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ジェムソン ボウストリート 18年 カスクストレングス 55.3%

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JAMESON 
BOW STREET 
AGED 18 YEARS 
CASK STRENGTH 
Batch No, 1/2018 
700ml 55.3% 

グラス:テイスティンググラス
時期:開封後1~2ヶ月程度
場所:BAR LIVET 
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:新樽のメローなチャーオーク香、バニラ、微かに溶剤、合わせてエステリーで徐々にモルティーな厚みとケミカルなフルーティーさ。乾いた牧草と少しい草のような植物感もある。

味:チャーオークを思わせるバーボン系のフレーバー。粘性のある口当たりから皮付きのオレンジ、ハーブ、微かにウッディなエグミ。中間から余韻にかけてケミカルなフルーティーさとスパイシーな刺激があり、度数の高さを感じさせる。
余韻はウッディでドライ、ハイトーンだがケミカルな甘みを伴って長く続く。

香味の前面に感じられるバーボンそのものを思わせるフレーバーが特徴的だが、じっくり味わうと奥にはアイリッシュらしいケミカルなフルーティーさも感じられるウイスキー。
少量加水すると樽感が若干こなれてバランスjがとれてくるが、1:2辺りまで来ると水っぽさ、ややアンバランスが印象も受けるようになる。

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ジェムソンから通常ラインナップのハイエンド商品として、2018年にリリースされたカスクストレングス。日本にも年末に正規品が入ってきたところですが、本国では既にバッチ2がリリースされているようです。
原酒構成はフレンチオーク樽、アメリカンオーク樽で18年以上熟成されたピュアポット、モルト、グレーンのブレンデッドアイリッシュのお約束とも言える3種類の原酒をブレンド。その後、熟成場所を移してバーボンバレル72樽に詰め直し、フィニッシュしています。

この熟成場所というのが、1970年までジェムソンが生産されていたボウストリート蒸留所跡地にあるウェアハウス(現在はビジターセンターがある)であり、旧世代へのオマージュとして、「ボウストリート」の名を銘柄に冠しています。
正直、同じアイルランド内かつ短期間であれば熟成場所の違いはそこまで大きな影響はないと思うものの、こういう一見して無駄なことが産み出す"特別感"は、嗜好品にとっては無視できない要素なんですよね。大事なコトだと思います。

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(ボウストリート沿いにあるジェムソンの旧蒸留所跡地、現ビジターセンター。蒸留所としての機能は、1971年に生産場所がミドルトンに移行されたことで役目を終えた。 Photo by K67)

一方その味わいですが、ベースのアメリカンオークがチャー済みの新樽だったのか、あるいはフィニッシュしたバーボン樽の影響か、テイスティングの通り、香味の前半はまさにバーボン。バニラとチャーオークフレーバーのメローで若干溶剤感を伴うニュアンスが前面に感じられ、一瞬何の銘柄なのかわからなくなります。
しかし奥にはしっかりアイリッシュらしいシロップのような粘性さ、ケミカルなフレーバーが備わっていて、それが高い度数と合わせて口内で揮発するように鼻腔へ抜けていくのです。

個人的には、え、ジェイムソンでしょ?と侮っていましたが、中々楽しませてもらったリリースでした。
特にそれとわかっていれば、この序盤のバーボンを思わせる香味もひとつのキャラクターとしてアリだと思います。

ティーリング 12年 2005-2017 ブランデーカスク ウイスキーマガジン 58.3%

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TEELING
Whisky Magazine Selection
Aged 12 years
Distilled 2005
Bottled 2017
Cask type Brandy #16596
700ml 58.3%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)(!)

香り:ややドライで刺激的ではあるが、華やかでオーキー、洋梨や白葡萄を思わせる果実香。甘栗の加熱したでんぷん質の甘み、微かにハーブのアクセント。乾いたウッディネスが干草を連想させる。時間経過で後半の植物感とアイリッシュらしいシロップのような人工的な甘みも感じられる。

味:粘性と酸味を伴う口当たり、ハイプルーフらしい刺激もあるが、ねっとりとリッチなオークフレーバーがそれを包み込んでいる。シロップ漬けパイナップルや林檎、バニラ、香り同様の構成。奥にはかすかにケミカルなニュアンスも。
余韻はオーキーで華やか、ほろ苦いウッディネスが舌の上に張り付くように長く続く。

ストレートではアイリッシュらしさはあまり無く、香味はオークフレーバー主体。ねっとりとしたコクと淡い酸味が、元々入っていたものに由来しているのだろうか。少量加水すると樽感が伸びて、バランスのとれた飲み口に。ハイボールにするとほのかな酸味と品の良いオークフレーバー、冷たい飲み口からアイリッシュらしいフルーティーさが解けるように感じられて美味。 

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ウイスキーマガジン向けにボトリングされた、ティーリングシリーズのひとつ。シェリー、バーボン、ポートとブランデー含めて4種類リリースされた中、おそらく最もノーマークだったカスクが、この1本ではないかと思います。(実際まだネット酒販で売れ残ってますし。)

ティーリングはアイルランドのボトラーズメーカーとして創業。2015年からダブリンで蒸留も開始していますが、それ以前の原酒は主要蒸留所からの買い付け。今回の中身はブッシュミルズでしょうか。
ブランデー的な要素は飲み口にコクや粘性を感じる程度で、カラメルや色濃い樽感ではなく。むしろバニラや洋梨、パイナップルを思わせるオークフレーバーが主体の構成。一般にその系統の香味を感じやすいバーボン樽熟成のウイスキーよりも充実していると感じます。

表記はブランデー樽ですから、材質はフレンチオークのリムーザンオークでしょうか。。。この辺は経験不足で断定出来ませんが、12年熟成という期間に対し、強めに出た樽感は、木目の荒いリムーザンオークのならこういう仕上がりもあるのかもしれません。
まあ、ブラインドで飲んだらアイリッシュはギリギリわかっても、このブランデーカスクを当てる自信はありませんが。(汗)

今回のリリース、ウイスキー仲間のシガーマスターO氏や静岡在住のS氏が推されていて、どんなもんかと思ってましたが予想外かつ期待以上の仕上がりでした。オーキーなフルーティーさが一般受けしやすく、価格的にもこの構成で1万円弱ならコスパ良好と言えます。
強いて言えば、強く出た樽感に対して酒質の成長に乖離があり、これが若干仕上がりの荒さに繋がっているところ。同じ系統の樽でさらに熟成に時間をかけた、46%加水20年熟成とか飲んでみたいですね。

ブッシュミルズ スチームシップコレクション ポートカスク 40% ブラインド

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BUSHMILLS
STEAM SHIP COLLECTION
Limited Edition
Port Cask
700ml 40%

【ブラインドテイスティング回答】
地域:アイリッシュ
蒸留所or銘柄:特定できず
仕様:ブレンデッド
熟成年数:10年程度
蒸留時期:近年
樽構成:バーボン及び複数樽
度数:45%程度
暫定評価:★★★★★(5)

香り:紙っぽさとツンとした刺激、牧草や薬のような苦味を伴うアロマ。奥から穀物系の甘み、柑橘、バニラの要素も感じる。

味:ほろ苦く穀物的な味わいから、蜂蜜のような甘み、舌先にピリピリとした刺激とほのかにライムのような柑橘系のアロマが鼻腔に抜ける。
口当たりはオイリーだがボディ感はあまりない。余韻はべたつきのあるケミカル系の甘さとほのかな薬香を伴って長く続く。

オーク系のウッディさにべったりとした甘さやほのかな薬っぽさ。蒸留方法に特徴がある原酒が使われている印象。
ハイブリッドスチルを使っている新興国系かアイリッシュで迷う。ただそれにしては熟成年数をそこそこ感じるので、ただ単にアイリッシュなのかもしれない。

ウイスキー仲間で当ブログに写真も提供頂いているT.Ishiharaさんからの出題。
今から1世紀以上前。ブッシュミルズがアメリカへの輸出を開始した際に使われた蒸気船、その処女航海125周年を記念し、2016年に免税店向けに販売されたのが蒸気船シリーズ"STEAM SHIP COLLECTION"です。

ラインナップ構成は樽違いで3種類、シェリーカスク、バーボンカスク、そして今回のポートカスクの3種類がリリースされています。
今回のテイスティングアイテムは、その3種類のうち、ルビーポートを3年間シーズニングさせた、ポートカスクで熟成した1本。熟成期間は不明ながら、10年から14年程度の原酒が使われているという話もあります。
加水が効いていることもあると思いますが、シーズニングに使われたポートがそこまで強くないのか、あまりリッチなポート感ではありませんが、らしいケミカルなフルーティーさも奥に感じられるバランスタイプのウイスキーです。

ブッシュミルズ 蒸気船シリーズ ラインナップ。

ブラインドテイスティングの回答と比較してみると、ポートカスクの印象をどう捉えたかが「カギ」になったように感じます。
余計な雑念が入り新興国系もあるかも、なんて考えたりもしていますが、地域や蒸留方法による特徴、熟成感は概ね感じた通り。
他方で、ポートカスクやワインカスク熟成のウイスキーに見られるべたつきのある感じ、そこに加水が加わって奥行きのあまりないのっぺりとした質感を樽由来ではなくグレーンっぽいなと感じてしまったのが失着でした。
ワイン系、ポート系は普段あまり飲まない飲まないので、またしても意識の弱いところからミスリードしてしまったようです。

銘柄の絞り込みについても、これという確証を持てませんでしたし、アイリッシュやアメリカンはまだまだ経験が足りませんね。
この辺の理解、整理を進めることが今年の課題かなと思います。


余談ですが、この蒸気船シリーズは一部日本にも並行輸入されており、国内での購入も可能です。
ただ、日本の酒販サイトの一部では「ブッシュミルズ蒸留の125周年を記念したボトル」としての記載が見られ、それをそのまま引用するサイトも・・・。
ブッシュミルズの創業年については諸説ありますが、少なくとも200年以上は経過していますので、間違いのないようご注意ください。

ブッシュミルズ 12年 ディスティラリーリザーブ 40% ブラインド

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BUSHMILLS
DISTILLERY RESERVE
Aged 12 years
2017's
Cask type Ex sherry & Ex bourbon
700ml 40%

【ブラインドテイスティング解答】
地域:アイリッシュ
蒸留所or銘柄:クーリー
仕様:シングルモルト
熟成年数:12年程度
蒸留時期:近年
樽構成:バーボンバレル主体
度数:43%
暫定評価:★★★★★(5ー6)

香り:青みがかった華やかなオーク香、レモン、蜜感のある林檎、干草、うっすらとケミカルなトロピカル香も開いてくる。

味:若干の水っぽさのある口当たり、素朴な麦芽風味、クラッカー、すぐにバニラの甘みやケミカルなフレーバーが開いてきて支配的に。余韻はややべたつきがあり、ケミカルなシロップ、ネクター系の甘さ、ほのかな植物感が張り付くように残る。

アイリッシュか南ハイランドか非常に悩ましいボトル。アイリッシュにしてはモルティーさとオークが強いし、近年の南ハイランドにしてはあまり毒々しさがない。普通に考えればアイリッシュで、ブッシュミルズなど、このレンジのオフィシャルでトロピカル要素が強いところではない銘柄と予想。



先日に引き続き、ウイスキー仲間のIさんからのブラインド出題。Iさんが昨年現地を訪問した際、購入されたものだそう。

素直に考えればアイリッシュなのですが、どうにも南ハイランドがちらついて、最後まで地域で悩んでいたことが伺えるテイスティングの流れ。
その結果、ブッシュミルズも候補としておきながら、アイリッシュとスコッチの中間点的なモルトなのではないかと、キャラクターを明確にイメージ出来ないクーリーを諸情報から予想するという、自分の舌と鼻を信じられなかったテイスティングをしてしまいました。
こういう予想をすると、大概外れますw

アイリッシュは主要な銘柄以外それほど意識して飲んでいないので、ブラインドで地域がわかっても、どうしても不安が残ってしまいます。
他方、それ以外の要素は、ほぼほぼ感じたとおりでしたので、全体的には及第点かなと。アメリカンとアイリッシュの蒸留所毎のキャラクターの理解が、今後の課題でもありますね。


(ブッシュミルズ蒸留所外観。スコッチのそれを思わせるキルン塔の反対側、高層階の熟成庫がスコットランドとは異なる独特の雰囲気を醸し出している。Photo by T.Ishihara)

さて、このブッシュミルズ12年ディスティラリー・リザーブは、蒸留所限定で販売されているリリースの一つ(一部海外酒販では購入可能な模様)。以前は白いラベルのデザインでしたが、昨年からリニューアルし、この水色のデザインとなったようです。

蒸留所限定というと特別な印象を受けますが、 個人的にはオフィシャルスタンダードのベクトルから大きくそれないと感じる構成。 加水でバランスよく、樽感は基本リフィルとバーボンバレル主体か、シェリー系のこってり感は控えめ。
アイリッシュらしさの適度にある、万人向けのリリースだと思います。

レッドブレスト 25年 1991-2016 メゾンドウイスキー60周年記念 53%

カテゴリ:
REDBREAST
Aged 25 Years
Distilled 1991
Bottled 2016
All Sherry Single Cask
(Seasoned Spanish Oak 1st fill)
Celebrating The 60th Anniversary of La Madison du Whisky
53% 700ml

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:30ml程度
場所:自宅(持ち寄り会@Yさん)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:甘く濃いシェリー系の香り立ち。ツンと鼻腔を刺激するギスギスとドライなウッディネス。カカオチョコ、焼き芋っぽい焦げ感。奥にはケミカルなシロップの甘いニュアンス。徐々に機械油っぽさも感じる。
(言われてみれば微かにブルーベリージャムの甘いアロマも漂うような。。。)

味:ウッディーで強くドライ、香り同様ギスギスしてパワフルな口当たり。シーズニングシェリーを思わせるドライプルーンやチョコレートの甘み、奥にはケミカルなフレーバーもある。
余韻はビターでドライ。ヒリヒリする刺激を伴うハイトーンなフィニッシュ。

全て1stフィルのシェリー樽だと言うだけあって、シーズニング系のシェリー感が強く、欧州の愛好家を中心に評価されそうなボトル。加水するとアイリッシュ系の要素が多少前に出てきて飲みやすくなるが、シェリー感は少しぼやけてしまい、一長一短という印象。

LMDWこと、フランスに拠点を置くウイスキー商社「ラ・メゾン・ド・ウイスキー」が創業60周年を記念してリリースしたボトルの一つ。
この60周年を記念して相当な種類のボトルがリリースされており、2016年を振り返るにあたり避けては通れないと言っても過言ではありません。

中でも話題になったのが、このレッドブレスト25年。海外の某氏が「リッチフルーツ!」「これはまさにコニャックだ!ランシオあるぞ!」とレビューして高得点を出したのが震源か。FBでは「ブルーベリーの香味」なるものも話題になってましたね。
で、自分はどうかというと、ブルーベリーの香味は時間経過で「これかな?」というものが感じられたものの、流石にコニャックは某氏と世界観の違いを感じてしまいました。(それこそLMDW繋がりでフランスを意識しすぎなんじゃ?と思ってしまったほどです。)

レッドブレストはハイプルーフタイプを中心に樽感があざといというか、ギスギスしたリリースが多い印象があり、このボトルも例に漏れずその系統であると感じます。
樽はスパニッシュオークのシーズニングか、ウッディネスが強く、箱の裏を見ると感じた通りのスペックが。
今回は口開けから1ヶ月程度経過したあたりのボトルを頂いたため、多少果実味が開いていたように思いますが、それでもアタック強くエッジの立った樽感は、1杯テイスティングするのに中々時間を要しました。口開けはもっとすごかったんだろうなと推察します。
他方、シェリーの奥には甘み、ケミカルなフルーツ感もあり、加水や時間経過の変化を見る限りポテンシャルはありそう。開封後2〜3年程度かけて飲み頃を待って楽しむのが良いのかなと感じます。

余談ですが、同じメゾン60周年記念ボトルのシェリー系ボトルではドロナック、プルトニーが中々良いシェリー感でした。(聞くところではアベラワーも良かったそうです。自分はまだ試せていませんが。。。)
ドロナックはフルーツ系のシェリー。プルトニーはオーソドックスなタイプですが、そこにプルトニーらしいワクシー麦芽風味の強い味わいが印象的です。

これらのボトルは目黒のGosseで扱いがありますので、都内在住の方は2016年の振り返りにテイスティングしてみても良いかもしれません。

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