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カテゴリ:ウイスキー特級(オールドボトル)関連

【ご報告】オールドブレンデッド テイスティング会2016を開催しました

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11月27日、池袋にてオールドブレンデッドテイスティング会を開催しました。
当日は募集人員のMAXである50名が参加、こちらからは約60本のボトルを用意させていただきました。 
そこに皆様からの持込で約20本程度プラスされ、計80本弱のオールドブレンデッド(一部シングルモルトも)が集まり、会場のキャパシティ的にも"テイスティング会"として、問題なく楽しんでいただくことが出来たと思います。 
また、ラスクやパンなどの差し入れも多数頂き、準備していた軽食の一層の充実があったことや、テラスの喫煙席では今年もシガーマスターによる熟成シガーが振る舞われた事は、紹介しておかなければなりません。 

自分はというと、会中はほとんど飲まずに進行と管理に努めました。せめてゲスト持参ボトルの後日紹介くらいはできれば良かったのですが。。。 やはり主催イベントですから裏方がっつりで、そういう余裕は無く(笑)。
そんなわけで全体の概要しかお伝えできませんが、古酒にまみれる3時間を楽しませていただきました。

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このイベントはあくまで「試飲会」、「自分のお気に入りの1本を探す」ことが目的であるため、有名な銘柄以外にBAR等ではあまり見ないマイナーどころも多く用意しました。
有名どころ、例えばジョニーウォーカーなどは飲まれたことがある方も多いと思いますが、ウイスキーの銘柄はそれだけじゃありません。
「なんだこれ」と思いもかけぬボトルが、昭和の時代には多数販売されていたのです。

ただ、そうしたマイナーどころは、掘り出しモノもあれば正直微妙なブツも多数あるため、グラスに注いでも気に入らなければ捨てよい、あくまで発見を優先というルールを採用。
飲み過ぎによる粗相もないよう注意していましたが、参加された皆様のマナーは素晴らしく、誰一人として酔いつぶれ無く、問題なく会を終えることが出来た事が出来ました。

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なお、準備したボトルは開催に当たってご好意で提供頂いた数本を除き、全て自分が酒屋巡り、オークション、リサイクルショップで調達した自宅ストックです。勿論、当初の予定通り会の終了時には一人一本お持ち帰り頂きました。
また、気軽に参加してもらうため、会費も極力低く抑えており、会場のレンタル費用や輸送費用、準備物全般を含めると黒字にはならないのですが。。。会を通じて得られる繋がりや情報はそれ以上の価値があります。今後もタイミングをみて、続けていけたらなと感じています。

その繋がりの一つとして、今回の会でもまた、是非飲んでくださいとサンプルを多数頂きました。(一部は強奪したものも有りますw)
皆様、お心遣い本当にありがとうございます。
「ブログいつも見ています!」「勉強させてもらっています!」と多くの応援のお言葉も頂き、やる気も充電。準備は楽ではありませんでしたが、今は心地よい疲労感と充足感で体が満たされています。
頂きましたボトルは、目標12月中にブログに掲載できるようにテイスティングを進めます。

最後に、イベントの設営にはウイスキー仲間のJさんとAさんにお手伝い頂きました。
おかげさまで当日余裕を持っての準備完了と、会の運営をすることが出来、非常にありがたい限りです。 
また、撤収の際の片付けも多くの参加者が自発的に手伝ってくださり、順調に作業は終了。(あまりの順調さに、時間を持て余してしまったほどでw)
ご協力頂いた皆様、ありがとうございました!

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追記:Hさん、クリリンの置物ありがとうございます(笑)
今後のブログやイベント等で活用させていただきます。

追記2:イベント後、2次会、3次回会の後で最後の力を振り絞って本記事を書きましたが、あまりによくわからない文章だったので、体裁を修正しました。(11/28)

テイスティングにおけるパンドラの箱 オフフレーバーを学ぶ

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先週末、1ヶ月半ぶりのTWD(テイスティング勉強会、第5回)に参加しました。
さすがに年度末だけあって忙しく、3月は予定が合わなかったんですよね。
今回もまあ色々濃い意見交換をしたわけですが、一つ年明けから仕込んでいたネタで「オフフレーバーとはなにか」という時間を設けてみました。

ウイスキーで、特にオールドボトルを嗜む人は、オフフレーバーという単語を耳にしたことは多いと思います。
ヒネてたり、こもってたり、あるいは変な臭いや味だがしたり・・・という状態の総称ですが、このオフフレーバーがなぜ発生するのかを、その発生を再現することで原因を特定、知らないメンバーはそれがどういう香味なのか学んでいこうというものです。

まず再現するにあたっては、何がオフフレーバーなのかを定義する必要があります。
オフフレーバーは大きく分けて蒸留・熟成の製造工程でつくものと、ボトリング後につくものとの2パターンがあります。
製造工程でオフフレーバーが出たものは製品化の際に除外されるため早々市場には出てきません。よってボトリング後に何らかの影響でついてしまった、通常の熟成環境下ではつかないフレーバーをオフフレーバーとして整理しました。
いわゆるヒネ、コルク臭、プラキャップ(樹脂)臭、金属臭に該当するものです。

再現方法はこれまでの経験から、それが発生する原因と考えられる物質をウイスキーの中に沈めて放置するだけ。
基本的にオフフレーバーはキャップの裏側の保護材が原因と考えているので、該当するキャップの裏側やコルクを用意しました。(ヒネに関しては温度変化と紫外光の合わせ技が原因ではないかと考えられ、加速的に再現するのは困難であるため、該当するフレーバーがでているウイスキーで代用しました。)

どのキャップがどのフレーバーに該当するかは、こちらの記事の「ハズレに繋がりやすいキャップ」を確認ください。

手元にあった適当なウィスキー(今回はフィンドレイター15年)を4瓶に分けて、それぞれ該当する物質を入れます。
1月から準備を開始したので、そこから約3ヶ月と少々。2ヶ月目くらいから影響が出てきたわけですが、今まで「このキャップだとこのオフフレーバーが出ている可能性が高い」と考えていたことが、間違いではなかったコトがよくわかりました。
また、合わせて横置きがNGであることも改めて証明されたワケですが、数日程度なら香味の面では認識できる影響はないとも言えそうです。

オフフレーバーは、人によって感じる感じないがはっきりわかれます。
むしろ我々一般的な飲み手は、わかったところで楽しみが減るだけで、わからないほうが幸せなのではないかというパンドラの箱。最後にあるはずの希望すらそこにはないかもしれません。
しかし酒販関係者は認識した上で販売するしないを決めた方が良いですよね。
「どうです、このボトル状態バッチリですよ」と出して、実は「ウボァー」なボトルだったなんて事態は洒落になりませんから。

このサンプルは池袋のBAR Ambrosiaさんに放置プレイさせていただきました。
通常売り出すようなものでもないと思いますが、お願いすれば出してもらえるかもしれません。
ただ、その際の飲用はくれぐれも自己責任でお願いします(汗)。

コルクを折らずに抜く方法と、折れてしまった場合の対処方法(下)

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前編ではコルクを折らずに抜くためのコツをまとめさせていただきましたが、どんなに慎重に抜いても折れてしまうのがコルクです。落としてしまうのは極力避けたいですし、万が一落としてしまったら・・・?
ここではコルクが折れてしまった場合の、一般家庭にあるものを使った対処法を紹介します。

コルクを折らずに抜く方法と、折れてしまった場合の対処方法(上) は以下からどうぞ。
http://whiskywarehouse.blog.jp/archives/1045490225.html 



【必要なモノ】
・ワインオープナー(簡易タイプ)
・カッターナイフ
・菜箸

【コルクが折れてしまった場合】
折れたコルクの状態が「きっちり張り付いているか」、「ゆるゆるで今にも落ちてしまいそうか」どちらのケースであるかでその後の対応は異なりますが、まず必要なのはワインオープナーです。
ここではやたらと凝ったギミックのモノは必要なく、ソムリエナイフに付属するような純粋なオープナーでOKです。シール材をカットする作業を考えると、安物でもいいのでソムリエナイフが手元にあればベストです。
以下のような2枚刃一体型オープナーを使用するのもアリですが、そもそも一般家庭にはないだろうということや、ウイスキーの場合ボトルによってコルクの直径が合わないケースもあります。っていうか高いw
持っていて損はありませんが、自分は使ったことはありません。



①コルクがきっちり張り付いている場合。
コルクが折れるケースで最も多く、実は対応しやすいケースです。
コルクが張り付いているということは、ワインオープナーを刺してもコルクが落ちにくい状況にあるということです。
まずはワインオープナーを確実に貫通させるところまでがステップ1です。
ボトルは立てて作業するより、横向きにして作業したほうが、コルクが落ちてしまうことを防ぎやすくなります。また、横にしたボトルに対して真横に力をかけていくのではなく、オープナーだけ空転させるようなイメージで、押し込まないように刺していきます。


さて、オープナーが刺さったので、後は引きぬくだけ・・・と思って乱暴に抜くと、オープナー回りの部分だけがズボっと抜けて、コルクの大部分がボトルに残り、砕けたコルク片がボトルの中に・・・正直、目も当てられません。
これはコルクが脆くなっている状況でよくあるケースですが、これを避けるために使うのがカッターナイフ。ここからがキモであり、ステップ2です。
写真のように、大きめのカッターナイフの刃先1ピースを折って使います。(手を切らないように注意してください。)
ワインオープナーが刺さった状態で、この刃先をコルクとボトルの間に刺していき、双方の接着をはがしていきます。カッターナイフの刃先を使う理由は、これが一般家庭にある中で一番鋭利でコンパクトな刃物だからです。これ以上のものがあれば(たとえばトーンナイフとか、メスとか)そちらを使っていただいても構いません。

小さいサイズのカッターならそのまま使う選択肢もあります。
しかしワインオープナーが刺さっていてコルクが落下しにくいとは言え・・・乱暴に刺すとコルクが砕けてしまう可能性があるため、慎重に作業します。
オールドボトルのコルクは先端部分が痩せていることが多いため、刃先が下まで貫通しなくても効果はあります。コルク周りの接着をはがしたら、刺さっているオープナーでゆっくりと力をかけて抜いていきます。これをやっておくとほとんどコルク片を残さずに抜くことができるはずです。
その他、付着している汚れなどは、ウェットティッシュや清潔な布巾で拭き取ってしまいましょう。



②コルクがゆるくて今にも落ちてしまいそうな場合。
前者に比べてはるかに難易度が高いケースです。正直、 このケースは前回特集した「コルクを折らないコツでちゃんとケアしていれば抜けることが多いので、 そこで無くしてしまいたいのですが、 万が一陥ってしまった場合に備えてここに対応方法を書きます。

このケースではコルクにオープナーが刺さるかどうか、 これが最大のポイントになります。
ゆるゆるになって今にも落ちそうなコルクは力をかけるとすぐに落 ちてしまいます。
ボトルを斜めにし、 液面でコルクを支えながらオープナーを刺していきます。 コルクを刺す方向もまた、 コルク面に対して垂直ではなく気持ち斜めに刺します。 これはワインなどでも使われる、古酒のコルクを抜く際のテクニック と同じです。
この時多少漏れてしまう可能性もありますが、 気になる場合はあらかじめ下にロックグラスなどの安定した大ぶり の容器を用意して回収しましょう。 
ルクに縫い針を刺したり、 ジェルタイプの瞬間接着剤や両面テープを付着させて、 そこを支える起点にするという手もあるにはあるのですが、 落ちてしまったらそれこそ目も当てられないので、 お勧めしません。まぁやっても縫い針くらいでしょうか。


いよいよオープナーが刺さらず、コルクも落ちそうだとなったら、いっそ落としてしまうのも手です。コルクが折れてしまった場合の最終手段ですが、そのまま残すわけにはいきません
また、下手にぐずぐずやってコルクがウイスキーの中で砕けてしまうよりは、そのまま落としたほうがまだマシです。

コルクを落としてしまった場合は、まず清潔な別容器にウイスキーを移し替えます。元のボトルを破棄するなら、別ボトルに移した段階で終了となりますが、ここでは元のボトルを活かす方向で作業を進めます。
一時的なモノなので、移行先は清潔で匂いがつかないものであれば何でもよく、ミネラルウォーターのペットボトルでOKです。無い場合はひとっ走りしてコンビニで1リットルのミネラルウォーターを購入してきましょう。


ウイスキーの中身を別容器に移したら、空のボトルからコルクを取り出す作業に移ります。
正直これは、砕くしかありません。
菜箸などの細長いものでいくつかのパーツに砕き、そこにミネラルウォーター(あるいは入っていたウイスキー)を入れてボトルの内部を洗浄します。入っていたウイスキーを使うほうが、ミネラルウォーターより味の変化はないと言えますが、使った分は気持ち良くは飲めません。また、
この後のステップで共洗いするため、どこまで気にするかで決めてください。
砕いたコルクを流し出したら、最終ステップとしてもとのウイスキーそのものをボトルに入れて共洗いをします。700mlに対して30〜60mlあれば充分。共洗いに使ったウイスキーはグラスに注いで飲んでしまいましょう 。悲しいですが最小限の犠牲というやつです。
綺麗になったボトルにウイスキーを戻し、作業は終了です。


①に対して②は完璧に最終手段であり、目新しいものでもないと思いますが、前編でのコツと合わせて使うことで、最終的にはほとんどのコルクを落とさずに抜けるものと思います。
また、そもそもコルクの折れやすいオールドボトルを開封する場合等では、抜いたコルクが使えるケースは少なく、替え栓の用意は必須となります。つまり、最悪落とさず抜ければOKという考え方になります。
なお、オールドボトルの場合は、現行品のコルクよりも少しだけ直径が広いタイプが採用されていることが多く、開封に当たっては通常のウイスキーコルクのスペアはもとより、合わない場合に備えてワインコルクを準備しておくのが良いと思います。
以上、参考になりましたら幸いです。


蛇足:本当は一連の流れを撮影しておいた資料があったはずだったんですが…。画像フォルダが行方不明で諦めてワザとコルクを折って撮影しました。撮影のため少々手荒にやったところ、コルクが崩れかけてヒヤヒヤしました(笑)。
画像が見つかったら差し替え、追加をさせていただきます。

コルクを折らずに抜く方法と、折れてしまった場合の対処方法(上)

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ボトルを開封しようとしたらコルクが折れた。
あるいはゆるゆるのコルクで落ちてしまった。どちらもよくある話です。
特にオールドボトルのコルクは経年劣化で脆くなっていたり、ボトルに張り付いていたりで普通に抜こうとすると折れてしまうことはよくある話です。
折れてしまったものは仕方ない、一度落としてフィルタで濾して・・・なんてことは避けたい。フィルタは味が変わってしまいますのでそもそもNGなのですが、この記事では一般的に家庭にあるもので出来る、コルクを折らずに抜くためのコツと、折れてしまったコルクのリカバリー方法を紹介します。


【コルクを折らずに抜く】
オールドボトルに限らずコルクが折れる原因はいくつかありますが、乱暴に抜くとかそういう人的要因による無謀を除けば、大きくは「経年劣化や着脱を繰り返したことによる外傷等でコルクが脆くなっている場合」と、主にシェリー系の甘口ウイスキーに多い、「コルクが糖分等でボトルに張り付いてしまうこと」、この2点です。
前者は以下に記載するいくつかの決まりごとを守ってあげれば、粉屑のようにボロボロになっていない限りは抜くことが可能です。後者は強敵で、ここに経年劣化が加わると相当難易度が高くなりますが、抜けないわけではありません。


①ボトルの温度を高める。
特に未開封のボトルでは重要なテクニックです。
40度、50度まで温めるって話じゃありません。冬場等でボトルが10度前後まで冷えてしまっている時は、暖房の効いている部屋に置いておくなどして、25度くらいまで温めてあげるのがコツです。
アルコールは水に比べ、温度で体積が大きく変化します。度数によって変化量は異なりますが、50%のウイスキーで10℃違うと700mlのボトルで約4mlの増減があります。
通常のボトルはネック部分が細くなっているため、数ml程度でも目に見える変化となります。
温度が低い時は液面が下がるため、合わせてボトルの中の空気圧が下がることになり、コルクを引っ張る力が発生します。そもそもコルクを抜くときは、引き抜く課程で外の空気が入るまで一時的にボトル内の気圧が下がるところ、それがさらに強くなるわけです。
脆いコルクだと、これでブチっといきます。ちょうど冬場は空気が乾燥し、コルクも継ぎ目が乾燥していることも多いため、注意が必要です。

②空気を入れる(コルクを湿らせる)。
仮に温度が万全でも、ボトリングした場所からの移動、環境の変化、保管状況などでボトル内の空気が押し出されて、そもそも気圧が下がりきっている場合が特にオールドに多いと感じます。コルクを抜こうとした時に、「ブシューッ」と勢いよく空気が入っていくアレ。
コルクキャップのボトルを開けるときは、ボトルを横にして液面をコルクにつけ、じっくりゆっくりコルクに力をかけます。コルクは引き抜くように動かすのではなく、押し込むイメージで力をかけ、少しずつ左右にずらしてみます。

うまくコルクがずれると、画像のように隙間ができて空気が一気に入っていきます。
この空気が入るのがひと段落するまでボトルをそのままにして待ちます。時間にして数分くらいです。空気が入っていくのがひと段落したら、同じようにじっくり力をかけてコルクをずらし、手ごたえを見ます。いけるようならそのまま抜いてください。
また、このステップには乾燥したコルクを湿らせる効果に加え、コルクとボトルの隙間にウイスキーを染み込ませる目的もあります。染み込んだウイスキーで滑りがよくなり、抜く際の摩擦抵抗が減って折れにくくなります。
開封済みのボトルを久々に開封するときなどは、このように逆さにしてコルクを湿らせながら慎重に抜いてみてください。

③コルク周りを温める。
甘さの強いシェリー系のオールドボトルにみられる症状で、コルクが樽成分やカラメル成分等に含まれる糖質でボトルに張り付いて、どうにも動かせない場合の対処法です。
下手に動かそうと力を入れればコルクがもげてしまう。空気を入れようにも入れられない。そんな場合は強めに温めたおしぼりを用意し、コルク周りに巻いて温めてみてください。

固着してしまったジャムや蜂蜜の瓶を開けるのと同じイメージです。ただし中身のウイスキーを必要以上に温めるわけにはいきませんので、お湯にはつけられず、ボトルを立てた状態でおしぼりを巻く形になります。これでコルクがはがれてくれれば、②の段階に移れるようになり、コルクが抜きやすくなります。
甘味が濃いことが分かっているオールドボトルは、最初からこの対応をしておいても良いかもしれません。
(というか、これでほとんどの固着はとれますし、抜ける確率はかなり上がります。)

しかし人事を尽くしても折れてしまうこともあるのがコルクです。
抜こうとしたら上の部分だけもげてしまったなんてこともよくあります。(直近1か月だけで2事例あったなぁ(笑))
区切りも良いので今回はここまでで、次回はコルクが折れてしまった時、  一般的に家にあるもので出来る対処方法をまとめます。

コルクを折らずに抜く方法と、折れてしまった場合の対処方法(下)はこちらから。


オールドボトルのリスク 状態が悪いウイスキーの対処方法

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先日、ウイスキー特級時代の魅力について記事をまとめる中で、リスクとして状態が悪いボトルについてもまとめました。
キャップの影響、あるいは経年での温度変化などによる香味の変質、こうした変化が積み重なって、飲み手にとって悪い味に認識される、劣化状態となったボトルが、いわゆる状態の悪いボトルであり、ハズレと言われるものです。オールドボトルの世界では光と影のようなもので、回避することが不可能な問題でもあります。

では状態が悪いボトルを引いてしまったら、どうすればいいか。
あきらめてボトルを廃棄し、次のボトルにいくなんてことは中々出来ることではありません。
散々手を尽くして、自分なりに納得できれば多少の出費も勉強代として納得できますがどうにかリカバリーすることはできないか。今回はそのリカバリー(ごまかし)方法として自分が実践しているものを、いくつか紹介いたします

①キャップをコルクに変えて放置する。
効果:金属臭、樹脂(プラキャップ)臭並びにヒネ香の軽減。
副作用:香味が多少ボケる可能性もあります。
コルクは写真のように少し浮かせて刺すのがコツです。コルクを通じて微量な空気が出入りすることで、通常よりも加速的に香味を開かせ異臭をごまかす、軽度なモノであれば体感的にはほぼ消滅させることができます。

なお、オールドボトルの口径は現在販売しているノーマルなボトルよりも太いことが多く、ワインコルクや大口径のコルクを用意しておくと良いですね。とりあえず1ヶ月くらいこの状態で様子を見ましょう。オフフレーバー対処法で最もオーソドックスな方法と言えます。

 ②ボトルを移し替える。
効果:プラキャップ臭の軽減
副作用:特になし。見た目が変わってしまうくらい。
現行品で飲み終わった別ボトルに入れなおして放置する。①と組み合わせると効果的です。理由はよくわかりませんが、以前樹脂系のキャップ臭が出てしまったボトルで試したところ、ただ放置したボトルに比べて効果が見られました。

 ③冷蔵庫で一度冷却する。
効果:ヒネ、味のボケの軽減。
副作用:檻が出る恐れあり。 
冷却状態から温めることで香味が開く効果が期待できます。液面低下の影響等で口開けで味がパッとしないもの、ヒネが強いボトルに効果が感じられます。
ワインセラー持ちの方はセラーで縦置きでも良いですが、一般家庭で妻子持ちの方は冷蔵庫の使用に理解を得る必要があります(笑)

④少しだけ違うウイスキーを加えてみる。
効果:プラキャップ臭、金属臭、ヒネ、味のボケの軽減。
副作用:もはや別物になってしまう。
最終手段と言える技で、違う原酒が入るため元のウイスキーベースの何かになってしまいます。お店で出す商品には使えませんね。ただそれがキッカケになるのか、オフフレーバーの軽減が感じられたケースがありました。ノーマルなブレンド他、どシェリーやバーボン樽のシングルカスクを少量加えてみても良いかもしれません。

⑤ハイボールにして飲む。
効果:軽度のコルク臭、金属臭、ヒネの軽減。
副作用:特に無し。
重度のオフフレーバーは出てしまうと手の打ち用が無いのですが、軽度であっても中々リカバリし辛いのがコルク臭です。放置しても抜けない、香りというより味の後半、余韻のところで強く出るため、誤魔化しにくいんですよね。これがハイボールにすると薄まるためか、状態が良いもので作るより味は落ちるもののなんとかなるケースがあります。ヒネに関しては良い塩梅に軽減されるため、自分がオールドハイボールを勧める理由でもあります。

科学的な検証は何もしていませんが、以上は実際に自分が飲んできた中で体感的な効果が得られたものです。これ以外には、グラスをテイスティンググラスからロックグラス、ショットグラスに変えてみるというのもあります。もともとダメなボトルですから、いろいろ試して何とかなれば儲けものですよね。
この他、こういう方法があるというのがありましたら、自分も検証してみますのでぜひ教えてください!

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