カテゴリ:
CAOLILA
GORDON & MACPHAIL
CENTENARY RESERVE
Distilled 1966
Bottled 1995
700ml 40%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:サンプルテイスティング@マッスルK
時期:開封後1〜2ヶ月程度
暫定評価:★★★★★★★★(8)

香り:しっとりとしたスモーキーさ。黒土とレザー、乾いた魚介のアクセントうピート香に、ベリーシロップや黒砂糖の甘みが漂う濃厚かつ妖艶なシェリーが融合。ヨード系の薬っぽさ、時間経過で徐々に焦げた木材のようなニュアンスも感じられる。

味:まろやかでスウィート、コクのある口当たり。黒蜜、カカオチョコレート、あるいはダークフルーツケーキのしっとりとした甘みとほのかな酸味。そこに香りと同系統のピートフレーバーや古酒感がある。
余韻にかけては序盤の芳醇な甘みを引き継ぎつつ、スモーキーでエッジの立った塩気と舌の上にウッディなタンニンを伴い長く続く。

完成度の高いアイラシェリー。40%という構成を感じさせない香味の存在感とボディの厚み、果実味を備えたGMシェリー感、オールドピートとそれらの加水による一体感。文句のつけようがない構成で、開封後から時間を経てさらに開いてきた。

GM社創業100周年記念としてリリースされたボトル。何種類かリリースされていて、モートラック、ハイランドパーク、ベンリネス、バルブレアあたりがあったでしょうか。中でもハイパは美味かった記憶があるのですが、あまり注目していなかったので全体の詳細は不明。。。

そのカリラは、1972年から1974年に行われた、大規模改修前にしてフロアモルティング採用時代の仕込み。1974年以降の70年代から80年代前半は、比較的多くのテイスティング機会に恵まれましたが、1960年代は流石に少なめ。しかし1974年のカリラが透明感が増してクリアでピーティーな味わいがあるのに対し、1960年代はコクとアイラらしいフレーバーで、異なる酒質を持っている印象も受けます。

今回のボトルは、そこにGMらしいカラメル系の濃厚なオールドシェリーが加わっているわけですが、多少あったであろうピートフレーバーの荒さがシェリー感と加水で整地され、経年と共に整った仕上がりが感じられるのが魅力。で、ただしっとり系かと思わせて余韻にはシャープな塩気も感じられる。いやーいい仕事してますね。
時間経過で奥にあった果実味やピートが開いてきた感もあり、この秋から冬にかけての変化が楽しみです。

なお、今回のテイスティングサンプルはウイスキー仲間のマッスルK氏から頂きました。
同氏に限らず貴重なウイスキーを経験する機会に恵まれており、本当にありがたい限りです。
自分の舌がご期待に添えるかはわかりませんが、グラス、環境、そして体調とも、極力整えてテイスティングに挑みたいと思います。