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カテゴリ:The Whisky Divers

テイスティング勉強会 第8回TWD スプリングバンク20年 キルケランなど

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昨日、TWDことThe Whisky diversの第八回を自宅セミナールームで開催しました。
今回は海外赴任されていたIさんが帰国され、初めての参加。
また、会の運営も慣れてきたので、メンバーを3名追加して7名(MAXは9名)での開催となりました。

TWDはこれまでの記事にもあるように、基本的にはテイスティングスキルの向上、表現の共通化を目的に、ブラインドテイスティングでのコメント共有をグループ内で行っています。
今回はそうした通常のテイスティングに加え、メンバーの一人が開発したテイスティングツールを使っての評価の見える化や、同一ボトルの流通先違いの飲み比べ、スコットランド旅行をされたメンバーKさんの土産話、ニューリリースのテイスティングなど、盛りだくさんな会になりました。
ボトルについては個別に記事化していきますが、活動報告でダイジェストを掲載します。


まずはブラインドテイスティングです。
今回は事前に後述するテーマ2つが決まっていたためか、自分が出題した以外の2出題が偶然キャンベルタウンモルトで、この地域(というか蒸留所)の特徴をどう捉えたか、各テイスターの評価が分かれておもしろかったです。
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出題されたのは
・キルケラン テイスティングルーム(蒸留所限定ボトル)
・スプリングバンク 20年 ウイスキーライブ東京2016限定ボトル

麦芽の仕込みは同じ(スプリングバンクでフロアモルティング)で、蒸留設備からが違うという銘柄2つなわけですが、1問目のキルケランを飲んでるときは「バンクっぽいなー」と感じ、2問目のスプリングバンクを飲んでいる時は「酒質由来の部分が1問目と似てるなあ」と。
スプリングバンクのあの独特の風味は、やはり麦由来の部分が大きいのかと感じる、偶然ですが非常に良いテイスティング順序となりました。
ちなみに自分のテイスティングは両ボトルともしっかり特徴を捉えていたので、ここ最近の「スプリングバンクの特徴を学ぶ」集中テイスティングが実を結んだなと、この結果にも満足です。

今回からは、リーダーのTさんが開発したテイスティングツールに入力する形でデータの集計を行いました。
これまでは付箋で貼っていくイメージでしたが、アプリから評価を入力し、WEB上で集計する形。
最後はモニタ前に集まって、このフレーバーはどう感じた、どこと同じだとか表現のすり合わせを行います。
このツール、様々なスコアごとの分布、統計を見たりできるなどかなりハイスペックで、よくこんなの作ったなと脱帽です。

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スコア


続いては比較テイスティング。
仲間内で話題になっていた、スプリングバンクのロット差を検証すべく、ニューリリースのバーガンディーカスクをUK向けと日本向けでそれぞれ持ち寄り、同時に開栓してテイスティングします。

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スプリングバンクはボトリング能力の関係か、ロットによって味の違いがある事が愛好者間でウワサされており、蒸留所見学をしてきたKさんからもそれを裏付けるような話もあったところ。
どうやらスプリングバンクのボトリング設備は
Vat1(少量タンク、特別なボトリングに使用)
Vat2(大容量タンク、ブレンデッドに使用)
Vat3(大容量タンク、オフィシャルモルトに使用)
があり、()内が使用イメージ。どれが使われたかでロット差が生まれやすくなるようです。
このバーガンディーカスクにどれが使われたかは判りませんが、比較テイスティングの結果は・・・UK向けのほうが、注ぎたてからの甘い香りが強いという意見がありました。
もちろんこれは輸送時の影響なども否定できませんので、後は開封後の変化も見てみようと、我が家の押し入れの中で数ヶ月、全く同条件で保管し、後の変化も見てみます。


ここまでほぼキャンベルタウンモルト尽くしで、Kさんのスコットランド旅行お土産話も「スプリングバンク及びグレンガイル蒸留所」という、もう完璧キャンベルタウンデーとなった今回のTWD。モニタに蒸留所の美しい写真を映し、裏話等を聞きつつ飲む同蒸留所のモルトは、またひと味違うモノがあります。

ここで現地の話を聞きつつ、まだ日本に入荷していないグレンガイル蒸留所のキルケラン12年をテイスティングします。 今回のためにIさんが海外から持ってきてくださいました!
ワークインプログレス(準備期間)表記を終えた、キルケランの記念すべき12年ファーストリリースは、いうなれば「大人になったな~」という味。
これもやはりスプリングバンク仕込みの麦芽であるゆえか、共通する麦芽風味に内陸系のほろ苦いピートフレーバー、個性が有りつつまとまりの良いウイスキーに仕上がっていました。
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このほか、ニューリリースのテイスティングとして
・サントリーウイスキー 季 TOKI(北米限定ボトル)
・ジョニーウォーカー グリーンラベル15年(日本正規)
・ボウモア 蒸留所限定ハンドフィルボトル
・ディスティラリーコレクション セレクトアイラ

等もありました。
この辺りはオープンテイスティングで楽しみます。
サントリーウイスキー「季」は先日、しれっと海外市場向けにリリースされたニューリリースで、国内流通は現在無し。
偶然サンプルを頂き、会の中でストレート、ハイボールと飲んでみました。
ストレートは香りに若さがありクリーン、飲み口は軽いものの後半にかけて白州っぽさ、モルティーな甘みがはっきり感じられ、そこまで悪くないよねという意見。
これは後ほど個別に記事にまとめさせていただきたいと思います。


ジョニーグリーンはブレンデッドモルトゆえリッチな飲み口で、ハイボールも飲みやすく、中々売りやすいボトルだと思います。
TWDは飲み手オンリーの集まりでは無く、酒販店スタッフやバー経営者も参加しているため、お客に勧めやすいか、売りやすいボトルであるかなどの試飲会的な視点の意見があるのも特徴。
これは必ずしも我々飲み手側の意見とは同じで無い事もあり、こういう意見のキャッチボールが出来るのも良い機会になっています。

14時にスタートした会は18時半に中締め、その後21時近くまで7時間近く熱く語り合い。
残ったメンバーで締めの中華まで・・・(笑)。
いやーやりきりましたね。この日は朝から子供とプールに行っていた疲れもあり、帰宅後はボトルの片付けも出来ないままベットにバタンキューでした。


TWDも気がつけば第8回。
記事の通り、個人主催の勉強会でこれだけの環境が整ってしまうという、メンバー全員の力の凄さを感じます。

大変ありがたい事に、TWDだけでなく最近様々なイベント、集まりが目白押し。 酒量が増えて仕方がありません。
ただ自覚があるだけに始末が悪いのが、自分は癖というか自己主張が強いので、こういう時こそ謙虚に行きたいのだけれど、気がつくと・・・となってしまうのは反省点。
皆様、今後ともよろしくお願いします!

テイスティング勉強会 第6回 オンザウェイ2015、ベンリアック1997など

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仲間内で定期開催しているテイスティング勉強会、THE WHISKY DIVERS (TWD)に参加してきました。
月日は早いもので初回の開催から既に半年以上が経過。回数は6回を数えました。
基本ブラインドテイスティングで持ち寄ったボトルを深堀りするこの会。
単なる蒸留所当てがメインではなく、地域、熟成年数、度数、樽の絞込みや、フレーバーや香味の強弱についてどう感じたか、どう表現したか、それぞれが素直な意見をぶつけ合う。非常に良い経験になるのです。
やはりテイスティングはこうして意識して色々言葉にしていってこそ、勉強になりますね。

前回から採用している工夫として、ブラインドは飲み手側の消耗も激しいため、真剣かつ正確に飲める本数であるところの3本までを上限。後はメンバー1人のテイスティングコメントを読んで、選択肢の中からボトルを予想する、リバースブラインドテイスティングも実施しました。

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まずは今回の出題をダイジェストで。
1本目は自分からの出題でGMロングモーン25年 40%。
ゲストの1人にシェリー&ロングモーン好きが居たのと、ボトルそのものも非常に良い具合に開いていたのでブラインドに。
みんな余裕で絞り込んでくるだろうと思ったら、地域はともかく度数や熟成年数も結構バラバラでした。
思えばこういうボトルって少なくなりましたね。往年のGMシェリーについてあまり経験がない方の感想も新鮮でした。

2本目はベンリアック1997(16年)。
これは典型的なバーボン樽のそれという感じで、加水での変化も良かったです。
地域と蒸留所は想定の範囲内でしたが、樽の絞込みでバーボンホグスヘッドを想定したため、20年くらいかなと少し熟成年数を長く感じてしまいました。
しかしこの手のフレーバーってどの地域でも出てくることがあるんで、ブラインドで判定するには経験が必要。自分はまだ苦手意識があるタイプです。

3本目はイチローズモルト 秩父 オンザウェイ2015。
飲んだことのないボトルでしたが、ノージングで秩父確定。
体感の熟成年数や度数に加え、バーボン樽系のフレーバーがベースにあるも、バッティングを思わせる複数の樽の個性、複雑さがあり、これってオンザウェイじゃね?とボトル指定でいただきました。
秩父はわかりやすい個性があると感じていますが、回答者4名中3名が秩父指定で納得の結果です。

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ブランドの間にはフリーテイスティングで持ち寄りも挟み、最後は出題者のコメントを見てボトルを当てる、逆引きでのブラインドテイスティング。
今回の選択肢は

・フェッターケアン フィオール
・余市15年
・ブナハーブン33年 1980-2013 ジェームスマッカーサー

出題者コメントでは、
香りにバニラ、ドライマンゴー、梅ジャム。
味にビスケット、林檎、洋梨、ナッツ、ミントや穏やかなピート。
といった要素が含まれており、まあ素直に考えたらブナハーブン33年で、余市は絶対にないのですが、実際に飲み比べてみると、この人はこれをこう捉えたんじゃないか?こういうポジティブな表現も出来るぞと、案外悩んでしまうのです。

なお、このリバースブラインドテイスティングは、1人も正解者が出ない場合、ボトルの特徴を捉えられていないということで出題者は要反省ということに。まあ幸い今回そのシーンはありませんでした(笑)。

このテイスティング方法の良いところはいくつかあるのですが、提示されたコメントに対してオープンでテイスティングをするので、表現方法のすり合わせが出来ることや、ウイスキーを紹介するスキルが養われること。
コメントさえ準備しておけば、BARなどでも通常注文する流れの中で、ゲーム感覚で楽しむことが出来るのも面白そうだと思います。

15時スタート、気がつけば20時過ぎ、みっちり語り合って充実の時間となりました!
会の進行や方針もだいぶ固まってきたところで、そろそろメンバーを増やしたり色々やってみても面白そう。
次回は7月か。はやくも次が楽しみです。

テイスティングにおけるパンドラの箱 オフフレーバーを学ぶ

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先週末、1ヶ月半ぶりのTWD(テイスティング勉強会、第5回)に参加しました。
さすがに年度末だけあって忙しく、3月は予定が合わなかったんですよね。
今回もまあ色々濃い意見交換をしたわけですが、一つ年明けから仕込んでいたネタで「オフフレーバーとはなにか」という時間を設けてみました。

ウイスキーで、特にオールドボトルを嗜む人は、オフフレーバーという単語を耳にしたことは多いと思います。
ヒネてたり、こもってたり、あるいは変な臭いや味だがしたり・・・という状態の総称ですが、このオフフレーバーがなぜ発生するのかを、その発生を再現することで原因を特定、知らないメンバーはそれがどういう香味なのか学んでいこうというものです。

まず再現するにあたっては、何がオフフレーバーなのかを定義する必要があります。
オフフレーバーは大きく分けて蒸留・熟成の製造工程でつくものと、ボトリング後につくものとの2パターンがあります。
製造工程でオフフレーバーが出たものは製品化の際に除外されるため早々市場には出てきません。よってボトリング後に何らかの影響でついてしまった、通常の熟成環境下ではつかないフレーバーをオフフレーバーとして整理しました。
いわゆるヒネ、コルク臭、プラキャップ(樹脂)臭、金属臭に該当するものです。

再現方法はこれまでの経験から、それが発生する原因と考えられる物質をウイスキーの中に沈めて放置するだけ。
基本的にオフフレーバーはキャップの裏側の保護材が原因と考えているので、該当するキャップの裏側やコルクを用意しました。(ヒネに関しては温度変化と紫外光の合わせ技が原因ではないかと考えられ、加速的に再現するのは困難であるため、該当するフレーバーがでているウイスキーで代用しました。)

どのキャップがどのフレーバーに該当するかは、こちらの記事の「ハズレに繋がりやすいキャップ」を確認ください。

手元にあった適当なウィスキー(今回はフィンドレイター15年)を4瓶に分けて、それぞれ該当する物質を入れます。
1月から準備を開始したので、そこから約3ヶ月と少々。2ヶ月目くらいから影響が出てきたわけですが、今まで「このキャップだとこのオフフレーバーが出ている可能性が高い」と考えていたことが、間違いではなかったコトがよくわかりました。
また、合わせて横置きがNGであることも改めて証明されたワケですが、数日程度なら香味の面では認識できる影響はないとも言えそうです。

オフフレーバーは、人によって感じる感じないがはっきりわかれます。
むしろ我々一般的な飲み手は、わかったところで楽しみが減るだけで、わからないほうが幸せなのではないかというパンドラの箱。最後にあるはずの希望すらそこにはないかもしれません。
しかし酒販関係者は認識した上で販売するしないを決めた方が良いですよね。
「どうです、このボトル状態バッチリですよ」と出して、実は「ウボァー」なボトルだったなんて事態は洒落になりませんから。

このサンプルは池袋のBAR Ambrosiaさんに放置プレイさせていただきました。
通常売り出すようなものでもないと思いますが、お願いすれば出してもらえるかもしれません。
ただ、その際の飲用はくれぐれも自己責任でお願いします(汗)。

【第4回】The Whisky Diversの開催報告とボトル紹介

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先週末、昨年から活動中のThe Whisky Diversのテイスティング会に参加しました。
今回はゲストも迎えて17時から22時過ぎまで、しっかり濃密にテイスティングのお勉強です。

会場を提供頂いたのは、おなじみ池袋のBAR Ambrosiaさん。
休日中のところスタッフとして奥様まで出てきていただき、本当にありがたい限りです。
今回はあまり新しい議論はせず、既存のテイスティングルールに関する意識合わせをした後で、持ち寄ったボトルのテイスティングを実施。特に、参加者が感じた要素の相互理解に重きが置かれました。 (写真は樽と熟成由来の華やかさについて、参考教材となったコニャック。)

おさらいですが、TWDのテイスティングルールは
・テイスティングはノーヒントのブラインドで行う。
・ボトルは参加者が各自1本以上準備する。
・値段、オフィシャルorボトラーズ等は問わない。モルト以外も可。
 (ただし直近5年以内に発売されたものに限る。)
・フォーマットは共通のものを使う。
・スコアリングは各要素5段階評価とする。
ざっくりこんな感じで動いています。

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また、TWDはボトル当てクイズではないので、フォーマットの通り、地域、熟成年数、度数、使用樽を、それぞれ香味からイメージするところまでとしています。(蒸留所予想まで踏み込んでいくのは参加者の自由です。)
香り、味を分ける時間軸となる「ファースト」「ミドル」「ラスト(フィニッシュ)」は、味と香りで分け方が異なりますのでここでも明記します。
味については飲み口から余韻までの口の中での変化をまとめ、香りについては時間での変化をまとめています。
ファースト:注がれた瞬間から、一番最初のノージング段階でのアロマ
ミドル:飲んでいる最中に感じるアロマ
ライト:飲み干した後にグラスに残るアロマ
こんな感じですね。ここは前回までアバウトだったので、今回から統一しました。

こうして決められた前提条件のもと、テイスティングで感じた要素をポストイットでフォーマットに張り付けていきます。
そして寄せられたコメントに対して、「Bさんの表現は、Aさんのこの要素を言ってるんじゃないか」「このコメントはどの部分のことだろう」と議論しながら、感じたフレーバーのまとめを行います。
人の好みは十人十色ですが、香味の感じ方は表現こそ違えど全員が全員180度違うことを言うなんてことはなく、ある程度共通する部分が出てきます。
そのすり合わせまで行って、共通部分とそうでない部分を整理すると、対象ボトルの主たる個性(感じやすい要素)が見えてきますし、仲間内の共通理解も進みます。
また、表現がバラバラになったとしたら、それもまた多様性、複雑さとしてそのボトルの個性と考えられます。
これはテイスティングを共同で見える化して整理しているからこそ出来る、この方式の利点の一つだと思っています。

毎度毎度ですが、TWDは相当ガチなので疲れます(笑)。
ブラインドテイスティングでありがちな「当たった、外れた」での笑い(いじり)の要素が少ないので、話題の中心はあくまで「どう感じたか」です。
1本当たりの時間は議論も含めて30分ほど、休憩挟んで以下5本+α。ここまでガチにテイスティングについて語り合うって一人じゃできません。今回も大変良い勉強になりました。
会場提供や裏方に徹してくださった名和ご夫妻、今回も素晴らしい仕切りでしたリーダーのTさん、ゲスト参戦してくださった漆黒G先生。そして最後の最後で駆けつけていただいた(なのにひどい言われようだった)Yさん、ありがとうございました!
テイスティングしたボトルは今後個別に記事にまとめていきますが、最後に出題ボトルをそれぞれ多く見られた感想と合わせて紹介します。


【1本目】
・タリスカー ノース 57% 
平均スコア:3.1/5
地域からして予想がバラバラに別れたボトル。スモーキーでスパイシー、樽感も強く感じられ、コメントにはハウススタイルと言える要素が多く見られました。個人的には若さも強く、旧ボトルとの違いも感じました。
 

【2本目】
・ベンリアック21年オーセンティクス 46% 
平均スコア:3.6/5
内陸のピーテッドタイプという予想は共通でした。ピーティーでドライフルーツを思わせるフルーティーさが際立っています。粘性のある口当たりをどう表現するかが議論になりました。


【3本目】
・ウェストコーク(アイリッシュシングルモルト)10年 40% 
平均スコア:3.2/5
全員がスペイサイドと予想したボトルでしたが、まさかのアイリッシュ。華やかで洋ナシやリンゴを思わせるフルーティーさ。シングルモルト表記なのでスコッチと同様の製法がとられているのではないかという予想ですが、実際はどうでしょうか。記事を書くまでに調べておきます。
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【4本目】
・エイコーン インペリアル 17年 1995蒸留 2012年ボトリング 52.3% 
平均スコア:3.1/5
全員がハイランド予想、そしてグレンモーレンジ予想という声が多く聞かれたボトル。オーク風味や蜂蜜、麦芽という要素がコメントに多く見られました。少々樽感が強く、こういうボトルは家のみで1本抱えるより、BAR飲みで1杯飲むと満足感が高いという印象です。
 

【5本目】
・スプリングバンク16年 ローカルバーレイ 54.3% 
平均スコア:1.8/5
ウイスキー界にその名を轟かす伝説のボトルの復活。平均スコアを見てもわかるように酷評されており、ボトル発表時に与えた衝撃は今回随一でした。
改めてコメントを見直すと、全体を通して若いニュアンスを全参加者が拾っています。加えて麦芽系の風味や、ピート、リフィル系の樽と思しき要素が主体。余韻には塩っぽさもあって、"ブリニー"という個性も備わっていると言えそうです。
 


【番外編:マスターからのブラインド出題とか】
・フェイマスグラウス 40% 新ボトル
前哨戦として1杯目に出題。新しいボトルはワイン樽を使っているためか、味に重みが出ていました。安スコッチらしいえぐみもありますが、ハイボールにするとさっぱり飲めます。
(回答:フェイマスグラウス)
 

・ブレアソール26年 1988年蒸留 2015年ボトリング シグナトリー 59.6%
これは熟成中にワインを加えたという意欲作?。カスク表記が特殊です。でもそれって公になってないだけで疑惑は昔から主にシェリーであったような。風味はシェリー系のそれで、かりんとう系の甘みもあって悪くないボトルでした。(回答:モートラック)
 

テイスティングの合間にあった、ハギスの差し入れ。
癖は少ない日本人向けの味ですが、脂と塩味は強めでいかにもという感じ。ポテトサラダとバケットに乗せて、霧吹きでラフロイグをかけていただく。これは旨い!
 

※最後に※
TWDでは皆様からのご意見、ご要望、そしてフォーマットを使用してみた感想を募集しています。
特に右側のスコアリングにおいてどの要素を特だししていくか、どのように表現していくかは議論の余地があると感じています。
もちろんこちらのメインメンバーによる議論とトライアンドエラーでの作りこみを優先していきますが、いただきましたご意見などは次回の集まりの際に参考にさせていただきます。
よろしくお願いいたします。

The Whisky Diversの概要とテイスティングについて

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そういえばThe Whisky Divers (TWD)でのテイスティングについて触れながら、このグループについての決まりごとや方針等の説明をしていませんでした。
TWDは、自分を含む有志によって立ち上がったウイスキーのテイスティング方法確立と技術向上のためのグループです。先日記事にした"ウイスキーの勉強会"の名称を、TWDとしたということなので、やってることはあまり変わりませんが、これから関連する投稿も増えていくと思いますので、改めて記事にまとめます。


【The Whisky Diversとは】
目的:テイスティング方法の確立、技術の向上。

概要:Whisky DiversのDiveは"潜る"の意味で、ウイスキーの世界に深く没頭する、1本のボトルを深堀りするなど、深いところまで入っていくことで技術を向上し理解を深めていく意味を込めています。
また、同じボトルを同時に、同じ環境で飲みながらテイスティングを"見える形"で共有し合うことで、スコアやフレーバー表現に対する共通の理解を得ることも目指しています。
1回の開催時間が5時間以上の長時間に渡ることはザラで、まさにクレイジーなほどの熱意をもっています。

決まり事:
①会は1か月に1回程度開催。
②人数は議論をしっかり行えるよう5~6人の少人数制。
③ボトルはメンバーの持ち寄り方式。(原則直近5年以内のリリースに限る。)
④テイスティングはすべてブラインドで行う。
⑤ブラインドは蒸留所当てゲームではなく、純粋に味わいを評価するため、そして熟成年数や地域、樽などの要素を香味からイメージする技術を養うために行う。
⑥テイスティングフォーマットは共通のものを使用する。
ボトル公開後は飲み直しながら各自のテイスティングのフィードバックを行う。
⑧会費を集め、特定予算以内で市販ボトルも取り寄せテイスティングする。
⑨会の前にはまずウコン。
⑩とにかく発言しようぜ!


【TWDのテイスティングフォーマット(案)】
現在スクラップ&ビルドを繰り返しながらフォーマットを煮詰めています。
テイスティングは大きく4区分で行うイメージで固まりつつありますが、必要に応じて大きく崩して再構成することも行います。
また、上記でも少し触れていますが、TWDは全てのボトルをブラインドでテイスティングするものの、あくまでそれは純粋な評価のためであり、絞り込むのは地域までで良いとしております。


TWDでのテイスティングフォーマット。
(1)対象ボトルが持つ様々な香味の表現をファースト、ミドル、ラストの3段階に分けて表現する。
(2)味や香りの強さ、全体のバランス等をいくつかの要素に分けて5段階で数値化する。
(3)地域、熟成年数、樽、度数 そのボトルのスペックをイメージする。
(4)対象ボトルに対する自己の好みを5段階で評価する。

ご参考:TWD方式でテイスティングしたボトル。
http://whiskywarehouse.blog.jp/tag/WhiskyDivers


ウイスキーは体感的なフレーバーや銘柄毎の個性が強く、大多数の銘柄において明確なイメージを持つことが可能です
ある程度経験があれば、蒸留所と蒸留年、そして使われた樽などのスペックを聞くだけで香味のアタリ(具体的な予想)をつけることが出来るだけでなく、その他の酒類では困難とも言えるブラインドテイスティングで、かなりの 確度で地域、製法、年代などの予想が出来る事からも明らかです。
蒸留所によっては香りを嗅いだだけで「どこどこの○○年代」という、漫画の1シーンのような回答もできるくらい
そのため、ウイスキーは他の酒類に比べて本質的な要素を伝えやすい酒であるというのが自分の考えです。(もちろん最終的には同じものを飲まなければ伝わらない部分はあるのですが。)

だったらそれを、より明確に伝えられるように工夫していきたい。文字だけでは伝わらない部分を数字化していくなど、TWDの活動を通じて更にわかりやすいノートや表現を作っていけるように挑戦したいですね。

こうして活動のまとめを作ってみると、活動の根幹のある考え方はWhiskylinkの理念と同じものがあります。特別なことはしていないので、興味がある方はTWDのテイスティングフォーマットを試してみてください。意見も募集しています。
この活動が皆様にとってウイスキーを理解する一助となるならば幸いです。

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