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先日、当ブログは大きな節目となる1000件のウイスキーレビューを更新しました。皆様、いつも当ブログを閲覧いただきありがとうございます!

ブログ活動を再開して2年11ヶ月、来月には、まる3年となります。
テイスティングカテゴリーに登録している記事に限ってのカウントなので、実際はもっと前から1000件以上のレビューがあったわけですが。この約3年間でこれだけレビュー記事を書いて思うことは「テイスティングって、難しいなぁ」ということに尽きます。 


3年前にブログ活動を再開する時、今まで5年くらいがっつり飲んできたし、これは強くてニューゲーム状態、評価もテイスティングもそうそうブレないぜ!(キリッ
なーんて内心思っていたわけですが、残念ながらブレるわけです(笑)。

また、これまでの5年間以上に、この約3年間の方が学ぶことが多かったようにも感じます。
製法のこと、樽のこと、熟成環境のこと、作り手のこと・・・。学びというより気付きでしょうか。それらを踏まえて 頭の中の整理が進んだのか、ブラインドテイスティング正答率は かなり上がった一方、安定性しかり、そこに評価や表現が絡む と別問題
最近は1つ判ると1つ失うような感覚。良くて3歩進んで2.5歩戻っている ような状況。。。まだまだやるべきことは多そうです。

また、こういう活動をしている中で並行して整理されてきたのが自分の好み。
以前はシングルカスクの突き抜けるようなフレーバーでないと物足りなかったところ。最近は加水も含めた総合的な完成度、奥行きやバランスを求めるようになってきたり。
この他、金属臭などのキャップ系のオフ要素や、ニューポット系の未熟感、硫黄、パフューム系統の好みを分けるフレーバーには敏感。ただし近年増えている紙系のフレーバーや、オフ要素でもオールドのヒネ感は、それとわかっても結構許容出来るといった傾向もはっきりしてきました。

この好みについては個人個々でもありますし、賛否両論あろうかと思いますが、「自分の鼻と舌に自信をもち、主体性を持ってよいものと、わるいものを見分けるよう心掛けてほしい。そのことは人生を楽しむことに通じていると思う。」(竹鶴政孝 "ウイスキーと私"より)という言葉にあるように、まずは自分の感覚を信じることを大事にしたいと考えています。
そしてブログの規模が大きくなるにつれて、逆に「くりりんならどう感じるか」と意見を求められるきっかけにもなってきたと感じています。


比較
(アクセス解析サービス「Similar web」の評価では、日本の業界最大手とも言えるウイスキーマガジンジャパンや、海外の有名サイトとほぼ同等のアクセス規模となっている。サービス提供元:

ただ、ある時から注目度が重荷になって、自分はどう評価すべきか、活動すべきかを悩んだことも少なからずありました。
そこで悩んで悩んで1周回ったと言いますか、ある時ふっと、この環境に慣れたと言いますか。これだけ見ていただける媒体というのは、書き手にとっては財産ですし、むしろどうやったらこのアクセス規模を活かすことが出来るかを考えるようになりました。 

最近は新規店舗やクラウドファンディングの紹介をさせていただきましたが、自分が応援したいと思ったことを自由に後押しできるのは、営利に縛られず情報発信できる媒体があるからこそ。
引き続き新しい情報の発信だけでなく、その発信方法で例えばテイスティングを共同でレビューしたり、プラスαとなるような情報を付加できたりすれば良いなと考えています。
後は昔書いたレビューを見直して、その後感じた事などを追記するような、情報のアップデートもしていきたいですね。



さて、話を戻しますと、当ブログ1000件のテイスティングレビューの中には、ウイスキー繋がりの友人、そしてこのブログの読者の皆様から持ち寄り会などを通じて提供いただいたテイスティング機会が含まれています。
またボトルだけでなく、記事に添える現地関連の写真もそうです。

これだけでもありがたい話なのですが、先日も当ブログ読者の方から、自身のプライベートカスクの感想を聞かせて欲しいという話がありました。
どこの誰ともわからないヤツに、自分の貴重なウイスキーを提供する。普通はありえないことです。
しかしブログを始めてから度々そうした機会があり、そう思っていただけることが光栄で、ボトルを前にして感動してしまいました。
1000件から先のレビューに向けて、弾みになった出来事でした。

長々と書いてしまいましたが、当方のウイスキー探求の旅はまだまだ続きます。
今後ともよろしくお願い致します。