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CALERA
PINOT NOIR 2012
CENTRAL COAST
750ml 14.5%

熟した木苺やブルーベリーを纏う果実香、蜜のような甘みが奥にあり、時間経過で強く。ぶどうの皮、鉛筆、ほうじ茶のような渋みを伴いつつ透明感もあるアロマ。
引っかかりのないスムーズな口当たり、厚みはミディアムからフルボディの間程度で相応に濃さはあるが、杯を重ねても負担は少ない。
カシスの熟した果実の甘みと酸味、徐々にタンニンが積み重なり、歯茎を引き締めるように心地よくビターで長く続く。

バキュバン保管1日後。
カシスシロップのような甘みが出てくるが、香りやボディの輪郭は崩れない。
料理は鶏胸肉にクレイジーソルトで軽く味付けし、ミニトマトとグリルしたお手軽料理。公式で推奨の料理に近いのもあり、ワインがさらに美味しく。


カリフォルニアのロマネコンティこと、カレラワインカンパニーのスタンダード銘柄。
同社が所有する6つの畑の葡萄をブレンドしたもので、価格は他の単一畑に比べて抑えられつつ、そのクオリティを味わうことが出来る事を売りにしています。

カレラ社のワインはスタッフ、葡萄の木ともDRCに繋がりがあり、そして葡萄を育てる環境もそれを意識して選定しているため、ロマネコンティと呼ばれるには理由があります。
ワインそのものも高い評価を受けているわけですが、ただ正直、ロマネ村は兎も角、DRCのワインなんて飲んだことない身として、標高がどうだ、葡萄がどうだと生兵法をカマすのはおこがましいので。。。(その辺は輸入元サイトをご参照頂ければと。)

しかし確かに、下手なブルゴーニュのピノを買うならカリフォルニアのほうが良いよという意見には賛成。このカレラのワインは開けてすぐ美味く、下町大衆食堂のフレンチのような、品種からくる本質的な要素がありつつも気取らない親しみやすさが魅力。この果実味と程よいタンニンは、ウイスキー好きにも琴線があるように思います。

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先週はひたすらウイスキー尽くしだったんで、休肝日を挟んでワインです。
今回のボトルはバックビンテージ。以前ネット上でカレラのワインは10年くらい熟成させても面白いという評価を見たことがあり、ちょっと期待していたのですが、確かにこれは良いですね。
直近のボトルとでしか比較は出来ませんが、口当たりのスムーズさが増し、余韻のタンニンが洗練されたというか、その評価も頷ける構成でした。

勿論、ブルゴーニュの王道的古酒の味わいに比べ、近年感というか、模倣という印象を感じてしまうのは自分が情報を飲んでいるからかもしれないのですが、週末のおうちディナーで飲むなら充分すぎるクオリティです。
ああ、こーいうワインを家飲み用にストックしておきたい。。。