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2016年に飲んだボトルで高評価&印象に残ったものを振り返る(下)

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前回に引き続き、2016年に飲んだウイスキーを振り返る特集記事。今回は、オフィシャルリリースでエントリーグレードとなる5000~6000円クラスまでを上限として、ニューリリースの中でコスパが良いモノや、これまでと比較して味わいに良い変化が見られたボトルなどを"Interesting Release Category"としてリストアップします。

ニューリリースはともかく、これまでと比較して・・・というのは何を意味するかというと、ウイスキーは同じ味に作られているようで、ロットで結構味が変わったりします。
このブログを閲覧されている方なら、何を今更という前置きかもしれませんが、ラベルチェンジなどを挟んだ場合はほぼ確実に変わりますし、そうでなくても突然変化することもしばしば・・・。
それはいい方向にも悪い方向にも変化することが起こり得るのですが、ここ最近はいい方向に変化しているボトルが増えてきたように思います。
私を含め、ある程度突っ込んでウイスキーを飲んでいると、オフィシャルスタンダードは中々手が出なかったりしますが、1年に1度くらいそうしたボトルをチェックすると、また新しい発見が見つかるかもしれません。
今回はそんなボトルも含めて紹介していきます。


【Interesting Release Category】
【アイラモルト】

・ボウモア 12年 43%

あえて1本上げるならいつの間にか美味しくなっていたボウモア12年、らしい柑橘とグレープフルーツを思わせるフルーティーな味わいが2〜3年前のロットと比べてはっきりと感じられました。
またそれ以外にも、ここ1〜2年間のアイラモルトの品質向上は著しいと感じます。
去年はカリラ12年が美味しくなったと話題を呼び、今年は今年でアードベッグTEN、ラガヴーリン16年も良くなっていると感じました。この2銘柄は、中途半端な旧ボトルなら、好み次第で充分対抗出来るクオリティがあります。
またラフロイグ10年は向けで結構味が変わっているような気がしますが、相変わらずの安定感。特にドイツ向けの評判が良かったようです。


【アイランズモルト】
・アラン 12年 カスクストレングス

アイランズのスタンダード全体を見ると、アイラと異なりやや厳しい1年だったように思います。
ニューリリースでは、タリスカーはNAとなるスカイが展開され始めましたが、これはハイボールには使いやすいものの、ストレートは少々苦しい。スキャパのスキレンは年始に流通したバッチ1こそ好調だったものの、バッチを重ねるごとに熟成感がライトに・・・。
既存リリースを見ても、ハイパやジュラは良くも悪くも安定していますが、目立った変化はなかったように思います。
そんな中、エントリーグレードから全般的に安定したリリースで気を吐くアイルオブアラン。1本を選ぶならラベルチェンジした10年か、バッチ的には2015になりますが12年カスクストレングス。アメリカンオーク由来のバニラやドライフルーツの香味がしっかり感じられ、もっと評価されるべき1本をだと思います。


【キャンベルタウンモルト】
・キルケラン(グレンガイル) 12年 46%

スタンダードクラスの中で、今年のベストリリースを選ぶなら、このキルケラン12年は間違いなく候補となる1本です。
ちょうどキャンベルタウンモルトを基礎から勉強し直すかと、色々飲んでいた中で、手元に届いたWIP終了を告げる完成品。しっかりとした麦芽風味、後半に広がるピートフレーバー。兄貴分であるスプリングバンクの特徴を備えつつ、スタンダードではそれ以上の出来栄えでした。
蒸留所限定品の複数年バッティングを飲む限り今年1年限りの味わいではなさそうですし、来年以降も期待しています。


【ハイランドモルト】
・クライヌリッシュ14年 46%

ハイランドもニューリリース含め、中々良いボトルが複数ありましたが、1番驚きと変化があったのはこのクライヌリッシュの2015〜2016年近辺ロット。
これまでドライで ライトで・・・などと言われていたクライヌリッシュのスタンダードですが、ふと気がつけばリッチでコクのある、食前酒ではなく食後酒というキャラクターに。ハイボール向きではなくなったように思いますが、ボトラーズなどにもあるクライヌリッシュらしいワクシーで白粉を思わせる麦芽風味がしっかり感じられる、良いスタンダードボトルになったなと感じています。


【スペイサイドモルト】
・グレングラント12年 43% 2016's

アイラモルトが既存ラインナップなら、スペイサイドはニューリリースで光るボトルが多く見られた、収穫の多い1年間だったと思います。
その中で1本を選ぶなら、最近ようやく国内に流通し始めたグレングラントのニューリリース12年。ボディはライト寄りですが、華やかなオークフレーバーがしっかりと広がる、少なくとも終売になってしまった16年を惜しまなくても済みそうです。
また、この他にもグレンリベット12年ファーストフィル(写真)もグラント同様に華やかなタイプでいい出来ですし、ラインナップではミドルグレードながら価格的にエントリーに位置するノッカンドゥー15年、18年もナイスコストパフォーマンス。
また、グレンフィデック12年も今年のラベルチェンジで味が良くなったと評判です。


【ローランド付近のモルト】
・インチマリン(ロッホローモンド) 12年 46%

ロッホローモンドはハイランドとローランドの境界線付近にあるけど、厳密には南ハイランドだろうってそうですごめんなさい(笑)。
ただここでラインナップに入れないと、ローランド地方は該当なしどころか、あんまり飲んでないことがバレちゃう事態に。(オフィシャルはキンチーとアイルサベイくらいしか飲んでない可能性が・・・。)
というわけで、今年発売したニューボトルで一気にボトラーズリトルミルやアイリッシュ系統のキャッチーなフルーティーさを取り戻し、JIS向けシングルカスクで話題となったインチマリンの12年をリストアップ。これ、良く出来てると思いますよ。
ローランド地方の探求は、来年の宿題とさせてください(汗)。

【ジャパニーズモルト】
・余市NA 45%

2016年のジャパニーズのスタンダードクラスは中々寂しい感じでした。クラフトディスティラリー創業のニュースや、既存蒸留場からリリースされる限定品が時折市場を賑わしてくれましたが・・・。
ボトルではなく、ジャパニーズウイスキーの基準の話が盛り上がっちゃったりで、色々落ち着かない1年だったように思います。
そんなわけで「該当なし」でもよかったのですが、昨年リリースされてあまり評価されていなかった余市NAが、地味に味が変わって樽感が濃くなっていたので、リストアップです。
先日、イベントでのブースで試飲したところ、なんか濃くなったなと感じて営業の方にそう告げると、自分も飲んだ当時の試飲サンプルを持って来てくださり、一緒に比較テイスティング。「やっぱり濃くなってる」ということで、劇的な変化ではありませんが、ニッカも影で色々努力しているんだなと感じた出来事でした。


【ブレンデッドウイスキー(モルト含む)】
ブラックニッカ ブレンダーズスピリット 40%

はい、もうお約束です。多くを述べる必要はないですよね。ニッカブレンダー陣の気合いと本気を見た、ブレンダーズスピリットです。
この価格帯でスコッチまで見るとジョニーウォーカーグリーンが再販するなど、リリースはありましたが、個人的な好みやコスパではニッカに軍配です。
サンプルを頂いた後、自分も1本買って飲みましたが、ブラックニッカらしく飲むシーンを選ばない「普段飲み」というバランスに、決して安ウイスキーとは言わせない多彩なアロマ、余韻にかけて広がる余市10年を思わせるピートフレーバーとほのかな硫黄がなんとも懐かしい。来年以降も、定期的にこうしたリリースを出して欲しいです。
そういえば某BAR経由での情報によると、使われた1956年の余市原酒は1樽分だそうです。


以上、長くなってしまいましたが、2016年の振り返りとして、飲んだ銘柄から高評価だったもの、印象に残ったものをいくつかの整理の中でまとめてみました。
今年は意識してオフィシャルを多めに飲みましたが、2000年代の蒸留は突き抜けて良いとは流石に言えないものの、酒質、樽の使い方、全体的なバランスなど、良くなっているなという将来の光明となる発見が結構ありました。

そうした発見のモトはありながら、今回の上下2編のまとめ記事ではボトラーズの主戦場である1〜2円台の価格帯リリースなど、設定条件の関係から触れることの出来なかったボトルも数多くあります。
また、将来への光明とはあまり関係はないですが、当ブログのウリとも言えるオールドブレンデッドも。。。
次は違う条件でまとめてみるかと反省しつつ、そして来年も新しい発見と喜びがある事を期待して、今回の記事の結びとします。

2016年に飲んだボトルで高評価&印象に残ったものを振り返る(上)

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2016年も残すところ後3日となりました。
本年、当ブログが投稿したテイスティングカテゴリーの記事は360本程度。平均すると1日1本はボトルを紹介していることになります。
また、これ以外にも書いていないボトルや、イベントでのテイスティングとしてレビュー記事に含めていないものも多数あります。そうしたモノを含めると、 おそらくはのべ500銘柄くらいはテイスティングをさせて頂いたのではないか・・・。結果、レビュー掲載が追いつかなかったものもあり、中には是非飲んでくださいとサンプルを頂いたものの、来年への宿題と成ってしまうものもありました。(ゴメンなさい。。。)
うーん、来年はペースを落としてでもちゃんとレビューまで書き終えるような形にしたいですね。

さて、これから年末にかけては2016年の振り返りをしていきたいと思います。
月並みですが、"今年飲んだボトル"の中から高い評価だったもの、印象に残っているボトルなどをまとめていくコーナーってやつです。
今回の記事では、特に多くの種類を飲んだ、スコッチ、ジャパニーズ、そしてその他のスコッチタイプウイスキーの中で、
「リリース年度問わず高評価かつ印象に残ったボトル」→<Open category>
「ニューリリースで高評価かつ印象に残ったボトル」→<New Release Category>
を選定します。

なお、レビュー記事の評価で上から順に決めていったのでは、飲んだボトル全てを振り返る作業にはならないので、「印象に残る」という要素も加え、個人的な思い入れとか、驚きとか、より一層の主観的な要素を踏まえ、今年1年を振り返りつつチョイスします。
また、1年を振り返るという位置づけから、ブログに掲載していないボトルも対象にしたいと思います。


【Single Malt】
<Open category>
・グレンギリー15年 1972-1987? Slim Cowell's Pearsonal Serection Ⅱ
・ハイランドパーク 1956-1985 or 1986 GM 54.3%
・ロングモーン 31年 1964-1996 キングスバリー 59%

<New Release Category>
・ラガヴーリン25年 51.7% オフィシャル 200周年記念ボトル
・サントリーシングルモルト 山崎ミズナラ サロンドシマジ向け
・ティーリング 24年 BAR ウォッカトニック 30周年記念ボトル

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候補多数だったシングルモルトモルト分野。今思うと各地域ごとに分けても良かったんじゃないかと思うくらいの物量で、その選定は困難を極めました。(まあ500銘柄飲んでいれば・・・w)
オールドのみならず、ニューリリースもここ最近のリリースに復調の兆しがあり、特にシェリー系のリリースは来年が楽しみという状況になってきています。
そんなシングルモルト区分ですが、新規にテイスティングした中では本年唯一10点を獲得したグレンギリー15年は文句なし。「神のギリー」という通り名まで広まったこのボトル、是非来年の名古屋のイベントのIANブースでテイスティングしていただければと思います。
また、キングスバリー・ロングモーン1964は、ベストな状態なら素晴らしい味わいであるのに、一歩間違えればソーピーに振れるという2面性の衝撃を体験させてくれたという「印象深さ」から、今年の1本にリストアップです。

ニューリリース部門ではラガヴーリン25年もまた即決。2016年のニューリリースの中でもトップクラスであることは間違いない1本で、先日改めてテイスティングしましたが、昨年リリースされたラフロイグ32年同様に「この200周年を迎える2015年、2016年に酒を楽しめる舌がと鼻があってよかった」と心から感じることが出来た1本でした。
加えてもう一つ、サロンドシマジ向けとしてひっそりとリリースされた山崎ミズナラが、2016年にリリースされたジャパニーズシングルモルトの中でもベストと言える1本。原酒の主体は公には1990年代とされながら、体感で30年以上と感じるサントリーのブレンダーの力量を感じる多層感とミズナラ樽由来の高貴なウッディネスは、一言で素晴らしい完成度。1飲の価値アリです。

なお、ニューリリース最後の1席は最近品質を上げてきた近年系シェリーやディアジオのハイエンド各種、あるいは直近リリースのあったベンリアック1975など、本当に様々なボトルが候補として有りました。が、印象深さという点で、ティーリング24年 BARウォッカトニックボトリングを今年1番ハイボールにして旨かったボトル、ベストハイボーラーとしてリストアップさせてもらいました。


【Blended Malt Whisky】
<Open category>
・サントリー センチュリー 21年 ピュアモルトウイスキー 43%
・サントリー 清里フィールドバレエ 25周年記念 ピュアモルトウイスキー 48%
・マクファイルズ 2000年記念ボトル GM 40%

<New Release Category>
・ロイヤルマイル 40年 ブレンデッドモルト 47.1%
・サンジバー スペイサイド ベリーオールドブレンデッドモルト サムライラベル Batch No,2 46.1%
・コンパスボックス フレイミングハート 5th 48.9%

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【Blended Whisky】
<Open category>
・洛山 25年 サントリーブレンデッドウイスキー2015’s 43%
・ペニンシュラ東京 サントリーブレンデッドウイスキー2014's 43%
・ジョニーウォーカー オールデスト 15-60年表記 初期ボトル 43%

<New Release Category>
・響35年 47% 2016's
・響21年 43% 2016's
・おいしいウイスキー 36年 ハイランダーイン 46.2%
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ブレンデッド区分としてバッテッドモルトとブレンデッドウイスキーの2区分から12本をチョイス。この分野はある一定以上のクオリティを求めると、基本的にジャパニーズウイスキーが強いと言う印象で、とにかくまあ完成度の高いものが多い。今回のリストも半分がジャパニーズです。
オープンカテゴリーに唯一入ったオールドブレンデッドのジョニーのオールデスト。これは今年数々の挑戦状(ブラインド)の中で完全正解だったボトルの一つで、モルティーな熟成感とバランスの整ったスコッチらしい美味しさと思い入れから。
しかしそれ以外、洛山25年、ペニンシュラなどはブレンドらしい奥行きのある味わいに加え、ミズナラ、シェリーの各キャラクターが際立って文句なし。先日リリースされた35年なんて香りの高貴さ、バランスがとんでもないですね。味はウッディネスが強いですが、アロマだけで昇天できます。そしてどう飲んでも旨い響21年・・・「ええい、サントリーのブレンダーは化け物か!」という感じで日本勢がメインとなってしまうのです。

それだけスコッチ側で現行品を中心に魅力的なリリースが少なかった分野でもありますが、シングルモルトでのリリースが原酒的に難しいからか、あるいは多層的な味わいを求めてか、スコッチからもブレンデッドモルトウイスキーのリリースで光るリリースが少なからず増えてきたように思います。 
その代表格と言えるのがロイヤルマイルのブレンデッドモルト40年、あるいはサンジバーのブレンデッドモルト、一応スコッチ区分であるハイランダーインのおいしいウイスキー。舐めた程度なのでリストアップはしていませんが、ユナイティングネイションズ40年なども光る1本だったと思います。
後は期待していなかったのですが、往年のカリラを思わせる味わいで楽しませてくれたフレイミングハート5thは滑り込みでリストアップ。11月にリリースされたサマローリのレインボーも良かったですし、ジャパニーズが原酒枯渇で苦しむ今、来年はシングルモルト以外にブレンデッドスコッチに注目できる1年となるかもしれません。これは結構楽しみにしています。


と言う感じで高評価&印象深いボトルをリストアップしてみましたが、こうして改めてリストにしてみると、「ホント今年も良く飲んだよねぇ(飲ませて貰ったなぁ)・・・」という感想と共に、中々飲めないボトルも少なくないなと感じる内容です。
他方、2016年は昨年同様、オフィシャルスタンダードリリースの品質向上が目立った年で、エントリーグレードである5000~6000円くらいまでの価格帯で、面白いリリースや、味わいが良くなったと感じるボトルも少なくありませんでした。
そこで次回は、別枠としてコスパの良さや、品質の向上したリリースなどを<Interesting Release Category>として選定することとします。

<つづく>

武蔵屋 & ジャパンインポートシステム 試飲会レポート(後編)

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引き続き武蔵屋&JISさんの試飲会レポートです。
後編はGMのボトラーズリリースボトルから、印象深かったボトルを紹介していきます。
周年が関係していたこともあって、ウイスキーフェスの時から尋常じゃない数でしたが、その内容を引き継いで今回も登場です。
そのボトル本数は32本。フェスの時はここに上位グレードもいくつか含まれていて、より多くの本数が試飲できたわけですが、それを全部飲んでいたらその日が終わってしまうので、あえてスルーしていました。

そんなわけで、まずはコニッサーズチョイスから。
ただ正直なところ、コニッサーズチョイスは短熟はもう一つ複雑さが足りず、90年代蒸留で色の濃いめなボトルを見ると硫黄系のシェリーだったりで、自分的にはちょっと辛いところもありました。 
その中でも、というか今回のGMラインナップで、最も印象に残っていたのがトマーティン1996。後はレダイグ1998やカリラ2003は、ピートタイプの利を生かして"外さない"仕上がりだったように思います。

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・トマーティン (1996-2013) コニッサーズチョイス 46%
香りはチーズを思わせる酸味、少し湿ったアロマなど、他のボトラーズリリースでも極稀にある香り立ちで、個性的な構成ですが、口に含むと滑らかな口当たりからバタークッキーやバニラ、そして洋ナシの甘みとフルーティーなフレーバーが広がり、余韻はウッディー。香りと味の変化が大きい、印象深い構成でした。

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続いては蒸留所ラベルシリーズ。
これもほんの数年前は20年オーバーでこってりとしたシェリータイプだったり、オーキーで華やかなボトルが結構(それも安く)あったのですが・・・。最近は若年化が著しく、ストラスアイラやロングモーンなど、かつて長熟で鳴らした蒸留所ラベルは軒並み2000年代に突入。
これが10年、20年かけて訪れた変化ならわかりますが、ほんの3年くらいの間に起きた出来事ですから、未だに理解しがたいです。 

さて、この中で印象に残ったボトルを上げるなら、一つはバルブレア10年、そしてもう一つはアードモア1995になります。
・バルブレア 10年 43%
・アードモア (1995-2013) 43%

バルブレアは割りと近年のオフィシャル直系の構成ですね。華やかでライトボディーで、オーク系のフレーバーがしっかり感じられる。このボトルはメーカー終売が決まっているそうで、輸入代理店側にも30本程度しか在庫が残っていないようです。
アードモアは近年リリースされることが多くなった2000年代のボトルと比べて熟成感、落ち着きがあり、らしさもありますが全体的なバランスが整って、美味しく飲める構成となっていました。
ちなみに以前評価の高かったモートラックやリンクウッド15年は、樽構成が変わったのか、随分サルファリーな味わいに。。。

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カスクストレングスシリーズと、加水のマクファイルコレクション。
この中からチョイスするなら、クライヌリッシュ2001とグレンロセス1997です。

カリラの若いビンテージは、安定を求めるならこの辺は間違いないのですが、それ以上に可もなく不可もなくなのが ・・・。
ハイランドパークはニューポッティーな要素も残っていて、まだちょっと難しい印象がぬぐえませんが、クライヌリッシュは濃厚寄りなシェリー感にハイトーンで、比較的まとまりの良いボトルに仕上がっています。

また、マクファイルコレクションでは、グレンロセスがハウススタイルに忠実な味わいで、口当たりは草っぽさを感じるニュアンスから、熟成感のあるコク、ふくよかさ。BAR飲みして勉強するには良いボトルかなという印象です。
ブナハーブンは最近増えてきたピーテッドタイプ、若いですがカリラのような安定感。そしてグレンタレットはスワリングで淡いパフュームも。


この他、ラムやリキュール、コニャック、カルヴァドス、シェリーなどのラインナップも充実。特にコニャックとカルヴァドスはウイスキーよりもラインナップが良く、色々経験することができました。 
総評するとボトラーズ受難の流れは強く、逆にオフィシャルの方が完成度やコストパフォーマンス的にも良いものがあったように思いますが、中でもいくつか面白いと感じたボトルを紹介させて貰ったつもりです。

そして今回試飲会後は、印象に残ったボトル2本を注文。
強制ではないですが、そういう主旨の会でもありますので。後は主催者の皆様にに感謝しつつ、購入したボトルを後日個別に記事にしたいと思います。

武蔵屋 & ジャパンインポートシステム 試飲会レポート(前編)

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ウイスキーフェスティバル、そしてオールドブレンデッドテイスティング会とウイスキー尽くしの2週間が終わって間も無い中、続いて開催された武蔵屋&JISさんの試飲会(プロ・アマ問わず誰でも参加可)に出没してきましたので、その雑感をまとめておこうと思います。

ウイスキー関連のラインナップは、GM、OMC、キングスバリーの3種が中心。特にGMは先日のフェスからの流れで、非常に潤沢なラインナップが印象的でした。
なお、流石に全種類テイスティングしたのでは時間も身ももたないので、今回はプラカップに少量注ぎ、口に含んで「おっ」と思ったものだけをテイスティンググラスで試飲しました。
従って、いつもよりも精度が粗いかもしれませんが、ご容赦ください。

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それでは、まずはベンロマックのスタンダード各種から。
・ベンロマック オーガニック 2010 43%
・ベンロマック10年 43%
・ベンロマック10年 57%
・ベンロマック ピートスモーク 2006 46%
・ベンロマック 15年 43%

飲んでいて共通して感じたのは酒質の良さ、素直さ。最近のスペイサイドにありがちな軽くピリピリした感じは少なく、これなら樽と熟成次第でさらに美味しいスペイサイドモルトになれるであろう予感がします。
このラインナップ中で良かったのは10年のカスクストレングス。次点はピーテッド。
10年は微かに硫黄が混じっているものの、全体的には嫌味の少ないシェリー感で、飲みごたえも中々。ピーテッドは、若いなりにバランスよくまとまっていました。
続いてロッホローモンド。
・ロッホローモンド オリジナル シングルモルト 40%
・インチマリン 12年 46%
・インチマリン 18年 46%


いろんな意味でらしさを1番感じたのは18年。オイリーでクセのある・・・一言で濡れたダンボールちっくな味は飲み手を選びますね。インチマリンを製造するロッホローモンドはリトルミルの第2蒸留所として建設された経緯があり、その背景からも、らしさははっきり継承されているように思います。
他方で、ロッホローモンドNA、インチマリン12年はどちらも意外に、というか良くできたボトルで、NAは素直なハイランドモルトという感じの乾いた麦芽風味を伴う味わい。12年は青っぽさは若干あるも、しっかりとフルーティー。
この蒸留所については、後日また記事をまとめていく予定です。

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続いてはハンターレイン社のOMC。
ここからはボトラーズで1銘柄1銘柄記載すると記入量がハンパないことになるので、紹介するボトルだけビンテージまで記載します。        
OMCは気になる蒸留所が多かったので、ほぼテイスティンググラスを使用しました。
中でもヒットしたのが、2種類のグレンゴイン。

・グレンゴイン スペシャルカスク FORJIS 15年 (2001-2016) 58.8%
・グレンゴイン 17年 (1996-2014) 50.0%


日本向けのスペシャルカスクはフルーティーでモルティーな味わいのまとまりがよく、バランスの良い仕上がり。ノーマルな50%は多少植物感はあったものの、後半にかけて開くバニラ、洋梨、ドライフルーツの樽由来のフレーバーが好印象です。
その他のボトルでは、ここでも安定感のある短熟カリラ6年。リンクウッド FOR JIS 19年は花と動物直系の味わいというか、中性的で自分は求めている方向性が違うなと。グレンバーギー17年は一番期待していたのですが、シェリーカスク熟成ということで、普段のフルーティーさと違うまったりとしてウッディなタイプに仕上がっていました。
ちなみに先ほどオフィシャルテイスティングでいろんな意味で楽しませてくれたロッホローモンドは(以下略。

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姉妹ブランドに当たるプロヴェナンスのラインナップからは、ジュラ 11年 (2003-2014) 46%。
ピートのしっかり効いたジュラで、熟成感はオフィシャル10年と同等程度でやや短熟気味。少し酸味を伴うクリアな味わいとスモーキーフレーバーで、いかにもという味わいでした。
ちょっとこのラインナップだけは消去法で動きましたが、例えばBAR飲みで現行品との比較にこのジュラを使うなら面白そうです。

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キングスバリーのゴールドシリーズ5種類。こちらからはベンネヴィスとアランをピックアップです。
・ベンネヴィス 17年 (1998-2016) 57.9%
・アラン 18年 (1996-2015) 52.9%

ベンネヴィスは所謂圧殺系のシェリー感で、個性はあまり感じませんでしたが、時間経過で開くかもしれません。
また、ファークラスやマッカランなどに見られるシーズニングシェリーとは少し違う、黒蜜のような甘さが印象的な濃い味わい。好きな人は好きなボトルだと思います。
なお、アランは安定のアラン(笑)。リフィルシェリーホグスヘッドと思しき構成ですが、フルーティーさよりとろりとした甘さがあり、まったりとした味わいです。
この他短期熟成のタリスカー5年は、若いですが酒質の強さ、素性の良さを感じる味わいでハイボールにしても面白そう。また、こういうのをマイ樽に入れたいなと思うのですが、価格的に釣り合いが取れないんですよね(汗)。        

以上ここまでざっと26本。
オフィシャルボトルは復権、味が良くなってきている印象を受ける一方で、ボトラーズは短期熟成が目立ち、1990年代蒸留ですら「若干ありがたく感じる」のは、やはり世代が切り替わってしまったことの証なのかもしれません。
簡易レビューで恐縮ですが、参考になりましたら幸いです。
長くなってきましたので、ひとまずここで区切りとして、後編はGMのラインナップから紹介します。

【ご報告】オールドブレンデッド テイスティング会2016を開催しました

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11月27日、池袋にてオールドブレンデッドテイスティング会を開催しました。
当日は募集人員のMAXである50名が参加、こちらからは約60本のボトルを用意させていただきました。 
そこに皆様からの持込で約20本程度プラスされ、計80本弱のオールドブレンデッド(一部シングルモルトも)が集まり、会場のキャパシティ的にも"テイスティング会"として、問題なく楽しんでいただくことが出来たと思います。 
また、ラスクやパンなどの差し入れも多数頂き、準備していた軽食の一層の充実があったことや、テラスの喫煙席では今年もシガーマスターによる熟成シガーが振る舞われた事は、紹介しておかなければなりません。 

自分はというと、会中はほとんど飲まずに進行と管理に努めました。せめてゲスト持参ボトルの後日紹介くらいはできれば良かったのですが。。。 やはり主催イベントですから裏方がっつりで、そういう余裕は無く(笑)。
そんなわけで全体の概要しかお伝えできませんが、古酒にまみれる3時間を楽しませていただきました。

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このイベントはあくまで「試飲会」、「自分のお気に入りの1本を探す」ことが目的であるため、有名な銘柄以外にBAR等ではあまり見ないマイナーどころも多く用意しました。
有名どころ、例えばジョニーウォーカーなどは飲まれたことがある方も多いと思いますが、ウイスキーの銘柄はそれだけじゃありません。
「なんだこれ」と思いもかけぬボトルが、昭和の時代には多数販売されていたのです。

ただ、そうしたマイナーどころは、掘り出しモノもあれば正直微妙なブツも多数あるため、グラスに注いでも気に入らなければ捨てよい、あくまで発見を優先というルールを採用。
飲み過ぎによる粗相もないよう注意していましたが、参加された皆様のマナーは素晴らしく、誰一人として酔いつぶれ無く、問題なく会を終えることが出来た事が出来ました。

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なお、準備したボトルは開催に当たってご好意で提供頂いた数本を除き、全て自分が酒屋巡り、オークション、リサイクルショップで調達した自宅ストックです。勿論、当初の予定通り会の終了時には一人一本お持ち帰り頂きました。
また、気軽に参加してもらうため、会費も極力低く抑えており、会場のレンタル費用や輸送費用、準備物全般を含めると黒字にはならないのですが。。。会を通じて得られる繋がりや情報はそれ以上の価値があります。今後もタイミングをみて、続けていけたらなと感じています。

その繋がりの一つとして、今回の会でもまた、是非飲んでくださいとサンプルを多数頂きました。(一部は強奪したものも有りますw)
皆様、お心遣い本当にありがとうございます。
「ブログいつも見ています!」「勉強させてもらっています!」と多くの応援のお言葉も頂き、やる気も充電。準備は楽ではありませんでしたが、今は心地よい疲労感と充足感で体が満たされています。
頂きましたボトルは、目標12月中にブログに掲載できるようにテイスティングを進めます。

最後に、イベントの設営にはウイスキー仲間のJさんとAさんにお手伝い頂きました。
おかげさまで当日余裕を持っての準備完了と、会の運営をすることが出来、非常にありがたい限りです。 
また、撤収の際の片付けも多くの参加者が自発的に手伝ってくださり、順調に作業は終了。(あまりの順調さに、時間を持て余してしまったほどでw)
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!

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追記:Hさん、クリリンの置物ありがとうございます(笑)
今後のブログやイベント等で活用させていただきます。

追記2:イベント後、2次会、3次回会の後で最後の力を振り絞って本記事を書きましたが、あまりによくわからない文章だったので、体裁を修正しました。(11/28)

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