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CHICHIBU
THE PEATED 2018
Ichiro's Malt
Bottle No,1220/11550
700ml 55.5%

グラス:グレンケアンテイスティング
時期:開封後1ヶ月程度
場所:ロイヤルスコッツマン
暫定評価:★★★★★(5-6)

香り:樽由来のキャラメル、バニラ、オレンジジャムなどを感じさせるウッディなニュアンスと、強く燻したようなスモーキーさ。奥にはハッカやハーブ、微かに沢庵のような酸味を伴う。

味:刺激の残る口当たりからしっかりとピーティー、熟したグレープフルーツや色の濃い蜂蜜、樽由来のフレーバーが粘性を持って舌に乗ってくる。
余韻はウッディでドライ、蓄積するスパイシーさやえぐみ。ピーティーさと共に香り同様ハッカのようなニュアンスがあり、一体感を欠くが長く続く。

樽由来の香味とウッディネスが強く出ており、バーボンバレル系の樽感とピートフレーバーが主体の味わい。一方で短熟であることに変わりはなく、酒質部分の荒さや鋭さ、樽感との馴染みの弱さが、フレーバーのばらつきに繋がっているように感じられる。 



しばらく見ていないなと思っていたら、2017年はリリースがなかった秩父蒸留所のピーテッドモルト。これまでは4~5年熟成の原酒をバッティングして、6000本程度がリリースされていましたが、今回は創業10周年をかけてか、蒸留時期の表記はない形で約2倍近い本数がリリースされています。

秩父ピーテッドのピートレベルは、ラフロイグやキルホーマンとほぼ同じ50PPM。純粋に2年分のストックでリリースしたということなのか、あるいはさらに幅広く、2011〜2013年あたりの過去の樽も含めてバッティングしたか。ピーティーでありながらこれまでのリリース以上に濃い樽感も備わった仕上がりとなっています。 

一方、秩父の酒質のクリアさというか独特の酸味やハッカのようなハーブ感は健在で、樽とピートの間をつなぐ要素が細く、バッティングで上手くまとめてはいるものの少し取っ散らかったような印象も持ちました。特にグラスで時間をかけてると出てきちゃいますね。
この辺がピートの有無に関わらず、秩父らしさと言えばらしさであるのですが。。。


前作、2016をテイスティングした際は、5年弱でこのくらいなら、10年熟成くらいは耐えるかもと予想していたものの、今回のリリースで改めて復習させてもらうと、樽の濃さが増す経年変化に対して酒質の追従が遅れており、ピークはもう少し早いかもと、認識を改めさせられる内容でもありました。
たまに突然変異はあるのですが、初期の頃の原酒は特に今後も扱いが難しそうです。