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マクダフ 13年 2006-2020 GM 52.9% For モルトヤマ #101695

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MACDUFF 
CONNOISSEURS CHOICE
GORDON& MACPHAIL
Aged 13 years
Distilled 2006
Bottled 2020
Cask type Refill Bourbon Barrel #101695 
For Maltoyama 
700ml 52.9%

評価:★★★★★★(6)(!)

香り:オーキーで華やかなトップノート。洋梨やドライパイナップルを思わせるフルーティーさ、ココナッツ、ほのかにバタービスケット。注ぎたて(開封直後)はドライでスパイシー、ハーブや木材の削りカスのようなアロマがトップにあるが、徐々に黄色系のフルーティーさと蜜っぽさ、麦芽由来の甘みが強くなり、加水するとさらに開いてくる。

味:スムーズな口当たりから、柔らかいコクのある麦芽風味と軽いスパイシーさ。香り同様にアメリカンオーク由来の華やかな含み香があり、洋梨の果肉、砂糖漬けレモンピールとナッツを思わせる甘みとほろ苦さ。余韻は程よくドライでウッディ、オーキーな黄色系フルーツの残滓を伴って穏やかに続く。

オークフレーバーと麦芽風味主体。リフィルバレルなのがプラスに働いた、樽感と酒質のバランスの良さが魅力的な1本である。開封後時間経過、または少量加水すると香りにあったドライな刺激が穏やかになり、すりおろし林檎や白葡萄のフルーティーさ、ホットケーキなどの小麦菓子を思わせる甘さといった、好ましい要素が充実してくる。40%程度まで加水するとさらに麦芽風味が充実し、まさにデヴェロンだなぁと言う感じ。フレーバーを楽しむなら段階的に加水を推奨するが、ハイボールにしても良好で、夏向きの味わいを楽しめる。
近年のGMコニッサーズチョイスらしい、蒸溜所のハウススタイルを活かした仕上がり。蒸留所の限定品やハンドフィルを買ったら、こんな感じのものが出てくるんじゃないかという完成度の高い1本。

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先日、T&T TOYAMA ジャパニーズウイスキーボトラーズ事業の紹介をしたので、今回は手元にある富山関係リリースのレビューでも。T&Tなら ニンフのラフロイグやアードベッグって手もあるんですが、この状況じゃ読んで貰った後でBAR飲みって訳にもいかないですし、ここはまだ買えて家飲み向きなボトルで。。。
というわけでこのGMコニッサーズチョイスのマクダフ、まだ買えるんですよね。価格も同じようなフレーバーを持ったオフィシャルや、他のシングルカスクリリースとの比較でも違和感なく、味も悪くない。というかむしろ良い部類なのに、なんででしょう。スペックが地味だからかな?

構成は安定のバーボン樽熟成、黄色系フルーティー・ハイランドモルト。リフィルバレル熟成なので、ドカンとオーキーで突き抜ける感じではないですが、その分マクダフらしい麦芽風味がフルーティーさと合わせて開く綺麗な仕上がり。過剰なウッディネスなどネガティブな要素が少ないだけでなく開封後の変化も良好で、ドライ気味な部分が徐々にこなれて好ましい要素が開いてきます。

私見ですが、マクダフの魅力は若いリリースから見られる麦芽風味と、熟成を経ていくと現れる綺麗なフルーティーさにあると感じており。今回の一本は長熟のカスクではないものの、それらに通じる魅力を感じさせてくれると思います。
その他の飲み方では、ロックにするとちょっとウッディさが目立ちますが、軽やかで冷涼なオーク香が心地よく、加水やハイボールは言わずもがな。特にハイボールはこれからのシーズン、テラスや野外でゴクリとやったら優勝案件でしょう。アレンジとしてレモンピールをちょっと絞ったり、あるいはスペアミントなんて浮かべてみたり。。。単にオーキーなだけでなく、酒質由来のフレーバーの素性が良いので、様々な飲み方にマッチしてくれます。


このマクダフがリリースされた時、同時にシェリー樽熟成のグレントファースもリリースされ、愛好家の間で話題になっていました。
やっぱりGMってボトラーズは凄いですね。ボトラーズ苦境の現状にあっても普通にこういう樽が出てくる…そしてそれを相応な価格でPBとして回してしまうのですから、「GMの貯蔵量は化け物か」とか呟いてしまいそうです。
(勿論、そうした原酒を引っ張ってこれたモルトヤマさんの繋がりも、これまで数多くのPBをリリースしてきた経験・実績によるもので、一朝一夕に実現できることではありません。)

話が逸れますが、GMのコニッサーズチョイスは、かつては加水オンリーで、カラメルを添加したような甘みのある緩いシェリー感のあるボトルが中心。その後はそれのリフィル樽かというプレーンなタイプが主体。つまりシェリー樽熟成系が多かったわけです。
ところが、2018年頃にブランド整理を行ってリリースの方向性を変更すると、今回のようにシングルカスクでリリースするコニッサーズチョイスが登場。このシリーズでは先に触れたキャラクターから離れ、バーボン樽で熟成した原酒や、蒸溜所のハウススタイルやオフシャルリリースの延長線上にある味わいのリリースが見られるようになります。

おそらく、CASKシリーズなど別ブランドに回していた樽をコニッサーズチョイスで使うようになったのでしょう。また、GM社を含めてスコットランドの老舗ボトラーズは、1年のうち決まったタイミングで蒸留所からニューメイクや熟成原酒をまとめて買い付けており(そういう会議の場があるのだとか)、一部の原酒は他ボトラーズメーカーに回すなど、ブローカー的な活動もしています。
今回のボトルのように、今までのGMのリリースと毛色が違う、蒸溜所のハウススタイルが全面に出ているような樽は、ひょっとすると熟成原酒として買い付けたものからピークを見極めてリリースしたボトルなのかもしれません。

絶対的エースと言えるような、圧倒的パワーや存在感のあるタイプではありませんが、所謂ユーティリティープレイヤーとして、こういうボトルが1本あると助かる。そんなタイプのリリース。
ちなみにフレーバーの傾向としては、麦芽風味が豊富なものでクライヌリッシュ、グレンモーレンジ、アラン。ぱっと思いつくマイナーどころでダルウィニー、ダルユーイン、オード。。。この辺が好みな方は、このボトルもストライクゾーンではないかと思います。

マクダフ 19年 1963 GM コニッサーズチョイス 40%

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MACDUFF
Gordon & Macphail
Connoisseurs Choice
Aged 19 years
Distilled 1963
750ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:BAR Black Heart @KuMC
時期:開封後1週間程度
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:濃厚な香り立ち。ベリーや熟した葡萄、デラウェアのような果実香を思わせる妖艶なシェリー香。古いウェアハウス、カラメルソースや腐葉土が混じるウッディネスのほろ苦さ。

味:まろやかだがややベタつきがある口当たり。ベリーシロップ、キャラメルラテ、中間からは濃く入れた紅茶を思わせるほろ苦いタンニンを伴うウッディネス。奥からはおしろいっぽい麦芽風味も感じられる。余韻はビターでドライ、張り付くように長く続く。

今やウイスキーの絶滅危惧種とも言えるオールド系のシェリー香。しかし加水の影響か味は少々ゆるく、濃厚だが平坦で起伏が少ないまま余韻へと繋がるコシの足りない味わい。
香りだけならさらにもうワンランク上の評価をつけたいボトルだが。。。


マクダフ蒸留所における、おそらく最初期のビンテージである1963年蒸留の1本。飲んでる時は気づいてませんでしたが、中々飲むことが出来ないマクダフのビンテージを経験させて貰いました。
1962年設立と解説される本蒸留所ですが、同年蒸留のボトルは確認できておらず。1962年建設完了、1963年蒸留開始というのが実際の流れかなと。海外サイトによってはそのように解説するケースも見られます。

ブレンデッドがまだ全盛だった80年代。日本において各蒸留所のモルトを飲もうとするためには、オフィシャルがないもの、流通の少ないものはGMのコニッサーズチョイス、蒸留所シリーズを頼るしかなかったと聞きます。
このマクダフも同様で、基本はブレンド向け路線。1972年に蒸留所を買収したウィリアムローソン社がシングルモルト・グレンデヴェロンをリリースしましたが、数が出回っていたとは言えない銘柄だったようです。

今回のボトルはまさにその時期の流通。
GMらしいゆるい加水シェリーで、シェリー香には熟したベリーや葡萄の果実香を含むオールド系統の一つがあり、香りは文句なく素晴らしいのですが味はそのゆるさがもどかしくもあります。
であれば家で杯を重ねて楽しめそうなタイプかと言うと、余韻にかけては割とウッディなタンニン、苦味が残り、1ショットをゆったりと飲むとちょうどいいくらいのように感じます。

おそらくカスクストレングスでは、とんでもないくらいのタンニン丸な樽が混じっていたのでしょう。19年熟成の40%加水にしては色合いもかなり濃厚で、樽感と加水が酒質由来の香味を圧殺気味。。。ですが、味の奥にはグレンデヴェロン時代のマクダフに通じる麦感があり、ギリギリ個性があると言えるのも印象的でした。

グレンデヴェロン(マクダフ) 30年 40% オフィシャル

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GLEN DEVERON
Highland Single Malt
Aged 30 Years
Royal Burgh Collection
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:50ml
場所:自宅(サンプル@モルトヤマ)
時期:不明
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:甘く華やかな熟成香。少しグラッシーで、ミントタブレットを思わせる爽やかさ。アプリコット、熟した洋梨、合わせて60年代のトロピカルフルーツを思わせるニュアンス。徐々にウッディーな樽材のアロマも強くなってくる。グラスの残り香はウェアハウスを彷彿とさせる。

味:少し水っぽい口当たりから、フルーティーな樽感。林檎のカラメル煮、アプリコットジャム、カカオチョコレート、香り同様にトロピカルなニュアンスが麦芽風味と共に現れ、鼻腔に抜けていく。ややボディは軽いが充実した熟成感だ。
余韻はドライでウッディ、濃く入れた紅茶のタンニンの渋み、フルーティーで長く続く。

マクダフらしい、ほのかにミントを伴う充実したフルーティーさがポイントとなる1本。多彩な香味と強い熟成感は、30年以上の長期熟成原酒だからこそと感じられる構成。
加水しても少量程度であれば大きく崩れることはない。麦芽風味が開くだけでなく、余韻のウッディーさとバランスがとれてくる。

ウイスキー仲間の"富山の白豹(個人的に命名)"ことモルトヤマの下野くんからサンプル交換で頂いた1杯。昨年末に頂いて、ずいぶん寝かせてしまいました(汗)。
マクダフの30年は一度BAR飲みして「こりゃ中々良いぞ」と感じていたボトル、加水ボトルだけに家飲みでじっくり飲む機会を貰えて有難いです。

度数は40%ですが、ボトラーズのシングルカスクにあるような香味の軽い度数落ちではなく、複数樽、複数原酒ゆえの香味の多彩さ、そして麦芽風味が柔らかいボディの厚みに繋がっている印象。やや過熟気味でウッディでドライながら、30mlを抵抗なく飲み干せるバランス。緩く蓄積していく飲みごたえが、オフィシャル加水ボトルの良さとも言えます。

加えて、このボトルの強みは何と言っても現行品で手軽に味わうことが難しくなりつつある、1960〜70年代蒸留のモルトに感じるフルーティーなニュアンスが、2万円弱、ギリギリ1万円代の価格で手に入る事にもあります。
構成原酒としては、メインは1980年代前半あたりだと思いますが、同時期までのボトラーズリリースのマクダフで見てみると、同様にフルーティーなリリースが多く、酒質や熟成環境からこうした原酒が出来やすいのかなと推測しています。

なお、同蒸留所から近年リリースされる短熟やオフィシャルの10年代は、ドライでライト、素直な酒質。ハイランドモルトでありながら、系統としてはスペイサイドモルトに通じるキャラクターが見られます。
蒸留所の立地は海にほど近い、河口のほとり。塩気があるとか島的なニュアンスは見られませんが、河川敷で低い気温、程よい湿度から、近い環境となっているのでしょうか。
樽次第でフルーティーさの際立つものもあり、あとはベースとなる酒質次第。今後の成長に期待出来る蒸留所だと思っています。
(モルトヤマが昨年リリースしたプライベートボトルの第一弾、マクダフ2006-2016 バーボン樽熟成 50%。やや単調気味ですが、華やかで樽由来のフルーティーさがわかりやすい1本。)


グレンデヴェロン (マクダフ) 16年 40% オフィシャルリリース 免税向け

カテゴリ:
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GLEN DEVERON
Highland Single Malt Scotch Whisky
Aged 16 Years
40% 1000ml

グラス:木村硝子テイスティンググラス
量:50ml程度
場所:自宅(ブラインドサンプル@Aさん)
時期:開封後1ヶ月程度

【ブラインドテイスティング※TWDルール】
地域:スペイサイド(グレンダラン)
年数:15年程度主体の複数年
度数:40%
樽:バーボン樽系主体だが複数種類のオフィシャルバッティング
暫定評価:★★★★★(5)

香り:軽くドライな香り立ち。パン生地や酵母、乾いた植物、酸味のあるアロマ。徐々に植物系のエグミ、ホットケーキやポン菓子のような甘み、ほのかに土っぽさも感じられる。

味:口当たりはドライで乾いた麦芽の香ばしさと軽いエグみ。パチパチとしたスパイス、麦芽風味と薄めた蜂蜜、後半にかけてとろりとしたコク。余韻はほのかにスモーキーで土っぽいピートフレーバー。心地よくドライでスパイシー。


最近リリースが増えてきたグレンデヴェロン(マクダフ)のオフィシャルリリース。Aさんからの宿題で、ブラインドサンプルとしていただきました。
本ボトルは免税向けということで1リッターのお買い得仕様。ストレートというよりハイボールでラフロイグ10年などとローテーションしながら、その日の気分でガンガン飲みたい爽やかタイプですが、10月も半ばにさしかかろうという今には少し時期ハズレですかね。

ブラインドではまとまった量を頂いたので、2回に分けてテイスティングしました。
1杯目は香味ともに強くなく、オフィシャル加水であることや樽構成はアタリがつきましたが、ドライで味わいも軽く感じられ、地域はスペイサイドでトミントールあたりかなと予想。
ところが徐々に麦芽系のニュアンス、スパイシーさが強くなり、麦芽風味、ほのかに内陸系のスモーキーさも感じられるようになり、スペイサイドでそういうモルトを出しているところは・・・とイメージ。

ここでスペイサイドから離れなかったのが失着でしたね。
テイスティングコメントを見直すと、マクダフっぽい要素は結構拾っているのですが、自分が持っているイメージではこの蒸留所のオフィシャルはもっと麦芽風味が強く典型的なハイランドタイプで、ボトラーズはフルーティーという印象でした。

実はこのボトル、1ヶ月ほど前に某酒販店で試飲させてもらっていました。
「んー16年を感じないな、若い麦感主体、スペイサイドっぽい」とかその時はコメントしていたのですが、そのイメージのまま見事にハマってしまったということになります。
っていうか飲んでいたのに、地域すらたどり着けなかったことの悔しさといったら・・・。

マクダフ 1973-1991 (17年) スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサイエティNo,14 【ブラインド】

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ウイスキー仲間のYさんからサンプル交換の話があり、折角なので全部ブラインドでお願いしました。
届いたサンプルは4つ。その日のうちにちょっとずつ舐めて見ましたが、良いモノ送ってくださったようです。
これは気合いを入れてかからねばなりません。

自分はブラインドテイスティング推進派です。
人間の舌や鼻は結構いい加減で、この蒸留所の酒という情報があるだけで、テイスティングが引っ張られてしまったりします。
それを除外して、純粋に中身の評価が出来るのは、やっぱりブラインドテイスティングだなと。
もちろんゲームとしてやるものではないため、蒸留所当てなどは2の次。ブラインドテイスティングはあくまで評価手法です。
だからブラインドテイスティングと聞いて身構えないで、肩の力を抜いて感じたことを話してほしいです。
(まあ珍回答をすると人の噂の75日どころか、生涯語られるような話になる可能性もあります。例えば"最高のアレ"とか。でもそれはそれで美味しいってことでw)

では、まずは1番目のサンプルAから。
これは香りの段階で間違いなく旨いぞと感じたグットボトルでした。


【サンプルA テイスティング】
熟成年数:30年程度
蒸留年代:1970年前後(1960年代もありえる)
度数:55%前後
樽:ホグスヘッド
蒸留所:グレングラント、ロングモーン、グレンバーギー

評価:★★★★★★★★(8)

香り:ドライだが蜜の甘い香りを思わせるエステリーなオーク香。麦芽、ナッツの香ばしさ、微かにハーブもある。徐々にふかしたサツマイモのような甘い香りとスモーキーさ。

味:粘性のある口当たり、パワフルでうまみが濃い。
熟したパイナップル、煮たリンゴ、蜂蜜レモン。ほのかにチョコレートを思わせる甘さが濃縮している。
中間はハイプルーフゆえの刺激が舌にあり、ピリピリとしたスパイスはフィニッシュにかけて広がる。
余韻は灰っぽさを感じるピーティーな苦味と濃いオーキーさが、微かなシナモンを伴い長く続く。

総評:良いウイスキー。コクと濃さのあるフレーバーで、特に酒質が軽くなり樽香主体の1980年代以降は出ない味わい。更にフルーツとオーク香を引き締める微かなピート香が非常に自分好み。
全体からか過熟感も感じられないため、15~10年くらい前のボトリングではないかと推測。
酒質としても1970年前後と思しきところで、麦芽感と一体となって厚みがあるオーク香、フルーティーさにぴりぴりとしたスパイシーさは自分の中でグレングラントの1970年前後あたりと一致する。(蒸留所としては淡いピート香が違和感として残る。)
また、ロングモーンの60年代というより70年代寄りのパターンとも共通項がある。例えば73前後のビンテージはトロピカルフルーツというよりもオーク系の旨みタイプなボトルが多かった。また、この微かなスモーキーさやナッティーさはグレンバーギーあたりの同時期蒸留ともリンクする。


という感じで、テイスティングの結果はスペイサイドあるいはハイランドのフルーティー系、ボトラーズリリースを意識しています。
そしてサンプルAの正体は以下。


The Scotch Malt Whisky Society 
Cask No,6.14 (MACDUFF) 
Aged 17 Years
Distilled 1973 Nov
Bottled 1991 Aug 
57.7% 700ml

あーなるほどマクダフか。
60年代、70年代蒸留のマクダフは、ボトラーズからのリリースではハーブを伴うフルーティーなボトルが結構あり、今回もハーブ香を感じ取っているのですが、それ以上にオーク系の旨みが強く、リリースの多かったグラント1972やロングモーン1973などに近い印象を受けました。
蒸留時期、度数などは感じたとおりですが、熟成年数は見事に年齢詐称・・・。頂いたサンプルがラストショットだったそうで、香味が多少丸くなっていたのだろうと自分を慰めておきます(笑)。
ボトル当てとしては大ハズシ・・・ではないものの、もう一押しですね。
提供者のYさんも、ノージングでグラント1972を感じたとのことでした。

それにしても1973年蒸留で約18年の熟成とか、今思えば貴重過ぎる構成です。
「飲んで頂いた良かったです!」とコメントを貰いましたが、こちらこそ飲ませて頂いてありがとうございました!

感謝の気持ちを込めて、★8の高評価です。

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