーが選ぶボトル100選なんて企画も出来そうです。
しかしこの著作権の記述に関しては、現在ウイスキー関連で商業的な活動をされている方、将来なんらかの活動を展開しようとしている方々にとって、アプリ利用の障害になりえる可能性もあります。
ハイドアウトクラブさんは本アプリに関するPRを、3月6日のボトラーズフェスティバルでもブース出展して行う予定であるとのことで、この辺の話も含めてぜひ色々聞いてみたいと思います。

日本のウイスキー界にやっと登場したウイスキーアプリ。
いちウイスキー愛好家として、まずはその誕生を歓迎すると共に、今後の展開にも注目していきます。
(※掲載の情報は2016年2月22日時点までのものです。)

ウイスキーを知りたい、学びたい人にオススメの本(下)

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引き続き、ウイスキー関連書籍の紹介です。(前編はこちらからどうぞ。)
まず前置きとして、この特集で選定した書籍にはムック系や単発の雑誌が含まれていません。
これは全ての本がそうだとは言いませんが、編集や監修がいい加減、あるいは情報の偏りが大きかったりで、帯に短し襷に長しという中途半端な内容のものが多いためです。
最初はとっつきやすいかもしれませんが、特段目新しい情報もなく、すぐ本棚で埃をかぶる運命にあるように感じます。
それでも「本当にウイスキーのことがわからないので、何でもいいからキッカケを作りたい」という人は、少々古い本ですが"知識ゼロからのシングルモルト&ウイスキー入門(古谷三敏著)"が、ウイスキーに関する基本的な知識と、一般的な銘柄に関する情報がバランスよくまとめられているように思います。
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中古も安く手に入りますし、漫画レモンハートの内容がベースなので初心者でもわかりやすい。「ブレンダーの気合を感じるぜ」とか、一言で銘柄のPRがされているのも、広報的観点で見て理にかなっています。
こうした入門系の書籍は他にも色々ありますが、もう一つ候補を出すなら土屋守著の「ウイスキー完全バイブル」が、2015年11月発売で情報が新しく、初心者向けで今後の指針にもなる構成となっています。
前者はイラスト系で、後者は実写中心。どちらを好まれるかは読み手次第ですね。
ただし入門書1冊でカバーできる範囲は限られており、あくまで入門のキッカケづくり程度に考えてもらえればと思います。この手の入門書は1冊買えば十分です。
 
2.製法関連の情報を知りたい方へ
・熟成の神秘にフォーカスした入門書。「ウイスキーの科学」
・面白味はないが勉強にはなる。「ウイスキーコニサー資格認定試験教本」
 
ウイスキーの製法を知りたいという場合、大体の書籍には「お約束」的な情報が書かれているため、それこそ前編1.に上げた書籍や上述の入門書が1冊でもあれば、基礎の基礎は十分と言えます。ネットで調べても良いくらいです。
しかしそれ以上に踏み込んでウイスキーの製法、蒸留や熟成のなんたるかを学びたいとなると、かなり専門性が高くなります。
そうした踏み込んだ内容がまとめられたものは、「ウイスキーの科学」がまず挙げられます。
同書籍は、サントリーで貯蔵・熟成の研究に携わった経歴を持つ古賀 邦正氏が執筆。
全体の構成は熟成のメカニズムに重きが置かれていますが、ウイスキーの製造工程全般について詳しい解説と分析がされており、ウイスキーを知りたいという方の琴線をさらに刺激してくれると思います。
 
そしてもう1冊が「ウイスキーコニサー資格試験教本」。
ウイスキーコニサー試験を受けるにしろ受けないにしろ、ウイスキー全般に関する情報が網羅されており、当然蒸留に関する記述も通常の書籍より詳しく書かれています。ウイスキーブームで試験制度も活発になり、毎年リニューアルされているため情報の新しさもある程度担保されている。かつて自分も1冊買いました。
ただ、教本であるため中身はストイックさが強く、参考にするというより「勉強したい」という意欲がある方向けです。少なくとも自分にとってはウイスキー飲みながら読んで楽しむって感じではないですね。


3.マニアックな知識を求める方へ
・ウイスキー関連の歴史を知りたい方に。「ウイスキー起源への旅」
・ついに出た一冊、しかしここまでの情報が必要かは謎。「バーボンの歴史」
・オールド愛好家のバイブル。「スコッチオデッセイ」
 
この3冊は、それぞれの分野に特に深くハマった人向け、あるいはハマっていきたい人向けと言えます。
例えばウイスキーの歴史は、これまで挙げた書籍の中で簡単な解説などは必ずされており、ウイスキーを飲んでいく上で通常困らない範囲の知識は得られると感じています。
しかしそこから更に踏み込みたい場合は「ウイスキー起源への旅」が、勉強もさることながら読み物としても良いかもしれません。
もっとライトにウイスキー関連の歴史を知りたい場合は「ウイスキーの歴史(ケビン・R・コザー著)」がまとまっている印象を受けます。単純に読み物としてだけなら「もし僕らの言葉がウイスキーであったなら(村上春樹著)」も有名ですね。
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「バーボンの歴史(リード ミーテンビュラー著)」、「スコッチオデッセイ(盛岡スコッチハウス著)」は、その手の分野に興味が無ければなんのこっちゃという内容ですが、そちらの道に進まれる場合はまさにバイブルと言えます。
「バーボンの歴史」は、2016年1月に発売されたばかりのバリバリの新刊。これまで単体で取り上げられることの少なかったバーボンを、製法から歴史までここまでやるか?というくらい深く掘り下げており、愛好家御用達の1冊になりそうです。(自分もまだ全部読めてません。)
オールドボトルに興味が出てきたら、「スコッチオデッセイ」は一冊あって損なしです。
主に1971年から1989年前後で流通したスコッチウイスキーを、製造会社別にエピソードや構成原酒と合わせて紹介しています。書かれている内容は必要最低限ですが、これまで昔の「世界の洋酒事典」等を開いて調べなければならなかったことが1冊に凝縮されている、まさに道しるべです。
また、ウイスキー全般、ラベルに様々な歴史と情報が込められています。
それらに興味をもたれた方は、スコッチオデッセイと合わせて「スコッチ・ウイスキー物語 ラベルに読む英国の歴史(森護著)」が良い参考書になると思います。

 
長くなってしまいましたが、自分がこれまで読んできた書籍を中心に、これからウイスキーを学びたいという人向けの書籍をまとめさせてもらいました。
選定に関しては賛否両論あるかと思いますが、ウイスキーそのものの特集は数多くある中で、書籍の特集はあまり見られなかったこともあり、自分なりに参考になる(長く使っていける)かなと思うところを集めたつもりです。
ちなみに自分は飲み始め当初、コレクターのように書籍を買いあさった時期がありました。
しかし、情報の重複も多く、結局参考にする本は限られてしまいました。
ジムマーレイのウイスキーバイブルや、マイケルジャクソンのウイスキーエンサイクロペディア、ザガッティーのコレクションブックとかもありますが、いまや特にページを開くこともなく、本棚で埃被っちゃってますね(笑)。
なので、「これからウイスキーを勉強したい、右も左もわからない」という方は、入門書を1冊、そして後は1.で紹介したところから1冊買われて、後は知識欲に応じて2.、3.あたりから揃えていくのが良いのかなと感じます。
なお、これは取り上げた方が良いんじゃないか、という本が他にありましたら教えて頂けますと幸いです。

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