カテゴリ:
IMG_8538
BLACK NIKKA
Deep Blend
EXTRA SWEET
Limited Bottled in 2018
700ml 46%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
時期:開封後1~2日
場所:自宅
評価:★★★★★(5)(!)

香り:トーストと蜂蜜を思わせる甘く香ばしい香り立ち。ツンとした刺激が鼻腔を刺激するが、奥には淡いオーク香があり、熟成を感じさせるアクセントになっている。

味:ボリュームがあってスウィートな飲み口に、やや若さを感じる荒さ、刺激が続けて感じられる。中間はグレーン由来の蜂蜜や穀物系の甘み、徐々に程よいスモーキーさ。若干べたつく甘さが舌に残るものの、ほろ苦くドライな香味が余韻に繋がっていく。

通常のブラックニッカをスケールアップさせた上位互換と言える構成。やや荒さも感じられるが、全体的にボリュームがあり、いい意味で飲み応えに繋がっている。加水やハイボールは飲みやすくはあるものの、これといったポジティブな要素は見つけられなかった。 ロックはある一点を超えるとシャバシャバになるが、そこまでは意外に香味が持続する。

IMG_8533

・ブレンダーズスピリット2016
・ブレンダーズスピリット2017
・クロスオーバー
・アロマティック
・エクストラシェリー
とリリースが続いてきたブラックニッカの限定品。ベースから別格で総合的にレベルの高かったブレンダーズスピリット以降は、自分の評価はどれもブラックニッカという枠の中で、目先を変えてピートやシェリー原酒の個性を際立たせる。例えるなら夏はトマト、冬はカボチャみたいな、レストランの季節限定メニューのような印象でもありました。

それはそれでテイスティングをする面白さが勿論あるのですが、流石にここまでブラックニッカ枠が続くと食傷気味になるというか、新鮮味も薄れます。 
そろそろスーパーニッカとか、ザ・ニッカとか、違う路線で限定品が来きてほしいな・・・と方向転換を期待していたのですが、予想通り再びのブラックニッカ。
だってリッチブレンド銘柄の限定品を出したんだから、残ったディープブレンドでもやりますよね。

そんなわけで今回はいつもの先行テイスティングもせず、見かけたら買おうくらいにトーンダウン。あ、46%なんだ、ニッカで珍しいねえ・・・とか、ボトルを見てやっと気づくほど(汗)。
しかしその味わいは、ここに来て本シリーズ一番の王道系、原点回帰とも言える構成。これまでの限定品のように何かに特化したわけではないし、ブレンダーズスピリットのように全てが別次元の構成というわけでもない。
いわば同じ素材のスープですが、ダシの量が2倍になってるというか、煮込み時間がずっと長いような違いと言いますか。スケール感の違いを感じる構成に、これはサンプル手に入れるべきだったかなと、ちょっと後悔しました。

ブレンドのキーになっているのは新樽で10年以上熟成された余市、宮城峡のモルト原酒とカフェグレーンとのこと。新樽はちょっと前のカラメル系の色合いのヘビーチャー新樽ではなく、バニラやオーク系のタイプで、ブレンドには若さ一辺倒じゃないコクがありますし、その中で余韻にかけてのピーティーさがニッカらしさに繋がっていると感じます。

これまでのリリースで言えば、ブラックニッカ復刻版にあったようなピーティーな原酒の存在感。そこに価格にしては頑張っている熟成感と、46%だからこその飲みごたえ。
ピートやシェリーと、ある意味ウイスキーエントリー層向けにわかりやすい個性を強調してきたブラックニッカ限定シリーズですが、このエクストラスウィートは往年のブラックニッカファンにこそ勧めたい。そんな1本に仕上がっている、玄人好みのリリースだと思います。