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WILD TURKEY 
Kentucky Legend 
Kentucky Straight Bourbon 
1990's 
750ml 50.5% 

グラス:国際規格テイスティング
場所:お酒の美術館 神田店
時期:開封当日
評価:★★★★★★★(7)

香り:濃厚で芳醇。しっかりと力強いメローな香り立ち。チャーオーク、チョコレートクッキー、微かな焦げ香や溶剤と合わせ、レーズンやベリーのドライフルーツの果実香がアクセントになっている。

味:濃厚で甘酸っぱい口当たり。チェリーやベリーなどの赤い果実と、カラメルソースのようなほろ苦い粘性が舌に絡み、芳醇な樽香と微かにフローラルなニュアンスが鼻孔に抜けていく。
後半は徐々にビターでしっとりとしたウッディネス、ピリピリとスパイシーな余韻となって長く続く。

リッチな樽香に、熟成感も備えた上等なバーボン。オークフレーバーに混じるスパイシーさと果実味が、まさにオールドターキーらしさである。ストレート以外にロックなどでも楽しめる。1本自宅に常備しておきたい。


ワイルドターキーの3代目マスターディスティラーである、ジミー・ラッセル氏が選定したという特別な一樽からボトリングされたのが、ワイルドターキー・ケンタッキーレジェンドです。
同品には今回紹介するくびれのあるボトル形状の加水調整&複数樽仕様の他、ずんぐりとした形状のシングルバレル&バレルプルーフ仕様があり、それなりに量も生産されていたようです。

香味からは濃厚なチャーオーク香、熟成を感じさせる力強さを併せ持ったメローな甘みとウッディネスの中に、オールドターキーらしい赤い果実味も備わっていて上々な仕上がり。ウッディなえぐみが少ないのもポイントで、個人的にはドライでスパイシーさが強く感じられたシングルバレル仕様より、加水品のほうがバランスが良いように感じます。

他方で、特別な一樽と言っても基準の詳細なところは定かではなく。膨大なワイルドターキーの貯蔵原酒のなかから樽を選ぶなど時間がいくらあっても足りないため、恐らくある一定の基準を満たした(例えば熟成年数に到達した)原酒に対して、官能評価をしているものと思われます。
上述の通り濃厚でメローな構成ですが、同時期にリリースされていた12年ゴールドラベルほどは樽感が濃くないため、熟成の最低ラインは10年程度だったのではないかと推察します。

ケンタッキーレジェンドの加水品は1990年代前半に流通しており、裏ラベルにボトリング時期が記載されているものは詳細な時期を絞り込むことができます。今回のボトルはそのどちらも確認できませんでしたが、この時期の10年以上かつハイプルーフなバーボンウイスキーは質の良いものが多く、これまで飲んで来た同銘柄の中身は総じてレベルが高い印象です。
こういうバーボンが1本あると、家飲みが充実していいんですよねえ。


余談:写真のボトルはローヤルのキャップが刺さっていますが、開封時にコルクが折れたための代用品で、実際は楕円形で空飛ぶターキーのイラストが書かれたものが使用されています。
お酒の美術館神田店、提供されるモノはそう悪くないのですが、コルクブレイクが多いんですよね・・・。オールドのコルクは折れやすいものの、経験上リカバリー出来るものも多いので、もうちょっと慎重に開けて欲しいなあ、なんて。