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BERSANO
BAROLO
Nirvasco 2010
750ml 14%

スパイシーで徐々にカシスやザクロ、熟した果実の甘み、リコリスなどのアクセント。熟成したワインの落ち着きのあるたおやかな香り立ち。
口当たりはスムーズだが、香り同様のスパイシーさ、角の取れた蜂蜜梅のような酸味と干草、鉛筆、ウッディーさを伴いしっかりとタンニンを感じる。

単品で飲むと序盤の果実味に対しタンニンが強い印象があるものの、スパイシーな肉料理との相性が素晴らしい。
初日はハーブとスパイスのチキンソテー、バキュバン2日目でエスニック系の味付けと合わせたところ、これが思った以上の一体感で一気に空けてしまった。。。 

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イタリアの代表的なワインの一つ、バローロ。バローロはワインの王様なんて言われてる・・・という関連の薀蓄はぐぐっていただくとして、このベルサーノのバローロは、かつてメルシャン、現在はキリンが正規輸入を行なっているため、最低限の情報は公開されており、生産者に関する情報も調べればある程度見つけることができます。この辺は、ワイン初心者の自分としては安心して手を伸ばせる指標だったりしますね。

ベルサーノは家族経営としては地域で最大級の規模を持つワイナリーで、そのバローロは伝統的な造りを踏襲しているとのこと。(バローロは熟成向きの伝統的な造りから、すぐ飲める近年寄りの造り、そしてその中間という様々な造りがあり、一概にコテコテ濃厚な赤ではないようです。)
その特徴はしっかりとしたタンニン、酸味とコク。最低3年間、うち2年間は樽で熟成させることが定められていることもあり、余韻のウッディネスはウイスキークラスタの自分としては馴染みの深い香味と言えます。

今回のボトルはボトリング後、さらに4〜5年間の瓶熟を経ており、香り立ちは時間をかけてじっくりと。タンニンや酸味も落ち着きがあり、蜜のような甘みも開いてきます。他方で、このリコリスを思わせる苦味や、余韻にかけて甘みが収束していくようなタンニンの染み込むような味わいは、ビーフジャーキーなどの水気の少ないアテよりも、加熱調理した肉などのジューシーなものと合わせた方が良いように思います。


たまたまこのベルサーノ・ニルヴァスコを2009、2010と並びのビンテージで購入していたのですが、2009を開封したところかなり熟成したような色合い、果実味も後退したような印象で開いてくる印象もあまりなく。
ビンテージチャートではどちらもいい年ということだったので、熟成したものも期待していたのですが・・・。こりゃー2010もさっさと飲まないとダメかなぁと、休日のお家ご飯で使ってみたところ、こっちは1年違いとは思えない程よい熟成感なのです。

保存状態か、あるいは2009のベルサーノは熟成向きの品質ではなかったのか、この辺は醸造酒を熟成させる面白さであり、難しさでもありますね。いずれにせよ思いがけず違いも含めて楽しませて頂きました。