カテゴリ:
SAYS FARM
CABERNET SAUVIGNON 2016
HIMI TOYAMA JAPAN
750ml 12.5%

香り:スパイシーでやや硬さを感じるクリアな香り立ち。木苺やカシスの果実香、ほのかな樽香やハーブを思わせるアロマもある。

味:フレッシュで雑味の少ない口当たり。酵母発酵を思わせるプチプチとした刺激、程よい酸味の後で熟したカシス、ジャムのような果実味も感じる。
余韻のタンニンは控えめで、甘みもベタつかずさっぱりとしている。

カベルネソーヴィニョンのニュアンスはあるが、気候によるのかフランスのようにしっかり濃厚なタンニンがあるわけでもなく、新大陸のようにたっぷりとしたタイプでもない。控えめな甘みとフレッシュな酸味で、例えるなら熟していない果実のよう。数日経過すると熟れた甘みが開きポテンシャルを発揮してくる。


久しぶりのワイン記事。友人夫妻からのお土産なのですが。。。
「日本のワインってなんか手が伸びないんだよね。」
ワインの経験が浅い自分の、偏見とも言える先入観を打ち砕いてくれたのが今回の1本です。

セイズファームは2007年、富山県氷見市に創業、2009年にファーストリリースを行なったばかりのまだ新しいワイナリーです。
その特徴は、ワインづくりに用いる葡萄は全て自社で開墾した農園で生産した各葡萄品種のみを用いていることと、富山の食材の合うワインづくりを目指していること。それもほぼ有機栽培に近い、地の環境を活かした生産を行っているのだそうです。

自分が日本のワインに手を出さなかった理由は、一部銘柄がブドウジュースやレーズンなどを使ってワインを作っているという話を聞き、日本はまだその程度なのかなという先入観を持ってしまっていたため。
勿論そうした銘柄が一部あるのも事実と思いますが、ボトル片手に調べてみて、本格的にワインを作ろうとしている醸造家もいらっしゃるんだなと。香味から細かいところまでわかるほどの経験値はありませんが、その景観と味わいに、是非訪問してみたいなと感じるようなワインづくりが富山の地で行われていたのです。

(セイズファームのカベルネソーヴィニョン。以下の記事は現地の雰囲気がわかりやすく、俄然興味が湧いてきました。
ご参考:

ラベルはシンプルで、それが逆にセンス良く。味は少しライト気味ですが、カベルネらしいニュアンスと、雑味の少ない丁寧な作りが感じられる構成で、時間経過での変化も合わせて充分本格派なワインだと思います。
日本の環境では赤よりも白の方が良いと聞きますので、次は同社がメインとしているシャルドネを試してみたいですね。
ちょうど暑い時期ですし、軽く冷やして飲んだら美味しいだろうなー。

なお話は少し変わりますが、富山と言えば若鶴酒造の三郎丸蒸留所も改修工事を経て昨年再稼働したばかりです。
そして富山には一定以上の品質の赤ワインがあるのですから、三郎丸からすればワイン樽も地元で調達出来る可能性があるということでもあります。
セイズファームと三郎丸のピーテッドモルトの組み合わせも、将来的に期待したくなる国産ワインとの出会いでした。