カテゴリ:
ABERFELDY
GORDON & MACPAHIL
CONNOISSEURS CHOICE
Aged 25 years
Distilled 1993
Bottled 2018
Cask type 1st fill Sherry Punchon
700ml 58.8%

グラス:テイスティンググラス
場所:BAR GOSSE
時期:開封後1ヶ月未満
暫定評価:★★★★★★★(7)

香り:注ぎたてはハーブっぽいニュアンスを伴う、ハイトーンなウッディネス。カラメルソースやカカオチョコレート。時間経過でレーズン、ベリー感も開いて濃厚なシェリー香が充実してくる。

味:香り同様にリッチなシェリー感。カラメルソースやベリージャムを思わせる粘性のある甘み。奥には微かな硫黄、かりんとうっぽさ。余韻はドライでスパイシー、古酒感を伴う懐かしい味わい。

カラメルっぽさ、蜜っぽい甘みでGMらしさのある香味と、それ以上にベリー系の香味を伴う古き良き時代を連想させるオールドタイプのシェリー感。微かにサルファリーなニュアンスもあるが、むしろそれがベリー系の香味を底上げしている。近年少なくなったグッドシェリーカスク。


ちょいと仕事が立て込んで、いつもよ早く出社してるのに帰宅は終電という生活が続いたので、更新作業まで手が回っていませんでした。
こういう時は休日に書きなぐって残るは微修正くらいにしておくのですが、休日も家庭行事と休日出勤で潰れるってね(汗)。

しかしそうは言っても放置すれば気持ちはどんどん冷めていく。こういう時はハイプルーフなウイスキーを煽って、気合を入れて書くしかありません。
さて今回は先日大幅リニューアルしたGMのコニッサーズチョイスブランドから、注目の1本にして、自分のお気に入り。既に一部ドリンカーの間では話題になっているので今更感はありますが、涼しくなってきた今こそ飲みたい、アバフェルディのシェリーカスクです。

このボトルの最大の特徴は、近年の濃厚シェリーといえばシーズニングスパニッシュオークがトレンドとして定着しつつある中で、アメリカンオークで商品用のシェリー(おそらくクリーム)が長期間入ってたと思しきカスクが、パンチョンを作る際のベースに使われたと考えられる香味にあります。


アバフェルディのスタンダードラインナップは、12年から28年まで麦芽風味や蜂蜜を思わせる甘みをベースにした、リフィル系のアメリカンホワイトオークカスクを中心に構成されているため、濃厚なシェリーカスクはあまりなじみが無いかもしれません。

しかし、過去にはオフィシャルのカスクストレングスで近い香味のものを、ほぼ同じビンテージから複数リリースしており(写真上一例)、個人的にアバフェルディはリアルシェリー系列の1st fillでも良い原酒を持っているのでは・・・と感じていたところ。その香味の共通項から、ひょっとして今回のリリースはGM所有ではなく、オフィシャルから買い付けた樽なのでは?とも感じたほどです。

まあこの際樽の出元はどこでも良いのですが。先にも触れたように、近年主流のスパニッシュオークのオロロソシーズニングは、樽材の特性からウッディなニュアンスが強く出すぎるため、どうしても甘みが重く、ベリー系のニュアンスを伴うフルーティーさは出づらくなります。また、スパニッシュオークだと、香木のようなアロマが強く混じるのも特徴的。
それが悪いと言うワケではないのですが、今回はそうしたタイプとは異なる樽感がアバフェルディらしいコクのある酒質が合わさって、粘性のある甘みを後押ししている印象。これはナイスリリースですね。

先日リンクウッド1973の記事で触れた、2010年ごろまで主流だったシェリーカスクリリースのひとつが、まさにこの系統なのです。
現在は急速的に市場から失われており、それをブランドリニューアル後の初期リリース枠にピックアップしてきた。この他、ハイランドパークやプルトニーなど、同じくコニッサーズチョイスからリリースされたボトルもそれぞれキャラクターを感じやすく、完成度の高いリリースは流石の一言。
原酒の選定でこうもレベルが上がるのか。このクオリティが維持されることを期待して、新生コニッサーズチョイスの今後の展開もたのしみにしています。