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GLENLIVET
12 YEARS OLD
Unblended all malt Scotch Whisky
1980's
Singapore duty not paid
1Litre 43%

グラス:テイスティンググラス
場所:お酒の美術館 神田店
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★★(6ー7)

香り:淡くブラウンシュガーや古酒っぽいニュアンス。すりおろした林檎、色の濃い蜂蜜、乾いた麦芽と土っぽいピーティーさ。酸味と合わせていぶりがっこのような要素もほのかに感じられる。

味:スムーズで心地よくドライな口当たりは麦と干し藁、徐々に熟した林檎と洋梨で蜜感もしっかりあるコクを感じるボディ。
余韻にかけては淡いシェリー感に加え、ほろ苦く、皮ごとかじった林檎のようなフルーティーさとピーティーさを伴い長く続く。

シェリー系のニュアンスはほのかにありつつ、その後のピュアシングルモルト表記時に主体的に感じられる、すりおろした林檎を思わせるフルーティーさと、蜂蜜などの甘みに通じるニュアンスが端々にある、まさに狭間のモルトである。加水すると林檎やおしろい系の甘味が引き立つ。

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昨年後半、妙に集中してテイスティングする機会があったのがグレンリベットのオールドボトル。そういえば年末最後のブラインドまでグレンリベットでした(笑)。
そんなわけで、2019年の更新1発目はグレンリベットでいきましょう。

このボトルはアンブレンデッドオールモルト表記なので、流通時期的には1970年代から1980年代前半ということになりますが、リッター表記で背面ラベルにバーコードがあり、かつ香味的に1980年代後期のピュアシングルモルト時代に通じる要素が強いことから、アンブレ時代後期の流通となる1982年〜1985年頃ではないかと感じています。

その香味は、先日レビューしたアンブレ表記初期の頃にあるシェリー系の強いタイプでは無く。むしろシェリー感は淡く青リンゴや洋梨などの白色系のフルーティーさと酸味、果皮を思わせる植物感を軽く伴う構成。麦芽風味やピートもしっかりとしていて、まさにオールドスタイルのグレンリベットという、古典的な香味を楽しめる仕上がりです。

(BAR Rosebankにてテイスティングした、アンブレンデッド表記の初期頃流通。写真の暗さで分かりづらいが、色合いもやや濃く、味わいはシェリー系のニュアンスが強い。)

(今回のボトルの数年後、1980年代後半から1990年代前半にかけてリリースされたと思われる、ピュアシングルモルト表記の同国免税向け。リフィル系の樽感に、林檎系の果実味がしっかりと備わって、共通するニュアンスが感じられる。裏ラベルは肖像画に微妙に違いが。)

さて、アンブレとピュアシングル表記のアザミラベル、どっちがオススメかというと、ボトルや流通時期によってややブレ幅の大きいアンブレ表記は当たれば赤玉時代の味わいがあるので間違いなくオススメなのですが。今回のように流通時期後期と思しきボトルを引くことを考えると・・・価格的にも品質的にも安定している、ピュアシングル表記の方がオススメしやすいかなと感じています。

ピュアシングル表記でもオールドスタイルのグレンリベットは十二分に味わえますからね。
それでも古い時代のものをということであれば、裏面にバーコード表記がなく、度数や要領表記が古い時代のものを調達するようにすると良いかもしれません。