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ウイスキーオブザイヤー2020 TOP3をバッファロー・トレース勢が独占 - ジムマーレイ ウイスキーバイブル

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”ジムマーレイ氏はアメリカで宝物を見つけたのかもしれない”
10月とは思えないほど暑い日々が続いていましたが、所用で1週間弱海外に出ている間に、すっかり秋らしくなっていた。。。帰ってきたら寒いしドラフト会議も終わっていたし、ジムマーレイ・ウイスキーバイブルも2020がリリースされてましたよ。なんだろう、この取り残され感。
そんなわけで少し遅くなりましたが、今年も同書籍の動向について紹介していきます。

JIM MURRAY'S WHISKY BIBLE 2020

ウイスキーバイブルは、次の1年間のウイスキーガイドとして、評論家のジムマーレイ氏がまとめている書籍。スコッチのみならず、アジア、アメリカ、カナダと世界中から約4700という銘柄が掲載されています。
この書籍の特徴はジム・マーレイ氏が、掲載されているすべての銘柄をテイスティングし、独自採点でポイントをつけてまとめているということ。そのため2018-2019年時点で最も評価が高かった銘柄が世界一のウイスキー、ワールドウイスキーオブザイヤーとして掲載されることとなるため、毎年少なからず注目されている著書でもあります。

ウイスキー特化で世界一を認定しているアワードは、愛好家団体が主催するモルトマニアックス(MMA)、ウイスキーマガジンが主催するワールドウイスキーアワード(WWA)、そしてジムマーレイ氏のウイスキーオブザイヤーがあります。
他に今年から始まった日本のウイ文研主催のTWSCや、総合酒類コンペではISCなどもありますが、ウイスキーに特化したタイトルは上の3つが愛好家間でのメジャーどころ。
それぞれ審査委員の好みというか、毛色の違いというか、受賞案件を比べてみると違いが出て面白いなと感じる反面、最近のウイスキーバイブルには些か傾向に変化があるという気がします。

というのも、このジムマーレイ氏の評価ですが、タイトルは5年前を最後にスコットランドから離れ、日本を経由してカナダから米国入り。
2017年にブッカーズ・ライ13年、2018年にテイラーフォーグレーン12年、そして2019年にはウィリアム・ラルー・ウェラーと3年連続で世界一をアメリカのウイスキーがとっているだけでなく、特に昨年は主要部門がほぼアメリカ色に染まった受賞結果は衝撃でした。

元々ジムマーレイ氏はバーボンやライウイスキーを評価していて、以前から「ライウイスキーにルネッサンスが起こる」とも発言しており、トップ評価を受けたのは初めてではありません。
中でもバッファロー・トレース蒸留所の原酒を使ったウイスキーがお気に入りという印象。そして今年発売されたウイスキーバイブル2020におけるアワードは・・・昨年の流れそのまま、またしてもアメリカ、またしてもバーボン。それも、4700銘柄のうち上位3銘柄をアメリカンウイスキーが独占するという、過去例のない結果となりました。

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■THE WINNER
・Jim murray's World Whisky of the Year 2020
1792 Full Proof Kentucky Straight Bourbon



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・Second Finest Whisky in the World
William Laure Weller 2018

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・Third Finest Whisky In the World
THOMAS H. HANDY SAZERAC STRAIGHT RYE WHISKY 2018

この3銘柄はすべて、バッファロー・トレース蒸留所の系列によって作られたものです。
これまで全17巻を発刊してきたウイスキーバイブル史上初めての出来事で、ジムマーレイ氏も「さすがにあり得ないと思ったので、トップ10の銘柄を再度テイスティングしたが、結果は変わらなかった」とSpirits business紙に語っています。
2位となったウィリアム・ラルー・ウェラー、並びに3位のトーマス・ハンディ・サゼラックは昨年のウイスキーバイブル2019から連続の表彰台。よっぽど旨いのか。。。

ちなみに1792フルプルーフは、蒸留所はバートン1792ですがここもバッファロー・トレースの系列。ビンテージ違いと思われるものを飲んだことがあり、確かに熟成感とリッチな甘味、適度なウッディネスで余韻も良くできてる。最近のバーボンにしては良い仕事してるなあ、という感じの1本でした。(レビューを掲載していたら★7くらいの評価だったと思います。)

自分はバーボンも結構好きなので色々飲んでいますし、スコッチやジャパニーズと同じくらい魅力があるジャンル、と言うことは理解しています。安定したクオリティを求めるならバーボンとも言ってるくらいです。
他方で、ここ数年で同ジャンルのウイスキーが味を向上させたという印象はなく、むしろ逆に長熟原酒と良質な樽の枯渇でスコッチ同様苦しい状況。しかしウイスキーバイブル2014でグレンモーレンジ・エランタ19年が世界一となって以来、頑なにスコッチのタイトル獲得がない不思議。。。しかも今年はTop 3もシングルカスクウイスキー部門も、一つもスコッチの名前がないのです。

全体的に苦しいなかに、光輝く素晴らしい一樽がたまに現れる条件は五分五分。それでこの結果は、単にそのサンプルが入らないだけかもですが、なにかを意図しているような気もしてしまいます。
例えば、クラフトバーボンブームが起こっている同国において、ブランド戦略として長熟プレミアムバーボンの市場を活性化させようとしているとか・・・考えすぎかもしれませんが。

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さて、他のカテゴリーに目を向けると、スコッチウイスキーでは今年も来ましたグレングラント18年。年数ごとのカテゴリーでもグラントのオフィシャルがウィナーとなっており、実際どのグレードでもコスパ、構成共に良くできているオフィシャルブランドだと思います。

スコッチカテゴリーはグラント18年の連覇となりましたが、同じ系統だとさらにフルーティーなグレンモーレンジ19年もありますし、麦系ならアバフェルディやクライゲラヒの20年オーバーグレードもある。ミドルグレードのスコッチモルトは拮抗してるような気がするんですよね。
さらにリストを見ていくと。。。"The Macphail 1949 China Special Edition 1"ってなんやねんそれw
中国市場はホント金が動いている。ただ70年熟成で過度な熟成が過ぎたのかもしれませんが、こういう限定品の長熟スコッチがトップに入ってこないのはジムマーレイ著書の傾向でもあります。

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(ジャパニーズ・シングルモルトカテゴリーを受賞した、シングルモルト松井・ミズナラカスク。決して悪い酒とは言わないが。。。相対評価で色々と疑問が。本ブログでのレビューはこちら

そして衝撃だったのが、ジャパニーズのカテゴリー。え、いや他にあるやろ?という結果は、TOP3以上の衝撃と言えます。
まずジャパニーズウイスキーオブザイヤーは、竹鶴ピュアモルトNASが受賞。不味いとは言いませんが。。。昨年は萌木の村がリリースしたポールラッシュ生誕120周年記念シングルモルトでしたから、落差が凄まじい。
日本のウイスキーの上位グレードにあるような強めに出た樽感が苦手なら、バーボンも同じようにウッディですし、シングルカスクウイスキーオブザイヤーを受賞したのは短熟樽感バッチリな南投オマーのバーボンバレルというのは。。。なんというか選定に微妙な違和感があるんですよね。

そしてジャパニーズのシングルモルトカテゴリーでは、松井酒造"シングルモルト松井・ミズナラカスク"がウィナーに。複雑な表情をする愛好家の姿が見えるようですが、以前レビューしたとおり、これはウイスキー単体で見るとそんなに悪くありません。
クリアで柔らかい酒質に、バーボン樽の鏡板だけミズナラに変えるという工夫(単にコスト削減目的の偶然の産物かもしれないが)もあって、風味もこの時点では良い感じにまとまってます。
ただし悪くないのであって、日本最高の一本とは。。。数年前の某ウイスキー評論家T氏の言葉を借りれば、正気とは思えない、が適切にすら感じます。

この受賞に、愛好家が祝福ムードにはおそらくならないように思います。あの松井が?という色眼鏡で見られてしまうだろうこの結果は、身から出た錆というか、企業側の問題に過ぎません。酒に罪はないのですが、親の評判で苦労する子供を見るような気持ちになりますね。


だらだら書いてしまいましたが、アメリカの蒸留所のなかに素晴らしい一樽が眠っているというのは確かにその通りで、このジャンルにもう少し目を向けるべきとも感じています。
ただスコッチに比べると、日本に入って来ていない銘柄がアメリカンウイスキーには多く、トップ銘柄をテイスティング出来る機会はまずないだろうとも思います。
ですが、このジャンルの特徴は、同じ蒸留所で作られた類似系統の銘柄が結構あるということ。
バッファロー・トレース蒸留所であれば、ブラントン・ゴールドや、ジョージTスタッグJr等、比較的入手しやすいものもあります。
また受賞銘柄以外では、最近メーカーズマークのプライベートセレクトが多数リリースされていて、これもなかなか良くできているバーボンです。
2020年は、ジャパニーズのクラフト各社から3年熟成がリリースされる年で、その成長を見ると共に、この辺りを追いかけてみるのも面白いと思います。


【ウイスキーバイブル2020 全カテゴリーウィナーリスト】
■SCOTCH WHISKY
・Scotch Whisky of the Year
Glen Grant Aged 18 Years Rare Edition

・Single Malt of the Year (Multiple Casks)
Glen Grant Aged 18 Years Rare Edition

・Single Malt of the Year (Single Cask)
The Macphail 1949 China Special Edition 1

・Scotch Blend of the Year
Ballantine’s 17 Years Old

・Scotch Grain of the Year
The Last Drop Dumbarton 1977

・Scotch Vatted Malt of the Year
Glen Castle Blended Malt 1990

■SINGLE MALT SCOTCH WHISKY
・No Age Statement
Glen Grant Rothes Chronicles Cask Haven

・10 Years & Under (Multiple Casks)
Glen Grant Aged 10 Years

・10 Years & Under (Single Cask)
Annandale Man O’ Sword

・11-15 Years (Multiple Casks)
Glen Grant Aged 15 Years Batch Strength

・11-15 Years (Single Cask)
Signatory Vintage Edradour Ballechin 12 Year Old

・16-21 Years (Multiple Casks)
Glen Grant Aged 18 Years Rare Edition

・16-21 Years (Single Cask)
Whisky Castle Glen Spey Aged 21 Years

・22-27 Years (Multiple Casks)
Glenmorangie Grand Vintage 1996

・22-27 Years (Single Cask)
The Whisky Shop Glendronach Aged 26 Years

・28-34 Years (Multiple Casks)
Ben Nevis 32 Years Old 1966

・28-34 Years (Single Cask)
Gordon & MacPhail Inverleven 1985

・35-40 Years (Multiple Casks)
Port Ellen 39 Years Old

・35-40 Years (Single Cask)
Glenfarclas The Family Casks 1978 W18

・41 Years & Over (Multiple Casks)
Glen Scotia 45 Year Old

・41 Years & Over (Single Cask)
The Macphail 1949 China Special Edition 1

■BLENDED SCOTCH WHISKY
・No Age Statement (Standard)
Ballantine’s Finest

・No Age Statement (Premium)
Johnnie Walker Blue Label Ghost & Rare

・5-12 Years
Johnnie Walker Black Label 12 Years Old

・13-18 Years
Ballantine’s 17 Years Old

・19 – 25 Years
Dewar’s Aged 25 Years The Signature

・26 – 50 Years
The Last Drop 56 Year Old Blend

■IRISH WHISKEY
・Irish Whiskey of the Year
Redbreast Aged 12 Years Cask Strength

・Irish Pot Still Whiskey of the Year
Redbreast Aged 12 Years Cask Strength

・Irish Single Malt of the Year
Bushmills Aged 21 Years

・Irish Blend of the Year
Jameson

・Irish Single Cask of the Year
Kinahan’s Special Release Project 11 Year Old

■AMERICAN WHISKEY
・Bourbon of the Year
1792 Full Proof Kentucky Straight Bourbon

・Rye of the Year
Thomas H. Handy Sazerac 128.8 Proof

・US Micro Whisky of the Year
Garrison Brothers Balmorhea

・US Micro Whisky of the Year (Runner Up)
291 Barrel Proof Colorado Whiskey Aged 2 Years

■BOURBON
・No Age Statement (Multiple Barrels)
1792 Full Proof Kentucky Straight Bourbon

・No Age Statement (Single Barrel) Colonel E H Taylor Single Barrel Bottled In Bond

・9 Years and Under
Russell’s Reserve Single Barrel

・10-12 Years
Elijah Craig Barrel Proof Aged 12 Years

・11-15 Years
Pappy Van Winkle 15 Years Old

・16-20 Years
Michter’s 20 Year Old Kentucky Straight Bourbon

・21 Years and Over
Pappy Van Winkle 23 Years Old

■RYE
・No Age Statement
Thomas H. Handy Sazerac 128.8 Proof

・Up to 10 Years
Knob Creek Cask Strength

・11-15 Years
Van Winkle Family Reserve 13 Years Old

・Over 15 Years
Sazerac 18 Years Old

・Single Cask
Knob Creek Single Barrel Select

■CANADIAN WHISKY
・Canadian Whisky of the Year
Crown Royal Northern Harvest Rye

■JAPANESE WHISKY
・Japanese Whisky of the Year
Nikka Taketsuru Pure Malt

・Single Malt of the Year (MB)
The Matsui Mizunara Cask

■EUROPEAN WHISKY
・European Whisky of the Year (Multiple)
Thy Whisky No. 9 Bøg Single Malt (Denmark)

・European Whisky of the Year (Single)
Penderyn Single Cask no. M75-32 (Wales)

■WORLD WHISKY
・Asian Whisky of the Year
Nantou Distillery Omar Bourbon Cask #11140804 (Taiwan)

・Southern Hemisphere Whisky of the Year
Bakery Hill Peated Malt Cask
Strength (Australia)

※上記画像、ならびに受賞リストは以下から引用しました。

グランツ デュワーズ ジョニーウォーカー18年 ブレンデッド3種飲み比べ

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先日クラウドファンディングを通じて発売されたウイスキーの入門用書籍「BARとウイスキーの素敵バイブル」。
この書籍の中では、BARでのウイスキーの楽しみ方の一例として、3種類の銘柄の飲み比べを通じて、年数や樽の違い、あるいは地域やブレンドの違いを認識しやすくなり、ウイスキーの個性が捉えやすくなるという組み合わせを14パターン紹介しています。

本書で提案されている組み合わせは、入門書籍という位置付け上、比較的エントリーグレード寄りであり、飲み比べは必ずしもこの組み合わせである必要はありません。
例えば、シングルカスクのもので樽の違いを知るもよし、あるいは同じ銘柄という条件も加えて熟成年数の違いでの影響など、様々なウイスキーをチョイスすることでさらなる違いを楽しむこともできます。

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今回は、そうした飲み比べから1つ価格帯を上げて、18年前後のブレンデッドウイスキーに焦点を当ててみます。
現在販売されている同グレードのスコッチウイスキーは、
・ジョニーウォーカー18年
・デュワーズ18年
・グランツ18年
・バランタイン17年
・シーバスリーガル18年
・カティサーク18年

辺りが有名どころです。(あとマイナーどころですが、日本市場に在庫があるシンジケートが17年熟成です。)
この6種類、単品で飲んでみると熟成年数もあってそれなりなのですが、どの銘柄がどのようなキャラクター付けで作られているかは、ちゃんと飲み比べたことはなく。
先日BAR LIVETで飲んでいたところ、マスターとブラインドでのブレンデッドのキャラクターの捉え方の話題となり、ちょうどいいので、3種3択のブラインドテイスティングでブレンデッドを出題してもらいました。

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今回チョイスされた3銘柄を飲んで見た印象は
グランツ18年:まろやかな口当たりからバニラや麦芽系の香味が厚く、スウィートでコクのあるリッチな味わい。
デュワーズ18年:軽やかかつドライで華やかなウッディネス。薄めた蜂蜜を思わせるコクから、ほのかなピートフレーバー。
ジョニーウォーカー18年:木材の削りカスのようなウッディネス、軽いえぐみとドライアプリコットの酸味、余韻にかけて強いピーティーさ。

すべて熟成年数と度数は同じで、違いはそのキャラクターのみですが、構成原酒の違いでピート、麦芽風味、樽感などそれぞれ異なるベクトルがあり、飲み比べることでその違いが強調されてブラインドでも銘柄が分かりやすかったですね。
例えば、グランツはバルヴェニーやキニンヴィの柔らかい麦系の風味と、ポートワイン樽でのフィニッシュがもたらすコクのある甘み。デュワーズはアバフェルディの蜂蜜を思わせるコク、アメリカンコークの華やかさ。ジョニーはタリスカーあたりを思わせる存在感のあるピートフレーバーです。


ブレンデッドは普及価格帯のものもよく考えて作られているとは言え、熟成が短かったり、グレーンが強かったりする部分が時にマイナス要素となって、その銘柄のハウススタイルや目指そうとする香味は、むしろ18年クラスのワンランク上位グレードのほうが分かりやすく表現されていると感じています。

興味あります方、ブラインドかどうかは指定しませんが、今回のように3種の飲み比べをBARで挑戦してみてください。
きっとこれまでにない新たな気づきがあると思いますよ。

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(BAR LIVET は本日2月21日で5周年を迎えた。ちゃっかりオーナーより目だっているバーマンの小倉さん。2号店オープンやオリジナルボトル、そしてウィスクテイルなど、今後のさらなる発展が楽しみ。)

バーとウイスキーの素敵バイブル ”ウイスキーの楽しみ方を伝える本発売” CF結果追跡その3

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あれは今年の初め頃、自分のウイスキー繋がりの中でも、テイスティング技能で切磋琢磨し合う2名。リカーズハセガワ店長&マスターオブウイスキー資格保持者の倉島さんと、BAR Eclipseのオーナーバーテンダー藤井さんが、ウイスキー本を監修されるとの知らせがありました。

テーマは「ウイスキーの良さを知ってもらう本」。特に若い世代のこれからお酒を嗜もうとする人が、どのようにウイスキーを楽しみ、そして知見を広げていくかをまとめる入門書籍を作ろうという企画でした。資金はクラウドファンディングで募集があり、自分も応援させていただいたところです。

この試みは最終的に目標額の2倍近い資金を集め、書籍のオールカラー化やページ増、日本のウイスキー蒸留所を紹介するコーナーなどを拡張する計画を発表。まさに順風満帆なスタートを切ってから8ヶ月少々・・・、その書籍がいよいよ12月21日に発売されることとなりました。
クラウドファンディング結果、追跡報告の第3弾は、この発売する書籍について紹介していきます。

はじめてのひとり飲み "バーとウイスキーの素敵バイブル" (12月21日発売予定)
発売前の書籍ですが、企画立案者である小笹さんとはBAR Eclipse で何度か遭遇することがあり、カウンターでお会いする度に進捗状況などを伺っていました。
初めてお会いしたのはクラウドファンディングが終わった後、企画構想を聞いてこれは面白い本になりそうだぞと。そしてつい先日は、丁度監修者の打ち合わせがBAR営業後に行われようとしていた時で、最終的な構成についてのイメージをざっと教えてもらっていました。

結論として、これまでの入門書籍にない切り口、構成であることは間違いなく、クラウドファンディング時に期待した方向性そのままの本に仕上がっていると言えます。
それは監修者2名が持つ、我々ユーザーにお酒を提供する側の知識と経験が活かされているということ。ウイスキーの製法、5大ウイスキーとは、まずはブレンデッドで・・・なんてウイスキー入門書籍にありがちな"お約束的構成"に終始するのではなく、ビギナーが「どうやってウイスキーを楽しんでいくか」という点が、この書籍における確たるメッセージとしてまとめられているのです。

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(CFリターンの一つ、掲載ウイスキーのテイスティング体験会にて。監修の倉島氏(左)と藤井氏(右)によるレクチャーで、テーマである"ウイスキーの楽しみ方"を学ぶ。ちなみにこの写真、撮影したのは自分です(笑))

本書はただのウイスキームックではなく、BARを楽しむための手引き書も兼ねています。
ウイスキーは家飲み以外にBARで飲む機会も多くありますが、逆に言えばウイスキービギナーには"ウイスキー選び"と"BAR選び"、大きく2つのハードルがあるためです。

注目は第2章にある「好みのウイスキーを見つける」でしょう。 (構成は、本記事下部参照)
ウイスキーは1本毎に紹介されがちですが、飲み始めたばかりの人は何が個性なのかわかりづらいことがあります。これは多くのウイスキーを経験していかなければ、自分の中に認識のための評価軸が出来上がらないためです。
ですが、違いのあるものを比べる場合は別。本章では"ウイスキーの飲み比べ"に重きを置いて、
・特徴や違いがわかりやすく
・一般的なBARで揃えていることが多く
・3杯頼んで4000円以内に収まる銘柄
というBARで頼める3銘柄セットを14パターン、蒸留所や地域、樽構成などの違いで選び、どのような個性が感じられるのかを紹介しています。

飲み比べるからこそ、ウイスキー毎の違いが明確に感じられる。違いが判るからこそ、なぜ?どうして?という疑問が生まれ、ウイスキーを飲む楽しみに繋がっていく。あるいはウイスキーを飲み慣れた人でも、基本に立ち帰って新しい気づきが期待できる。
飲み手、リカーショップ店長、バーマンという著者・監修者のチームであるからこそ出来た構成であり、この本をバーカウンターで広げながら、ウイスキーを楽しむ入門者が現れたり、あるいは参考にしてセットを出してくれるBARが出てくれば・・・なんて事も考えてしまいます。

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(関係者による打ち合わせ風景。書き始めるとどんどん細かくマニアックになってしまい、情報量のバランスが難しく。また、書いているうちに自分の経験値が増え、見直すとイチから書き直したくなってくる。。。本当に悩むことが多かったとのこと。)
   
ウイスキーの紹介は飲み比べだけでなく
・家飲みする上で初めに入手すべきグラス
・現行品の中でこれは飲んで欲しいというボトルのカタログ
・テイスティング方法の紹介
・ビギナー向けQ&A

など、入門書籍として押さえておきたい情報もまとめられています。
テイスティングの香味表現はイラスト付きで、イメージしやすいようにも配慮されているだけでなく、個人的にグラスの指定は「まさに!」と思う重要な記載で、これまでの入門書籍の中でも意外と見られなかった内容です。(グラスを複数紹介するような記事はありましたが。)
また、予算別で贈答用のおすすめウイスキーも特集されるなど、監修者の知見が存分に発揮されているように感じます。 

クラウドファンディングの結果、追加で特集されることとなった蒸留所情報としては、現在日本で建築が進むクラフトディスティラリーを含む、蒸留所20箇所をレポート含めて掲載。巻末にはオススメのBARリストもあって、ウイスキーを"飲む"そして"知る"ためのイロハのイにして、文字通り手引きとなる情報が網羅されているのです。


(先日伺った際に突如始まった3名でのブラインドテイスティング。この日は藤井さんが4問中2問を当てて勝利!く、くやしい・・・。しかしこうした交流が出来るのも、BAR飲みの楽しさ、ウイスキーの楽しさである。) 

こうして企画がまとまってくると、自分が支援したことが誇らしくなってくるというか、出来上がった書籍がまるで自分の子供のようにも感じられる一体感が、クラウドファンディングの魅力ですね。 
後は自分の手元に記念すべき1冊が届くのを楽しみに待っています。 



追記:この本にも、先日クラウドファンディング結果報告としてウイスキー作品展企画を紹介した、T.Ishiharaさんの蒸留所写真が使われており、巻末のSTAFFに名前を連ねています。
写真展企画もいよいよ大詰め、当日テイスティング可能なボトルなどの情報も追記しておりますので、合わせて以下も、ご覧ください。

※ウイスキー好きによる作品展(12/15~16)
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1073161099.html?ref=popular_article&id=6472857-2172595


【参考:著書構成】

1章 バーでウイスキーを楽しむ
バーは大人の社交場
自分に合うバーを見つけよう
ウイスキーの飲み方知っていますか
・ストレート
・ハイボールの味はウイスキーでこんなに変わる
・水割り
・オン・ザ・ロック
・カクテル
ウイスキーカクテルにトライ
「はじめてのバー」の手引き
・失敗しない頼み方
・気をつけたいバーでのNGマナー

2章 好みのウイスキーを見つける
シングルモルトウイスキーのつくりかた
樽 CASKS
5大ウイスキーとその他の原産国
テイスティングと香味の表現
ウイスキーを飲み比べてみよう
1 熟成樽の違い
2 シングルモルト、グレーン、ブレンデッド
3 スコッチ・ブレンデッド
4 ジャパニーズ
5 アイリッシュ、アメリカン、カナディアン
6 スペイサイド
7 アイラ島(1)
8 アイラ島(2)
9 アイランズ
10 シングルモルトの経年変化
11 ブレンデッドの経年変化
12 バーボン樽熟成のウイスキー
13 シェリー樽熟成のウイスキー
14 ピート×シェリー樽熟成のウイスキー
ウイスキーのペアリングを楽しむ

3章 家飲み・贈り物選びに役立つウイスキーカタログ
ウイスキービギナーのためのQ&A
5大ウイスキーの主な特徴の違い
ウイスキーボトルカタログ
・ブレンデッドウイスキー
・シングルモルトウイスキー
・バーボンウイスキー
・カナディアン・ブレンデッドウイスキー
躍進するアジアのウイスキー
予算別 ハレの日・贈答用おすすめウイスキー

4章 日本のウイスキー蒸溜所へ見学に行こう
余市蒸溜所/厚岸蒸溜所/遊佐蒸溜所/宮城峡蒸溜所/
安積蒸溜所/額田蒸溜所/秩父蒸溜所/三郎丸蒸留所/
白州蒸溜所/マルス信州蒸溜所/富士御殿場蒸溜所/
静岡蒸溜所/知多蒸溜所/長濱蒸溜所/山崎蒸溜所/
ホワイトオーク蒸留所/岡山蒸溜所/桜尾蒸留所/
嘉之助蒸溜所/マルス津貫蒸溜所

 巻末 はじめてのひとり飲みにもおすすめ
やさしいBAR&PUBリスト   

ハイボールシーズン到来! 強炭酸ナンバー1決定戦!

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4月下旬頃から急に暑くなりましたね。関東は夏日という日もめずらしくなく、ハイボールが進んで進んで仕方ありません(笑)。

一方、ここ最近"強炭酸"を謳う市販炭酸水が増えており、「一体どれが一番強炭酸なんだろう」と素朴な疑問・・・。そこで今回は、広く入手が可能と考えられるコンビニ取り扱いの大手ブランドを中心に、自分の周囲で購入できるものを集めて炭酸の強さを比較をしてみました。

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単に炭酸水といっても市場には相当な種類があり、その流通も地域によって様々。ネット販売中心のものや、酒販店のオリジナル、さらにご当地的なブランドまであり、今回購入した比較的メジャーなものだけでも10種類以上あるのです。最初はその辺の酒販店とコンビに回れば網羅できるとか思ってたんですが、調べてみると出てくる出てくる・・・。

これらの比較の方法ですが、炭酸の強度である充填量(ガスボリューム:GV)を測定する科学的方法はあるものの、一般家庭で行えるものではなく。また、メーカーによっては充填量を公開しているところがありますが、炭酸の質の問題か、ボトリング前後で抜けてしまうのか、数値ほど強く感じないモノもあります。これはもう飲んで比較するしかありません。

ただし、飲むにしても開封して注いで時間が経つと抜けてしまうので、一度に比較するのは不可能。。。というか、すぐハイボールにして飲んでしまう炭酸水で時間をかけた評価はあまり意味がなく。
まずはこれらの炭酸水を2本以上調達、そのまま飲むだけでなく日々のハイボールで使ってみて、明らかに炭酸の弱いものは除外し、残ったものを同時に比較することにしました。


この過程で、ペリエやサンペレグリノら天然炭酸水、あるいは山崎の天然水ソーダなどは、強炭酸区分では惜しくも予選落ちということになってしまいます。
炭酸水には大きく3分類「天然炭酸水」「天然水炭酸水」「人工水炭酸水」があり、ガス圧を後から追加出来ない天然炭酸水はどうしても発泡が弱くなりがちです。

誤解のないよう補足をすると、ハイボールは炭酸が強いから美味いのではなく、水あるいは炭酸の質、炭酸ガス以外の添加物(塩化Ca,硫酸Mg,クエン酸Na・・・)、それ以外の要素としてグラスや氷の存在も重要。後はステアの技術もありますね。さながらカクテルのように、トータルで味が決まるものといっても過言ではありません。

先のペリエなどは鉱水で、普通の炭酸水とは味や舌当たりが異なります。これはオールドブレンデッドのハイボールに使うといい仕事をしますし、仕込み水などに硬水を使う蒸留所のシングルモルトのハイボールに用いてみるのも面白そうです。また、価格に目を瞑れば山崎のプレミアムソーダはまろやかさと上質な泡立ちで、ワンランク上のハイボールが出来上がると、ウイスキー仲間の間でも評判です。

一方これからの暑い日は、バチッと喉に刺激が残る爽快なハイボールが飲みたい時もあります。強炭酸で、クリアで、ウイスキーの味を邪魔しない・・・ここからの比較は、そういう視点でみてもらえればと思います。
予選を終えて残った銘柄は、全6種と参考品の1本(以下、あいうえお順)。"強炭酸"をラベルに謳っているのは、そのうち4銘柄ですが、どれもほぼ一定以上の強さがある炭酸水といえます。

①伊藤園 磨かれて澄みきった 日本の炭酸水 500ml
②ウィルキンソン タンサン 500ml
③カナダドライ 強炭酸水 ストロング・ザ・タンサン 490ml
④サントリーソーダ 強炭酸 490ml
⑤セブンプレミアム 強炭酸 490ml
⑥南アルプスの天然水 スパークリング 500ml
※ケープライス おいしい炭酸水 強炭酸 500ml (参考品)

同時比較にあたっては、可能な限り入荷が新しいものを、同じ形状のグラス(SK2)で比較しました。ただグラスは同じ形状で6脚以上持っていたのがSK2だけだった、という話でグラスにこだわったわけではありません(笑)※写真を撮っている間のロスを防ぐため、同時にグラスに注いだ写真はありません。

そして散々引っ張ってきて、あっさり結果に落としてしまうことを申し訳なく思うのですが、第一回強炭酸選手権、ナンバーワンは⑥南アルプスの天然水 スパークリングです!
1日以上冷蔵庫で安置し、同じように取り出して開封。グラスに入れた時の立ち上がる泡の強さ、水のまろやかさの後から喉にくる刺激。サントリーというより共同開発したスノーピークがすごいのか、予選の段階から「こいつ強くね?」と思っていたものが、やはり比較でも一歩リード。
ハイボールに使ってもベースがクリアでウイスキーの味を邪魔しませんし、強炭酸だからこその爽快感が喉越しに楽しめます。

他方、残りの炭酸水は、正直似たり寄ったりな部分もあって、順位付けするほど明確な差が感じられないものもありました。なので今回はAランクからCランクで3段階にわけると、以下の通りです。

【Aランク】
・南アルプスの天然水 スパークリング 500ml 

【Bランク】
・ウィルキンソン タンサン 500ml
・伊藤園 磨かれて澄みきった 日本の炭酸水 500ml
・セブンプレミアム 強炭酸 490ml

【Cランク】
・カナダドライ 強炭酸水 ストロング・ザ・タンサン 490ml
・サントリーソーダ 強炭酸490ml

比較して改めて感じるのが、ウィルキンソン タンサンの安定感。淀みないクリアな味わいと強い発泡で、割る対象を選ばない万能ソーダ。我が家でレビューに使ってきたのも、ウィルキンソンとカクヤスのプライベートブランドK-priceソーダです。今回はカクヤスブランドが全国区ではないので、参考品区分としていますが、こちらも安価で雑味が少なく発泡も強い、使いやすい炭酸水だと思います。

そして意外にも健闘したのが、伊藤園の日本の炭酸水。特に強炭酸とは明記してないものの、なかなか刺激が強い。BかCかで悩みましたが、暫定Bということで。実は会社に置いてある自販機で扱っているので、日常的に飲んでいた銘柄だったりします。
ただ、そのまま飲むのは良いのですが、ハイボールに使うと若干泡立ちが荒いというか、銘柄によっては苦味が出るような気がするので、銘柄を選ぶようにも感じます。

CMの煽りから期待していて残念だったのが、カナダドライの新商品。。。強炭酸水 ストロング・ザ・タンサン。同ブランド史上最強のガス圧という前振りでしたが、なんというか普通のレベル、しいて言えば、ちょっと泡が口の中で重いかな?というくらい。ただ味のキレは良いと思います。
保管状態の関係で抜けてしまったのかもしれないと、店頭以外に自販機でも購入して5本くらい試したのですが、他の6本と比較して際立った強さはありませんでした。

あとサントリークラブソーダ。リニューアルしたパッケージで5.0GVとスペック的には文句なしの強炭酸で優勝候補筆頭。。。ですが、数値ほどに感じない不思議。実は同じサントリー関連企業が作っているのがセブンプレミアムの強炭酸。これは同じく5.0GVの充填量ですが、ベースの水の硬度が異なっていて、感じ方の違いは水質との関係かもしれません。これくらいの強さがあればハイボールには充分だけど。。。うーん。

というわけで、今回の企画。比較的日本全国に広く出荷されているであろう、ラベルチェンジした新商品「南アルプスの天然水 スパークリング」が、現時点でくりりん的強炭酸ナンバー1の座に輝きました。
ただし調べてみると、ローカルブランドながら他の地域やネットショップには、まだまだ炭酸の強そうな商品があり、今回は「地区大会」という位置づけが適切でしょうか。例えば、一般的な炭酸水の1.5倍以上となる5.5GVを充填しているという強炭酸水KUOSは無視できない存在。これらを後日取り寄せて、「全国大会」を開催しても面白そうです。

先にも述べたように、炭酸水といっても成分や炭酸の強さなどから全てが同じというわけではなく、ウイスキーとの相性があり、様々な組合わせが考えられます。そういう意味で、今回の炭酸水比較は、単にナンバーワンを決めただけではなく、炭酸水そのものへの理解が深まる良い経験になったなと感じています。

なお、ハイボールのベースとなるウイスキーでは、ちょうどタリスカー10年がスパイシーハイボールキャンペーンを実施中。燻製黒胡椒が必ずついてくるタリスカー10年が、お店によっては税抜き3000円を切る価格で販売されているので、まさにこれからのシーズンにうってつけ。勿論当ブログ推奨のシビハイにも・・・。
そしてそこに使う炭酸水は、キリッと冷やした南アルプスのスパークリングを試してみてください。

※(5/21追記)本記事について多くの反響をいただきありがとうございます。
記事公開後、比較方法についての疑問をメッセージいただきました。私自身も同様に感じるところあり、改めて上記6本の比較をすることとしました。確認後、変更がある場合は改定または訂正として記事を更新させていただきます。ご意見いただき、ありがとうございました。

【再掲】ウイスキー入門者向け書籍のためのクラウドファンディング

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※本クラウドファンディングは、当初予定していた120万を大幅に上回る、223万円を集めることに成功しました。
当ブログをきっかけとして支援いただいた皆様、ありがとうございました!


以下で紹介させて頂いた、ウイスキー入門書籍作成のためのクラウドファンディング。開始から2週間強で目標額である120万円を達成。新しい目標額200万円を設定して募集を続けてきましたが、いよいよその支援締め切りまで後6日、残り1週間を切りました。

1月29日更新:おかげさまで目標額に届きました!

新しい目標額である200万円。
これを達成するとページ数が32ページ増加し、掲載ボトルやフードペアリング事例、そして日本の蒸留所紹介記事が追加されるとのこと。
現在は181万円で、残りは19万円弱。ここまできたらこれも達成してフィニッシュしてほしい。。。そんなわけで再度紹介記事をあげておきます。

なお、初期の目標額が達成されているため、書籍が出版されることは確定しています。
ここまで順調に支援額が積み上がったのは、お世辞でもなくフォーギブ社オザサさんの企画の評価に加え、監修を務めるお二方の人徳、ウイスキーに対する知見やこれまでの活動が信頼されての結果と思います。
あとは中身がどうなるか!書籍が手元に届くのを楽しみにしております!!


〜〜本記事は1月15日に投稿した記事を追記、再投稿でしたものです。 以下、公開済みの記事となります〜〜

誰かやるかな?と思っていたら、企画がありました。ウイスキー書籍作成に関するクラウドファンディング。

東京八重洲の有名酒販店、リカーズハセガワ本店の店長である倉島氏と、神田のシードルBAR・エクリプスファーストのマスターである藤井氏が監修する「ウイスキーの良さを知ってもらう本(仮名)」が、制作にかかるクラウドファンディングを開始しました。

※クラウドファンディング参加は以下から
お酒好きのあなたとつくる「ウイスキーの良さを知ってもらう本(仮) 刊行企画
企画者:株式会社フォーギブ

近年、ウイスキーブームを受けて関連書籍の発売が増えてきたように思います。
こうした書籍の中でも特に入門向けのそれは、作ろうと思えば巷にある情報の繋ぎ合わせでそれっぽいものは作れてしまうため、著者や監修が誰かが非常に重要です。

今回監修に携わる両名は、ウイスキー文化研究所認定のウイスキーコニサーに加え、プロフェッショナル取得者以上が認定される講師資格も取得されていて、ウイスキーの知識は折り紙つき。
そしてそれ以上に、倉島氏は酒販店の店長として、藤井氏はバーマンとして、読者となる我々お客側の人間と接することを生業としていることが、この書籍に期待する大きなポイントだと感じています。(また、ウイスキー以外の酒類に通じていることも、特記事項です。)

というのも、これまでのウイスキー関連の書籍には、著名な評論家によるものはあっても「多様な嗜好を持つユーザーと日々接点を持ち、ウイスキーを紹介してきた現場の人間が監修した入門向け書籍」は、私の知る限り無かったと記憶しています。

クラウドファンディングを開始した、「ウイスキーの良さを知ってもらう本」は、
・ハイボールは飲んでいるけどウイスキーのことはよくわからない。
・ウイスキーは覚えることが多くて難しそう。
・アルコール度数が高いし、飲み方がよくわからない。
・BARに行く勇気がなかなか持てない。
という、入門者をメインターゲットとし、これらの疑問の解消やウイスキーの楽しみ方、お気に入りの一本に繋がる知識を紹介することを主目的としています。
しっかりとした知見を基礎にしつつ、監修する両名の"本業"で培われた力が発揮されることで、これまでとは違った切り口の"ウイスキーへのアプローチ"が期待できるわけです。

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なお、ワタクシゴトの話をすると、倉島さんには自分がウイスキーを本格的に飲み始めた頃から店頭や主催イベントでお世話になっており、藤井さんは独立して現在のBARを開業された後、たまたまとあるBARでご一緒した縁でお店にも顔を出させてもらっています。
普段は客と店主という関係ですが、時には3名横並びでブラインドテイスティングを競い合ったことも。。。そのため、自分としてはウイスキーテイスティングで切磋琢磨しあう関係と、一方的に思っています(笑)。
その二人が関わるとあっては、応援しない訳にはいきませんね。

クラウドファンディングの詳細はリンク先を参照ですが、支援メニューのコースは3,000円~100,000円。
4000円以上の一部コースでは、書籍巻末にクラウドファンディングの参加者として自身の名前や好きな銘柄を入れることが可能で、最高額となるコースは書籍の編集にも関われる。クラウドファンディングらしい内容となっています。

このブログを読まれている方々の多くは、入門者というよりコアなウイスキー愛好家が多いとは思いますが、これまでとは違うアプローチ、知見が期待できる入門書は、読み直してみるとプラスになることも多いのではないかと感じています。
クラウドファンディングへの参加有無は企画賛同者のみお願いできれば幸いですが、企画が実現した暁には、是非書籍を読んでもらえればと思います。


【ウイスキーの良さを知ってもらう本(仮)】
販売:Amazonで販売
判型:A5書籍・カバーなし
頁数:64ページ
カラー:オールカラー
部数:1000部
クラウドファンディング当該ページ:https://camp-fire.jp/projects/view/58650

リカーズハセガワ:http://www.liquors-hasegawa.jp/corporate/headshop.html
BARエクリプス・ファースト:http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/cat_1155390.html

最後になりましたが、本企画を立ち上げた株式会社フォーギブのオザサさん。是非良い本を作ってください!
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