スーパーニッカ プレミアム 1990年代流通 43%
NIKKA WHISKY
SUPER NIKKA
Premium
1990's
750ml 43%
グラス:テイスティンググラス
場所:お酒の美術館 神田店
時期:開封後1週間程度
評価:★★★★★(5)
味:穀物系の軽い香ばしさ、蜂蜜、カステラやカルメ焼き、スウィートでマイルドな甘みが中心で、ほのかな香ばしさも感じられる。
余韻はほろ苦く、樽感由来の甘みが張り付くように長く続く。
モルトとグレーンの比率は4:6程度だろうか。若干グレーンスピリッツ的な要素もあるが、主体は香ばしく強いモルティーさとこってりとした熟成グレーンの甘み、ジャパニーズらしいブレンド。加水すると微かに洋梨のような果実味が開く。
1990年にリリースされ、その後スーパーニッカ15年に移行する形でフェードアウトした、スーパーニッカの上位グレード。個人的に統一感というか高級感のあるデザインがツボで、オールドにハマりはじめの頃、3本くらい購入した記憶があります。
キャップの部分までガラスがコーティングされており、初期のスーパーニッカ・カガミクリスタルボトルを思わせるデザインがグッときちゃったのです(笑)。
もっとも、味は当時のジャパニーズの枠の中というか、特筆して複雑さがあるわけではありません。
マイルドで甘く香ばしい、そして香味にボリュームがあるという感じ。様々なフレーバーが混ざり合うスコッチとは異なる、ワインで言う新世界系のわかりやすさ。
こうした香味は、多少なり水が加わるロックや水割りで飲まれるようなスタイルを想定していたようにも感じられます。
ちなみに先に触れたように、スーパーニッカプレミアムは、2006〜2007年ごろにスーパーニッカ15年にシフトする形で市場から姿を消す訳ですが、プレミアムの方がマイルド、15年の方が樽香含めて香味のメリハリが効いていて、ブレンドの方向性の違いを感じることが出来ます。
少なくともニッカの売りと言える新樽系のニュアンスは、15年の方が感じやすい印象です。
結果、ストレートで飲むなら15年。ノスタルジーな雰囲気を感じたいならプレミアムをロックで。。。後者は思い出と共に飲みたいウイスキーかな、なんてクサいことを思うのです。
コメント
コメント一覧 (8)
私もウィスキー好きなもので毎回楽しみにしてます
コルクが緩いのか、脆いのか開栓の際に割れることがしばしば。
このボトルを楽しみたいのに。
また、ボトルが良い分、味わいはもう一息欲しい。
液面低下が多いのは、横置きとコルクの質の二つの要因なのでしょうね。
ラベルが日焼けしやすいのか、金色が緑色になっているので、日焼けが見分け易いという利点ありw
いつも閲覧いただきありがとうございます!!
参考になるような記事がありましたら幸いです。今後とも宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
スーパーニッカは時代時代で結構味が違うので、価格もそう高くないですし、色々試してみても面白いかもしれません。
でも、なんだかんだ復刻版が1番美味しかったってことになるかもしれませんが(笑)。
ボトルの液面低下ですが、これは避けられない話とはいえ、ある程度は許容出来ると感じています。
目安はネックの付け根よりちょっと下(1〜2cm程度)くらいまでですね。
以前10cmくらい下がってるボトルを買ったことがありましたが、それと比較すると3cmくらいまででも大丈夫だとは思うのですが、経験上この辺りから香味が抜けてくる危険性も高い印象です。
ただ、不思議なことにキャップ由来のオフフレーバーは、液面が下がっているほうが発生が少なく、液面がバリバリ高いオールドの方が発生する頻度が高い傾向があると感じています。
そう考えると、ネック付け根くらいまで下がっているあたりのボトルのほうが、状態が安定していると感じたりもしています。
なお、低価格のものは全く関係ないですが、10万を超えるシングルモルトとかになるとフェイクを見極めるために液面の高さを見ることもあります。
ボトリングから30-40年経過したものは、ネックあたりまで下がってるのが妥当ですので。
雑多な話で恐縮ですが、参考になりましたら幸いです。
液面低下が必ずしも悪く出るわけではないんですね!
3〜4cm下がっていた1980年代流通のバランタインを飲んだのですが、特別何か嫌味があったわけではなく、自分がオフフレーバーを知らないだけで実は酷いものを飲んでいるのかなぁと思っていたので、これを聞いて安心しました笑
返信ありがとうございましたm(._.)m
ついに紹介してしまいました!
っていうか、いつかこのボトルは紹介したいと思ってたんですよね。
確かに、コルクが緩かったり張り付いているボトルが多い印象があります。スパッと抜けたボトルはかっこいいし状態もいいのですが、ダメなやつはほんとダメで。
確かに焼けているボトル、ありますよね。きっと酒屋の店頭にずっと置かれていたんでしょう・・・。
同じようなボトルを、今年の夏に福井のあわらで見かけましたが、葛藤の末にスルーしました(笑)
次はクレストあたりを紹介する予定です!
次はクレストですか。クレストは角ばったスリムボトルが、サントリーの他のスリムと違って43%なのが、個人的には一番の謎です。
スリムは飲食店向けかと思っていたので。
北杜はスリムではないですが、通常の形状でも660mlで40%ですし。
クレストは特級時代のクラシックに傾向が似ているように思うのですが。延長上でビンテージ付ける際に名前も変えたのかと思いながら飲んでます