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YOKOHAMA CLUB
SUNTORY WHISKY 
Aged 17 Years
1990's
Takashimaya
760ml 43%

グラス:木村硝子テイスティンググラス
場所:自宅 サンプル@東北のSさん
時期:開封後半年程度
暫定評価:★★★★★★(6-7)

香り:少しツンとした刺激はあるが、合わせてしっとりとしたウッディネス。香木、林檎のコンポートや熟した洋梨、アプリコットジャム。フルーティーで熟成感のあるアロマ。

味:ふくよかな口当たり。カステラの茶色い部分、林檎のコンポート、蜂蜜入りダージリン。蜜っぽさを伴うコクのある甘みに合わせ、ミズナラの香木香が鼻腔に抜けていく。
余韻はピリッとした刺激、ウッディでドライ。豊かな香味を感じる。

少し甘みの強い響17年と言える味わい。味に対してボディが若干軽く、とってつけたような印象も受けるが、これは当時の響にも見られる構成。加水すると刺激が落ち着きさらにマイルドで穏やかな味わいに。横置きの個体に注意。


最近コメントで「オススメのジャパニーズのオールドはないですか?」と聞かれることがあり、まずはローヤル15年を勧めるのですが、もう一つあるのがこの横浜倶楽部17年です。
横浜高島屋が1990年代にギフト向けとしてリリースしていた商品。という以外に詳しいことは不明な1本。まあ開発秘話とか思わぬエピソードがあったりすることもありますが、こういうボトルで重要なのは素性より中身です。
というのも、テイスティングにも書きましたがこのボトル、ブレンドのベクトルが響とほぼ同じなんです。

1990年当時、サントリーはブレンデッドのフラグシップブランドに響を据えて、ノンエイジ仕様のリリースを展開していた時期にあたります。(中身は17年を越える原酒も含め、長期熟成原酒もふんだんに使っていたようですが。)
ノンエイジ仕様だった背景に、日本では熟成年数での高級感というより、ウイスキーそのものが高級という認識が一般的だったことが一つ。また、1970年代に稼働した知多や白州の長期熟成モノが、ブレンド向けに安定して用意できるようになるまで時間がかかったからと推測されます。
そんな中、17年熟成でのちの響の姿と言える使用の商品を展開した高島屋。百貨店が持つ力の強さを感じます。

近年、響17年の人気はすさまじいものがあり、定価で入手できればラッキー。オールドボトルに至っては1990年代のノンエイジグレードであってもかなり高額な状況になっています。
先日とある酒屋に居たところ、リユースコーナーで5万円弱で売られていた響旧ボトルを、中国からの旅行者と思われる方が3本同時に買われていったのは衝撃的でした。それもこれも、響が山崎やマッカラン同様に国内外でブランドを確立したからと言えます。

では、ほぼ同じ味わいで響名義ではないウイスキーがあったとすれば・・・これはウイスキーに関わらずそうしたブランド層の嗜好から見て、そこまで値上がりするものではありません。
中身重視の人にとっては嬉しい話。流通地域の関係からか、頻繁に出物があるボトルではありませんが、見かけたら確保しても良いと思います。