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CROWN ROYAL
HAND SELECTED BARREL
CANADIAN WHISKY
(No Aged)
750ml 51.5%

【ブラインドテイスティング(TWDルール※)】
地域:アメリカ
蒸留所:クラフト系のどこか
熟成年数:4年
度数:48%
樽:新樽
暫定評価:★★★★★(5)
※リリースから5年以内のボトルであること。それ以外はなんでもアリ。

香り:軽やかな香り立ち。生っぽいウッディネスは、若干の焦げ感とニスのようなツンとした刺激を伴う。徐々にハーブ、芳香剤、希釈したメープルシロップを思わせる淡い甘みも感じられる。

味:メローでスパイシーな口当たり。麦パフのような軽やかな穀物の香ばしさ、植物感、ボディは軽いが少しとろみも感じられる。
余韻はハイトーンでヒリヒリとした乾いたウッディネス、芳香剤のような露骨な華やかさが鼻腔に抜ける。

樽感はあまり強くなく、穀物系のグレーンウイスキーフレーバーにライ系のニュアンスも混じっている。ライトでクリーンな仕上がりで、香味は少々単調気味。ハイボールにするとバーボンに比べて適度に香味が残り、癖が少なく美味しい。


引き続き、ウイスキー仲間のT.Ishiharaさんからのブラインド。
日本では未流通、現地流通のクラウンローヤル・ハイプルーフ仕様。チャー済みの新樽で、ライ麦多めのマッシュビル(コーン64%、ライ31.5%、モルト4.5%)のスピリッツを熟成。熟成年数は不明ですが、クラウンローヤルのスタンダードグレードから察するに、6〜10年程度の熟成は経ているものと思われます。

ブラインドテイスティングでは、グレーン、ライ系の風味を感じたところまでは良かったのですが、チャー済みの新樽にしては樽感があまり出ていない熟成感や、酒質の軽さからカナディアンウイスキーに辿り着く事が出来ず、熟成年数が浅いアメリカンの加水だろいうとミスリード。
カナディアンあるかも?という選択肢はあったのですが、それを自信を持って選べなかったのは経験の浅さですね。

同じIshiharaさんからの出題で、ジョージディッケルのブラインドでも似たようなミスをしていましたが、時系列的にはこちらの方が先のテイスティングとはいえ、学んでいない事が露骨に出てしまいました(汗)。


先日、クラウンローヤルのオールドを記事にした際、特徴をもっとはっきりさせたカナディアンを飲んでみたいと思っていたところ、今回のブラインドはまさにそのゾーンに入ってくるようなチョイス。
っていうかカナディアンのハイプルーフなんて日本市場にないですから、貴重なモノを飲ませて頂きました。

ストレートではちょっとうーんという感じですが、ロックやハイボールで活きるのが、度数の高さ故でしょうか。
なお、クラウンローヤルの歴史については、1970年代流通の記事にまとめているので、興味あります方はそちらも合わせて参照ください。