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2015年06月

ハイランドパーク・オーディン 16年 2015年ニューリリース

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いつの間にか最終章となっていたハイランドパーク・ヴァルハラコレクション。
そのラストボトルであるオーディンはこれまでの3種類以上に注目されており、機会があれば飲んで見たいなと思って居たところ・・・先日の持ち寄り会のオマケであっさり飲む事が出来ました。
ヴァルハラコレクションや北欧神話に関する話はぐぐって貰うとして、早速中身にいきましょう。

HIGHLAND PARK
"ODIN"
(Aged 16 years)
700ml 55.8%

暫定評価:★★★★★★(6)

香り:ドライで勢いがある、乾いた牧草やアーモンドの香ばしくビターな植物感を伴う香り立ち。蜂蜜の甘さ、土っぽさも微かに感じる。

味:リッチな口当たりで蜂蜜、麦芽風味に乾いた植物感のアクセント。濃さはあるが広がり、盛り上がるようなイメージはない。中間からスパイシーで薄くのばしたカラメルや微かに生木っぽさを思わせる香味もある。
フィニッシュはヨードを伴わないピート香と蜂蜜の甘さ、ほんの少しレーズン。


乾いた牧草のような草っぽさとスモーキーさが、最近のハイランドパークに共通するところ。
純粋にシングルモルトとして評価するなら、蒸留所の特徴は良く出ているし、香味もリッチです。
ただ・・・自分がハイランドパークに求めている姿とは違った。
自分が持っているハイランドパークの印象は、シェリー、あるいはリフィルオークのフルーティー&リッチなタイプで、最近のハイランドパークからはほとんどリリースされなくなってきています。

ヴァルハラコレクションは、オーディンを含め4種類がリリースされました。
オーディンについての印象は上述の通りですが、その他3種についても記憶とメモを掘り起こして印象をまとめて記事の締めとします。



【ハイランドパーク・ソー】
コメント:ホットケーキのような麦感と甘さ、乾燥した牧草、微かに蜂蜜レモン。フィニッシュはビターでスパイシー。
「"ソー"は豪放磊落で、"ヴァルハラ(天国・楽園)"で死者を迎えてくれる神でもあり、また空や雷の神でもある。」
http://whiskymag.jp/%e3%80%8c%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89%e3%83%91%e3%83%bc%e3%82%af-%e3%82%bd%e3%83%bc%e3%80%8d%e3%80%80%e9%9b%b7%e7%a5%9e%e4%b8%8a%e9%99%b8/

【ハイランドパーク・ロキ】
コメント:強いスモーキーさ、カラメル、麦芽、リッチでピーティー。異質なハイランドパークだが、かつてのハイランドパークを連想させる濃縮した要素もある。
「「ロキ」はいわゆる本物の神様ではない。神々の世界と人間界を行き来し、どちらにもいい顔をする存在…(中略)・・・無秩序を創り出す神。」
http://whiskymag.jp/loki_1/

【ハイランドパーク・フレイヤ】
コメント:蜂蜜やバニラを思わせる甘さ、乾いた木の香りと柔らかいスモーキーさ、微かなえぐみ。ボトラーズで度々見られるタイプのハイランドパーク。
「フレイヤ(FREYA)」は紅一点、唯一の女神となる。見事な美貌で名高いフレイヤは、人類の守護者・・・」
http://president.jp/articles/-/12478

【ハイランドパーク・オーディン】
「北欧神話に登場するアスガルドの統治者であり、神々の主神でもあり、 激怒神の顔も持つ北欧神話の王。」
http://www.bar-times.com/remycointreau-2/

4種類リリースされたコレクションの中で、 個人的にはロキが一番好みでした。濃縮感というか、 非常に強いピーティー、スモーキーで、テイスターの某氏も「 ハイランドパークで経験したことがないくらい」 とコメントされていました。
その謎はウイスキーマガジンの特集記事を見て納得。 普段とは違う本土のピートを使っていたんですね。

こうして一連のリリースを振り返ると、それぞれ対する神をモデルとして、ちゃんとメッセージ性のある原酒をチョイスしていたことを改めて感じます。特にフレイヤや自分の好みだったロキは原酒とモデルがわかりやすくリンクしている気がします。
BARによっては今回のオーディン発売を記念して、4種類飲み比べを行うところもあるようです。自分は記憶の中での比較しか出来ておりませんが、改めて飲み比べると新しい発見があって面白そうです。

週末の不摂生撃退 たまにはチャリ日誌からのハイボールもあるよ

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当初の予定では8~9割がた酒の話のブログと考えていたんですが、8~9割どころか9割以上酒の話なブログになりつつあります。
まぁこのブログにきていただいている皆様は、それを求められていると思うので、ここで筋トレの話なんてされても興味は無いと思うのですが、さはさりとて皆様、体調管理も飲み手にとっては重要なことです。飲んで食って、そのままにしていませんか?

やはり我々は体が資本。故障しない選手がなんだかんだ記録を作り、名プレイヤーといわれていくように、酒にしても、楽しく、長く飲み続けていくことがより多くの酒を経験することに繋がるんだと思います。
太く短くよりも、太く長くがいいじゃないですか!
ということで、休日は運動して体のよどみをたたき出す時間を作るのが、自分のモットー。
最近は休日の雨予報や仕事などであまり動けていませんでしたが、先日は予報が外れ、午後から久々のロードバイクでポタリングにいそしみました。


今回のコースは荒川サイクリングロードの大宮、河口間の往復。
本当は湘南の海や奥多摩の山、もうちょっと自然あふれるコースを走りたかったんですが、あいにく時間が無く。
あきらめてサイクリングロードで、まずは上流を目指します。

この日は追い風気味でしたのでサクっと終点大宮に到達。ただそうなると帰り道が・・・逆風なんですよね。
今回は荒川河口⇔大宮のコースでしたので、荒川河口まで逆風の中ひたすら漕がなければならない。
これは流石に心が折れそうでした(笑)


途中70km弱地点で栄養補給を行い、やる気をチャージ。このときばかりは炭水化物です。
ファミマで新発売の蒸しパンデニッシュって、コイツすさまじいですね。
元々高カロリーなデニッシュ生地に、何気に高カロリーな蒸しパンをオンしたもの。しかも蒸しパンにはカラメルソースまでかかっている。たったこれだけで400kcal。
パンの上にパン、カロリーOnカロリーって、これは明らかにフォーリンデ〇ですよ(笑)
その後予定通り河口を折り返し、たそがれ時の荒川を背にしてちょうど100km。
消費カロリーは約2000kcal、これでもう今日は何を食べても大丈夫(笑)。

そんな自分へのご褒美は、やっぱりビール!
最後はやっぱり酒のネタで午前中の投稿は終了とします。
コンビニでも売ってるIPAタイプのビールといったら「インドの青鬼」ですよね。

この苦味、がっつり本格派なIPAには及びませんが、これはこれで良いビールだと思います。 
ただせっかくの晩酌の最中、寝付かない子供を寝かしつけるためママの隣にパパも急遽出動、子供が寝るまで川の字に。
戻って来た時にはビールはすっかりヌルくなっていました…。・゜・(ノД`)・゜・。
仕方ないのでおかわりでオールドジョニー、1980年代後期のハイボール。 

うん、これこれ、この安定感。これが実質1500円とかですから、良い時代になったモノです。好みの問題はありますが、個人的にこれがこの値段で買えるウチは現行品を買うことはないでしょう。
あぁ、良い休日でした。これでまた今週も不摂生が出来るってモノですw

オード26年 (1962-1989) ロバート・W・ダッシー

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土曜日はウイスキー仲間主催の持ち寄り会にお呼ばれ、参加してきました。
これまで持ち寄り会は度々参加していますし、それらは全て楽しい会なのですが、久々に内容が濃いと感じた持ち寄り会だったと思います。
参加者のレベルが一定値以上にあったことは勿論、会場も良かった。なんせ麻布のウォッカですから。1杯1杯順番に出て来てじっくり深堀りできましたし、定期的に参加させて頂いているモルトナイトを連想させるものがありました。プロのサーブが付いていたというのもポイントだったと思います。

色々飲ませて頂き、ラスボス級のボトルも多々ありましたが、目玉は主催者持ち込みのこのオードでしょう。
今日は余計な前置きなんて不要。この中身が全てです。口開けからじっくり時間をかけて飲む事で、花開く香味の数々、オードという蒸留所の素晴らしいポテンシャルに圧倒されました。

R.W.DUTHIE
ORD Distillery
26 years old
Distilled 1962
Bottled 1989
750ml 56.2%

暫定評価:★★★★★★★★★(9)

香り:最初はくすんだ香り立ちだが、スワリングして時間を置くと輝きを取り戻していく。
和三盆を思わせる品の良い甘さから、麦芽、ドライパイナップル、白葡萄、お菓子のラムネ、徐々にオーク香や梅を思わせる酸味もある。華やかな香り立ちで多層的、長い眠りから覚めて沸き出てくるアロマは筆舌に尽くしがたい。

味:バランスが良く、しっかりとした厚みと旨みが感じられる口当たり。
リッチな麦芽感、蜂蜜、微かに乾いた木材やアーモンド。中盤、微かな酸味が全体を引き締めている。加水でホワイトチョコレートやカスタードのよう。
フィニッシュはビターでスパイシー、ほのかなオールドピートと麦芽感が染みこむように残る。

味に関しては旨みの濃さとフレーバーのテクスチャーが素晴らしいと言える構成。
加水してもあまり変化は見られなかった・・・というより香りの多層的な要素が鈍った印象すらある。


泣く子も黙るダッシー社のクリストファー・カナンシリーズ。諸々の事情で当時国内にあまり流通しなかったボトルと言われており、まさか飲む機会に恵まれるとは思っていませんでした。
ダッシーとしては昨年9月と11月に飲ませていただいた北米向け3種(ボウモア、ロングモーン、クライヌリッシュ)が素晴らしく、このボトルも期待が高まりまくり。系統としては、樽でいじった感じは無く、正統派にオードなボトルで、麦芽感に華やかさがあり、しっかりとした厚みも感じられます。
特に香りが素晴らしく、ここまで開くかというくらいの香り立ちは飲み手の本能を鷲掴みにするに十分すぎるレベル。
同じ1962でケイデンヘッドというとミズハシがありますが、ミズハシのほうがパワフルで力強く、また微かな酸味を伴う麦感は、最強のオードと言われるブーケ・オード1962とも共通するところがあります。

しかし誤解を恐れず言えば、これは私レベルの舌で1杯で語るには「おこがましい」、その領域にあるボトルだと思います。
だからこそ同じテーブルで、同じ瞬間にこのボトルの意見を共有できたことは、深堀する上で大きな助けとなりました。
(これはWhisky linkでタケモトさんが提唱されてるスタイルですね。)

今回はおかわり含め、1ショット以上は確実に飲ませて頂きましたが、"底"は見えませんでした。
飲み手の力量は、1杯、あるいは1本という限られた量の中で、そのボトルの深みにどれだけ潜れるかという事だと考えています。そして良いボトルとはどれだけ深さがあるか、それが基準の一つだと思うのですが、このダッシー・オードは思わず姿勢を正して飲んでしまったほど。
恐らくこのボトルで感動できるようになるには、それなりの場数と経験を踏んでいなければならず、そういう点で、なんともケイデンヘッドの系譜ダッシーらしい、飲み手側の力量が試されるボトルでもありました。

今回感じ取れた要素は全てでは無いでしょう。1ヶ月後、半年後、あるいは1年後に飲めばまた違う姿を見せてくれるはずです。今の自分の力量では、このボトルを計りきることは出来ませんでしたが、同時に久々にワクワクさせて貰いました。
またさらに成長して、会いに行きたいです。

Tさん、素晴らしいボトルと素晴らしい会のセッティング、ありがとうございました!!

クイーンエリザベス2 43% 1990年代流通

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今週は先週に引き続き怒涛の業務量な一週間、普段肩などこらない自分の肩が凝り、座って仕事してるだけなのに不定期に息切れしたのは流石にヤバイと思いました。

「はっきりとわかる・・・踏めば死ぬ・・・。」

脳裏にブラックバー〇のカットインが入った気がしました、ってこのウイスキーブログで湾岸ネタなんてわかる人居るんだろうかw

なんとか仕事をまとめ上げ、日付をまたいで帰ってきた自分を待つのは元気一杯のわが子。
今日は朝からプールでベビースイミング、そのまま東京駅まで行って電車見学。やっと昼寝してくれたので、ここから自分の時間です。
今日の1杯は昨日で介錯となった、素性がはっきりとわからないこのボトル。

Q・E・2
(Queen Elizabeth 2)
HIGHLAND MALT SCOTCH WHISKY
Distilled and bottled in Scotland by Morrison bowmore
43%  750ml
1990's
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評価:★★★★★(5)

香り:つんとしたアルコール感、麦芽香、バター飴を思わせる甘い香り。白い花のような品のいい植物香。
加水するとマイルドになりカラメルのような甘さが引き立つ。ほのかにスモーキー。

味:香ばしい麦芽感に、えぐみのような香味が感じられる。サトウキビ、びわ、ミドルボディで43%にしてはフレッシュで勢いがある。舌先にスパイス。フィニッシュはピーティーでドライ、エッジの立った麦芽風味。あまりヨードは感じない。


豪華客船クイーンエリザベス2の中で売られていたというスコッチモルトウイスキー。
先日記事にしたもしもしウイスキー(比べるのも失礼ですがw)的なOEM商品で、QE2はラベルデザインのみならず中身も時代によって変わっているのが特徴。最近のことはわかりませんが、皆様が目にするのは、1990年代以前に販売された3種類のQE2だと思います。

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今回のボトルは1990年前後の販売品。中身は不明ですが、モリソンボウモア社によって作られているため、香味から推察してグレンギリーではないかと思います。
この時代のQE2は、ボウモア説、ボウモア、オーヘントッシャン、グレンギリーのバッテッド説などありますが、当時の各蒸留所のハウススタイルで考えると、個人的にはギリーが一番しっくりきます。
仮にボトリングを1990年ジャストとし、熟成感から中身は12年クラスと考えると、ボウモアはパフューム時代の真っ只中です。このボトルにはボウモアタイプのパフュームは無く、微かにソーピーに触れそうなアロマはありますが、どちらかというとギリータイプ。グレンギリーはまさにこの時期からパフューム時代に入って行きます。
また、ピートが効いているのでオーヘントッシャンでもない。バッテッド説については、ハイランドモルト表記なのと、Distilled and Bottledのみで、Blended表記が無いことから、シングルモルトなんじゃないかなぁと思います。まぁハイランドと書いてアイラまで読ませる事例もありますし、なにより表記も"いい加減"なので、あまりアテにはなりませんが。

さて、QE2の陶器ボトルについて、せっかくなので他の2種類も簡単に解説して、本日の締めとします。それぞれこの辺だろうという蒸留所のアタリは、諸先輩方によってつけられているのですが、それでもなお上述のように疑問というか謎が残っているのも、このQE2の特徴であり魅力でもあると思います。

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1980年代に流通していたQE2です。
1990年代よりもボトルが肩ばっていて、光沢もありますね。
中身はタムナブリンと言われています。
このボトル、個人的にいままで飲んできたボトルの中で最強のパフュームを備えており、1度飲んで後はノーセンキュー。トライしていません。
石鹸というか、バスマジックリン、洗剤だと、当時の自分は表現しています。
ただ旨いというコメントもネットでは見られるため、ボトルの切り替え時期によって中身の違いが出るのかもしれません。このボトルは確認するつもりも無いため、他の勇気ある飲み手にお任せしようと思います。

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こちらが1970年代に流通した、QE2。
船のほうのクイーンエリザベス2は1967年の就航なので、このボトルが初版と見るのが妥当か。
アーガイル社が製造しており、中身はスプリングバンクと言われています。
横置き疑惑のボトルが多いのと、後述する理由からか、逆算して1960年代のバンク説が有力であるのに思いのほか市場で高値は付かないボトルです。
自分も買ってみたものの、あんまりバンクっぽくなかったんですよね。純粋に美味しいウイスキーですが。
スムーズでカラメル系、シェリー系の甘さが強く、そこにナッティーな香ばしさ、麦芽風味がある。上品というか酒質の良さは感じられました。

しかしつくづく凄いなと思うのは、当時高級品とされたウイスキーの数々を、こうして一般人の自分が手に入れ、気軽に飲めてしまうこと。その時代に生きていたら、自分の稼ぎじゃ絶対飲めなかったでしょうね。
物持ちの良い日本人ならではというか・・・今のこの時代にも感謝しないといけないのかもしれません(笑)。

ダルウィニー20年介錯と新入荷ボトル4種

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ここのところ堅っ苦しい文章が続いていたので、今日は久々に飲んだくれ日記でいきます。
というか、仕事が忙しくて帰りが常時午前1時とかで、まじめにテイスティングしてる余裕がないんですよ。
コメントの返事、遅れてしまっていて申し訳ございません。
コメントいただいている皆様、反応頂けてブロガー冥利に尽きるというか、大変うれしいです。いつもありがとうございます。


我が家は小遣い制なので、残業しようと定時で帰ろうと身入りは変わらず、働けど働けど我が懐暖かくならず。なのですが。 忙しくて飲みにもいけない分、ついついポチってしまいたくなる時があるんです。(だって人間だもの@みつ○)
さらに今回は、情報提供いただいているウイスキー仲間から私の好物なボトルの融通もあって、まとめ買いしてしまいました。

今日はそんなボトルを眺めながら、ビールでも飲んで、残り少ないボトルも介錯してしまおうと思います。 現在午前1時半、帰宅後1時間の楽しみ、お付き合いください。


今回の介錯ボトルはダルウィニー20年、オフィシャルのリミテッドエディションです。
1986年蒸留、ヨーロピアンオーク樽での熟成で、56.8%のカスクストレングス。
記事にもさせていただきましたが、中途半端な価格設定のためか売れ残っており、ウイスキー仲間らで共同購入した結果・・・まぁ普通だったわけです(笑)。
甘みの少ないビターチョコのような香りは、開けたてよりも一層強く、味のほうも同様にビターで焦げた感じ。気温が上がって甘みが出てきた一方で、青っぽい香味も裏から感じられるようになった。どこまでも一長一短。今回は評価じゃないので個人的な視点バリバリでいくと、これで2万払って一人で1本買ってたら、ガッカリ感はかなりあったというのが本音のところ。天に還ったボトルに合唱です。



そして1本昇天したと思ったら4種5本も入ってきました(笑)

まずは左から。
グレンハンター・ピュアモルト21年 1980年代後期流通。
昨年、有楽町の某BARを中心に「安く買えてそこそこ良いシェリー感のある謎なピュアモルト」という情報が広まり、値段が上がってしまっていたボトル。
最近落ち着いてきたのか、この子は結果的に送料込み2500円という破格で入手できました。
飲むのは久々、昔は全然ノーマーク。ただ良く考えてみると1980年代後半の流通でも、21年熟成ですから1960年代蒸留なんですよね。
先日の記事でも書いたように、注目されて無いところから持ってくるってのは、まさにこういうボトルのことを言うんだと思います。

続いて中央は余市10年の旧ボトルです。
初版という説もあれば、2代目という説もあるのですが、1990年代に流通したニッカウイスキー時代のもの(現行品はアサヒビール)であることは間違いありません。
今の余市10年は、麦芽系で硫黄やバッティングした樽のキャラクターが伝わる味ですが、この頃はキャラメルのような甘さに松の樹皮を思わせる余市らしい個性。そしてピーティーでスモーキー。
マイケルジャクソンをして「暖炉の前でプラリネを食べているよう、素晴らしい10年もののウイスキー」と賛辞を贈られているのは、この頃の余市10年です。
このボトルは情報交換(というより一方的に情報提供)頂いているS氏から、手に入りそうだということで、当時価格で譲って頂いたものです。
現行品終売の余波でもう手に入らないと思っていたボトルだけに、喜びはひとしおでした。

そして一番右。
ホワイトホース12年デラックス・特級。1980年代流通。(2本)
オークションで買い物をしていると、たまに写真の写り具合でよく見えず、届いたら開封済みだったなんてことがあります。
先日徹夜明けのハイテンションでポチってしまった同ボトルも、未開封状態Sとか言って売ってたくせに開封済みでした。 即座にクレーム入れて返金いただいたものの、飲めなくなったのは悲しくて、その夜、今度は2本セットを落としてしまったわけです(笑)
ま、まぁ1本で買ったときより1本あたりの値段は安く済んでるから・・・いいかなw

ホワイトホースはラガヴーリンがキーモルト…なのですが、1980年代に入ると普及品のファインオールドはクライゲラヒなどが中心になり、マイルド路線に切り替わっています。アメリカに市場があったことも影響しているのでしょう。
そのラガをしっかり使って甘くスモーキーでこってりと仕上げたのが、このデラックス12年です。
ストレートでよし、ハイボールでよし、何でもござれの出来る子です。

 
今回のまとめ買い、最後の1本はとりあえずこの背面ラベルを。
これを見てぱっと何のボトルか分かる人は、相当オールドブレンドに詳しいか、あるいは近代史に興味をもたれている方だと思います。何気に面白いボトルが手に入りました。
なんというか「粋」なラベルですよね。こんなラベルつけて貰ったら、興奮して鼻血が出てしまいそう。

このボトルは近日某所に献上される予定なので、その際の薀蓄として今からストーリーでも固めておこうと思います。
それについてはまた後日の投稿で・・・。


今日はこんな感じでとりとめなく。
実はまだ2本ほど手続き中のボトルがあって、もう懐カツカツだったりするんですが、素敵な出会いは待ってくれませんからね。
皆さんも、今更ですが「見つけたときが買いどき」ですよ! 


だらだらとした流れでしたが、お付き合いいただきありがとうございました!

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