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カテゴリ:ブナハーブン

ブナハーブン 28年 1989-2018 AQUA VITAE 42.2%

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BUNNAHABHAIN 
AQUA VITAE 
Aged 28 years 
Distilled 1989 
Bottled 2018 
Cask type Hogshead 
700ml 42% 

グラス:国際規格テイスティンググラス 
時期:開封後数日以内 
場所:ジェイズバー
暫定評価:★★★★★★(6)

オーキーで華やか、かつナッティーな香り立ち。ややドライだが、しなやかでトゲトゲしいウッディネスはあまり感じない。むしろ薄めた蜂蜜、ファイバーパイナップル、レモンクリームなど角の取れた酸と共にフルーティーな甘みを感じる。
口当たりは軽やか、バニラや洋梨のタルト、アーモンドスライス、適度な香ばしさをまとったオーク由来の華やかさがフルーティーな甘さと共に広がり、華やかでドライなフィニッシュへとつながる。 

所謂ホグスヘッド味に分類される系統。度数は42%と落ちてきているが、酒質が樽負けしていない適度な熟成感と飲み応えが残されており、枯れる直前、最後の飲み頃と言える仕上がりである。加水は不要。ストレートで。
 
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AQUA VITEが、現地のBARらとジョイントボトルとしてリリースしたものの第2弾。第1弾は以下の画像にあるカリラの5年で、これは若くピーティーなタイプ。カスク選定にあたってはカクテルへの応用も考えて選ばれたそうです。
そして今回は同じアイラですが、一転してフルーティーなタイプ。ラベルにカクテルグラスがあるように、このボトルもまたストレートだけでなく、カクテルも考えているなら興味深い選定基準ですね。

一方で、今回の中身は度数落ち長熟の部類に入る原酒。バーボンホグスヘッドなどの組み直しの樽は、通常のバレルに比べて隙間が出来やすいのか、度数が下がっているものが多い印象を受けます。
そして度数落ちのホグスヘッド樽原酒にありがちなのが、やたら華やかでありながらボディが弱く、ウッディな刺激だけは強い、樽材をしゃぶっているような味になってしまうこと。まして、酒質のあまり強くないブナハーブンですから、少々警戒してしまっていたわけです。

ですが飲んでみるとボディがそこまで失われておらず、枯れた味わいになっていない、なかなか良い塩梅のフルーティーさ。
ちょっとナッティーなニュアンスがあるのが味わいのなかでアクセントになっていて、短熟の圧殺系な樽使いでは出せない、熟成したモルトだからこその味に仕上がっていると言えます。
これはなかなか絶妙で、テイスティング会でも評価の高いボトルのひとつでした。

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ご参考:カリラ5年 2009-2015 AQUA VITAE 59%
第1弾のコラボボトル。一言で若くオフィシャル直系なキャラクターのカリラだが、5年熟成にしては適度な熟成感があって、ボディにある少し蜜っぽい甘味が全体のフレーバーのバランスをとっている。 「ちょっとバロックレイド時代イメージしてる?」と聞くと「そうそう、ちょっとねと」 ほんとかな?w

ブナハーブン 19年 1979-1998 OMC 50%

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BUNNAHABHAIN 
Aged 19 years 
Distilled 1979 April 
Bottled 1998 December 
Cask type Sherry 
700ml 50% 

グラス:リーデル
時期:開封後数ヶ月
場所:BAR Kitchen 
暫定評価:★★★★★★(6ー7)(!)

香り:ドライだが艶のある甘味とフルーティーさを感じる香り立ち。キャラメルアーモンドやレーズン、微かにベリーを思わせる心地よい酸のあるフルーティーさがアクセントになっている。残り香が充実していて更なるポテンシャルを感じる。

味:スウィートで軽い香ばしさのある口当たり。とろりとした粘性があり、黒蜜、ドライベリーとローストアーモンド。余韻にかけてややビターだがフルーティーでもあり、赤系の果実感が淡いサルファリーさを伴って長く続く。

もともとあったサルファリーなフレーバーがほどよく消えて果実味のサポートに回ったような、多層感を備えたシェリー系モルト。
まだ完全ではないが、変化のマイルストーンとしては非常に分かりやすいサンプルと言える。ストレートで。

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1970年代のブナハーブンは、特に蒸留所エピソードで触れることはありませんが、一時閉鎖を挟んで80年代も例に漏れずシェリー樽熟成原酒のリリースが多いのが特徴。それが上質なモノなら良いのですが、どうにも野暮ったくサルファリーなタイプのモノも多い。。。今回はそのブナハーブンのテイスティングを通じて、経年がもたらすシェリー感の変化について触れていきます。

というのも、今回のボトルはリリース直後はサルファリーさ(硫黄)がムンムンだっただろうもの。今でもその片鱗は感じられるのですが、20年の時間を経てネガティブな部分が抜けはじめ、むしろシェリー樽のニュアンスの良い部分を底支えするような、香味の一部として融合しつつあるのがこのボトルの現在地です。

自分はシェリー樽における硫黄フレーバーを、苦手な要素のひとつにあげています。
一方で様々なウイスキーを飲んできて、このフレーバーには2つの特徴があることがわかってきました。
まずひとつは、硫黄フレーバーは時間経過でこなれて、ある程度抜けるというもの。そしてもうひとつは、そのフレーバーが全面的にネガティブなものではなく、プラスに転じるものもあるということです。

硫黄由来の要素が抜けていくと、残るのは適度な香ばしさや苦味、あるいは土っぽさに通じるようなニュアンス。シェリー樽熟成原酒のなかでも赤い果実味を感じさせるようなタイプのものにこれが加わると、多彩で厚みのある熟したベリーのようなフレーバーへと変貌するように感じています。
最近多いシーズニングシェリーの代表格とも言えるクリーミーで甘いタイプは、椎茸っぽさが増すようなものもあるようですが、なかにはローストアーモンドとチョコレートを思わせるフレーバーだったり、かりんとう系の香ばしさに変化するものも。
料理には、癖のあるものとの組み合わせが美味しさに繋がっているケースが珍しくなく、硫黄も言わばその1つであるのだと言う訳です。

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今回の記事と関連して、以前紹介したグレンギリー(アデルフィー・グレンギリー 1998-2016 55.7%)を例示します。
香味構成は上述の赤い果実味のあるシェリー感と、シェリーそのものが混じったような若干の椎茸っぽさ、そして強めのサルファリーさ。。。
開封直後は良い部分もそうでない部分もあるのですが、硫黄が抜ければベリー感の出た旨いシェリー系になると様子を見ているボトルです。

加えてグレンギリーの酒質はアタックが強めなので、こちらも経年でこなれてちょうどよくなるだろうと予想して購入。開封3年弱経過し、ボディを維持しつつも硫黄はそれなりに抜け始めて来ています。
まだしばらく時間はかかりそうですが、先日久々に飲んで好みの方向に振れていることも確認出来て一安心。最も開封済みでの変化なので、未開封ボトルでは上記ブナハーブンのように10年単位で時間が必要だと思いますが。。。

余談ですがこの手のボトル、硫黄が収まってきたとしても油断は禁物で、振ると何故か復活してしまいます。
開封時にコルクを湿らせるため、ボトルを逆さにする場合があっても勢いよく傾けることはせず、グラスに注ぐ際もフチを滑らせるようにして、空気と混ぜないのがポイントです。
濃厚な癖に繊細なヤツ。じっくり瓶熟を待つことといい、なんかワインみたいですねえ(笑)。

ブナハーブン 14年 2003-2017 モルトヤマ5周年記念 富嶽三十六景 57%

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BUNNAHABHAIN
ABEYHILL (KINGSBURY)
Aged 14 years
Distilled 2003
Bottled 2017
Bottled for Maltyama 5th Anniversary
Matured in a Sherry Butt
700ml 57%

グラス: スピリッツスニフター
場所:BAR飲み@Nadurra
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ウッディで濃い甘み、ミルクチョコレート、プルーン、微かにスパイシー。徐々にカカオの苦味。スワリングすると熟成紹興酒のような古酒系の酸味を伴う。

味:しっかりと樽由来の粘性のある口当たりからマイルドなシロップの甘み、プルーン、ココア、黒砂糖、少し湿ったようなウッディさ。余韻はドライで心地よいタンニン、少し舌に刺激が残るが、それが全体の濃厚さを打ち消すバランスの良さに繋がる長いフィニッシュ。

良好なシーズニングシェリー感でキャッチーな味わい。香木系ではないがクリーミーさに近い濃い甘みとコクで、安心感がある。加水するとやや荒さはあるが少し前のマッカラン12年を思わせるウッディネス、黒糖系の甘みやナッツの香味が広がる。選定者の狙いが伝わる1本。


富山のウイスキーショップ、モルトヤマが開業5周年を記念してボトリングした1本。
「5周年だから5本出す!」と聞いた時は、幾ら何でもそれは・・・と耳を疑いましたが、思えばモルトヤマ店長こと腐梨こと腹パンチョンことヒトリモーンこと・・・年々どこぞの将軍様みたいに肩書きが増えていく下野君が「ウイスキー酒販に、俺はなる!」と言い出した5年前も、「幾ら何でもそれは・・・」と思っていた一人が自分です。

しかし有言実行、この5年間様々な障害はあったと思いますが、それらを実現してきた彼の行動力であれば、今回のリリースのみならず、後の企画も必ず形にしていくことでしょう。
いやもう素直に脱帽、ここまでくるとは思ってませんでした。5周年、おめでとうございます!

シングルモルト通販 モルトヤマ

さて、ボトリングした人の紹介はこれくらいにして中身の話。今回のリリースは最近流行りの濃厚なシェリー系。熟成年数相応の熟成感ですが、濃さで荒さがカバーされて、わかりやすい味わいに仕上がっています。近年高騰気味の濃厚シェリーにあって、価格的に手を出しやすい範囲な点も嬉しい。
ただ、この濃厚さはともすれば、単調で飲み疲れがちないつものボトラーズカスクではあるものの、加水すると家飲みにマッチしたゆるいシェリー系の味わいまでカバーするのもポイント。
後は葉巻と合わせてゆったりと楽しみたいです。

なお、第一弾のブナハーブンに続いて、第2弾の記念ボトルも早々に売り切れたモルトヤマ5周年記念シリーズ。第3弾については近日公開予定とのこと、店主曰くヒントは「G」から始まる。。。後は後日!ってあんまヒントになってないゾw
でも楽しみにしてますよ!!

自身がボトリングしたボトルをテイスティングする下野氏。満足げな笑みである。
ぶっちゃけ羨ましい。自分でカスクチョイスしてボトリングするとか、ウイスキー好きの夢見たいなもんですから。
BARで注文する時は、「あの有名なモルトヤマ(パンチョン)のウイスキーを頼む」でオーダーしてみましょう!

プライムモルト セレクションNo,1 ブナハーブン? 15年 1980年代流通 45.7%

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PRIME MALT
SELECTION No,1
(BUNNAHABHAIN?)
Finest Islay Single Whisky
Unblended 15 Years old
1980's
750ml 45.7%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR飲み(Y's Land IAN)
時期:開封後1ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:華やかな香り立ち。林檎を思わせるオーク香、シリアルや乾いた麦芽の香ばしさ、ほのかに青みがかったニュアンス。

味:軽やかな香ばしさのある味わい。合わせてオークフレーバー、薄めた蜂蜜、りんご、青みがかった牧草のアクセント。後半にかけてスパイシーな刺激が感じられる。
余韻は香ばしい麦芽風味、淡く植物系のえぐみ、染み込むように長く残る。

ホグスヘッドあたりのバランスが取れた樽感、麦系の風味が香ばしいハイランド的なモルト。余韻に少し野暮ったさ、引っ掛かりを感じるものの全体的に味わい深く、程よくライトで飲みやすい。


アメリカ向けに現地企業がボトリング、リリースしたプライムモルトシリーズの一つ。流通時期は1980年代前半と推定。シリーズ全容は今となっては不明確であるものの、コレクター情報でSelection No,1シリーズはファイネスト表記が12年と15年で2種類、ラフロイグ表記が1種類(ボトルの色違い含めると2種類)が確認できるところです。

これらは全て"ラフロイグ"であるという情報もあったようですが、このボトルは明らかにピート感が。。。先日紹介したファイネスト表記の12年は1970年〜1971年頃のボウモアと思える構成からも察するに、プライムモルトシリーズはラフロイグ以外もボトリングされているのではないかと。
そしてこの中身、ブルイックラディも一瞬頭をよぎりましたが、この野暮ったさのある麦感や草っぽいフレーバーは、ブナハーブンに一票です。

(プライムモルト15年の裏ラベル。One of the most famous distillery in Islay.の記述はどうとも読める内容。ブナハーブンはアイラの中でノンピートスタイルで最も有名とは言えるが。。。)

それにしても、ファイネスト表記のプライムモルトは12年、15年共どちらも謎が残る結果になりました。特にこの15年は衝撃ですね。

仮にブナハーブンとするなら、ピートフリークやFoLな方々には衝撃と多少の落胆を持ってこのボトルが迎えられることと思う一方。
普通にうまいモルトであるのが一つ。
そして蒸留時期として1960年代後半から1970年代のブナハーブンは、オフィシャルボトルだとシェリー系統の仕上がりが多く、ボトラーズも樽をしゃぶってるような長期熟成が中心です。
シェリーではないナチュラル寄りな系統で短熟のボトルを飲めるというのは、なかない経験だと感じます。

ブナハーブン キャビノック 46.3% リミテッドエディション Batch No,2

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BUNNAHABHAIN
CEOBANACH
(No Aged)
Batch No,2
700ml 46.3%

グラス:和吉工房テイスティンググラス
量:30ml
場所:BAR飲み(アイラ島@銀座)
時期:開封後一ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★(6)

香り:焦げたようなピートフレーバー、酸味を伴う乾いた植物感、少し根菜系のニュアンス。時間経過でバニラ、華やかな甘いアロマも開く。 

味:クリアな口当たり、ややトゲトゲしたアタックだが、徐々にバニラの甘みと塩水のコク、そして香り同様焦げたような強いスモーキーフレーバーが鼻腔に抜けてくる。
余韻の広がりはスモーキーで乾いたウッディネス。酒質由来の部分は弱く、少しいも焼酎っぽい癖も感じる。


ブナハーブンが限定的にリリースしている、ピーテッドモルト。ブランド名はそのまま読んだらセオバナックと読めそうですが、キャビノックなのだそうです。
同蒸留所はアイラ島にありながらノンピートモルトが代名詞であるわけですが、ピートフリークが増えた時代の流れには逆らえないのか・・・ちょくちょくこうしたリリースが見られるようになりました。
オフィシャルラインナップでは、既にトチェックやクラックモナがリリースされており、それぞれ国内でも並行品が流通しています。

今回紹介するキャビノックの樽構成はバーボン樽、熟成期間は10年以上とのこと。樽由来の風味とアイラ島のピートという組み合わせからか、ブラインドで出されたら"ちょっと荒めなラフロイグ"を連想しそうな出来栄えです。
ただし酒質由来の部分で軽さというか、ピートが浮ついている印象を受ける部分があって、味の中間から余韻にかけてバラつきがあり、何か違うと感じます。
また、メーカーコメントでは塩味についても触れられているものの、意識しないとわかりにくいのではないかという印象。この辺は開封後の時間経過でこなれ、変化があるかもしれません。

(アイラ島のピート湿原。代表的な景観と言えるピート採掘後の風景。大地を削るように掘り起こされたピートは、野積みで乾燥させた後、一般家庭からウイスキー製造まで広く利用される。 Photo by k67)

キャビノックの意味はゲール語でSmoky mistという意味があるのだそうです。
そこでふと思いついたのが、スコッチウイスキーの飲み方である、クラッシュアイスで作るミストスタイル。
このキャビノックはノンチル仕様なので、氷が溶けて濁りに繋がれば、まるで煙がグラスの中に充満するように見えて、口に含めばスモーキーフレーバーが広がる。まさにスモーキー・ミスト。
ちょっと洒落た感じですね。今は時期じゃないですが、暖かくなったら試してみようかな。

このボトルはハイドアウトクラブの投稿者企画で、ウイスキー仲間のMさん提供のボトルをテイスティングさせていただきました。
ブナハーブンと言うとシェリーカスクの印象があるのですが、ピーテッドモルトは若くても仕上がりが良く、バーボン樽の組み合わせは鉄板です。
ブナハーブンの新しい可能性を感じるボトルとして、楽しませていただきました!

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