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OBAN 
AGED 18 YEARS 
LIMITED EDITON 
For US Market 
750ml 43% 

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後1週間程度
場所:自宅
評価:★★★★★★(6)

香り:注ぎたてはドライでダンボールのような紙系のアロマを感じるが、スワリングしているとバニラ、オールブランのような甘みと香ばしさ、プレーンなウッディさと微かに塩気。奥には色の濃い蜂蜜や、洋梨のようなフルーティーさも潜んでおり時間経過で開いてくる。

味:マイルドでメローな口当たり。香り同様にオールブランや籾殻、オレンジママレードのようなほろ苦さと軽い植物感。余韻にかけて塩気とピート、微かにホワイトペッパーの刺激。染み込むようなスモーキーさとウッディなニュアンスを伴い長く続く。

オフィシャル14年の延長線上にある味わい。少量加水すると紙っぽさがなくなり、アーモンドや麦系のほろ苦さ、蜂蜜っぽい甘みが、ピート香を主体に柔らかく薫る
こんなに多彩だったの?というくらい、香味の奥から開く果実感やピートの多層感。ポテンシャルの高さが伺える。ハイボールやロックも悪くなかったが、ストレートで1ショットじっくり楽しむことを推奨したい。

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アメリカ市場向けにリリースされたオーバンのリミテッド。750mlの米国規格でちょっとお得感アリ(笑)。
7700本限定であるため瞬殺されていてもおかしくないと思っていましたが、オーバンという地味どころかつ加水仕様だったためか普通に購入出来、友人が旅行した際のお土産がわりに飲ませてもらいました。
調べてみると、アメリカ市場向けにはこれ以外にも複数回オーバン18年がリミテッドリリースされているようです。

地味とは書きましたが、オーバン蒸留所は個人的に気に入っている蒸留所のひとつ。麦とピート、そして微かな塩気・・・華やかでフルーティーなモーレンジ等とは正反対ですが、この地味さが良いのです。
スコッチじゃないと出ない味のひとつとも言えますね。
そして今回のリリースは、全体的な構成はオーバンのハウススタイルかつ、スタンダードボトルである14年の延長線上にある構成。一言でスタンダードとの違いを表現すると「熟成感しっかり増し」です。

リミテッドリリースだとシェリー系圧殺だったりすることも多いですが、セカンド、サードフィル辺りの樽を上手く使う、ディアジオらしい酒質を活かす造りで、熟成感のなかに蒸留所の個性を味わえる仕上がり。
しかし注ぎたては、樽とピートと酒質と色々混じって偶発的にか、トップノートにダンボールのような癖を感じる。内輪の表現を使えば、紙警察出動で逮捕案件という位置付けでした。
それこそ開封直後を10mlくらい飲んだ時は、どうするよこれって感じでしたね。

しかしその後じっくり事情聴取してみると、時間経過で表情が変わってどんどん良さが出てくる。特に香りに熟した洋梨等のフルーツ香が混じり、オールブランのようなほろ苦さとピートのスモーキーさ、オーバンらしさをベースに多彩なアロマが開いてくる。
なんとも”いぶし銀”なウイスキーだったのです。
おそらく、イベントで少量舐めるくらいだとこの良さには気づけなかったでしょう。
どこの空港でも売ってるようなチョコレートなんかより、遥かに素晴らしいお土産になりました!