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GONZALES BYASS
NOE
Pedro Ximenez Muy Viejo Sherry
Over 30 years old
2010's
750ml 15.5%

リッチで濃厚な甘い香り立ち。ややウッディなニュアンス。とろりと濃厚な口当たりは、黒蜜や生チョコ、そしてレーズンや無花果の甘露煮を思わせる甘酸っぱさがアルコールの刺激少なくとろけるように豊かに広がる。
余韻は長く、しかし序盤の濃厚さがある甘みがしつこく残らず心地よい満足感を伴う。素晴らしいPXシェリー。


ウイスキーでもお馴染み、ゴンザレスビアス社のPXシェリーブランドの最高峰"ノエ"。20年間樽熟成し、その後10年間はソレラシステムに組み込む事で、30年を最低熟成年数とする長期熟成極甘口シェリーです。
今回のテイスティングアイテムは2010年ごろに流通していたロットで、現行品の方が少しコクが軽い印象もありますが香味の傾向は同じだと感じています。

PXシェリーは原料となるペドロヒメネス種のブドウを、収穫を遅らせたり天日干しにするなどして糖分を高めたのちに仕込むため、非常に濃厚な甘みが各ブランドに共通する特徴としてあります。
グレードの低いものだと甘いだけで余韻がベタついたり、アルコール感が強かったりするので、ソーダで割ってレモンを絞るような飲み方を推奨したいところですが、このノエはストレートで飲んでも濃厚な甘みに対して程よい酸味と余韻のベタつきのなさが特徴。軽く冷やして食後酒として文句なしの1杯です。


ノエのようにちょっといいPXシェリーでおすすめしたい楽しみ方が、ソフトクリームやミルク系のアイスにかけるスタイル。ただでさえ甘いのに、さらに甘いものにかけて大丈夫なのかと思うかもしれませんが、そこは温度差が解決してくれます。
甘みを含む香味のいくつかは、温度が低いと感じにくくなる傾向があり、アイスクリームで冷やされることでシェリーの甘みが感じにくくなるだけでなく、もともと香味全体が濃厚である故それが適度な引き算となって・・・ドライフルーツを思わせる酸味と熟成によるコク、アーモンドのようなほのかな樽香だけが残り、素晴らしいアクセントとなるのです。(糖分とカロリーは勿論その分オンされてますがw)

こうした食べ方はウイスキーやブランデーを使った事例もあります。しかし個人的な好みで言えば、度数の高いものとの組み合わせは、よほど香味のしっかりしたものや長期熟成品をごく少量に留めない限り、アルコールが悪目立ちするだけでなく、粘度が低いためしゃばしゃばになって、見た目のワクワク感ほど美味しくないというのが率直な感想です。
やはりアイスクリームにかけるならPXシェリー、このデザートを是非オススメしたいです。

ちなみにBAR飲みでは、自分で頼むだけでなく、お店によって甘口シェリーを締めのサービスで出してくれるところがあり、これは自分のような甘党ウイスキードリンカーには最高のサービスだと考えています。
っていうか下手にスナック菓子とかのチャームが一品出てくるより、締めにちょっといいPXが出た方が嬉しいのが本音。上記のようにアイスクリームにかかって出てきたら最強かよって感じですね(笑)。

(ノエの新旧ボトル。左が現行寄りのデザイン。右が1990年頃の流通品。5〜10年単位で細々ラベルデザインが変わっており、1990年代以降でもこれ以外に複数種類のラベルが存在する。なお、オールドになればなるほど相当の澱が出ているので、取り扱いは注意。)