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2016年11月

ジャックダニエルズ シルバーセレクト シングルバレル 50%

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JACK DANIEL'S
SILVER SELECT
Single Barrel
Tennessee Whisky
50% 700ml

グラス:SK2
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後2ヶ月程度
評価:★★★★★★(5ー6)

香り:キャラメルナッツ、ヌガーを思わせる甘みの濃い香り立ち。チェリーのシロップ漬け。チャーオーク由来の焦げたニュアンス、植物感、ミントの爽やかさ、少し溶剤っぽさも開いてくる。加水すると溶剤系のアロマが少し前に出てくるように感じる。

味:メローでスパイシーな口当たり、やや強めの樽感。アーモンド、ピーナッツのようなナッツ系のフレーバー。余韻はスパイシーでウッディー、ドライでビターだが甘いオーク香が鼻に抜けてくる。加水で甘みが開くが、やや溶剤系のニュアンスも。

ストレート以外の飲み方は、ロックで氷に負けない持続するコクと、口の中で冷えた状態から開くメローな味わいの変化が心地よく。ハイボールではスタンダードのジャックダニエルとは一味違う、リッチでバランスの良い甘み、ふわりと香る樽香が炭酸の刺激の中に楽しめる。
ただ、ハイボールの場合、炭酸が強めのタイプでないと、樽の濃さに負けてしまう一面も。
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今年150周年を迎えた、ジャックダニエルの免税向けボトルで並行品。シルバーセレクト・シングルバレル。
限定品のシングルバレル・バレルプルーフを除けば、ジャックの通常販売品中では一番高度数のリリースで、ラインナップでも上位グレードに入る1本です。

加水調整済みとはいえシングルバレルであるため、ロット差も少なからずあり、比較的新しいボトルだと香味が開くまで数ヶ月を要するケースもあります。 
しかし開いてしまえば、メローな甘みに焦げ感、ナッツ系のフレーバーに、"らしい"クセを伴う、なんともジャックダニエル好きのためにあるようなボトル。濃厚な味わいは、濃い味好きのバーボンファンにも一定も評価を得られそうです。

こういうこってりとしたバーボンは、食後にくつろぎながらゆったりと飲みたいものですが、そんな時間にはシガーも合わせたい。
最近吸ってないな~なんて思っていたら、南の島からバナナ、じゃなくてハバナの差し入れが大量に(笑)
いやーグットタイミングです。パルタガスのリミターダとか間違いないでしょ!
今週末は主催イベントもありますし、終わった後で疲れた体に染み込ませるように、じっくりと楽しみたいと思います。
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そう言えば、ジャックダニエルはテネシーウイスキーであり、バーボンではないという話は、皆様一度は耳にしたことがあるのではないかと思います。
ただ、これはいくつか勘違いが含まれる話で、テネシーウイスキーはアメリカの酒税法上はアメリカンウイスキーであり、バーボンウイスキーに分類されます。
そしてその上で、2013年に制定されたテネシー州法上で、テネシーウイスキーと定義されています。

つまりはバーボンでもあり、テネシーウイスキーでもあるというところ。
作り方の定義はほぼ同じで、違いはサトウカエデの炭を使ったろ過装置をボトリング前に通す、チャコールメローイング製法を行ったかどうか。。。ですが、バーボンでも同様のタイミングでチャコールフィルターが行われているところはあり、「サトウカエデの炭」である事が明確な違いと言えそうです。

バランタイン 12年 1960年代流通 特級表記

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BALLANTINE'S 
Aged 12 Years 
Very Old Scotch Whisky
1960's 
760ml 43% 

グラス:木村硝子
量:30ml以上
場所:自宅
時期:開封後1ヶ月程度
評価:★★★★★★(6)

香り:カステラやスポンジケーキを思わせる甘いアロマ、乾いた穀物のほろ苦く香ばしいニュアンス、土っぽいピートフレーバーが開いてくる。奥にはエステリーなリンゴなどを思わせる熟成香。アルコールの立ち具合、ヒネの少なさ、非常に状態が良い。

味:スパイシーな麦芽風味、香ばしさとほろ苦さに加え、蜂蜜を思わせる甘みも感じる。香り同様徐々にエステリーで、中間からは土っぽさと染み込むピート。余韻はスモーキーで麦芽、干し藁を思わせる乾いたほろ苦さが長く残る。

多くのウイスキードリンカーを虜にする、バランタインの赤青紋章時代。個人的にはバランタイン沼の入門ボトル。ストレート以外の飲み方は、ロックはあまりプラスに感じる要素はないものの、少量加水、ハイボールは良い仕事をしてくれる。


あれ、似たようなボトルを前にもこのブログで見たぞ、という読者の方、いつも閲覧頂きありがとうございます。
先日バランタイン12年の1970年代流通を掲載しましたが、この2本は時期によっては表ラベルの1箇所を除いてデザインが同じなので、パッと見同じモノに見えるのです。

その違いは、これもこのブログを閲覧頂いている方々には冗長な話ですが、バランタイン表記を何年使っているかを書いた IN USE FOR OVER XXX YEARS ESTABLISHED 1827 のXXXに135が入るか、145が入るかという違い。1970年代でも後期ではBallantine'sの下にあるTWELVE YEARS OLDの表記が微妙に下にずれたりして判別しやすくなりますが、オークションでこの箇所が欠けていたり見えなかったりすると、「どっちだ・・・」と中々悩ましいことになります。
その他、写真のようにボトル背面にBallantine'sの加工がされているので、これがあれば1960年代流通は確定なのですが、なかなかここまで見せてくれないんですよねぇ(笑)
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見分け方はこのくらいにして(というかもうお腹いっぱい)、香味の比較に移りましょう。
1970年代と比較すると、今回は年次が近いロットであるためか60年代のほうが香味に厚みがあり、特にピートはどっしりとしていますが、70年代も同様の構成で、よりハイランド的なモルティーさにバニラっぽい甘みを感じます。
原酒の蒸留時期は流通時期から逆算すると1940年代から50年代。第2次世界大戦中は石炭の価格高騰からピートを使用する蒸留所が増えたというだけでなく、そうでなくても古くはスペイサイドもハイランドもピーティーな原酒が多かったわけですから、今回のボトルのどっしりと存在感のあるピートフレーバーは、そうした時代背景によるものかと、当時のスコッチモルトのスタイルを感じることが出来ます。

17年以上のバランタイン1960年代流通は中々手も出しづらいですが、12年はそこそこ物量も多くまだ手に入りやすいボトル。興味がある方は是非今のうちに。

コアントロー オールドボトル 1960年代流通 40% 国分商店取扱い

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COINTREAU
Liqueur Extra Dry
FRANCE
1960's
700ml 40%

ウイスキーな毎日の合間、たまーにこういうのも飲んでます。 
ハイプルーフバーボンでバーンと背中を叩かれるように元気付けて欲しいときもあれば、オールドリキュールのまろやかな甘み、柔らかくも深い苦味に癒されたい時もある。今回はフランス産の超有名リキュールにしてホワイトキュラソーの代表格、コアントローの1960年代流通コルクキャップ仕様です。

コアントローの基本的な素性は・・・一言でオレンジの皮のリキュールです。
やれ誰が開発したとかそういう酒史はメーカーサイトご参照で。
その製法は「開発当時から現在に至るまで、当時の味わいを厳密に再現している」と言われるだけあって、オールドボトルでも現行品でも、味わいのベクトルが大きく変わっているわけではありません。 要するにオレンジ風味。 
とはいえ、オールドボトルは角の取れた甘い香味にオレンジの香りがより強く溶け込んで、味わいの後半に感じられるスパイスや果皮など由来と思われる苦味もしっかりとアクセントとなっている、非常に奥深い構成であるように感じます。 
現行品は香りがドライで浮ついたビターオレンジのアロマ、口に含むと甘みだけが強い。
この違いは現行品のほうがカクテルに合わせやすく、よりドライに作られているから・・・でしょうか。
(まあこのボトルにしても、エクストラドライとか書いてますが、相当甘いリキュールの中で、ではあります。)

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ただ、現行品のコアントローは加水したり氷などで冷やすと白濁しますが、このオールドコアントローはロックで飲んでもハイボールにしても白濁しません。
白濁する理由は使われているオイルとアルコールのバランスが加水によって崩れるからと聞きますが、それが起こらないという事はレシピか製法か、何かが違うんでしょうね。

コアントローが類するリキュールの総称ホワイトキュラソーは、そうした白濁する特性ゆえ呼ばれており、ホワイトレディなどが代表的なカクテルにあげられます。
このコアントローを使った場合、濁らないのでクリアレディになるのかな?。
どうせならオールドのジンと組み合わせて試してみたいですが、ちょうどジンが手持ちにない。なるほど、次はジン探しか(笑)。
リキュールの寄り道もたまにはいいものです。

ノッカンドゥー 25年 リミテッドエディション 2011 43%

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KNOCKANDO 
Limited Edition 
Aged 25 Years 
One of Only 4758 Bottled in 2011 
Matured Exclusivery in European Oak 
700ml 43% 

グラス:シュピゲラウ
量:30ml以上
場所:個人宅(サンプル@K兄さんのおじさん)
時期:不明
評価:★★★★★★(6)

香り:スパイシーでリッチなシェリー香、カラメルや黒蜜、プルーン、赤ワインを思わせるこってりとした葡萄のアロマ。微かにゴム系のニュアンス。奥にはほのかな青っぽさ、植物感もあるが時間経過でシェリーに飲まれる。

味:口当たりから濃厚なシェリー感。カカオチョコレートを思わせる粉っぽいほろ苦さ、近年系の擬似シェリー。プルーン、ウッディーな渋み、徐々に青みがかった麦芽風味。
余韻はスパイシーでハイトーン、乾いた木材のえぐみ、黒蜜を思わせる甘みと合わせてタンニンが染み込む。 


ノッカンドゥが2011年にリリースした、リミテッドリリース。
世の中にはいろんなボトルがリリースされてるんだなぁと感じた1本。市場に長いこと滞留するオフィシャルの通常リリースは意識に入っても、日本に流通する量が少なかったりするリミテッドエディションは認識できていなかったりすることもしばしば。
このノッカンドゥ25年もその部類にあるボトルで、ボトルを見て以来ノッカンドゥ推しの一人としては気になる1本となっていましたが、このたび縁あってテイスティングの機会を頂きました。

ノッカンドゥといえば、バーボン樽やシェリー樽でもリフィル系の、あまり色の濃くない樽構成に、麦芽風味と長期熟成のものはエレガントなフルーティーさがハウススタイルと言えますが、このリミテッドリリースはおおよそノッカンドゥとは思えない濃厚で赤みを帯びたシェリーカラー。しかも43%加水でこの色合いです。


その味わいは一言で「圧殺」。ヨーロピアンオークは材質的にタンニンや木材由来の要素が出やすいこともあり、近年系のシェリー感がこってりと効いて、ノッカンドゥーらしさは余韻や香りの奥に植物っぽさや麦芽のニュアンスが感じられる程度。仕上がりに荒さがあまりないのは加水とオフィシャルらしさでしが、通常の21年などとは一線を画す構成となっています。

シェリー樽はウイスキー熟成のルーツであり、日本に限らず世界のウイスキー好きにとって特別なモノです。
同蒸留所のシェリー樽の使用比率は全ストックの10%程度という記述がシングルモルトウイスキー大全にあり、しかもそのすべてが濃厚なタイプではないでしょう。
そうした希少かつ特別に用意されていたであろう樽のバッティングに、蒸留所の気合を感じますね。

ウイスキーフェスティバル 2016 生レポート

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今日はウイスキー文化研究所主催、ウイスキーフェスティバルが池袋で開催されますね。
そこで今回はライブで現地レポートを実施してみたいと思います。
ブースを回りながら、その様子とプッシュしているボトルを徐々に更新していくイメージ。今回のフェスの出展数は過去最大規模とのことで、途中で力尽きたらゴメンなさい(笑)

それでは11時の開場(最初は別件があるので遅れるかもですが)から、順次お届けしていきますので、よろしくお願いします。

1.信濃屋ブース
有料試飲でチェスの新作がオススメ。キングの中身は一体・・・。
無料はこれまでのプライベートボトル、この11月にリリースされるグレンギリー1990はらしさのあるスモーキーさ、麦芽風味にオーキーなフルーティーさ。よく出来てますね!

2.酒ショップキンコー
キンコーさん。最初は販売しかしてませんでしたが、色々出てきました。
今回のオススメはパティキュラーのロングモーン18年。ドライで華やか、乾いた植物感、スパイシーでピリピリとしてライトな近年ロングモーン。後半にオーキーなフレーバーが開いて纏まってますね。
また個人的にオススメはラフロイグ15年。ヨードしっかり、ピートしっかり、エステリーなアロマ。まろやかな口当たり、どう飲んでもおいしいです。
(このほか声をかければ色々裏にあるような。。。w)

3.マルスウイスキー
最近津貫蒸留所をオープンさせたマルスさん。
今回は竜胆の次期リリースとなる「こひがんざくら」をイチオシで出展しています。
このシリーズは古酒を使っているのでバランスが良く、このこひがんざくらは甘くリッチなシェリー(硫黄無し)とポートなどの組み合わせで、スモーキーだった竜胆とは異なりますが、バランスの良い味わいに仕上がっています。
また津貫のニューポットも飲みましたが、酸味のある麦芽風味と穀物感、ボディは程々で3-5年で飲み頃を迎えそうな考えられた原酒でした。

4.笹の川酒造 安積蒸留所
11月から蒸留所を本格稼働させた笹の川酒造、安積蒸留所。
今回は既存商品のみですが、実はニューポットなどを持って出店しています。
ボディのしっかりあるニューメイクで良かったです。来年はニューボーンをリリースする予定とのことで、今後の展開が楽しみです。

5.若鶴酒造 三郎丸蒸留所
クラウドファンディングで2500万円を達成し、ネクストゴールに向けて爆進中の若鶴酒造。
オリジナルブレンドとニューポットが今回のイチオシ。また、1994年蒸留の原酒もありましたね。
ニューポットは香ばしい穀物感溢れる味わい、今年の最初の仕込みに比べたら様々な工夫から相当良くなりました。オリジナルブレンドには1990年蒸留のバーボン樽原酒が使われています。

6.イチローズモルト
飛ぶ鳥を落とす勢いのイチローズモルトさん。
オススメは試飲会では毎度おなじみ担ったカスクサンプルです。
6年のノンピートとピーテッドモルト。ピーテッドの方がバランスよくベンリアックのピーテッドのように仕上がっていますが、ノンピートの6年、これが秩父らしい酸味がありつつウッディーさは控えめ、バニラ系の甘さに加水するとオーキーな近年系トロピカルフレーバー。
今後が楽しみになる味わいです。

7.WHISKY HOOP
ジャパニーズボトラーズの新鋭かつコアドリンカー御用達のウイスキーフープさん。
色々飲みましたがオススメはドロナック2003年。12月から一般販売開始するらしいですが、こいつは買いです。香りは香ばしい植物や干し藁、しかし口に含むとリッチなフルーツ、オールドスペイサイドの熟成感あるテイストで良い出来です。
シェリー系のドロナックらしさはないですが、このカスクをチョイスした理由がよくわかりました。

8.アサヒビール(ニッカウイスキー)
アサヒビールのオススメはやはりニューリリースとなるグレングラント12年でしょう。
華やかなオークフレーバーとドライフルーツ、麦芽風味でコスパ良いですね。いやー良いもの引っ張ってくれました。16年終売は惜しいですが、このリリースに変わるならアリだと思います。このほかニッカウイスキーではブレンダーズスピリットだけでなく、ハイボール三種の飲み比べに、コースタープレゼントキャンペーンなど色々試みを実施されていました。

9.ジャックダニエル
ジャックダニエルのオススメは、もうこれしかありません。150周年のボンテッド。
リッチでメロー、ナッツを思わせるトースティなフレーバー。コストパフォーマンスはどうかと言われると苦しいですが、ジャックダニエルらしさを備えつつ美味しくまとまっているバーボンです。

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