カテゴリ:
IMG_20191019_141321
KNOB CREEK 
SINGEL BARREL 
Kentucky Straight RYE Whiskey 
Barrel #5937 Hand Selected By Fujioka's Wine Times 
750ml 115Proof 

グラス:国際規格テイスティンググラス
時期:開封直後
評価:★★★★★★(6)

香り:パワフルでスパイシーな香り立ち。注ぎたては刺激が強いが、徐々にクッキー、薄めたメープルシロップの甘味。オレンジやグレープフルーツの柑橘系の要素が、若干青みがかった爽やかさと合わせてスペアミントを思わせる。

味:強く荒々しいスパイシーさを伴う、フルボディな口当たり。メローで粘性のあるチャーオーク由来のキャラメルの甘味、続いて搾った柑橘、徐々にビターなウッディネスへと変化していく。
フィニッシュはスパイシー、口内への刺激は最後まで長く続くが、キャラメルオレンジの甘味が舌の上に長く残る。

樽の効き具合はノーマルのノブクリークシングルバレルよりもやや控えめ。そこにライウイスキーらしいスパイシーさ、樽や穀物由来の要素とは異なるフレーバーが柑橘やミントのニュアンスに繋がっている。熟成は若そうだが嫌みな要素は少なく、しかしバッチバチ。少量加水すると香味ともまとまって味わいやすくなる。


ハワイ・オアフ島にあるワイン専門店"Fujioka's Wine Times"(以下、フジオカワインと表記)が、ジムビームから独自に樽を買い付けてリリースした、シングルバレルのライウイスキー。ジムマーレイ氏じゃないですが、最近ライウイスキーがアメリカ側でバズってきてるらしいですね。
ノブクリークのライは、100Proofの通常品のみしか日本市場に流通しておらず、シングルバレル115Proofは未入荷。加えてお値段税込み約48$の限定ウイスキーと考えれば、現地の思い出プライスレス込みで比較的お手頃な1本かなと思います。

ノーマルのノブクリークは9年熟成で、マッシュビルはコーン75%、ライ13%、モルト12%であるところ、ノブクリーク・ライの100Proofは熟成年数5~9年のバッティングで、マッシュビルはコーン35%、ライ55%、モルト10%とのこと。おそらくこのフジオカワイン向けのボトルも同じ比率で仕込まれた原酒でしょう(ライのマッシュビルは不明とするサイトもあり、あくまで参考程度)。ライウイスキーなので当然ですが、ノーマルなノブクリークに比べてハーバルで、スパイシーな特徴が強く出ています。

他方でレビューで感じたように熟成年数は比較的若いのか、5~6年程度のものと思われます。
ショップで聞いてもシークレットだと教えて貰えませんでしたが、他でリリースされてる同価格帯のプライベートセレクトの熟成年数はその辺りであり、あまり長熟の原酒をジムビーム側が出してないのかもしれません。
チャーオーク由来の甘味のなかにスパイシーさと酸味、そして若干スペアミントのような爽やかさと柑橘感があり、若さがそれらの勢いを後押ししている。カクテルベースにしても面白そうで、マンハッタンなどのショートカクテルには強そうですが、ライムやスペアミントを使うミントジュレップとかなら絶対美味しいだろって感じです。

かつてバーボンはライウイスキーだった時代があり、徐々にコーン比率が高まっていったという経緯を考えれば、この味わいは古の味のひとつ。今オールドで流通しているそれらは、樽香は多少違えどベースはきっとこんな感じだったのでしょう。
このプライベートセレクトは、同店に限らず様々なショップやグループから行われていて、メーカーズマークのように、そのうち日本にも入らないかと期待しています。

IMG_20191014_152752
IMG_20191014_153531
フジオカワインの店内。外観が地味なので、それがギャップになって在庫の多さに圧倒されます。
看板はワインショップですが、ワインをメインにした総合酒類取扱店という感じ。ウイスキーにビール、あとは日本酒。葉巻もあります。
限定のウイスキーは、今回のライウイスキーに加え、同じくノブクリークのシングルバレルに、Hawaiian Whisky Mafia名義のメーカーズマーク・プライベートセレクト。写真でも写っていますが、ジャパニーズウイスキー区分では、例の焼酎ウイスキーも棚に並んでいました。

ちなみにこのお店に限らず、アメリカワインの価格が日本の流通価格から一律1000~2000円引きくらいなんですね。辺り前と言えばそうなのかもしれませんが。
例えば日本では3500円程度で売ってるケンダルジャクソンが、普通のスーパーで15$くらいでしたし、日本への輸送コストどんだけかかってるんだ。。。羨ましい。